Wednesday, October 13th 2010
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HMV ONLINEと月刊音楽専門誌「ストレンジ・デイズ」の合同企画ページ! 発売前の「ストレンジ・デイズ」誌最新号のコンテンツがチェックできるのはここでだけ! 第4弾特集は、11月17日に最新コンピレーション・アルバム『幻夢』が発売(輸入盤は既発)されるシド・バレット。盟友デヴィッド・ギルモアがリマスターに立ち会い2010年最新リマスタリングが施されている本盤をもって、いよいよシドの謎多き伝説が塗り替えられるときが来た? さらには、ビートルズ『赤盤』『青盤』リマスター再発など、今秋はかなりフトコロ泣かせのロック・リイシュー市場。 誌面掲載関連アイテムの特濃HMVレコメンドと併せて、おたのしみください。
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2006年7月7日、多くの伝説と謎を残したままシド・バレットがこの世を去った。彼が残したアルバムは、ピンク・フロイドの初期2作とソロ名義の2作のみだが、そこから発せられる狂気は、彼がシーンから去った70年代初期から40年を経、他界した今でも強烈なイメージをもって多くのアーティストに影響を与え続けている。そんな彼の作品を集めた最新コンピレーション・アルバム『幻夢』が発売される。このアルバムがこれまでのベスト盤と異なっているのは、ソロ作品だけではなく、ピンク・フロイドのアルバムからも選曲されていることだ。さらに、デイヴ・ギルモアがリマスターに立ち会った2010年の最新のリマスター音源を使用しているため、音質もグンとアップしている。シドの軌跡とその作品について再び検証した。
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シド・バレットの最新ベスト
元ピンク・フロイドのギタリストであり、2006年に他界したシド・バレットの最新ベスト・アルバムが登場!
シド・バレットのソロ楽曲とピンク・フロイドの楽曲が一緒に収録されるのは今回が初となり、音源は2010年最新デジタル・リマスタリングが施されています。
シド・バレットのソロ・アルバムでもプロデューサーとして参加していた同じく元ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアが、今作の製作総指揮の役割を担っており、全18曲のうち5曲が新たにリミックス。そして、アルバムのアートワークはピンク・フロイド関連の作品ではお馴染みのアート集団「ヒプノシス」で活動していたストーム・トーガソンが担当。
最近はデヴィッド・ギルモアがアンビエント/テクノ・プロジェクト ジ・オーブとコラボレーションしたりと、ピンク・フロイド周辺が賑やかになってきましたので、ファンの方はお見逃しなく!
【Track List】
| | 01. Arnold Layne (2010 Digital Remaster)
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| | 02. See Emily Play (2010 Digital Remaster)
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| | 03. Apples And Oranges (2010 Digital Remaster)
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| | 04. Matilda Mother (Alternative Version) (2010 Mix)
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| | 05. Chapter 24 (2010 Digital Remaster)
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| | 06. Bike (2010 Digital Remaster)
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| | 07. Terrapin (2010 Digital Remaster)
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| | 08. Love You (2010 Digital Remaster)
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| | 09. Dark Globe (2010 Digital Remaster)
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| | 10. Here I Go (2010 Remix)
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| | 12. She Took A Long Cold Look (2010 Mix)
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| | 13. If It's In You (2010 Digital Remaster)
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| | 14. Baby Lemonade (2010 Digital Remaster)
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| | 16. Gigolo Aunt (2010 Digital Remaster)
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| | 17. Effervescing Elephant (2010 Digital Remaster)
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| | 18. Bob Dylan Blues (2010 Digital Remaster)
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An Introduction To Syd Barrett |
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プロデュースを担当したデヴィッド・ギルモアが全18曲を厳選。うち、シドのソロ作からは「Octopus」、「She Took A Long Cold Look」、「Dominoes」、「Here I Go」が、ピンク・フロイド楽曲からは「Astronomy Domine」が、アストリア・スタジオでのリミックス・ヴァージョンとして収録されている。また、「Here I Go」ではギルモアによるベース・ギターが追加されている。ジャケット・アートワークは、ピンク・フロイド作品ではお馴染みのアルバム・アートの巨匠ストーム・トーガソン(ヒプノシス)が担当。レアな写真などが掲載された20ページのオールカラー・ブックレットが付属されている。 輸入盤はこちら。
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1970年発表の初ソロ・アルバム。ボーナス・トラック6曲入り。原盤LPのアートワークに忠実な「Harvest」レーベル・ロゴ入りジャケット。輸入盤はこちら。
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1970年発表のソロ2作目。ボーナス・トラック7曲入り。原盤LPのアートワークに忠実な「Harvest」レーベル・ロゴ入りジャケット。輸入盤はこちら。
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未発表曲、別テイクなどを中心にまとめた1988年発表のコンピレーション・アルバム。 輸入盤はこちら。
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ストレンジ・デイズ No.133 2010年12月号
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《contents》
【特集1】 シド・バレット
・関連アルバム解説
・シド・バレット 1946-2006〜サイケデリックを体現した男
・シド・バレットとコンピレーションCD
・2010年のシド・バレット
【特集2】 ブライアン・イーノ
・A DACADE:ハイファイ・スピーカーとDVDとKAOSS PADの10年
・関連アルバム解説
・可能性と自由を追い続けたイーノのゼロ年代
◆エルヴィス・コステロ インタヴュー
◆ジョン・レノン&ザ・ビートルズ
ジョン・レノン・リマスター&リイシューの全貌
新レノン・ボックス&コンピ、ビートルズ“赤盤・青盤”リマスター 他
◆サンタナ
バンドとソロの両輪で精力的活動を続けた80年代 / アルバム解説
◆初期ディランのエッセンスのすべてが聴き手に迫る『ザ・ウィットマーク・ デモ』
世界初CD化! ディラン究極の限定モノ・ボックス!
