奇跡のマントラ・セッションが遂に

ヘナート・モタ & パトリシア・ロバート　　Renato Motha & Patricia Lobato

21世紀のための、平和のアンサンブル。
マントラが呼びおこす、ゆらぎと旋律による天上の音楽体験。
新曲を多数収録、キャリアの最高到達点をとらえたライヴ・レコーディング作品。

今もっとも良質で、洗練されたブラジル音楽を奏でるミナス出身の夫婦デュオ ヘナート・モタ & パトリシア・ロバート。ジョアン・ジルベルトなどブラジル音楽の正統マナーを継承するシンプルな佇まい、日本人の心にも触れる美しいメロディの数々。温もりのある歌声。アンサンブルのバランスのよさ。ここ日本のブラジル音楽通がこぞって賛辞を贈る理由も、一枚でも彼らの作品を聴けばすぐさま納得できる。

デュオ名義の1st 『アンチーガス・カンチーガス』 を1999年に発表、以降これまでに5枚のアルバムをNRTよりリリース（いずれも素晴らしい作品なので是非ご試聴を）。
さらに近年はオリジナル作品と並行して、インドのマントラを演奏するプロジェクトも同時進行。
2007年には最初のマントラ・セッション（＝インドの聖句マントラにオリジナルのメロディをのせ、演奏する試み）作品 『サウンズ：平和のための揺らぎ』 を発表、これまでの端正なMPBサウンドからしてみれば意外ともいえる作風が大きな話題に。またヨガ愛好者からの支持をも集め、現在では東京のほとんどのヨガスタジオに置かれる定番CDとなっている。

デュオ通算6作目となる待望の2010年新作 『イン・マントラ』 は自身初となるライブ・レコーディング作品。
2009年4月に鎌倉・光明寺で行われた深遠なるマントラ・セッションを収めたもので、新曲も5曲収録しているほか既発曲も全く新たに生まれ変わっている。共演者にはショーロクラブの沢田穣治（コントラバス）、UAのプロデュースでも知られるヨシダダイキチ（シタール）。
静寂のなかをゆったりとたゆたう音は、まるで心身をめぐり浄化してくれるかのような心地よさ。マントラやヨガの知識がなくとも、その響きに誘われて自己との深い対話にするりと入っていくことができる。加えて 「鎌倉」「お寺」 というシチュエーションも、なんともおだやかな風情があっていい。

二人のこれまでの音楽的成果と、現代に生きる感性が結実した、まさにキャリア最高傑作いうべき “奇跡の名品”。今秋には念願の日本ツアーが再び実現するとのこと、何はなくともコレだけは足を運びたい。



「天上の音楽と呼ぶものがあるとしたら、今、聞いているのがそれかもしれない、とさえ思えた。
時にそれはアイルランドの音楽のように聞こえたり、クラシックの教会音楽のように聞こえたり、あるいはイスラミックな響きを覗かせたりと、時空を超えたスケールを感じさせるものだったからだ。
アルバムの録音状態も本当に素晴らしい。さらに驚異的なのは、スタジオ盤と変わらぬ精度を保った、ヘナート＆パトリシアの歌と演奏の上手さで、録音を聞くことによって、あらためて、二人のミュージシャンシップの高さに唸らされてしまった。
しかし一方では、そんな予備知識なしに聞いても、この音楽の美しさはたやすく伝わるものではないかとも思う。
どこにも属さないがゆえに、誰でも、何かしら感じるものがある。そんな音楽があるとしたら、ヘナート・モタ＆パトリシア・ロバートのこの音楽こそ、それではないかと思う。」
高橋健太郎（音楽評論家／ライナーノーツより抜粋）

Renato Motha & Patricia Lobato 『In Mantra』 2010年09月08日発売 日本盤 NKCD-1001 / NRT ヘナート・モタ : vocal,guitar パトリシア・ロバート : vocal,tabla,ganza 沢田穣治 （ショーロクラブ） : contrabass ヨシダダイキチ : sitar 2009年04月　鎌倉・光明寺にて録音

01.　Ong Namo 02.　Ad Gure Name 03.　Mul Mantra 04.　Rakhe RakhanHaar 05.　Ang Sang Wahe Guru 06.　Wahe Guru Wahe Jio 07.　Guru Ram Das 08.　Sat Narayan 09.　Ek Ong Kar Sat Gur Prasad 10.　Suite Kundalini Mantras

プロフィール

ヘナート・モタ & パトリシア・ロバート　　Renato Motha & Patricia Lobato
ブラジル内陸部ミナス・ジェライス出身のデュオ。99年にデュオ名義初となるアルバム『アンチーガス・カンチーガス』を発表、以来本作までに5枚のアルバムをリリース（いずれも日本盤としてNRTよりリリース済）。ジョアン・ジルベルトの系譜に位置する正統派MPBアーティストとして、現代屈指の人気・実力を誇る。近年はオリジナル作品と並行して、インドのマントラを演奏するプロジェクトも同時進行。2007年発表のCD『サウンズ：平和のための揺らぎ』は東京のほとんどのヨガ・スタジオに置かれる定番となり、ヨガ音楽でもっともポピュラーなアーティストという一面も持つ。
2009年4月に初来日、全国5箇所にて延べ1,000人以上を動員し、話題となる。
また作品のほとんどの作詞・作曲を担当するヘナート・モタは、国民的シンガー、マリア・ヒタへの楽曲提供をはじめ、コンポーザー、プロデューサーとしても活躍。日本屈指のブラジル音楽シンガー、chieの今秋リリース予定の新作プロデュースも担当している。

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