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Review List of ユローヂィヴィ 

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  • 3 people agree with this review
     2014/03/28

    交響曲第1番〜第6番とマンフレッド交響曲、そして幻の交響曲第7番までも収めた、交響曲完全(!?)全集。

    交響曲第1番と第7番以外はロジェストヴェンスキイによる指揮。
    第7番は当たり前というかしょうがないものの、第1番もロジェストヴェンスキイの指揮で聴きたかった。

    しかしコンスタンティン・イヴァノフ指揮、モスクワ放送交響楽団による1964年録音の交響曲第1番が素晴らしい演奏なので、逆にイヴァノフ指揮によるチャイコフスキイ交響曲全集があるなら聴きたくなってきた。

    また交響曲第7番は第1・2楽章と第3・4楽章が別のディスクになっているのが残念だ。

    『弦楽セレナーデ』や『くるみ割り人形』の組曲や『カンタータ・モスクワ』の他に管弦楽曲を入れてもう1枚ディスクを増やし、交響曲第7番を1枚のディスクで聴けるようにして欲しかった。

    ロジェストヴェンスキイによるチャイコフスキイの交響曲全集はソヴィエト国営放送交響楽団との録音も持っているがこの全集は80年代後半の録音で、ロジェストヴェンスキイにしては意外とロマンチックな演奏をしている。

    交響曲第2番での細部へのこだわりはさすがロジェストヴェンスキイだ。

    交響曲第6番は音質も良くて全てのパートがたっぷり歌い込んでいるが、それでいてどこか客観的というか感情に流されていないのがいい。

    個人的に一番素晴らしいと感じたのはマンフレッド交響曲だ。

    この全集でロジェストヴェンスキイが指揮しているオーケストラはソヴィエト文化省交響楽団だと思うがジャケットや解説書にはロシア文化省交響楽団とある。これらの曲の録音当時はまだソヴィエト時代なのに…。

    おまけのようにして入っているチェルカソフ指揮による『カンタータ・モスクワ』の録音がとても良かった。ゲルギエフ指揮の録音も持っているが、それよりはるかに良い演奏だ。

    解説が意外と詳しく書かれている。

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     2014/03/26

    スヴェトラーノフ指揮の『キャンディード』序曲を聴くことが出来るとは!

    まだまだこのような珍しい録音が残っていることを期待したい。

    音質は悪いが(咳払いなどの雑音ではなくて電気的なノイズ。)期待通りの盛り上げかたを聴かせてくれる。それだけで満足。

    そして十八番のラフマニノフの交響曲第2番。
    こちらもフィナーレなど、はじけた演奏をしていて聴き手を楽しませてくれる。
    1993年のライブ録音だがスヴェトラーノフの指揮はまるでやんちゃな若者が振っているように感じられる。

    芸術家というよりエンターテイナーとしての魅力に溢れた1枚。

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     2014/03/21

    『ロシア&ソヴィエトの作曲家によるピアノ音楽アンソロジー』が途中で止まっているようだが、次に新たに『木管楽器のためのロシアの室内楽作品集』がスタートした。

    ルビンシテインの音楽はバラギレフ・グループやチャイコフスキイなどに押されてなかなか知られていなく、ロシアの雰囲気は少ないものの魅力的な音楽を残している。いかつい肖像画からはイメージできない時に優しく時に甘い音楽だ。

    リムスキイ=コルサコフの五重奏曲はシューマンを思わせる明るい第一楽章から始まり、ロシア的な香りも多少匂わせつつ全体的に爽やかな世界を創りあげている。

    『ピアノ音楽アンソロジー』は今はしばらく止まっているだけだろうが、この室内音楽集にしてもシリーズの完結まで発売してほしい。

    今後がとても楽しみだ。

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     2014/03/08

    これは面白い。宝物の発掘と言える。

    珍しいこの作品をブリリアント・レコードから手軽な価格でよくぞ発売してくれたと思う。

    『ティル・オイレンシュピーゲル』という話から音楽もさぞかし明るく楽しく滑稽で時に皮肉やイタズラがあるのだろうと思ったが、実際聴いてみると期待を裏切らない素晴らしい音楽だ。

    時に不思議な風の囁きのような合唱が入るのも幻想的な雰囲気を創り出していていい。

    演奏も素晴らしい。ロシア語が聞き取りやすいのが驚き。カレトニコフの作曲技術を表していると思う。演奏はソビエト・シネマ交響楽団によるが、録音を聴く限りは大規模な管弦楽団の為に書かれたものではなさそうだ。例えばチェンバロとフルートとチェロだけの室内楽的な編成を伴奏に歌手たちが歌う場面もある。

    音楽は時おりナレーションや会話(ジュングシュピール的な)を含み、ルネッサンス風の音楽になったり(引用か?)、教会風のコラールが響いたり、グレゴリオ聖歌の引用と思われるメロディーや、打楽器とピッコロだけを伴奏にして歌ったりと色々なアイデアが散りばめられていて変化に富んでいる。

    第2幕ではブルブルッと舌を振るわせて音をたてながら歌う曲があるが、それが前衛的でなくドラマにマッチしているところがいい。
    jazzを思わせたり映画音楽風の音楽もあるが、これはカレトニコフが映画音楽や劇音楽を多く手掛けた経験からきているのだろう。それだけに音楽に表情の幅が広く、物語の背景を描き出す引き出しを多く持っていることを感じる。

