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Review List of レインボー 

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  • 2 people agree with this review
     2022/02/03

    ナクソスが発売している、ブリティッシュ・ライト・クラシックシリーズの3枚目。
    これは姉妹レーベルのマルコポーロが1990年代半ばにリリースしていた物を移行した物で、親しみやすいメロディを持った軽く聴けるイギリスのクラシック曲を集めたもの。
    この分野では代表格なのが本盤に収録されたエリック・コーツです。
    マルコポーロにはコーツの作品集が2枚ありましたが、本盤には代表曲の『ダムバスターズ』『ナイツブリッジ行進曲』の2曲が1枚で聴ける他、『メリーメーカーズ』『シンデレラ』などの知られざる作品が聴ける。
    何も親しみやすい旋律と優れたオーケストレーションがなされていて、コーツが他の作曲家に引けを取らない実力者であったことが分かる。
    演奏はエイドリアン・リーパー指揮、スロヴァキア放送交響楽団。
    リーパーの指揮はオケが鈍いところもあるので、キレの良い演奏とは言い難いが、演奏そのものは悪くない。
    オケも1980年代後半の馬車馬の様に録音していた頃に比べて、録音が落ち着いた頃のためか、安定感がある。
    録音は可もなく不可もなくと言ったところ。

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     2022/02/02

    このCDはコロムビアが発売したクラシックの入門用的なアルバムである。
    主にオーケストラの曲を中心に大曲、小品問わず有名な作品を収録しています。
    演奏はスメーターチェクやノイマン、ジャッド、グローヴズにフルネと言った日本でお馴染みの指揮者に、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団やチェコ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ室内管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団らの音源が使用されていてます。
    これらは定評のある音源であり、初めてクラシックを聴く人にも安心して聴けるでしょう。
    じゃあ、ヘビーユーザーにはおすすめしないかと言うと違います。
    何曲か日本人指揮者とオケの演奏があるのですが、これがなかなか珍しい音源。
    ヤマカズの愛称でお馴染みの山田一雄指揮、日本フィルハーモニー交響楽団によるコダーイ『ウィーンの音楽時計』や石丸寛指揮、読売日本交響楽団によるグローフェ『豪雨』アンダーソン『タイプライター』ネッケ『クシコスポスト』山本直純指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団によるプライヤー『口笛吹きと犬』が収録。
    山田一雄のコダーイはオケが粗いが、聴かせようという熱意は良く伝わるし、石丸寛の指揮では豪雨で効果音を使ったり、タイプライターや、クシコスポストではやや遅めの演奏だったり、山本直純のプライヤーは氏の編曲だったりとかなり個性的な演奏が繰り広げられており、これだけでも聴く価値あります。
    録音はモノラルのものもありますが、聴ける範囲だと思います。

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     2022/02/01

    このCDはダーヴィド・M・A・P・パルムクヴィスト指揮、チボリ青年衛兵音楽隊の演奏によるアルバムです。
    このバンドは名前の通り8〜16歳の青少年で構成されており、チボリ公園では同音楽隊の行進演奏が目玉となっています。
    このCDでは普段演奏している曲を中心にした選曲で、あまり聴く機会のないデンマークの作曲家の行進曲やワルツなどが聴けるのが良い所。
    また指揮者、パルムクヴィストの作品が多いのも特徴です。
    プロといって良いのかアマチュアといって良いのかわからないが、時折ミスはあるものの、無難にまとまった演奏と言ったところです。
    陽気なパレードの様に良い線を行った演奏もありますが、やはりどこか引いたところがあり、名演とは言い難いです。
    録音自体は新しいので、綺麗で良いです。
    値段もそこそこしますし、興味が無ければおすすめはしません。

