【インタビュー】Dorian pt.3
2010年9月15日 (水)
“作り物感”みたいな…ニセモノみたいなのが好きですね
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-- それではここからは、Dorianさんによるオススメ盤「ターニングポイント的なモノも含みつつ、今よく聴くモノ」を10枚ご紹介していただきたいなと思います
(※右側ジャケ写のリンク先に試聴があるモノもありますので、聴きながらお楽しみ下さい)。
まず1枚目がRAH BAND 『Going Up』ですね。 Dorian これ聴いてるのはここ2年ぐらいの話なんですけど、これはもう自分の理想形みたいなモンで。 僕の理想を完全に形にしてるという。
- -- そう言われれば近い感じはありますね。ちょっと宇宙っぽい雰囲気とか。
Dorian 宇宙っぽくもあって、ちゃんと演奏も出来て、シンセチックで、しかも踊れて。 これをもうちょっと新しくしてやったら素晴らしいモノが出来るんじゃないかと。
- -- この中で一番好きな曲はなんですか?
Dorian 曲として一番好きなのは「PERFUMED GARDEN」ですね。 でも一番最初にビックリしたのは「MESSAGES FROM THE STARS」ですね。これ凄いなぁ、と。
※ちなみに、Maltine Recordsからの配信シングル収録曲「EDIT FROM THE STAR」は、この「MESSAGES FROM THE STARS」を使用。
- -- 続いてはWalter Wanderley 『Rain Forest』です。
Dorian これは、ハタチぐらいの時…それこそラップとかやっててイヤになってた頃に、ボサノヴァとかブラジルっぽい音楽をやたら聴くようになって。オルガンなんだけど
音色がちょっと宇宙っぽいというか。湿度がないというか。
あと鍵盤っていう所で、ブラジル的な難しいコード感をどうにか身に付けたい、みたいなことを思って聴いてましたね。- -- そして次がTOWA TEI 『SOUND MUSEUM』、これは先ほどのお話にもありましたね。このアルバムの中で印象的な曲というのは?
Dorian さっき話した女の子が好きだって言ってたのが「Happy」ですね。
確かにカッコイイなと。今1曲選ぶなら「Time After Time」ですね。- -- 最高ですね。次のRichard Natto 『Not Just Another Pretty Face』。これはどういう?
Dorian これ聴きだしたのはほんと最近なんですけど、弾き語りですねギターの。
ハワイに住んでる人で、フォーキーと言えばフォーキーで…、コード感とか間の取り方が沁みる感じで。- -- 土着的な感じですか?
Dorian 土着的な感じはないですね。都会でも合いそうな感じもするっていうか。 あんま好きじゃない曲とかも何曲か入ってたりするんですけど、気持ち良くってずーっと聴いてますね。
- -- そして5枚目はshakatak 『Night Birds』。
Dorian これは僕の親父がフュージョンとか好きで。子供の頃、週末遊びに出かける時に車の中でよくかかってたんですよ。それで完全に染み付いてしまって。
- -- 刷り込まれたんですね。
Dorian そうですね。好きとか嫌いとかって話じゃないっていう(笑)。教育された感じですね。
音色とか過剰なキラメキ感とか…、切なすぎるメロディー、でも逆になんにも切なくない、みたいな感じっていうか。- -- ちょっと嘘くさくすらあるっていう(笑)。
Dorian そうそう、“作り物感”みたいな。…そういうニセモノみたいなのが好きですね。細かい話で言えば、生のブラスじゃなくてシンセブラスの音が好きとか、エレピが好きとか、ドラムだったらサンプリングよりもドラムマシンとか。それがたぶん一番最初に浴びちゃった感覚というか。
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-- “なんとなくクリスタル”感ですね。
それでは次に。change 『Glow Of Love』です。 Dorian これはもうシンセベースの音であったり、シンセブラスだったり…、そういう
“シンセ的な黒さ”みたいな。 グルーヴも僕にとって丁度良くて。踊れるから明るいは明るいんですけど、ハーモニー的に切なさみたいなモノが出てるのもイイっていう。成績5段階で言うと
“4”みたいな(笑)。- -- “4”ですか(笑)。
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Dorian /
Melodies Memories
2010年09月15日発売
七尾旅人×やけのはら「Rollin' Rollin'」の激メロウなトラックメイキング&Remix“ドリアンの終わらないアーバンソウル”、そしてその両者のアルバム『Billion Voices』『THIS NIGHT IS STILL YOUNG』それぞれに参加など、今この界隈での最重要人物であるドリアンがついに1stアルバムをリリース!
七尾旅人のアルバムでは「検索少年」「どんどん季節は流れて」と、ポップサイドのキラーチューン・トラックを手掛ける一方、やけのはらとはキミドリのカヴァー曲「自己嫌悪」を始め大半の曲で競演するなど、熱い繋がりをみせるこの2人が今作に参加するのはモチロンのこと、その他にもG.RINA、LUVRAW&BTBと注目のゲスト陣が参加。アートワークは、鎮座ドープネスなどでもお馴染みのファンタジスタ歌磨呂。
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- Rollin'Rollin'
七尾旅人×やけのはら - 2009年09月16日発売
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- Billion Voices
七尾旅人 - 2010年07月07日発売
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- THIS NIGHT IS STILL YOUNG
やけのはら - 2010年08月04日発売
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- Rainbow Beat Parade
V.A. - 2010年03月18日発売
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- SEASIDE TOWN
V.A. - 2009年08月05日発売
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- YOU KOBAYASHI presents CHOPIN HOUR
V.A. - 2009年04月08日発売
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ドリアン [Dorian]
Rolandのオールインワン・グルーヴマシン“MC-909”を使ったLiveで都内を中心に活動中。ドリーミーでロマンティックなアーバン・ダンス・ミュージックで各方面から支持を集めている。 2009年、初の自主制作盤CD-R『Slow Motion Love』を発表。トラックメイカーとして七尾旅人×やけのはら「Rollin' Rollin'」のアレンジを担当、Remixも手がける。 ZEN-LA-ROCK、DE DE MOUSEなどの作品への参加、VMCへの楽曲提供など。
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