    このオペラはカレトニコフが約20年かけて1983年に完成させた作品だ。

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     2014/03/07

    ブリテンによる自作自演。1958年録音という古さを感じさせない演奏と音質。

    20世紀の傑作オペラの一つと言えるだろう。

    この物語に描かれているような事件・問題は現代の日本でも起こっていることだ。
    ピーター・クライムズという男は舞台上だけの人物ではない。残念なことだがピーターのような社会に受け入れられない人物を社会は事件が起きる前に救わなくてはならない。

    傷いた心を抱えたピーターやピーターが生活する厳しい環境・荒々しい海の風景をブリテンは音楽で雄弁に語りかける。

    厳しく悲しいほどに美しい音楽だ。

    ピーターを悪く言う人々の多い中にエレンという教師で未亡人の女性がピーターをかばい手助けをする。そしてピーターは辛い現実から抜け出てエレンを希望にして新たな生活を夢見る。

    第1幕、第1場のエレンがピーターを助ける場面やピーターが夢を語る所は文章を読んでいるだけでも素晴らしい。

    実に感慨深い作品だ。

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     2014/03/04

    ロジェストヴェンスキイとソヴィエト文化省交響楽団によるチャイコフスキイの作品集。

    1991年にモスクワ音楽院大ホールで録音されたもの。

    『スラブ行進曲』はロジェストヴェンスキイならではの演出を感じる。
    ほんの些細な違いなのだろうが、まるで歴史絵巻が目の前に繰り広げられるようだ。

    『フランチェスカ・ダ・リミニ』ではファナーレに向けての盛り上げがとても力強い。

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     2014/03/04

    スヴェトラーノフが各国で演奏した記録がこのようにCDとしてよみがえってくるのが嬉しい。

    スヴィリードフの管弦楽の為の小交響曲『トリプティク』はロシア的なひなびた味わいのある作品だ。

    ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番はピアノの音とオーケストラの音のバランスが良く、第一楽章冒頭の部分はまるで地の底から情念がわき上がってくるような凄みを感じた。

    チャイコフスキイの交響曲第6番は第一楽章がとてもいい。全体的にさらっとした演奏なのはフランス国立放送管弦楽団の持ち味なのだろうか。

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     2014/03/01

    映画版のサントラとして録音されたもの。

    映画版といっても効果音が多少入っているくらいの違いで、音楽は勿論ヴェルディのものだ。

    歌の音がオーケストラの音よりも全体的に奥まって(引っ込んで)いるように感じられるのが残念だ。

    スカラ座の管弦楽団と合唱団の力強さに圧倒された。

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     2014/03/01

    ヴェルディ・イヤーの2013年にとうとう再発売されなかった名盤の1つがこの歌劇『ジョヴァンナ・ダルコ』だ。

    そもそも国内盤で発売されたことがあるのだろうか?

    音楽も演奏も素晴らしい。

    ジェームズ・レヴァインもロンドン交響楽団も個人的に好きではないのだが、この録音を聴いたら見違える(聞き違える)ほど素晴らしかった。

    レヴァインの若さがいい方向に反映されていると思う。若さゆえの荒っぽさがヴェルディの激しい音楽にマッチしている。

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     2014/03/01

    スクロヴァチェフスキによる自作自演。

    スクロヴァチェフスキ独自の音楽を感じる。

    なかでもクラリネット協奏曲は個性的な作品で繰り返し聴きたくなる。フィナーレはオーケストラの色々な楽器が活躍していて特に面白い。

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     2014/02/03

    迷わず買うべし!

    夢の世界に響いている音を集めてピアノに語らせたらこのような音楽になるのかもしれない。

    眠れぬ夜にどうぞ・・・。

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     2014/02/01

    ドミンゴはスペイン出身のオペラ歌手としてサルスエラのアルバムを出したり、ラテンのポップスを歌ったアルバムを出したりしてスペインなどラテン系音楽の魅力を世界に紹介してきた。

    サルスエラはオペラに近いため違和感を感じなかったが、ポップスに関しては正直それほど良いとは思わなかった。

    しかしスペインの大衆歌謡である「コプラ」の名曲を歌ったこのアルバムはドミンゴ自身の強い思い入れもあって成功していると思う。

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     2014/01/04

    1982年のスカラ座でのライブ録音。

    この公演は映像としても商品化されていてすでに持っているのだが、映像で観たときはそれほど感心しなかったのだが、音だけで改めて聴いてみると素晴らしい演奏だったということに今更ながら気付いた。

    これまでムーティの指揮は正直好きではなかったが、アリアを指揮している時など歌手の呼吸を読んでたっぷり歌わせたりするところなど指揮者側の呼吸も感じられて、歌手たちや生の舞台の息づかいまでが録音から伝わって来る。

    ドミンゴ、フレーニ、ブルゾン、ギャウロフとスタジオ録音では当たり前のスター歌手が実際の舞台で共演しているのだからまるで夢のようだ。

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     2014/01/02

    アダンというとバレエ音楽の作曲家のイメージがあるが、この作品で初めてアダンの歌劇を聴いて、人を楽しませる意欲に満ちた作品を創るという信念のようなものを感じた。

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     2013/12/29

    1967年の録音で若干ぼんやりした音の部分もあるがメロディアの録音技術の高さを感じることができる。

    そしてなにより素晴らしい演奏だ。

    冒頭のペテルブルクの夏の庭園での子供たちの兵隊ごっこの合唱がとても可愛い。

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