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     2022/01/31

    ドイツのヴァイオリニスト、ゲオルク・クーレンカンプ。
    戦前から戦後にかけて活躍した当時の人気者であり、戦前はテレフンケン、戦後はデッカに録音を残しましたが、それらを復刻したのがこのアルバムです。
    全体的には協奏曲が多めの印象です。
    CDの簡単な感想を書きますと→
    CD1→シューマンとブラームス、ベートーヴェンを収録。
    シューマンのヴァイオリン協奏曲は世界初録音であり、クーレンカンプは初演者でもあります。
    伴奏はハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。
    数少ない同曲の貴重な録音であり、この曲の好演でしょう。
    ブラームスのヴァイオリン協奏曲もイッセルシュテットとベルリン・フィルの演奏で録音されたもの。
    ポルタメントかけまくりの古き演奏といった所。
    ベートーヴェンのロマンス第1番はアルトゥール・ローター指揮、ベルリン国立歌劇場管弦楽団による演奏で、これも古き良き時代の演奏と言った感じ。
    CD2→シベリウスとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を中心に、ヴァイオリンと管弦楽のための作品を集めたアルバム(レーガーを除く)
    オーケストラはいずれもベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮は、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、パウル・クレツキの3名。
    殆どがテレフンケン原盤。
    この中ではシベリウスの演奏が最も素晴らしい。
    ライヴならではの高揚感、古き良きベルリン・フィルの演奏も良い。
    また後半に収録されたヴァイオリンとオケの小品もアンコールを聴いているようで良い。
    CD3→チャイコフスキーとドヴォルザークの協奏曲を収録。
    チャイコフスキーはアルトゥール・ローター指揮、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、ドヴォルザークはオイゲン・ヨッフム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
    チャイコフスキーの美しい音色がまさしくこのヴァイオリニストらしい演奏だ。
    CD4→ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。
    本CDはクーレンカンプの美音もさることながらイッセルシュテットの伴奏も素晴らしく、低音が良く鳴っている。
    ただ1楽章はそれほどだが、2楽章はノイズが目立つのは残念。
    CD5→グラズノフとブルッフの協奏曲を収録している。
    グラズノフはトール・マン指揮、スウェーデン放送交響楽団のライヴ。
    ブルッフの第1協奏曲は、ヨーゼフ・カイルベルト指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
    この中ではブルッフが良いでしょうか。
    CD6→モーツァルトの作品集である。
    ヴァイオリン協奏曲第5番は、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団と、ヴァイオリン協奏曲第7番とアダージョは、ベルリン放送交響楽団と共演しており、指揮は全曲アルトゥール・ローターである。
    全曲とも格調高いモーツァルトで、緩徐楽章の美しさは見事。
    CD7、CD8→モーツァルトのヴァイオリン・ソナタK454と、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第9番に、ブラームスのヴァイオリン・ソナタを収録。
    クーレンカンプもすごいが伴奏者に注目。
    あのショルティがピアノを弾いている。
    このピアノ、とてもうまくこれだけでも聴きものです。
    ピアニスト、ショルティの録音はそう多くないですから、本CDは貴重な一枚です。
    CD9→ブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲を、カール・シューリヒト指揮、スイスロマンド管弦楽団と、エンリコ・マイナルディのチェロで、シュポアのヴァイオリン協奏曲第8番を、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で収録したもの。
    シュポアのヴァイオリン協奏曲がなかなかよく、マイナーなこの曲の名演だと思う。
    CD10→フルーリーのヴァイオリン協奏曲第3番をクルト・ローテンビューラー指揮、ベルン・スタジオ管弦楽団の演奏で、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番をカール・シューリヒト指揮、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の演奏で録音したもの。
    クーレンカンプと同世代の作曲家、フルーリーのヴァイオリン協奏曲が名演というに相応しい出来。

    基本的に録音が戦前から戦後すぐぐらいなので、音質はまちまち。
    ノイズが目立つのもあれば、曇って聴きづらいもの、時期の割には聴きやすいかなというのもある。
    CDには解説などは無く厚紙にCDが入ったクラムシェル仕様である。

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     2022/01/30

    ギリシャの作曲家、スピロ・サマラはこんにちではオリンピック讃歌の作曲者として知られていますが、生前はオペラの作曲家として活躍していたというのを聞いた事があり、一度どんなものか、聴いてみたいと思っていた事もあり、このナクソスのCDが出たので手にとって見ました。
    今回初めてサマラの師がマスネであった事やイタリアで活躍していた事は初めて知りました。
    この歌劇『ベル=イル嬢』は1903年に書かれた作品です。
    サマラは世代的に後期ロマン派と同世代ですが、音楽はオーケストレーションは後期ロマン派の影響もありますが、ワーグナーに影響を受けたかの様な充実としたサウンドや、師のマスネの代表作、タイスの瞑想曲を思わせる甘美なメロディが出てきたり、ヴェルディのオペラを連想させるところがあったりと、この作品を聴く限り先人の影響が強い様に思います。
    本盤で演奏しているのは、バイロン・フィデツィス指揮、パザルジク交響楽団です。
    フィデツィスはギリシャ出身で、ギリシャの作曲家の作品を積極的に紹介している指揮者&チェリスト。
    ギリシャ・ローカルのレーベルにサマラを含むギリシャの作曲家の音源がある様ですが、近年はナクソスに吹き込んでいる様です。
    このCDは1995年録音の、2021年発売と録音から発売まで間があり何故かはわかりません。
    オケのパザルジク交響楽団はブルガリアの都市、パザルジクに所在するオケ。
    音源は珍しく、ほかにブルガリアの作曲家の作品を集めたアルバムが一枚あるぐらいです。
    この演奏では最初こそ、エンジンがかかってないですが、その後はフィデツィスや歌手の好演に引っ張られて、徐々にスタートしていきます。
    録音は先の通りですが、一応近年の発売ということもあり、音質は良好。

