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1 people agree with this review 2012/10/24
DG本家の輸入盤のジャケットより、こちらの初出のLPのジャケットの方がおしゃれだ。昔、LP時代、マーラーの4番といえば、このカラヤンとアバドWPの2枚は特にお気に入りであった。テンポは60分近くかかり、晩年のカラヤンらしいねっとりと耽美的な表現が楽しめる。残響の豊かなホールでのベルリンフィルの美しさも特筆もので、個々の奏者の個性は見えないにせよ、技巧や音色、アンサンブルの緊密さは、今では聴けない一体感がある。マティスのソロもこのコンセプトに沿ったもので、ひたすらに美しい。DVDで出ているバーンスタインとのライヴのほうが、マティスを聴くのなら彼女らしさが出ているのだが、このカラヤンの演奏ではあたかもカラヤンのオーケストラの一員となっているかのようだ。そういえば、当時、FMでカラヤンのマーラー4番のライヴが放送されたら、4楽章の鈴の入りが数小説間違えるなどという意外なハプニングもあり、譜門館の「第9」でもコーラスの入りを間違えるというミスもあった。カラヤンもベルリンフィルも生身の人間なんだから時に瑕疵があるのは不思議ではない。今から考えるとカラヤン完璧主義神話は、セッション録音の完成度の高さに加え、多分に音楽メディアや評論による虚像の産物なのかなとも思う。
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2 people agree with this review 2012/10/24
ローエングリンを語る上ではずせないバイロイトライヴの名盤。カイルベルトが遅いテンポを基本に、楽劇のような威容を感じさせる劇的な表現を聴かせる。もう少しステレオ技術実用化が早ければ、テスタメントから出ているカイルベルトの指輪など同様、ステレオ録音で楽しめたかも知れない。最近のバイロイトに比べれば、この当時の歌手陣は過不足ないが、特にヴィントガッセンは品位と輝かしさを備え、ヴァルナイも凄みのある表現だ。
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41年盤はイタリアのレーベルから出ていたものを入手していたが、51年録音は初めて手に入った。昔、ワルター協会などのLPが出ていたはずだが、長い間入手できずにいたので、ありがたい商品だ。いずれもワルターのアメリカ時代のオペラ録音に共通して、かなるテンポは速く、響きもがさつに感じられるときもあるほっだ。演奏の凄まじさ、面白さは41年のライヴに軍配が上がるのだが、歌手の力量や完成度を考えると、1951年のライヴのほうが一枚上だ。音質は聴きやすく改善されているとはいえ、年代なりだ。だいぶ前に買って聴いたものだが、これからも、良い音源を発掘してほしいので、いまさらコメントしてしまった。
0 people agree with this review 2012/10/18
メンゲルベルクは例によって19世紀末的なテンポの振幅が激しい演奏だが、オケの巧さと独特の艶のある響きが面白い。ドンファンはオケの技量の高さと厳しい薫陶ぶりと統率力をみせつけられるし、「ローエングリン」前奏曲は神々しい。マーラーのアダージェットはかなりテンポが速い。電気初期の録音もあるが、この当時のものとしては聴きやすい音だ。勿論、復刻が巧いためだが、セッションだけあってホールの長い残響をよく捉えている。
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1 people agree with this review 2012/10/18
メンゲルベルクのブラームスは例によって19世紀末的なテンポの振幅が激しい演奏だが、オケの巧さと独特の艶のある響きが面白い。第3はこのスタイルに合っている曲だ。1930年代初めの録音ばかりだが、この当時のものとしては聴きやすい音だ。勿論、復刻が巧いためだが、セッションだけあってホールの長い残響をよく捉えている。
ウィーンフィルのかつての黄金の響きを堪能できる1枚。特に管楽器は素晴らしい。奇をてらわず颯爽とした若き日のアバドの指揮は情熱に満ち、老境と大病でもはや枯れてしまった晩年とは大きく趣を異にする。こうした良いものは、廉価盤で構わないのでカタログから消さず定番にしてもらい、後世へスタンダード化してもらいたい。
4 people agree with this review 2012/10/17
このCDが出る少し前、「ショスタコーヴィチの証言」という本が話題になり、当時のファンに衝撃を与えた。ソ連最高の作曲家と賞賛されながら内心では、芸術に介入するソ連の体制に強い反感と怨恨を抱いていたという内容で、5番や7番は、政治的介入で強制された勝利・歓喜の音楽であり、ムラヴィンスキーは「何も分かっていない」奴と酷評されている。今では偽書説もあり、さまざまな議論もあり、真偽は定かでない。こうした複雑な背景を背負った作曲家の演奏は、ムラヴィンスキーやバーンスタインのようなストーリーを単純明快にしてしまうと、作品がそういう表現を許す以上、聞き手はカタルシスは得られるが、作品の隠された本質と遊離するか否かという問題も生じる。勿論、古典として作曲者の手を離れると、演奏する側の主観や感覚が入り混じるのは当然だが、そういう意味では、このハイティンクの演奏は、純粋に音楽を表現したものであり、もし当時「証言」に目を通して録音にのそんだのであれば、卓見である。もっと熱気や演劇性があっても良いと思うのだが、演奏の質の点では、今でも十分スタンダードたりうる演奏だ。
