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Review List of レインボー 

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  • 1 people agree with this review
     2022/07/19

    このCDはクラシック音楽のよく知られた曲を集めたアルバム。
    こういうアルバムはいろんなジャンルの作品を収録している事が多いが、これはオーケストラ曲に特化しており、またそのほとんどが小品と言われるもの。
    交響曲や組曲もあるが全曲は流石になくとも、楽章は丸々入っている。
    さて、演奏であるが、これはビクター所有の音源で、その大半は、ロビン・ステープルトン指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が演奏している。
    さすが名門オケだけあって、安定した演奏である。
    他にはウラジミール・フェドセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団や朝比奈隆指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団や、マルチェロ・ロータ指揮、チェコ国立交響楽団等のオケが登場しており、いずれも定評ある演奏だ。
    録音も問題なし。
    廉価盤ゆえか解説が無いので、曲だけ聴きたいという人におすすめ。

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     2022/07/18

    フィリップ・シャーノン少佐指揮、イギリス王立近衛歩兵ウェルシュ・ガーズ軍楽隊の演奏によるCDで、コンサート・クラシックと題された通り、演奏会向きのクラシカルな選曲のアルバム。
    タイトルに2とある様に同名のCDが、同じレーベルから出ており(演奏者も同じ)これは続編である。
    この軍楽隊の3代目の楽長で作曲家としても著名なステイザム少佐の書いた行進曲『バードケイジ・ウォーク』で始まるこのアルバムは、ビーラー編曲のカバレフスキー『コラ・ブルニョン』ベルリオーズの『断頭台への行進』の様なクラシックの編曲、現在では吹奏楽界で人気作曲家の1人となったナイジェル・ヘスの『ニューヨーク』の様な吹奏楽のための作品、アルビノーニ『オーボエ協奏曲』ショウ『クラリネット協奏曲』の様な協奏曲を挟み、ウォルトンの『王冠』で終わります。
    シャーノン少佐は1998年から、2005年までこの軍楽隊の楽長を務めた指揮者で、プランタジネットレーベルやSRCレーベルに録音を残しています。
    演奏はいかにもイギリス的と言える、紳士的な音楽作りであり、まろやかなサウンドとしっかりした技術力は近年のガーズ・バンドらしいのですが、どの曲も安定しておりずば抜けた演奏がないため、やや面白みにかける部分はあります。
    とは言えステイザムやウォルトンの様な行進曲はさすが軍楽隊、しっかりとツボは抑えてはあります。
    録音は残響も適度にあり、問題ありません。

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     2022/07/17

    フランツ・フォン・スッペの珍しい劇付随音楽『モーツァルト』を収録したCD。
    これはタイトルから判るように、モーツァルトの音楽を取り入れてパロディ化した作品です。
    聴く限り、これぞスッペと言ったメロディは少なく、ほとんどがモーツァルト、またはハイドンの作品から引用されたメロディが出てきます。
    そのためかスッペの他の作品に比べて印象に残りにくく、手堅く巧みに繋いでいるのですが、忘れられたのも分からなくはありません。
    併せて収録されているのが、喜歌劇『アフリカ旅行』序曲。
    これは6分程の短な序曲で、スッペらしいメロディとウィーン風のメロディが同居した聴きやすい作品。
    ちなみに原典版との事。
    演奏はダリオ・サルヴィ指揮、ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団です。
    サルヴィはオーベールの序曲集で有名になったが、シュトラウスの喜歌劇もナクソスに残しており、この手の作品を得意としているようだ。
    ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団は1954年設立で、録音も多く、ロマン派から現代音楽まで手がけている。
    このスッペも丁寧に仕上げた、質の高い演奏であり、世界初録音ということを考えれば十分な仕上がりだろう。
    録音は近年のなので問題ない。