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     2022/01/29

    権利がきれた音源を集めてBOX化している、ヴェニアス・レーベル。
    今回はフランス生まれでアメリカなどで活躍したポール・パレーが振った音源を集めたもの。
    CDの大半の音源はデトロイト交響楽団と入れたマーキュリー原盤の音源であり、CD24、CD25は戦前と戦後、コンセール・コロンヌ管弦楽団の監督をしていた時代に録音された音源である。
    デトロイト交響楽団とのマーキュリーの録音は全てが一度はCD化済み、コロンヌとの録音は知る限りではこれが最初?である。
    いずれも軽妙洒脱で、端正に整えられた切れ味の良い演奏である。
    このスタイルの演奏ではやはりフランス物の演奏は見事と言うほかないし、非フランス系の作品も、こういう解釈があるのかと感心してしまう。
    フランス物ではシャブリエやショーソン、サン=サーンスやビゼーあたりが名盤、非フランス物だとスッペやラフマニノフ、リムスキー=コルサコフなどが良い。
    またデトロイトとの田園交響曲は史上最速の演奏と言われる迷演奏であり、こちらも必聴だ。
    選曲面でも珍しい曲が揃っており、20世紀フランス音楽に興味のある人は要チェック。
    CDはクラムシェル仕様であり、解説書は付いてないが、毎度ながらHMVが大変詳しい解説を載せており、これで十分だ。
    1934〜1962年と新しくとも半世紀前の録音ですが、復刻は時期を考えれば、聴きやすい音質と言えるのでしょうか。
    少なくともヒストリカル録音に慣れていれば大丈夫です。

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     2022/01/28

    このCDは先ごろ亡くなった、イダ・ヘンデルの録音を集めたBOX。
    メンブランのお買い得アルバムである。
    それぞれのCDの感想を簡単に。
    CD1→ユージン・グーゼンス指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と、ハンス・ミュラー=クライ指揮、南ドイツ放送交響楽団によるハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲を収録。
    この中ではハチャトゥリアンがなかなか面白い。
    CD2→セルジウ・チェリビダッケ指揮、ロンドン交響楽団によるブラームスのヴァイオリン協奏曲。
    この巻の主役はチェリビダッケでこれほど立派な伴奏もなかなかない。
    ヘンデルを聴くなら、ハンガリー舞曲の方が良い。
    CD3→ラファエル・クーベリック指揮、フィルハーモニア管弦楽団によるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。
    これは普通の演奏と言って良いだろう。
    カデンツァはヨアヒムの手によるもの。
    CD4→ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7、第8番を収録したもの。
    アルフレート・ホレチェクと共演したもので、プラハの春でのライブ録音。
    これはヘンデルらしく、感情の激しい演奏だが、ピアノのサポートも手伝い、良曲ともいい出来である。
    CD5→ホレチェクとのクロイツェルに加えて、ラファエル・クーベリック指揮、フィルハーモニア管弦楽団とのブルッフを収録。
    演奏はまずまず。
    CD6→スラヴ圏の作曲家の作品集。ヴィエナフスキやシマノフスキらのも良いが、カール・ランクル指揮、ナショナル交響楽団と共演したドヴォルザークの協奏曲がのっけからテンションが高く面白い。
    CD7→ストラヴィンスキーの作品集となっている。
    この中ではあまり聴く機会の少ないヴァイオリン協奏曲が良い。
    アンコール的にアメリカの作曲家のクロールが書いたバンジョーとフィドルの収録も珍しい。
    CD8→モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番を、フェルッチョ・スカーリア指揮、ローマRAI交響楽団の演奏で収録している。
    これも悪くないが、タルティーニが熱が入った演奏で良い。
    CD9→マルコム・サージェント指揮、ナショナル交響楽団のヴァイオリン協奏曲や、ホレチェクとの交響曲第4番が良い演奏だと思う。
    CD10→ピアノとヴァイオリンの小品集。
    色んな作品が収録されているが、冒頭のバルトークのルーマニア民族舞曲集がなかなかのもの。

