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「ベルリン・フィル・ラウンジ」15号:「管弦楽のための協奏曲」でベルリン・フィルの超絶技巧を引き出すハイティンク! ベルリン・フィル・ラウンジへ戻る

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2010年1月20日 (水)

ドイツ銀行 ベルリン・フィル
ベルリン・フィル&HMV提携サイト
 ベルリン・フィル関係ニュース

デジタル・コンサートホールが「アイディアの国365の場所」賞を受賞
 デジタル・コンサートホールが、ドイツ銀行主催の奨励賞「アイディアの国365の場所」を受賞しました。これはドイツ銀行が国内の創造的な社会・文化プロジェクトを評価するもので、毎日1機関ずつ授与されます。受賞日の1月6日は、デジタル・コンサートホールが開場してから1周年目に当たり、式典では、ベルリン・フィル・メディア取締役のローベルト・ツィンマーマンが、今後の抱負を語ると共に、スポンサーでもあるドイツ銀行に感謝の意を述べました(写真:ドイツ銀行のアンケ・ザーレン氏とローベルト・ツィンマーマン)。

ラトル指揮「ブラームス交響曲全集」が『レコード芸術』リーダーズチョイス第1位、『CDジャーナル』大賞に選出!
 昨年夏にEMIクラシックスよりリリースされたラトル指揮の「ブラームス交響曲全集」が、『レコード芸術』誌および『CDジャーナル』誌のレコード賞を受賞しました。『レコード芸術』誌では、読者が投票する「リーダーズチョイス」の第1位。また『CDジャーナル』誌では、全ジャンルにおいて最も重要な録音に与えられる「CDジャーナル大賞」に輝いています。なお、クラシック音楽のCDが「CDジャーナル大賞」に選ばれるのは、今回が初めてとのことです。

打楽器奏者ハンス・ディーター・レンベンス死去
 1998年までベルリン・フィルの打楽器奏者を務めたハンス・ディーター・レンベンスが、1月3日に76歳で亡くなりました。レンベンスは、ベルリン響とザールブリュッケン市立劇場管に所属した後、1962年にベルリン・フィルに入団。カラヤン時代からアバド時代の36年間にわたって、当団で活躍しました。

メータ、ティーレマン、ラニクルズ、ソヒエフの演奏会が、デジタル・コンサートホールのアーカイヴにアップ!
 12月と1月のコンサート映像が、アーカイヴ・コーナーにアップされています。メータ指揮によるバルトーク《中国の不思議な役人》、ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲(独奏:カヴァコス)」、ティーレマン指揮のシェーンベルク《ペレアスとメリザンド》、ブラームス「オーケストラ付き合唱曲集」、ラニクルズ指揮のブラームス《ドイツ・レクイエム》、ソキエフ指揮のラフマニノフ「交響曲第2番」、ラヴェル「ピアノ協奏曲(独奏:グリモー)」と、見応えたっぷりのラインナップ。とりわけティーレマンの《ペレアス》の豊麗さは、後期ロマン派を得意とする彼ならではの圧倒的スケールを放っています。ラニクルズの《ドイツ・レクイエム》(アーティスト・インタビューの項参照)も、アメリカの合唱団ながらドイツの正統的響きを実現する演奏。今回がベルリン・フィル・デビューとなるソヒエフも、批評家たちの好評を得ています。ベルリン・ドイツ響のシェフ候補と言われる彼のベルリン・フィルでの成果を聴くのも、一興でしょう。

メータの演奏会の予告映像を観る(無料)
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ティーレマンの演奏会の予告映像を観る(無料)
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ラニクルズの演奏会の予告映像を観る(無料)
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 次回のデジタル・コンサートホール演奏会

ハイティンクの「管弦楽のための協奏曲」!ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」のソロは、F・P・ツィンマーマン
(日本時間1月24日早朝4時)


 次回のライヴ中継では、ドイツの実力派ヴァイオリニスト、フランク=ペーター・ツィンマーマンが登場します。曲目は、ブラームスの「ヴァイオリン協奏曲」。これまで当団では、シマノフスキ、ピンチャー、マルティヌーなど、マイナー作品を弾いてきた彼ですが、前回の客演(2008年1月)ではベルクを快演。そして今回、ついに王道中の王道ブラームスを演奏します。今年44歳となり、円熟を深めている彼が、どのような解釈を聴かせるのか興味が尽きません。
 同時にベルリン・フィルの常連、ハイティンクの指揮にも注目が集まります。今回のメイン・プログラムは、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」。ベルリン・フィルが長年の盟友と聴かせる超絶技巧に、聴き手はノックアウトされること間違いありません。