◆ニール・ヤング
現在過去未来、本道横道と“予測不可”だった11年間 / ディスク解説 (2000〜)
初めて聴いた時にパクリかと思ったほどのダニエルの世界
◆魔界再来:ユーライア・ヒープ・ストーリー / オリジナル・アルバム (1970-1973)解説
◆ロバート・ワイアット インタヴュー / ワイアットの表現の核を成すジャズとの長い蜜月
◆カナダの吟遊詩人レナード・コーエンの最新ライヴとベスト
◆豪華ゲストを従え、復活を果たしたエドウィン・コリンズ ほか
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「ストレンジ・デイズ」 バック・ナンバーはこちら
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そのほかの注目【特集】は

(C)Lennon Archive |
2009年の暮れはビートルズのオリジナル・アルバムのリマスター盤発売が話題となったが、今年2010年もまたビートルズ関連作品のリマスター盤の復刻が注目を浴びそうだ。ビートルズ作品としては史上最強のベスト盤といわれる2枚のコンピレーション、通称“赤盤・青盤”のリマスター盤がリリースされ、ジョン・レノンの各作品も、新たな視点によってさまざまな形でリマスター復刻される。ポール・マッカートニーもソロ及びウィングス作品『バンド・オン・ザ・ラン』を皮切りにデラックス・エディションをとして復刻する予定で、ジョージ・ハリスンやリンゴ・スター関連の商品もエントリーされている。年末に向けて発売されるビートルズ関連商品を、もっともリリースの多いジョン・レノン作品を中心に紹介しよう。
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【特集 2】 ブライアン・イーノ アンビエント・ミュージックの開拓者であり、ジャンルを問わず引っ張りだこのプロデューサーとして常に八面六臂の活躍を続けるブライアン・イーノがテクノ系の名門レーベル、ワープ・レコードへ移籍、第1弾となる新作『スモール・クラフト・オン・ア・ミルク・シー』を発表する。創造性溢れるパートナーたちとともにインプロヴィゼーション主体に作られたという新作が喚起させる風景とはいったいどんなのものなのか。主にゼロ年代の活動を追うことで浮かび上がってくるイーノの新しい可能性と自由な創作マインドを探る。 (Photo by Nick Robertson / 2010)
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今そこにある、日常普遍なる閉塞感と闇。
HMV Eコマース事業部 小浜文晶
バンドの演奏中呆然と観客を見つめるだけ、はたまたチューニングの狂ったギターをかき鳴らしているだけ。それならまだしもステージにすら上がろうとしない・・・ピンク・フロイドの1stアルバム『夜明けの口笛吹き』完成後のツアーで、シド・バレットはすでに廃人同然になり果て、バンド存続を危惧したメンバーに追い出されるように、1968年、自らが中心となって結成したピンク・フロイドを去って行った。2ndアルバム『神秘』のレコーディング途中だった。
ハイスクール時代からマリファナ、LSDを中心にありとあらゆる種類のドラッグを摂取していたというシド。19歳のときに、その摂取量は平均的な麻薬中毒者のそれをはるかに超えるものだった。つまりはシングル「アーノルド・レイン」でピンク・フロイドとして1967年にデビューする頃には、もはや旧友デヴィッド・ギルモアの顔をまともに認識できないほどの「崩壊」状態にあったことは想像に容易い。
奇妙なメロディ・ラインに、カメだ、タコだ、ジゴロおばさんだ。ソングライターとしての類稀なる才が、「心・技・体」の充実をもって迸ることは、残念ながら生涯を通じてなかったシド・バレット。「狂ったダイヤモンド」と謳われたシドは、いつも暗い影や濃霧が覆う虚無めいた世界、諦念の無限回廊に突っ立って、おぼろげにギターをかき鳴らし、おぼろげに嘆いている。「ピンク・フロイド」「シド・バレット」という固有名詞だけが先走り、相反するかのようにその実体や存在感はまるで亡霊のごとく青白く、暗く、薄く、儚かった。フロイドを脱退したシドの1969年の春から夏にかけての詩歌集、最初のソロ・アルバム『帽子が笑う...不気味に』には、当時のこうした不安定な精神状態がリアルに記録されている。ドラッグ依存と精神疾患特有の「躁鬱」と言い切ってしまうのはあまりにも雑かもしれない。ただ、かたや「狂気の美世界」と騒ぎ立てられるほどの強力な磁場がこの作品には存在するのか? とも。 「アシッド・フォーク」「サイケ・フォーク」などと型にはめて呼称するにもあまりにも抵抗がある・・・という声も長年よく耳にする。