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     2022/07/16

    ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『月世界旅行』の全曲盤です。
    1875年に初演されたこの作品は、後期のオッフェンバック作品にある夢幻オペラのシリーズ作。
    1850〜1860年代の陽気で風刺的な一面を全面に押し出した作品とはまた異なり、ロマンティックでオッフェンバック特有の美しいメロディを前に出した、後のホフマン物語にも通ずる作品です。
    月世界旅行の録音は、バレエ音楽が、アルメイダやミンコフスキらオッフェンバックを得意とする指揮者が録音してますし、序曲はメロディの一部が後にホフマン物語の有名曲『輝けダイヤモンドよ』に転用されたためか意外と録音があり、また全曲盤自体も1958年録音のブルクハルト盤(ドイツ語)1961年録音のクレデール盤(フランス語)があります。
    このピエール・デュムソー指揮、モンペリエ=オクシタニー国立管弦楽団による録音は、フランス語歌唱による2枚目の現役音源となるもの。
    ただ前記の全曲録音は時間の制約上か、カットがありバレエ等も含めた完全版は唯一の現役盤です。
    演奏は序曲こそ少しテンポが速く、今時と言った感じであるが、その後は、メリハリのついた演奏で、ご機嫌。
    歌手については全員初めて聴いたのだが、どの歌手も役に上手くハマっており、なかなか良いと思う。
    そしてこのレーベル特有のブックタイプの解説書。
    作品の解説から台詞までついた充実した内容は見応えがある。
    録音も新しいだけあり問題ない。
    決して安いとは言えない値段だけど、その分の価値はある非常に丁寧に作られた一枚。

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     2022/07/15

    フランスのレーベル、フォルラーヌが出した、オペレッタと舞踏曲を集めた2枚組。
    演奏は全曲、ルクセンブルク放送管弦楽団である。
    1枚目はフランス・オペレッタの序曲集となっており、1〜5曲目はオッフェンバックの序曲集。
    指揮はジャン・ピエール=ヴァレーズ。
    ピエール=ヴァレーズはフランスの指揮者兼ヴァイオリニストで、日本でもオーケストラ・アンサンブル金沢に客演、録音を残している。
    このCDでは『天国と地獄』『美しきエレーヌ』『パリの生活』『ジェロルスタン女大公殿下』『盗賊』を収録している。
    このうち、天国と地獄と盗賊はデルタから出ていた音源と同じようだ。
    演奏は至って普通というか、スタンダードなもの。
    名演はないが、どれもが安定していて悪くはないのだが、唯一残念な点といえばパリの生活が大胆なカット版だという事である。
    6〜12曲目はポール・ボノーの指揮で録音されたもの。
    主にオッフェンバックの後の世代のフランス・オペレッタの序曲集だ。
    ボノーはフランスの作曲家で、ビュッセルに作曲を学び、陸軍軍楽隊の隊長からラジオ・フランスの指揮者に転向したという経歴の人物で、指揮者としては軽音楽や喜歌劇の録音を残した人物。
    ここではガンヌ『軽業師たち』オドラン『マスコット』などが収録されている。
    まだ比較的知名度のある曲だが録音は少ないのでどれも貴重だ。
    どれもフランス的な軽い演奏であるが、プランケット『コルヌヴィルの鐘』は推進力のある前半とゆっくりした中盤の対比が良く、ボノーの中では1番だ。
    2枚目はヨハン・シュトラウス2世の作品集。
    1〜22は日本にも縁の深いクルト・レーデルが指揮したもので『こうもり』『ジプシー男爵』を収録。
    ただし他の録音とかなり変わった楽譜を使っており、序曲などの元からのオケナンバーは勿論、通常は歌入りのナンバーも全てオケのみで演奏されるように編曲したもの。
    メドレーに近い形の編曲だ。
    レーデルの指揮は楷書体のようなどっしりとしたもので、こうもりの出だしなどは悪くはないのだが、全体的には普通だ。
    尚、デルタ系列のCDにレーデル&RTL交響楽団名義で、本演奏と似た音源が出ているが、恐らくこのCD収録音源を編集カットしたものだろう。
    最後、23曲目は『ウィーンの森の物語』をルイ・ド・フロマンの指揮で。
    フロマンは永らくルクセンブルク放送管のシェフで、録音としては協奏曲の伴奏で有名で、単独のアルバムは少ない。
    この演奏はそんな大変珍しいフロマンが主役の音源で、ワルツのリズムは普通の3拍子に近いがフランス的な明るい響きのする演奏。
    ちゃんとチターも入っている。
    録音年は不明だが、アナログ録音の割に音はまずまず良い。
    ウィーン・ライト・ミュージックやオペレッタが好きな人におすすめ。