【演奏曲目】
クルターク:《石碑》
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
バルトーク:管弦楽のための協奏曲

ヴァイオリン:フランク=ペーター・ツィンマーマン
指揮:ベルナルド・ハイティンク


放送日時:1月24日(日)午前4時(日本時間・生中継)

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コープマンがベルリン・フィルにデビュー!曲目は得意のバッハ
(日本時間1月31日早朝4時)


 1月最後の定期演奏会では、古楽界の大御所トン・コープマンがベルリン・フィルにデビューを飾ります。コープマンは、すでにモダン・オーケストラとの共演を重ねており、これまでにもロイヤル・コンセルトヘボウ管、バイエルン放送響、シカゴ響などに客演。ベルリンでは、ベルリン・ドイツ響での活躍が知られていましたが、今回ついにベルリン・フィルに登場することになりました。
 一方ベルリン・フィルは、常連のアーノンクールのみならず、クリスティ、ピノック、エイム、ミンコフスキらの古楽指揮者を継続的に招聘してきました。これにより、古楽奏法を演奏に取り入れてきたわけですが、コープマンとの共演もベルリン・フィルの“現在”を知る上で、エキサイティングなものとなるでしょう。ラトルが得意とするハイドンも、コープマンの指揮ではどのように響くでしょうか。“世界最高のバッハ合唱団”との呼び名が高いリアス室内合唱団の歌声にも、期待が掛かります(写真:©Jaap van de Klomp)。

【演奏曲目】
ハイドン:交響曲第98番
バッハ:管弦楽組曲第3番
モテット《主を称えよ、すべての異邦人よ》
マニフィカト

独唱:クラーラ・エク(S)、ラヘル・フレンケル(Ms)、インゲボルク・ダンツ(A)、ヴェルナー・ギューラ(T)、クラウス・メルテンス(Bs)
合唱:リアス室内合唱団
指揮:トン・コープマン


放送日時:1月31日(日)午前4時(日本時間・生中継)

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 アーティスト・インタビュー

ドナルド・ラニクルズ
「バーンスタインは正しい。マーラー第9の最後のページは、8拍で振る勇気を持たなければなりません」
聞き手:ユルゲン・オッテン(音楽評論家)
(12月18〜20日定期演奏会)


【演奏曲目】
カリアー:トレイシズ(ハープと管弦楽のための協奏曲)世界初演
ブラームス:ドイツ・レクイエム

ハープ:マリー=ピエール・ラングラメ
ソプラノ:ヘレナ・ユントネン
バリトン:ジェラルド・フィンリー
合唱:アトランタ交響楽団合唱団(合唱指揮:ノーマン・マッケンジー)
指揮:ドナルド・ラニクルズ


 ベルリン・ドイツ・オペラの新音楽総監督に就任したドナルド・ラニクルズが、12月にベルリン・フィルに客演しました。その機会に行われたインタビューでは、指揮者の役割、静寂の意味、ドイツ音楽への関わり等がテーマとなっています。日本では比較的マイナーなラニクルズですが、欧米ではR・シュトラウス、ワーグナーのスペシャリストとして知られ、ドイツ語も完璧。スコットランド生まれながら、ドイツでカペルマイスターのキャリアを積んだ変り種です。耳をそば立たせられるのは、マーラー「交響曲第9番」のスコアへの、バーンスタインの書き込みについて。この大先輩が作品に込めたメッセージを知る上でも、たいへん興味深い証言となっています。今回指揮した《ドイツ・レクイエム》も、意外なほど正統的かつ“ドイツ的な”仕上がりですので、ハイライト映像を是非ご覧いただきたいと思います。

オッテン 「指揮者に必要な能力とは、どういうものでしょうか」

ラニクルズ 「指揮者の役目は、何よりもオーケストラに信頼を伝えることだと思います。それは単にオーケストラが指揮者を信頼するというだけでなく、指揮者がオーケストラを信頼する、ということでもあります。演奏しているどの瞬間においても、“どう演奏してもいい、奏者は自由なのだ”という気持ちを与えることが大事なのです。そうした姿勢は、指揮者が率先して示してゆかなければなりません。単に自分の音楽を要求するのではなく、奏者の自発性を引き出すこと。それが私の理想です」

