ブラジル音楽のディープなファンにこそ愛され、待たれていた存在。プロデュースのヘナート・モタ、そしてチアゴ・コスタらバックメンバーの包容力、そしてchie umezawaのやわらかくほんのり色っぽさのある声色。至極シンプルな歌集ですがこれ以上の贅沢な音楽はなかなかありません。
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MPBデュオ＝ヘナート&パトリシアがシタールやタブラを交えてここ数年取り組んでいるマントラ・セッション、2009年の鎌倉・光明寺のライヴをCD化。思慮深く、つつましやかで研ぎ澄まされた音。今秋10月に同じく光明寺で行われた再現ライヴでは静かに心が浄化されていくのを感じました。「天上の音楽」とは、まさに。
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50年以上続く“高円寺 東京阿波おどり”を久保田麻琴氏が録音に収めたもの。太鼓に笛、掛け声と三味線・・・あらためて阿波のグルーヴはもの凄い。ある意味レイヴです。夏の終わり、この『ぞめき』がこだましたHMV渋谷店閉店の混沌とした夜は、音楽とともにずっと記憶に残っています。
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エグベルト･ジスモンチ、エルメート･パスコアルに比肩するアルゼンチンの異才女流ピアニスト、ノラ・サルモリア｡今回も凄すぎて開いた口が開きっぱなしに。冒頭から壊れそうにサイケデリックなルベン・ラダのカヴァー、リリアナ・エレーロをフィーチャーしたトラッド寄りの曲、そして女史の濃すぎる生ピアノ。他の作品に比べエッセンシャルな作風と言われていますが、それでもなお異次元なのです。

カラフトアイヌの伝統弦楽器トンコリの奏者OKIが率いる世界唯一のアイヌ・ルーツ・バンド。今回は実際にサハリンへと赴き、かの地で受けたあらゆる衝撃とイマジネーションを詰め込んだ大作。より深くへ、より内へと突き詰めた感のあるへヴィで密なサウンド。ライヴもめちゃくちゃカッコ良かった。
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新世代サンバの美しき歌姫と､名ギタリスト＝ゼー･パウロ･ベッケル率いるショーロ弦楽3重奏の実力派トリオ･マデイラ･ブラジルとの理想的なコラボレーション！優雅で厚みのあるショーロ・アンサンブルにいざなわれ、ホベルタが伸びやかに歌う黒いサンバはこぼれおちるほどにゆたかで想像以上の好相性。
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安堵をもたらす音色と音域、チェロは世界で一番好きな楽器かもしれない。こちらはECMからの諸作で知られるチェリスト、デヴィッド・ダーリングと台湾奥地のブヌン族の素朴な合唱との奇跡的な出会い。全く異なる起源を持つ二者が互いを包み合い、しっくりとなじんでひとつの音楽となり、深い安らぎと揺らぎをもたらしてくれます。
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ジスモンチに見出された美しき才媛、デリア・フィッシャーの2nd。ゲストにアナ･カロリーナ､エルメート､ジスモンチらが参加。ヴォーカルも素敵ですが、元々ピアニストなだけあって音響へのこだわりや美学探求は尋常じゃない。聴いてすぐそのポテンシャルの高さに驚かされます。

カワユス☆チリのオルタナ・シーンで人気のSSWハビエラ・メナちゃんの新作はチープなアナログシンセとカラフルなハーモニーで仕上げたツンデレ・ドリーミー・ポップ。力の抜け具合や、こだわっているのに音の感触が軽いところとか、バランス感覚が抜群です。アートワークやPVのニューウェイヴっぽいセンスも好き。
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現在のアルゼンチン音楽シーンにおける最重要人物。やさしいクリーム色のスリーヴにくるまれた誉れ高き名作1stが国内盤で復刻。ジャケットのイラストはなんと1枚1枚が手書きというその心意気とこだわり、手作りならではのぬくもり・・・それはまるでアギーレさんご自身のお人柄や音楽そのもののよう。生涯愛せる1枚です。また入荷までに時間がかかるにもかかわらずお待ちいただけたお客様にも心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
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