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     2022/07/14

    ナクソスのジョン・フィリップ・スーザ、吹奏楽作品全集シリーズ、ついにこの23巻で完結との事。
    1999年に録音、2001年発売の1巻から数えて、20年にわたる長期のプロジェクトであり今後同種の企画はほぼ出ないであろう、歴史的な企画となった。
    最終巻の今作はスーザが書いた演奏会用作品と、編曲作品を収録。
    スーザのオリジナル曲は幻想曲やユモレスクなどが収録、演奏時間は8分から、27分に及ぶ立派な作品。
    ただし、他人の書いたメロディが出てきたり、スーザのオペレッタの作品からのメロディが出てきたり、パロディ的な曲であるが、その分聴きやすいだろう。
    編曲作品は2曲、米国副大統領ドーズが書いた『メロディ』をバンド用に美しく編曲したものと、ドイツ生まれのフランスで活躍した、デゾルメが書いた行進曲『閲兵式から戻って』が収録。
    いずれもスーザ存命時に人気の曲だったらしく、前者はクライスラーによる編曲が、後者は当時歌付きで吹き込みがあったりする。
    キース・ブライオン指揮、イギリス王立プリマス海兵隊軍楽隊の演奏である。
    前巻と同じ演奏家によるものだが、こちらの演奏の方が良いと思う。
    大味な演奏は変わらずであるが、行進曲は見事だし、幻想曲での場面の転換も上手い。
    イギリス王立プリマス海兵隊合唱団が参加した『勝利に向かい我々は行進する』では、バンドのメリハリのある演奏と合唱団の熱さが伝わってくる。
    もちろん録音も豊かな残響とシリーズらしいもの。
    最終巻を飾るに相応しい内容のアルバムである。

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     2022/07/13

    イギリス近衛歩兵軍楽隊による行進曲を集めたアルバムである。
    5隊ある軍楽隊のうち、3隊のバンドが、バンドリーダーに録音した音源をCD化したもので、どれも1980年代前半に収録したものである。
    最も多く演奏しているのは、D.キンバリー中佐指揮、イギリス近衛歩兵グレナディア・ガーズ軍楽隊。
    指揮のキンバリー中佐は1979〜1987年まで楽長を務めた人物。
    歴代の楽長の中でも、特に行進曲の録音に力を注いだ人物であり、在隊中に行った録音のほとんどが行進曲のアルバムだ。
    このCDの収録音源の大半は、1983年録音でCDと同じタイトル「マーチ・スペキュタラー」と題されたLP盤を復刻したものである。
    この盤はイギリスの行進曲、例えばツェーレ『トラファルガー』ローガン『友情の絆』もあるが、イギリスから見ての外国曲も多数あり、例えばブランケンブルク『空の提督』フチーク『大胆で誠実』ホール『レッドマン』『インディペンデンティア』等も収録。
    フュルスト『バドンヴィレ』はそう珍しい曲ではないが、戦後イギリスの軍楽隊で初めて演奏収録されたのではと思う。
    マイナーな曲もあり、キンバリー中佐こだわりの選曲のアルバムと言えるだろう。
    演奏は以下にもイギリスの軍楽隊と言えるブリティッシュ・サウンドが特徴で、イン・テンポの安定した演奏だ。
    他の演奏者はR.リーディング中佐指揮、イギリス近衛歩兵コールドストリーム・ガーズ軍楽隊と、M.レーン中佐指揮、イギリス近衛歩兵アイリッシュ・ガーズ軍楽隊の演奏を収録。
    コールドストリームは連隊行進曲と、リーディング中佐の自作の3曲のみ、アイリッシュは、1982年に録音されたLP盤の行進曲集からの抜粋で、連隊行進曲や、ツェーレ『ウェリントン』ビドグッド『勇士のあとつぎ』シルヴァ『サン・ロレンツォ』クーニングハム『クイス・セーパラービト』等、有名な曲からこのCDにしかない様な曲までを収録。
    こちらも演奏はこの時代らしい演奏で、往年の近衛歩兵軍楽隊のサウンドをよく残しています。
    3団体ともロンドンCBSスタジオで録音されており、アナログ録音である事に加えて、残響の殆どないデッドな録音なので、この辺りは好みが分かれそうではあります。