オッテン 「多くを要求しないというのは、声を荒立てない、ということでもありますね」

ラニクルズ 「そうです。それは例えば、オペラ演出家と合唱がリハーサルする時などにも現われてきます。演出家が静かに、印象的に話せば、リハーサルの雰囲気は俄然変化するものです。共同作業はより密度が高く、意味深いものになるでしょう。同じことはコンサートについても言えます。例えば私は、演奏会の冒頭でウェーベルンの《夏の風のなかで》を演奏するのが好きです。というのはこの曲では、華やかなスタートに慣れている聴衆が、じっと息をのんで聴き入ることが要求されるからです。その時お客さんは、椅子から身を乗り出して、童話を聞く子供のような気持ちになるでしょう。ゆっくりと音楽の世界に引き込まれれば、聴衆は“聴く楽しみ”を味わい尽くすことができます。指揮者の役目というのは、お客さんに音楽の聴き方を教えることでもあるのです。つまり音楽との対話であり、演奏する側への敬意ですね。私にとってオーケストラと演奏することは、ふたりの気心の知れた友人同士が語り合うようなものです。重要なのは、相手が言うことに対して反応し、そこから先を展開するということ。私はオーケストラから言いたいことが出てくるまで、じっと待ちます。彼らは考えるだけ考えればいいのです。私は相手の言葉を遮りませんが、同時に私自身も必要なだけ時間を取ります。そもそも音楽において重要なのは、自分自身で“問う”ということなのです」

オッテン 「そこでどんな答えが出てくるのでしょう」

ラニクルズ 「マーラーの交響曲第9番終楽章を例に取って考えてみましょう。それまでの楽章では、あらゆる問いが投げかけられるわけですが、スコアの最後の2ページに至ると、突然次のような声が聞こえてきます。“私には、これらの問いに答えることは許されていない。少なくともそれを今答えることはできない。ひょっとすると死の世界に入ったときに、答えられるかもしれない。そしてその時、安堵を得ることができるかもしれない。”2年前に初めてマーラーの9番を指揮した時、友人がその記念にバーンスタインが使ったスコアのファクシミリ版をプレゼントしてくれました。終結部でテンポ表示がアダジッシモになる個所で、バーンスタインは“8拍で振り続ける勇気を持つこと!”と書いています。指揮者はその時、本当にその勇気を持たなければならないのです」

オッテン 「それは大変難しいのですね」

ラニクルズ 「そうです。しかしバーンスタインの言葉は正しい。なぜならここで我々は、無の地平に達するからです。そこではすべてがゼロとなります。今ここに人間だけがあり、過去も未来もありません。しかもマーラーは、この音楽を一度も聴くことがなかったのです」

オッテン 「静けさということについては、どうお考えになりますか」

ラニクルズ 「私は若いとき、イノック・ポーウェルという政治家に魅了されていました。彼が主張した政治的理論に、というのではありません(差別的な発言をしていたので)。そうではなく、彼の弁舌の巧みさにです。ポーウェルの演説では、間(空白)の取り方が絶妙でした。それはまさに意味深長で、人々はそれを息をのんで見守ったのみならず、語られない空白を自ら満たしたのでした。音楽についても、同じことが言えます。ふたつの音の間の空白は、音以上に大きな意味を持つことがあります。音楽は、言葉で表現できなくなった地点で始まりますが、音楽が止むところで静けさが始まるのです。オーケストラについても同様でしょう。楽団の音楽的レベルは、どれだけ大きな音を出せるかということとは関係ありません。しかし最高のピアニッシモを響かせられるかということとは、大いに関係するのです。例えば《ドン・キホーテ》の結末や、《ばらの騎士》第1幕フィナーレ(元帥夫人の自己省察)のことを考えてみてください」

オッテン 「シュトラウスといえば、ラニクルズさんはドイツの作曲家、とりわけR・シュトラウスとワーグナーに特別な親近感を抱いていらっしゃるようですね」

ラニクルズ 「その通りです。それには理由があります。私が音大卒業後、マンハイム国立劇場で働くためにドイツに来たとき、外国に来たという気はしなかったのです。むしろここが自分の文化的故郷だと思ったのでした。その気持ちは、本当の出身地であるエジンバラよりもずっと強いものでした。現在、17年のサンフランシスコ・オペラにおける仕事を終えてヨーロッパに帰って来ましたが、やっと故郷に帰ってきたという気がしています。音楽的、芸術的な意味で。つまり音楽、劇場、造形芸術がヨーロッパ人の精神生活で持っている役割の大きさ、という意味においてです」