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0 people agree with this review 2012/10/17
巨匠フルトヴェングラーの構えの大きな音楽の中で、繊細で若々しいメニューインの真摯なソロが輝く。この盤でのメニューインは、47年のライヴや後年のシルヴェストリやクレンペラーとの録音などと比べると、腰が据わってないような中途半端さがあるのだが、清新さは特筆すべきだ。フルヴェンはセッション録音ということで表現がおとなしく、ライヴ盤のほうが彼の真骨頂を伝える。特に録音日の近いシュナイダーハン、ベルリンフル盤と比較すれば、凄みの違いは明白だろう。
0 people agree with this review 2012/10/16
昔聴いた音源はのっぺりした音質で、端正な表現にきこえたが、このDUTTON盤は、ききやすい音になっており、エグモントや魔弾の射手は、実はテンポの起伏のある派手な演奏という印象をもった。第5はむしろ慎重なテンポの運びだが、ロマン的な表現はうかがえる。
2 people agree with this review 2012/10/16
テンシュテットのドイツレクイエムを買うとしたら、同時期のEMI盤よりこちらを勧めたい。ライヴらしい熱い演奏で、EMIのセッション録音より圧倒的に素晴らしい。遅いテンポが基調だが、曲想によって自在に動き、この名指揮者のその後の境地を暗示する演奏となっている。ルチアポップやトーマスアレンというドイツ歌曲やオペラの名手を起用したことの効果も大きい。これでは、セッション録音でのノーマンとヒュンニネンの歌唱が大きく品性を欠くようにさえ思える。
3 people agree with this review 2012/10/15
日本でのライヴ録音を中心に構成した全集で、20年ほど前には代表的名盤ともてはやされたものだ。8番の録音などはバブル景気の頃のコンサートブームの頃の活気の産物ともいえるものだ。ベルティーニのロマンと冷静な構成力をケルン放送交響楽団の巧さが支えるもので、その後も数々の名盤が出る中で、価値が低くなるということはなく、この一連の演奏を商品化した当時のEMIの姿勢は評価したい。氏のマーラーの実演には10年ほど前に都響への客演で何度か接しているが、今でも最良のマーラー体験の一つだと思っている。こういう商品はカタログからきえることのないように今後も願いたい。
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2 people agree with this review 2012/10/15
何年も前に発売され聴いたときには本当に感動した。アビーロードでのセッション録音とは格段に音楽の深みや質が違う。マーラーの5番のレコードを語るにはもはや欠かせない1枚になっているといって過言ではない。いまや、来日公演も含めていくつかの音源が聴けるようになり、贅沢な時代になったものだが、巨匠にはもっと長生きしてもらい、こんな中途半端なロンドンフィルなんかでなく、ベルリンやシカゴ、コンセルトヘボウなどともっと凄まじいマーラーの名演を残してほしかったと思う。これはファンだけでなく音楽界の損失である。
5 people agree with this review 2012/10/15
メータはロスフィルの明るいながらも品位のあるサウンドを生かしながら、若々しい高揚感ある演奏をしている。テンポは速めで動く。オケの(特に金管)の巧さが印象的だ。このメータのマーラーチクルスは、ウィーンフィルと共演した復活は別格だが、いずれも彼のキャリアを飾る名演奏で、全曲録音にならなかったのは残念だ。メータは再録音もしており、そちらのほうが造形的な完成度は高いが、この若さ溢れる演奏の方が一筆書きの勢いがあり、圧倒的に聴いていて面白い。メータは年輪を重ねるにつれて演奏が慎重になり、オペラ以外は、若手時代の覇気に溢れた演奏の方が素晴らしいことが多いが、この曲もその例に漏れない。昔、2500円だったLPの音源が、いまやこんなランチか弁当代のような値段で買えるのだから、一度聴いてみても損はなかろう。
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1 people agree with this review 2012/10/15
ショルティCSOのマーラーチクルスの最初期の録音だったように記憶するが、金管を中心にパワフルな名手を揃えたこの名門オケの底力を堪能できる。マーラーの狂気や苦悩という点は薄れ、響きの壮麗さと曲の構成美に目を奪われる。下手をするとオーケストラショーピースになりかねないような録音だが、響きのゴージャスさでは、録音年の近いカラヤンと双璧をなす。この当時のショルティとカラヤン、レヴァインの録音が、ある意味その後のマーラーブームの先駆けになったともいえ、歴史的な意味も大きい1枚だ。
ワルターのドイツ・レクィエムは、このほかにNYPとのライヴ音源が複数ある(英語歌唱とドイツ語歌唱の2種類以上ある)し、イタリアオケとの共演もあるようだが、ドイツ語歌唱であることに加え音質の点でも、このセッション録音が一番安心して聴ける。声楽的に物足りないのが惜しまれるが、NYP時代の力強い表現と歌謡性が温かみのある音楽を作りだしている。音さえよければ、51年のエジンバラでのウィーンフィルとのライヴのほうがおそらく感銘度が高いのだろうが…。
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