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TOP > My page > Review List of レインボー
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0 people agree with this review 2023/05/08
オランダの楽譜出版社、モレナールが発売するニュー・コンポジッション・コンサート・シリーズの1枚。 56枚目にあたるこのCDは近年モレナールで活躍が目立つ作曲家の比較的規模の大きな作品を集めた内容となっています。 新曲4曲に加えてクラシック編曲1曲の5曲を収録しています。 新作は個人的に良いと思う作品が多く、ピアスの英雄は何度でも立ち上がるや、スウィッガーズの天照大神の伝説等はなかなか良いかと思います。 演奏はジョアン・アフォンゾ・セルケイラ大尉指揮、ポルトガル共和国国家警備隊音楽隊である。 このバンドは1838年にまで起源を遡る事が出来る歴史あるバンドだそうで、ポルトガルの他の吹奏楽団と同じく大編成バンドです。 本CDでもその大編成ならではのサウンドが特徴的で、軍楽隊らしいパワー全開なブラスや巧みな表現力が聴きどころです。 タイトルのわが祖国は実は全曲ではなく、モルダウのみですが、これは指揮者セルケイラ大尉の編曲で、つまり編曲者による自作自演です。 録音はポルトガルの吹奏楽レーベル、アファナウディオが担当しており、吹奏楽系の録音では優秀と言える録音です。 尚、録音年や録音場所の記載はありません。 最後に収録曲と作曲家は以下の通り 1.ハ・ダ・ダー (カルロス・ペリセール) 2.天照大神の伝説 (エリック・スウィッガーズ) 3.英雄は何度でも立ち上がる (アンドリュー・ピアス) 4.チテス (ルイス・カルドーゾ) 5.モルダウ (ベトルジハ・スメタナ arr.ジョアン・アフォンゾ・セルケイラ) 演奏 ポルトガル共和国国家警備隊音楽隊 指揮 ジョアン・アフォンゾ・セルケイラ大尉
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0 people agree with this review 2023/05/07
ビゼーのオペラ『カルメン』全曲盤。 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ウィーン交響楽団の演奏で1954年に録音されたもの。 劇場での演奏ではなく演奏会形式で録音されたライヴ録音。 歌手陣はなかなか豪華で、シミオナートにゲッダ、ギューデンと当時のスター歌手が並ぶ。 カラヤンのカルメンといえばRCAのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を振った音源と、DGのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を振った音源が知られているが、このCDの様なライヴ録音もあり、この録音の翌年にミラノ・スカラ座管弦楽団を振ったライヴ録音などがCDになっている。 最も古いこの録音は後年には見られない推進力があり、演奏自体はなかなか良い。 特に第2幕のジプシーの歌はシミオナートの熱演も合わさって名演と言える。 メンブランのこのCDは、やや曇ったところもあるが、比較的楽器の音が良く聴こえて、年代の割には良い方と言った録音である。 尚、演奏者はCDにはウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団となっているが、他の同音源のCDは全てウィーン交響楽団演奏、ウィーン国立歌劇場合唱団となっているので、そちらが正しいものと思われる。 デジパック仕様。
0 people agree with this review 2023/05/06