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     2022/07/12

    カプリッチョ・レーベルは2020年から、ブルガリアの作曲家、パンチョ・ヴラディゲロフの作品を定期的にリリースしています。
    本CDは管弦楽作品集の第3枚目にあたるもの。
    今まで管弦楽作品集では、第1巻は交響的な作品を、2巻では小品や舞曲を紹介してきましたが、本CDではそれら以外の管弦楽曲が収録されており、若い頃にかかれた作品から晩年の頃の作品まで幅広く集めています。
    どの曲もあまり知名度は高くないですが、ヴラディゲロフらしい民族的カラーの強い『6つのエキゾティックな前奏曲』や、オーケストラを駆使せた『劇的な詩曲』『ユダヤの詩』、初期の作品ながら充実した内容の『交響的伝説』等、聴きどころはたくさんあります。
    演奏は3枚目に収録された『3つの小品』のみ、作曲者のパンチョ・ヴラディゲロフ指揮、ブルガリア室内管弦楽団の演奏で、他は全てアレクサンドル・ヴラディゲロフ指揮、ブルガリア国立放送交響楽団の演奏です。
    大多数を振っているアレクサンドル・ヴラディゲロフは作曲家の息子であり、指揮者としては父の作品の紹介に努めたようで、多数の父の作品の録音を残しています。
    このCDでの演奏も熱の入ったその演奏は、どれもがその曲の名演と言えます。
    パンチョ・ヴラディゲロフの演奏はアレクサンドル程ではないですが、作品を知るには充分な演奏。
    録音は1970年代で、ブルガリア国営レーベルのバルカントンが収録、原盤です。
    今回の復刻にあたり、リマスタしたのかは不明ですが、年代の割に聞きやすい音質だと思います。

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     2022/07/11

    フランツ・フォン・スッペの序曲を集めたCD。
    ヤーノシュ・シャンドール指揮、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団の演奏で収録されている。
    スッペの序曲集は昔から一定の録音があり、カラヤンやスウィトナー、マリナーやデュトワ等、著名な指揮者も結構録音しています。
    本CDは1980年代後半に録音されたデジタル録音のアルバムで、デジタル録音初期の録音らしく硬質な音質で録音されています。
    シャンドールはハンガリーの指揮者で、後年カナダに移住し、そこで亡くなっていますが、ハンガリー時代にはフンガロトンをはじめ録音を多数残しました。
    デルタ系列への録音も多く、本CDはそんな一枚です。
    演奏は全体的にゆっくりとした演奏が多いです。
    オケが非力な所があり、技術的な面を考慮してなのかもしれませんが、軽騎兵の様な有名な曲はちょっとインパクトが弱いかもしれません。
    選曲面でも有名曲中心ではありますが、陽気な若者の様なマイナーな曲もあり、細かい事を言わなければ充分楽しめる一枚だと思います。

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     2022/07/10

    20世紀民族楽派の2人の作曲家による、ピアノ協奏曲を収録したCDだ。
    アラム・ハチャトゥリアンの作品は作者の代表的な作品の一つにあげられる事もあり、民族色の濃いメロディに技巧的なピアノパートを持ったこの曲は、昔からロシアはもちろんアメリカなどの欧米でも演奏された名曲である。
    一方でエルキンはトルコの民族派の作曲家ではあるがあまり演奏も録音も恵まれてない。
    しかしこのCDの目玉はエルキンである。
    このピアノ協奏曲は商業用としては初録音にあたり、中東風のエキゾチックなメロディに、華麗なピアノが披露される隠れた名作と言えるだろう。
    演奏はホセ・セレブリエール指揮、ビルケント交響楽団、ピアニストはギュルスィン・オナイ。
    初めて聴いたオナイのピアノはなかなか素晴らしく、表現力豊かなピアノで、ハチャトゥリアンも悪くないのだが、ここではオケも好演奏の、エルキンのピアノ協奏曲が素晴らしい。
    やはり自国の作品と言う事もあってか共感しやすいのか、ピアノ、オケともに歌い回しや熱量が遥かに違うと感じる。
    尚、録音と発売は少し時間が経っているが、音質は綺麗。
    ロシア音楽好きの人におすすめ。