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 ベルリン・フィル演奏会批評(現地新聞抜粋)

ベルリン・コンツェルトハウス管次期首席指揮者?イヴァン・フィッシャーのハンガリー・プロ、全紙好評
定期演奏会(2009年10月15〜17日)

【演奏曲目】
ハイドン:交響曲第88番
バルトーク:合唱と室内オーケストラのための6つの小品
リスト:ハンガリー狂詩曲第1番
ブラームス:ハンガリー舞曲第11&15番(I・フィッシャー編曲)
コダーイ:ガランタ舞曲

合唱:オランダ・ユース合唱団
ツィンバロン:オスカー・エクレシュ
指揮:イヴァン・フィッシャー


 10月に行われたイヴァン・フィッシャー指揮の定期演奏会は、全体に好意的に評価されています。これは彼が、ベルリン・コンツェルトハウス管の首席指揮者(ローター・ツァグロセクの後任)として交渉中であることと無関係ではないかもしれません。ベルリン音楽界は、ツァグロセク、インゴ・メッツマッハーの契約不延長後、新しい首席指揮者を揃えることが急務となっていますが、新聞各紙もそのプロセスに積極的にコミットしていると言えるでしょう。

「熱い血潮、特殊なリズム……イヴァン・フィッシャーとベルリン・フィルは、ハンガリー音楽をテーマに演奏会を行った。スタートはハイドンから。フィッシャーは、交響曲第88番の民謡調を正確に計測し、ドライで鋭く、安定した音量調整で演奏した。それはダンス・スタジオで踊るチャルダッシュといった感じで、ハンガリー的なものを都会的な視点から見たものであった。目から鱗が落ちるスタートである。これはリストのハンガリー狂詩曲第1番(オスカー・エクレシュの強烈なツィンバロン!)、フィッシャー自身の編曲によるブラームスのハンガリー舞曲、コダーイの《ガランタ舞曲》に至って、国民主義の極限へと拡張される。そこではオリエント風の色彩も見え隠れし、パトスと奔逸、法悦が豊かに浮かび上がった。さあ、トカイ酒で祝杯を上げよう!(2009年10月24日付け『ターゲスシュピーゲル』紙/クリスティアーネ・パイツ)」

「イヴァン・フィッシャーの音楽は、太陽のようにまぶしい。彼は今週、ベルリン・フィルに客演しているが、その裏ではベルリン・コンツェルトハウス管の首席指揮者となるべく交渉が行われている。ベルリン・フィルの演奏会では、彼の器の大きさが明らかにされた。ハイドン、バルトーク、リスト、コダーイの作品を指揮して、オーストリア=ハンガリー帝国の雰囲気を充満させたからである(2009年10月26日付け『ベルリナー・モルゲンポスト』紙/フォルカー・ブレヒ)」

「ハイドンの交響曲第88番は、サイモン・ラトルがベルリン・フィルで演奏するハイドンとは、見るからに違ったものであった。作曲家が書いた“仕掛け”が強調されすぎることなく、テンポもリラックスしたもので、明朗。よって終楽章アレグロ・コン・スピリト(機知に富んだアレグロ)は、単に愛らしいだけでなく、深みを持ったものとなったのである。リストのハンガリー狂詩曲第1番、ブラームスのハンガリー舞曲、コダーイの《ガランタ舞曲》というプログラムの連なりは、場合によってはうんざりとするものである。そうならなかったのは、フィッシャーが舞踏の熱狂を明晰さと合致させることに成功していたからである(2009年10月24日付け『ベルリナー・ツァイトゥング』紙/マルティン・ヴィルケニング)」