本CDはクラシックの名曲を集めたもの。 発売元はCDレーベルではなく、通販会社だそうで、このCDはどういう経緯で出されたのかは不明だが、HDCクラシックを音源を原盤としているようだ。 ヒーリング系のCDとして出されたものらしく、選曲はかなりバラバラである。 まず前半はロシア・プログラム。 チャイコフスキーの白鳥の湖のワルツと、アンダンテ、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番2楽章は、ティトフ指揮、サンクトペテルブルク・ニューフィルハーモニー管弦楽団による演奏。 ティトフは1954年生まれで、サンクトペテルブルクを中心に活躍するロシアの指揮者。 録音もそこそこある。 オケはティトフが1992年に作ったオケだそうだが、現在もあるのか不明だ。 演奏は正直あまり良いとは言えず、オケの音色の魅力が全くないのは残念。 プロコフィエフの交響曲第1番からラルゲットは、マルティノフ指揮、サンクトペテルブルク国立交響楽団によるもの。 こちらは常設の団体だけあってしっかりとした演奏だ。 ヴェルディの椿姫より第3幕への前奏曲とプッチーニのマノン・レスコーから間奏曲は、マニーノ指揮、サンクトペテルブルク・ショスタコーヴィチ・フィルハーモニー・アカデミック交響楽団による演奏。 ドマイナー指揮者と、なんだかよく分からないオケの演奏だが、取り立て言う事はない普通の演奏。 尚、技量的な面からオケについては現在テミルカーノフが率いる、サンクトペテルブルク・フィルではなく、もう一つのサンクトペテルブルク交響楽団の方ではないかと思う。 モーツァルトのピアノ協奏曲第19番は再びティトフの指揮、サンクトペテルブルク・音楽スタジオ管弦楽団という団体によるもの。 オケは臨時編成のものだと思われるがやはりあまり魅力のない演奏。 ただなぜかこれだけ全曲収録だ。 見ての通り、マイナー系ロシア人演奏家の演奏ばかりでその手の演奏が好きな方には良いがそうでない人にはおすすめしない。
0 people agree with this review 2023/05/05
オランダの楽譜出版社、モレナールが発売している自社の楽譜の参考演奏集、ニュー・コンポジッション・コンサート・シリーズの90弾である。 演奏はポルトガル空軍軍楽隊、指揮はアルトゥール・ルーキーナ少尉、ルイ・シルヴァ大尉。 今作は中上級グレードの作品が収録されています。 収録された作曲家はあまり馴染みのない作曲家が多いのですが、そこはモレナール、好き嫌いはあれど一定の質の高さは保っています。 収録曲のうち、最後の『三文オペラ』以外は新曲で、日本からは金山徹の作品が2つ収録されています。 演奏のポルトガル空軍軍楽隊は近年モレナールに登場し、その優れた演奏を披露しています。 本CDでも大編成による充実したサウンドに加え、作品の魅力を存分に引き出した演奏となっています。 どの演奏もパワーが感じられます。 また世界的に見ても空軍軍楽隊というのは軍楽隊の中で後発組が多く、その分ポップス系の作品などをレパートリーに持っている事が多いです。 そのためこういう曲も得意としている所が多く、このCDでも金山徹の『光の中へ』などが該当し、落ち着いた大人のノリで聴かせてくれます。 録音はアファナウディオが担当しています。 ここはポルトガルの吹奏楽系レーベルで、柔らかで豊かな録音が特徴です。 最後に収録曲です。 1.巨人の肩に乗って (エドワルド・M・ブリトー) 2.不思議の国のアリス (ケリー・ベネット) 3.高揚感 (ヘルト・スハレイハース) 4.ラ・モンターニュ・デ・ウトン (ギヨーム・デトレーズ) 5. ウェボス・ハバネロ (エドワルド・M・ブリトー) 6.センチュリオン (ケリー・ベネット) 7.光の中へ (金山徹) 8.クール・シックス (マーク・ヘンドリクス) 9.バーズ・ロード (ニック・ミルズ) 10.ファルコンの初飛行 (エドワルド・M・ブリトー) 11.黒い丘 (ギヨーム・デトレーズ) 12.マンタ・スクランブル、石垣の海は碧く(金山徹) 13.三文オペラ (クルト・ヴァイル arr.ヴィル・ファン・デル・ベーク) 演奏 ポルトガル空軍軍楽隊 指揮者 ルイ・シルヴァ大尉 2、5~7、10、12 アルトゥール・ルーキーナ少尉 1、3、4、8、9、11、13
0 people agree with this review 2023/05/04