そんな折、学生時代に入手した『帽子が笑う...不気味に』の中古LPを、久方ぶりに納戸から取り出して針を落とす機会が最近あった。思えば、よく引き合いに出されるジョン・フルシアンテ『Niandra Lades & Usually Just a T-Shirt』の元祖に行き着くというような意味合いで、このLPを購入したのだが、フルシアンテのある種理路整然と組み建てられた「破綻」「狂気」の世界(≠ドラッグ遊戯を媒介とした ”合点のいく” 幻想世界)にとっつき易さを憶えていたにもかかわらず、シドのこのバランス感覚を過度に失ったヘロヘロな世界にはもっと根本的に闇のある・・・平たく言えば、「メランコリック」 「せつない」 「幽玄」(最初の邦題は『幽玄の世界』だったらしいが、現邦題に差し換えて大正解だと思っている)などと褒め称えるようなものは微塵も感じ取れず、聴くたびに、八方塞がりにも似た絶望感・焦燥感や息苦しさを必ずと言っていいほど憶えていた。連続して聴き続けることに神経は耐えきれず、厳密に言うと、頭や体がシドの連続世界を自然と拒否していたのだ。
「狂気の象徴」「サイケデリックの申し子」としてシドがその生涯に幕を閉じたのが2006年7月7日。1972年にスターズとしてかろうじてステージに立ったのを除いて、1970年以降はたったの一度も公の場に出ることなくこの世を去ったというわけだ。それでも時代を超えて、様々なアーティストにその楽曲は取り上げられ、伝説的な存在としてシドは語られ続けている。しかしそれは、同じくドラッグ過多で命を落としたジミ・ヘンドリックス、ブライアン・ジョーンズ、ジム・モリスンらとは明らかに異なる地平での議論であり、ピンク・フロイド最初期の一瞬の輝きは別として、ソロ作に至ってはむしろ「死ねなかった狂人のカルテ」という、神経を逆撫でされた一部リスナーから揶揄の声さえ聞こえてきそうな、良く言って賛否ドローで決着をみる程度のそれにとどまっている。
結論から言うに、久方ぶりに針を落とした『帽子が笑う...不気味に』は、今も完全に理解しきれる世界とは言いがたいが、とても純真無垢、言い換えれば”馬鹿”が付くほどの正直者が、たどたどしくも意のままに作ったアルバムなのかもしれない、という印象を受けてしまった。それは、ドラッグにより右も左も分からなくなったからでは、というありふれたレベルではなく。ここにある世界はあまりにも清楚なんだ、と。あまりにも実直すぎて、あまりにも日常的すぎて、あまりにも脆弱すぎて、これほどまでに救いようのない閉塞感や闇を生み出してしまったのだ、と。この息苦しさは、日々そこら中に転がっている厭世と楽観が鬩ぎ合うムードに嫌気をさし耐えかねる自分自身・・・だからして、それを単に「狂気」と呼ぶのはやはりおかしい、とも。正しいのは、いや、きちんと周りが見えていたのはシドだけだったのかもしれない・・・いや、まさか。
ただやはり、LSD摂取によって多幸的な幻覚、恍惚を手にすることができなかったのは事実だ。肥大し続けるパラノイアと強迫観念。交互する興奮と脱力。 「音楽を創る悦び」を感じぬままにシドは一瞬にして朽ち果ててしまった。そこに刹那的な美しさがあったとは言えない。ただただ繊細で無垢なばかりに。 『帽子が笑う...不気味に』に漂う窒息しそうな世界は、鈍すぎる我々の日常生活における、頼もしきセントラル・ドグマとなり得る可能性をも孕んでいるかもな、と妄想しながら聴き入っている次第。殊、「Long Gone」では、今も昔も身体中がうっ血しそうな息苦しさに、微かな快感を憶える次第。
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| The Madcap Laughs: 帽子が笑う...不気味に |
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1970年に発表されたシド・バレットのファースト・ソロ・アルバム。ハーヴェスト・レコード社長マルコム・ジョーンズが中心となってプロデュースを行ない、その後合流したピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア、ロジャー・ウォーターズが数曲でプロデュース&演奏を担当した。また、「むなしい努力」、「Love You」には、ヒュー・ホッパー(b)、ロバート・ワイアット(ds)、マイク・ラトリッジ(key)らソフト・マシーンの面々が参加している。結果的にシド唯一のソロ・シングルとなった「タコに捧ぐ詩」が1969年11月にシングルとして先行リリースされ、アルバムは全英チャート最高位40位を記録した。「暗黒の世界」は、デヴィッド・ボウイ、R.E.M.、プラシーボらによってカヴァーされていることでも有名だろう。ジャケット・デザインは、ご存知アート集団「ヒプノシス」のストーム・トーガソンとオーブリー・パウエルが手掛けている。