    本CDの原盤はスプラフォンが多く、次いでデッカとメロディアが続く。
    復刻は年代相応のものが多く、まぁまぁだが値段を考えれば充分だろう。
    CDは厚紙に入ったクラムシェル仕様で、解説などは付いてない。

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     2022/01/27

    アルミン・ジョルダン指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団、ガブリエル・タッキーノのピアノで録音されたピアノ協奏曲集。
    アディンセルの『ワルソー・コンチェルト』フランク『交響的変奏曲』グリーグ『ピアノ協奏曲イ短調』という変わったカップリングをしている。
    なぜこんな組み合わせになったかわからないが、LPとして出た初発売時からこの内容だったようだ。
    プーランクの弟子、タッキーノのピアノに、ジョルダンという組み合わせで期待して聴いてみたが、確かにロマンティックではあるが、名演というにはちょっとイマイチな演奏であった。
    録音も年代相応といった感じで良くも悪くもない。
    幸い廉価盤で安いのでマルチバイの数合わせなどにどうだろうか。

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     2022/01/26

    ナヴォナ・レコードが録音した音源から編集されたアルバムである。
    中身はアメリカの現代音楽を集めた内容で、タイトルにラルゴ・アンサンブルと題されている様にゆったりとした管弦楽曲を集めたもの。
    演奏団体はいずれもチェコの団体であり、予算の関係かそれも地方のオケの団体であるがいずれもハイレベルな演奏である。
    それぞれの演奏団体と収録曲の簡単な紹介を。
    ガッドシーSr作曲、交響曲第1番ハ短調『セーレン・キェルケゴールのための主題』第1楽章、マタモロス作曲『プレタマ』シモンソン作曲『2つの絵画』は、オストラヴァを本拠地に置く、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団による演奏。
    指揮者はガッドシーとマタモロスが、イジー・ペトルドリーク、シモンソンがスタニスラフ・ヴァヴジーネクである。
    プレタマや2つの絵画は如何にも現代音楽と言った不協和音が満載の曲であるが、ガッドシーの作品は出だしこそ不協和音満載だが、主題はメロディもあり、上手く現代的要素と旋律のバランスが保たれており聴きやすい。
    演奏もこの曲が本CD収録のヤナーチェク・フィルの演奏では良い。
    カニンガムの『交響曲第7番』と『即興曲』は、パヴェル・シュナイドル指揮、モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。
    カニンガムは聴きやすい作品もあるが、このCDでは現代音楽曲で登場。
    例えば交響曲ではレインという楽章があるが、雨の降る様子を旋律ではなく、音で表現している等である。
    また、モラヴィア・フィルには弦楽器を抜いた管楽器と打楽器の演奏も収録、オスターフィルド作曲『銀の幻想曲』という曲で、ペトル・ヴロンスキー指揮、モラヴィア・フィルハーモニー菅打楽器アンサンブルの演奏。
    フルートの独奏を伴った曲で、即席とはいえなかなか上手い演奏です。
    録音は2017〜2020年にかけてですが、近年の録音なので、そこまで録音による差は感じません。
    但し、このCD紙ジャケットなのですが、そのため大変CDの出し入れがしにくく、収納時に記録面に傷がつかないように気をつける必要があります。

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     2022/01/25

    このCDはアメリカの作曲家、ジェイムズ・レンティーニの管弦楽作品集である。
    様々な機会に録音された音源を一枚に集めた物だ。
    収録曲は、『シンフォニア・ディ・フェスタ』が、アンソニー・アイアナコーン指揮、ボフスラフ・マルティヌー・フィルハーモニー管弦楽団、『交響曲第1番』が、リカルド・アヴェルバッハ指揮、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団、『3つの神聖な瞑想曲』が、ノラ・ダンカン4世指揮、ウェイン州立大学管弦楽団&合唱団、ダナ・レンティーニ(ソプラノ)『天使の旅』がダグラス・ブランキ指揮、ウェイン州立大学ウィンド・シンフォニー、『ドリームスケープ』が、イェジー、スウォヴダ指揮、クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団です。
    殆どが東欧のオケによる演奏で、力量自体はまずまず高く演奏は良いと思います。
    ウェイン州立大学は作曲家出身校という事もあり、オーケストラと吹奏楽団ともに無名の団体ながら演奏にはキレがあります。
    録音は1994〜2012年と開きがありますが、デジタル期の録音なのでそこまで音質に違いは感じは無いと思います。
    ただ、このCD紙ジャケット仕様であり、CDの出し入れの際に記録面に傷が付かない様に気をつけないといけません。

