ブラームスと同世代のドイツの作曲家、ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー[1839-1901]は、7歳で教会のオルガン演奏をおこない、ほどなく作品も発表、その後、ミュンヘン音楽院のオルガンと作曲の教授になり、オルガンの大家として活躍する一方、1864年には、ミュンヘン・オラトリオ協会の指揮者にも就任、オルガン以外の作品にも手腕を発揮するようになり、宗教作品や、ピアノ曲、オーケストラ曲、室内楽曲など幅広く手がけ、ドイツ・ロマン派の重要作曲家として知られるようになります。
中でも「ヴァイオリンとオルガンのための作品集」は、その甘美な旋律によって人気を博し、デニソワによるCDがベストセラーとなったのも記憶に新しいところです。
【オルガン作品全集】
オルガン・ソナタなどオルガンのための作品はラインベルガーの代表作と言えるもので、ロマン派時代に製作された高機能の楽器を前提にした音楽は聴きごたえがあり、ここではドイツとスイスのオルガンを使用して演奏しています。
演奏は、MDGレーベルで数多くのオルガン・レパートリーを録音してきたドイツのオルガニストで、ロマン派時代のオルガン音楽のスペシャリストでもあるルドルフ・インニヒ(イニッヒとも)によるものです。(HMV)
【収録情報】
ラインベルガー:オルガン作品全集
● 3つのフーガ
● 3つの前奏曲とフーガ
● 5つの小品
● 大フーガ
● 4つの韻詩
● フーガ WoO.10
● 5つの小品
● ソナタ第1番
Disc2
● ソナタ第2番
● ソナタ第3番
● ソナタ第4番
● トリオ Op.49
● トリオ WoO.37
Disc3
● ソナタ第5番
● ソナタ第6番
● フーガ Op.123a
Disc4
● ソナタ第7番
● ソナタ第8番
● 12のフーガ Op.123b
Disc5
● ブルーンズの前奏曲(ラインベルガー編)
● ソナタ第9番
● ソナタ第10番
● アダージョ・ノン・トロッポ
● アンダンテ
Disc6
● ソナタ第11番
● ソナタ第12番
● 前奏曲 WoO.56
● 前奏曲 WoO.26-1
● オルガンのための小品 WoO.25-9
● オルガンのための小品 WoO.25-7 (=26-3)
Disc7
● ソナタ第13番
● 性格的小品 Op.156
Disc8
● ソナタ第14番
● モノローグ Op.162
Disc9
● ソナタ第15番
● 12の様々な小品 Op.167
Disc10
● ソナタ第16番
● 12の様々な小品 Op.174
Disc11
● ソナタ第17番
● ソナタ第18番
● 12のトリオ Op.189
● コンソレーション WoO.26-5
Disc12
● ソナタ第19番
● ソナタ第20番
● カンツォネッタ WoO.26-4
● 間奏曲 WoO.26-2
● 前奏曲 WoO.77
● トリオ WoO.26-6
● Singmesse
ルドルフ・インニヒ(オルガン)
録音時期:1998〜2005年
録音場所:Walcker Organ, St. Maria, Schramberg / Walcker Organ, Stadtkirche Winterthur / Kuhn & Spaich Organ, Martinskirche Chur / Kuhn Organ, St. Johann, Schaffhausen / Kuhn-Organ, Stadtkirche St. Anton, Zurich
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)