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     2022/07/08

    アンナ・モッフォのアルバムでオペレッタのアリアと二重奏曲を集めたものです。
    モッフォのオペレッタ・アルバムといえば、モッフォが亡くなった時に追悼盤として出されたオペレッタ・アリア&デュエット集というCDが日本コロムビアから出ましたが、この音源はそれとは別。
    オペレッタと言ってもレハールやシュトラウスの様なクラシック寄りの作曲家から、フリムルやハーバート、カーン等、20世紀のアメリカで活躍した作曲家の作品が収録されています。
    共演はスタンリー・グロヴァー、ケリチャード・フレデリック、ウィリアム・ルイス(いずれもヴォーカル)オケは、レーマン・エンゲル指揮、ビーチャム・プロムナード管弦楽団&合唱団、又はRCAビクター交響楽団とあります。
    指揮者のエンゲルは主にミュージカルの分野で活躍した指揮者。
    本CDでは2団体を振っている事になっていますが、どの曲がどのオケの演奏なのかは記載がありません。
    全曲、アンリ・レネによるミュージカル風の軽めのアレンジで、オケも全体的に明るく軽い演奏。
    モッフォの歌は全盛期の頃の録音なので、さすが良く歌っているのですが、モッフォの深みのある歌声と、
    ルネの軽いオーケストレーションは時折合っていない様に感じる。
    録音年は1962年で、ニューヨークのウェブスター・ホールで録音されたもの。
    復刻は残念ながら高音で割れがある。
    また、CDはプレス盤ではなく、メーカーオフィシャルのR盤である。

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     2022/07/07

    マルコポーロ・レーベルが発売していた、ブリティッシュ・ライト・クラシックシリーズ。
    昨年よりナクソスに移行されはじめまして、このCDで第7巻にあたります。
    ロバート・ドッカーという作曲家を収録しています。
    演奏はバリー・ナイト指揮、RTEコンサート管弦楽団。
    ドッカーの作品はライト・ミュージックの中でもクラシック寄りというか、規模が大きめの作品が多いように感じます。
    ワルソーコンチェルト顔負けの『伝説』や、『パスティーシュ変奏曲』や『オーボエと弦楽のための3つのコントラスト』あたりは演奏会で挙げられても不思議ではない完成度。
    他の作品も『カンブリアの魂』など良い作品があります。
    いずれの作品も確かなオーケストレーションがされており、ドッカーの実力の高さが伺えます。
    指揮のナイトはあまり録音はないですが、RTEコンサート管を見事に降って作品の魅力を引き出しています。
    ただ、録音は音が遠いのが残念で、これでちょっと損をしています。

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     2022/07/06

    ジョン・ジョージアディス指揮、ロンドン交響楽団によるクラシックの名曲集だ。
    日本で、よく知られたクラシックの小品を集めており、日本企画のアルバムと思われる。
    ジョージアディスはロンドン交響楽団のヴァイオリン奏者(コンサートマスター)から指揮者に転向した人物で、本録音では古巣のオケと共演したもの。
    だからか、阿吽のあった演奏で派手ではないですがしっかりと聴かせます。
    またイヴァノヴィチ、レハール、ワルトトイフェルは、ヨハン・シュトラウスを得意として、関連のある作曲家の作品を録音し、イギリスのシュトラウス協会の名誉会員でもあったジョージアディスだけあり、CDの中で特に良いと思います。
    録音はデジタル初期なので硬めですが充分聴けるでしょう。

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     2022/07/05

    ユージン・オーマンディが、フィラデルフィア管弦楽団を振った行進曲集です。
    オーケストラで演奏される、クラシック・マーチと言われる曲が中心の選曲です。
    オーマンディは同曲異演が時々ありますが、このCDの音源は1960年代の物でしょうか。
    オーマンディならではの、オーマンディ・サウンドと言われるゴージャスな響きのする演奏は、十分楽しめます。
    この手の作品をやらせたらオーマンディはさすがというべきでしょう。
    尚、このCDはセット物の一つらしく、ライナーはだいぶ簡素な作りをしています。
    録音はまぁ問題ないと言えるのではないでしょうか?

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     2022/07/03

    デヴィッド・コーレ大尉指揮、イギリス王立在郷軍人会軍楽隊による演奏で2012年に収録されたアルバム。
    タイトル曲、コール・ドリームズを含む全10曲を収録しています。
    同軍楽隊は、コーレ大尉が指揮者になって以降、クロヴリー・レコードに録音を残しましたが、これもそんな一枚です。
    全体的に吹奏楽らしいごちゃ混ぜ的な選曲で、クラシックからポピュラー曲まで収録しています。
    バンドは上手いというより下手ウマに近く、歌って聴かせるというタイプの演奏。
    1番の演奏は冒頭の行進曲『我が連隊』で、これはビドグッドによる編曲譜を使っていますが、いかにもイギリスらしい響きと、推進力のある演奏で良い。
    録音はなかなか迫力があって良い音質です。
    ただ、ちょっとマニアックなので万人にはおすすめしづらいですね。

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