日本にいては中々聴くのが珍しい、ノルウェーの作曲家によるオペラの序曲集です。 大体19世紀半ばから20世紀頭にかけて書かれた作品を収録しています。 聴いて全体的に思ったのはノルウェーらしい作品はほぼなく、同時代のヨーロッパの作曲家の影響が強い作品が多い事。 例えば冒頭のトラーネ作曲『山の物語』は、ロッシーニ風であるし、その他の作品もロマン派風だったり、ワーグナーぽい所があったりと、この時代のオペラが好きな人には良いかもしれません。 インガル・ベルグビ指揮、ノルウェー国立歌劇場管弦楽団による演奏で収録されています。 普段からオペラを演奏している団体だけあって、期待通り上手い演奏なのですが、自国の知られざる作品を紹介しようという意気込みも感じられる好演奏だと思います。 録音はこのレーベルらしい柔かく、鮮明な録音。 デジパック仕様で、解説書には楽曲解説の他、演奏メンバー表も載っています。
0 people agree with this review 2023/05/03
アメリカの作曲家、ピーター・ボイヤーのオーケストラ作品集です。 ボイヤーの作風は一言で言うなら明快な作風。 ジョン・ウィリアムズやアーロン・コープランドあたりの影響を強く受けたと思われる作風で金管の華やかさや、豪快にオーケストラを鳴らす管弦楽法等特にウィリアムズの映画音楽や機会音楽を思わせる作品です。 現代音楽と聴くと身構える人もいますが、確かに現代的感覚もありますが、美しいメロディもあり伝統的なアメリカ・クラシックの要素を強く弾いており、大変聴きやすい音楽です。 演奏はピーター・ボイヤー指揮、ロンドン交響楽団。 即ち自作自演です。 作曲家のタクトという事もあり演奏内容は充分すぎるほど充実しています。 またオケがロンドン交響楽団という事もありまるで映画のサントラの様な派手な演奏になっています。 ボイヤー作品集は既に2枚発売されていますが、これは入門用にも良いです。 録音は2022年で音質は良好。
0 people agree with this review 2023/05/02
オランダのモレナールが出している自社の楽譜の参考演奏集、ニュー・コンポジッション・コンサート・シリーズの1枚。 今回はトニー・ショール隊長指揮、バーデン=ヴュルテンベルク州警察音楽隊の演奏で録音された物である。 選曲は参考演奏集と言うこともあり、新曲からクラシック、映画音楽と様々なジャンルから集められているが、そこはモレナール、タイトルのペガサスを含む殆どが安定した質の作品である。 新作はヨーロッパ的な長大な作品が多く、クラシックからの編曲もマイナーな作品なので、コンクール中心の日本の吹奏楽界ではウケは悪そうだが。 バーデン=ヴュルテンベルク州警察音楽隊はトニー・ショールが隊長をしていた2005年から2014年の時代に、デ・ハスケ、ベリアト、ワールド・ウィンド・ミュージック、ハファブラ、コッホ、オブラッソ等、楽譜出版社系のレーベルに録音を残している。 モレナールにも幾つか録音を残していてこれはその1枚だ。 編成的には30数名の中規模の団体ながら、日本のバンドとそれ程変わらない編成なのだが、高い技術と表現力、それでいてドイツ的な重厚さを持っており、参考演奏集とは思えない充実したサウンドと演奏を聴かせてくれる。 前者の技術と表現力はタイトルのペガサスや、アクリーション、パイレーツ・オブ・カリビアン等で、後者は優雅なインドの国々やボレロ・デ・コンサートを聴くとわかるはず。 録音年や録音場所の詳細は不明だが、音質は大変良く、録音も明確に録られて迫力があり吹奏楽系の録音では優秀と言えるだろう。 収録曲は以下の通り。 1.ペガサス (アレックス・ポエルマン) 2.パイレーツ・オブ・カリビアン・ワールド・エンド (ハンス・ジマー arrエリック・ローゼンドン) 3.アクリーション (エリック・スウィッガーズ) 4.ネイチャー・ボーイ (エデン・アーベ arrヘンク・ウメルス) 5.ワイルドホース (ヘルト・スハレイハース) 6.クリムゾン・タイド (ハンス・ジマー arrエリック・ローゼンドン) 7.ヤクティ・サックス (R.M.メンデルスゾーン arrヘンク・ウメルス) 8.スワニー河の対岸 (トラディッショナル arrヤン・ファン・ギーレン) 9.今宵の貴方は (ジェロム・カーン arrヘンク・ウメルス) 10.ハッスル (ヴァン・マッコイ arrロブ・ファン・ライメルズダール) 11.交響曲第5番運命 (ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン arrロブ・ファン・ライメルズダール) 12.歌劇『優雅なインドの国々』序曲 (ジャン=フィリップ・ラモー arrウィリー・ハウバスト) 13.ボレロ・デ・コンサート (ルイ・ルフェビュールー=ヴェリー arrフェイク・ファン・タイネン) 演奏 バーデン=ヴュルテンベルク州警察音楽隊 指揮 トニー・ショール隊長