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 ドイツ発最新音楽ニュース

本コーナーでは、ドイツおよび欧米の音楽シーンから、最新の情報をお届けします。

ルツェルン夏季音楽祭プログラム発表
 ここ数年で国際的フェスティヴァルとして定着したルツェルン音楽祭(夏)の2010年シーズン・プログラムが発表された。今年のテーマは、“エロス”。アバド&ルツェルン音楽祭管は、《フィデリオ》をコンサート形式(ステンメ、J・カウフマン、シュトルックマン)で上演するほか、マーラー「交響曲第9番」を演奏。“アーティスト・エトワール(ピアニスト・イン・レジデンス)”には、グリモーが迎えられる予定である。その他、サロネン&フィルハーモニア管による《トリスタンとイゾルデ》(演出:セラーズ)、ヤンソンス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管(マーラー「第3」)、アーノンクールおよびドゥダメル&ウィーン・フィル(《新世界》)、ラトル&ベルリン・フィル(マーラー《巨人》、「4つの最後の歌(S:マッティラ)」)、シャイー&ゲヴァントハウス管(シューマン「第2&4)、ヴェルザー・メスト&クリーヴランド管(ブルックナー「第8」)、ハーディング&マーラー室内管(《エリア》Br:クヴァストホフ)、ティルソン・トーマス&サンフランシスコ響(マーラー「第5」)、ジンマン&トーンハレ管(《グレの歌》)、ムター、ポリーニらが出演予定(2010年8月12日〜9月18日。写真:グリモーとコンポーザー・イン・レジデンスのディーター・アンマン©Lucerne Festival/Georg Anderhub)。www.lucernefestival.ch

ベルリン・ドイツ・オペラの次期インテンダントが決定
 ベルリン・ドイツ・オペラの新インテンダントに、現バーゼル劇場オペラ監督のディートマー・シュヴァルツが就任することが発表された。シュヴァルツは、2011年以降の契約更新を辞退したキルステン・ハルムスに代わって、2012年に同ポストに就任するという。ベルリンのオペラ・ハウス運営は、政治背景の難しさ、財政難からリスクが大きいとされ、後継者探しは難航。バーゼル劇場は、昨年『オーパンヴェルト』誌の「今年のオペラハウス賞」を受賞しており、1957年生まれのシュヴァルツの選出は、そこでの仕事が評価されたためと考えられる。

独放送局3Sat、視聴者投票「オペラ・ベスト10」第1位は、《椿姫》!
 ドイツのテレビ局3Sat、ZDFtheaterkanal、クラシカの共同制作によるスペシャル「オペラ・ベスト10」で、ヴェルディの《椿姫》が第1位に選ばれた。これは日刊紙『ヴェルト』のアンケート、Eメール、はがき、電話、オンライン投票によって視聴者が投票するもので、クリスマスから新年にかけて10の名オペラが、3Satで全曲放映。ダニエル・ホープが司会し、ジョゼフ・カレヤ、ルネ・ヤーコプス等が出演した1月9日のガラで最終的な投票が行われ、順位が決定した。ランキングは以下の通り。

第1位:ヴェルディ《椿姫》14.5%
第2位:モーツァルト《魔笛》13.9%
第3位:ベートーヴェン《フィデリオ》13.2%
第4位:プッチーニ《ボエーム》12.5%
第5位:ワーグナー《ローエングリン》9.4%
第6位:モーツァルト《ドン・ジョヴァン二》8.8%
第7位:ビゼー《カルメン》8.3%
第8位:プッチーニ《トスカ》7.1%
第9位:R・シュトラウス《ばらの騎士》6.4%
第10位:ヴェルディ《アイーダ》5.9%

投票者総数は、約5万7千人。《フィデリオ》が上位に食い込んでいるのは意外だが、《ローエングリン》の健闘には、全曲放映がヨナス・カウフマンの題名役で話題となったバイエルン国立歌劇場の公演であったことが関係している。クリスマスから新年にかけてのプライムタイムに数時間のオペラが連日放映されることは前代未聞で、ドイツのテレビにおける近年最大のクラシック番組となっていた。

コーミッシェ・オーパーの音楽総監督セントクレア、2012年以降の契約を非延長
 ベルリン・コーミッシェ・オーパーの音楽総監督カール・セントクレアが、2012年秋以降の契約を更新しないことを発表した。これは、同じ時期にアンドレアス・ホモキ(インテンダント)が同劇場を離れることと関係しているという。「私はホモキの仕事にたいへん共感していますので、彼と共に私の時代も終えたいと思います。」セントクレアの契約は2008年秋にスタートしているが、固定4年に2年のオプションが付いていたという。なおコーミッシェ・オーパーは、2012年秋より演出家バリー・コスキーによる新政権に入る。


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