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     2022/01/24

    このCDは、アンドリュー・スパロウ作曲の『冥王星との交差』という曲である。
    演奏は、マレク・ヴァラーシェク指揮、チェコ映画管弦楽団である。
    CDにはスパロウの詳細な解説も、楽曲の解説もないので、よく分からないが、作品は弦楽器を中心にした映画音楽の様な作品。
    一応、4つの楽章に分かれている様で現代の作品では聴きやすい作品だが、曲調が似たり寄ったりで正直ちょっと退屈だ。
    演奏のチェコ映画管弦楽団は、CDに解説はないがネットで、調べると2003年に設立、名前の通り映画音楽のレコーディング等で活躍している団体の様です。
    メンバーには、プラハ室内管弦楽団やプラハ交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団等のプラハの名門オケメンバーが参加しているとのことで、このCDでも腕自体は確か。
    指揮者のヴァラーシェクはもう一枚スパロウのアルバムを出している以外は詳細不明の指揮者である。
    録音年はわかりませんが、恐らく近年の録音でしょう、音質は良好です。

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     2022/01/23

    現代ギリシャの作曲家、アルキス・バルタスが書いた、バレエ『パノリア』と、アルト・サクソフォンと管弦楽のための『モノローグ』が収録されたアルバムです。
    演奏はヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団、指揮は作曲者、アルキス・バルタス、サクソフォンはセオドア・ケルケゾス。
    本CD収録曲の作風は輸入元情報による解説が1番わかりやすく、色彩豊かなオーケストレーションとリズム、そこに前衛が混じったもの。
    現代の音楽としては聴きやすい。
    だが、これといったメロディもないので、一度聴いてしまえぱ十分と言ったところです。
    演奏のヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団は、チェコのオストラヴァに本拠地を置く団体。
    この団体、ドヴォルザークやスメタナなどのお国物の録音の他に、こういう現代の作品の録音も多数発売しており、いずれも流暢で明確な音楽作りが特徴で、本盤でもそうだ。
    ケルケゾスのサクソフォンも悪くない。
    録音年は見当たらないが、録音自体は綺麗。
    CDとジャケットは自体はなんだか全体的に真っ黒なデザインで、ちょっと安ぽいデザインだ。

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     2022/01/22

    このCDは、ジョン・ウィリアムズ指揮、ロンドン交響楽団の演奏で収録された20世紀のクラシック音楽を集めた物。
    といっても録音時は存命の作曲家によるもので、現代音楽的なアルバム。
    ウィリアムズによる同時代のシリアスな作品を集めたアルバムは珍しい。
    メインはウィリアムズの書いた、ファゴット協奏曲。
    『ファイヴ・セイクリッド・トゥシリーズ』と題名が付けられている。
    この曲、映画音楽に慣れ親しんだウィリアムズのファンの人ならびっくりするぐらい現代的で、とっつきにくいかもしれない。
    他の曲も似たり寄ったりだ。
    演奏は一流団体なので纏まっているのが幸いであるが、気になる曲目があれば買ってみても良いと思う。
    録音は良好。

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     2022/01/21

    ニコライ・ゴロワノフ指揮、全同盟・ラジオ・テレビジョン大交響楽団の演奏で収録されたスクリャービンの作品集である。
    ゴロワノフの演奏は極限まで鳴らした金管や豪快で野蛮と言いたくなる音楽、いわゆる爆演系です。
    今聴いても野暮ったいところはありますが、インターナショナル化したスクリャービンを聴くぐらいなら遥かに面白い。
    共演アーティストも当時のソ連が誇った名手が揃っている。
    しかし録音はあまり良くない。
    旧ソ連、しかも70年ほど前なので、音質はあまり望まない方が良い。

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     2022/01/20

    ルイ・フレモー指揮、バーミンガム市交響楽団の演奏で録音、収録されたアルバム。
    このコンビはフランス物を得意としたがこれもその一つ。
    フランスの管弦楽曲を集めた内容で、プーランクをメインに、サティとオネゲルの代表的な作品を集めた内容となっています。
    演奏はフレモーらしい端正で、活気あふれる演奏。
    イギリスのオケからフランス的色彩を引き出しているのは見事という他ないでしょう。
    年代の割には聴きやすい音質です。

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