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Pink Floyd Piper At The Gates Of Dawn: 夜明けの口笛吹き40周年記念盤 |
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2006年にシドがこの世を去り、メンバーも本作がお気に入りのようで、1997年のモノラル盤に続き、2007年の40周年には「モノ&ステレオ」の2枚組で登場(モノはシドがミックスしたと言われ、モノが言わば本物)。まさにサイケと呼べるカラフルな音が眩しい。音も信じられないほどクリアになっている。
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ビートルズの「赤盤」 「青盤」 のことでチョット...
HMV本社商品部 畠山大樹 |
昨年9月全オリジナル・アルバムのリマスター盤とステレオ、モノそれぞれのBOXセットを発売し、CD総売上げ270万枚を記録。社会現象にまでなったザ・ビートルズ。そして今年、彼らが解散から3年後の1973年に発売し世界中で大ヒットを記録した年代別2枚組ベスト・アルバム『赤盤』 『青盤』の最新リマスターCDの発売が多くのファンの要望に応え遂に決定しました。10月18日全世界共通リリース!
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| ザ・ビートルズ1962年〜1966年 |
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「赤盤」「青盤」は元々1973年にレコードで発売され、ジョージ・ハリスンが選曲にあたったいわれている。歓声が絶叫となり、人々は興奮を通り越して発狂していた1962年のデビュー当時から、ビートルズが「リボルバー」にて最初の絶頂期を迎える1966年までの楽曲を集めたベスト盤である。ライブをしながら1年に2枚のアルバムをリリースし続けた65年までのハードワーク、そんな状況下でもソングライティングはいつだって才気に溢れていた。個人的には「A Hard Day's Night / ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」に心を躍らせたのを記憶している。メインボーカルをレノンとマッカートニーが交互に入れ代わるこの曲は、たった3秒にも満たないアイディアに富んだイントロから始まる。見事というほどの美しいコーラスワークとギターは昨今のソングライティングの基礎にもなり今も胸が躍る。ビートルズで好きな曲の一つで、やっぱり「青」でもなく「白(ホワイトアルバム)」でもなく「赤」が一番好きなのだ。
(畠山)
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| ザ・ビートルズ1967年〜1970年 |
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そもそも私がビートルズを初めて体験したのは小学5年生の時に親父が持っていた「青盤」だった。ビートルズなんて「イエスタデイ」くらいしか知らなかったし、それも曲のタイトルだけ知っている程度だった。青盤に収録されている「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」を聴くために、カセットテープに録音してもらいディスク2ばかりを繰り返し聴いていた。理由は地元の市が主催する音楽コンクールで小学5年生の私たちが演奏する曲がこの曲だったからだ。そして、音楽の授業なんて全く熱心じゃなかった私がここまで熱を入れたのは、初恋の子がその演奏会で指揮を取るからだった。練習でトチらないように自主練を繰り返し合同練習ではスマートな演奏を心掛けていた・・・そんな甘酸っぱい思い出が詰まっているのが私にとっての「青(春)盤」である。
(畠山)
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