1 people agree with this review 2023/05/01
ラモン・ガンバ指揮、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団による、イギリスの作曲家による序曲を集めた「ブリテン諸島からの序曲集」 第1集に続き出たのがこのアルバムである。 収録曲は引き続きマイナーな曲ばかり。 ウォルトンとコーツの作品はまだ録音が複数あるが、他は片手で数えらるぐらいに少ないし、なんと世界初録音もある。 マイナーとはいえ、曲自体は良いメロディを持った作品も多く、前記ウォルトンとコーツはもちろん、アンセルのプリマス・ホーや、クィルターの子供たちの序曲はもっと知られて良いだろう。 ガンバはシャンドスの看板指揮者で主にBBCフィルハーモニックを振っている事が多いが、前作に引き続きウェールズのオケを振っている。 しかし演奏の素晴らしさは変わらずであり、どの曲も丁寧に、作品の魅力を引き出した好演奏だと思います。 ブックレットには詳しい作品解説の他に各作曲家のポートレートが載っており貴重です。 録音は良好です。
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1 people agree with this review 2023/04/30
ルイス・レーン指揮、アトランタ交響楽団の演奏による、コープランドの管弦楽作品集です。 ここに収録されたのは、『市民のためのファンファーレ』『ロデオ』『アパラチア』とコープランドのオーケストラ作品では代表的なもので入門的なもの。 指揮者レーンは、セル時代のクリーヴランド管弦楽団で副指揮者を務めた後、ダラス交響楽団の指揮者に就任しましたが、短期政権で離任、続いて当時、ロバート・ショウが音楽監督をしていた時のアトランタ交響楽団に副指揮者として就任、本CD音源はその頃の録音となります。 レーンの録音は少なく、クリーヴランド時代にアメリカの作曲家やベートーヴェンの作品を振った音源、もしくはテラークに入れたレスピーギとコープランドの音源ぐらいで、テラーク時代のはレーンの代表的な音源となっています。 レーンの音楽は一言で言ってしまえば堅実なもので、職人的な演奏と言えるのではないでしょうか。 いずれも名演と言えるかは微妙ですが、しっかりと曲の魅力を引き出しています。 本CDでは録音がデジタルで優秀だった事もあり、それもプラスに働いていますが、初期デジタルらしく、ちょっとバランスがおかしい所があるのは残念です。 1982年録音で、コープランドの生前に録音された音源の一つ、ですのでジャケットにはコープランドの没年がありません。 コープランド入門の1つとしても、コープランド・ファンにもおすすめです。
1 people agree with this review 2023/04/29
ベルギーの楽譜出版社、ハファバラの上級グレードを集めたマスターピース・シリーズの一枚です。 演奏はイヴ・セヘルス楽長指揮、ベルギー王立近衛兵軍楽隊です。 今回はオリジナル作品と編曲作品がそれぞれ4曲ずつのバランスの良い選曲です。 オリジナル作品はメルテンスやコスミッキ、ゴーブとベテラン勢が勢揃い。 当然というか、作品の出来は一定の水準で仕上がっているが、個人的にはその中ではマイナーな、シュテルトの『ヴェア・イスト・エリーゼ?』が面白いと思った。 編曲作品はいずれもジョセ・シンスによる編曲である。 シンスは演奏団体のトロンボーン奏者を務めながら、かなりの編曲を残し大半はハファバラから出ている。 今回はマイナーな作品が多く、マンシーニ『ポップス・オーケストラへの序曲』コーツ『全労働者諸君』の吹奏楽版は珍しい。 演奏は流石ギィデ、どの曲も余裕のある演奏で、クラシカルな表現からジャズまで幅広いジャンルに対応している。 軍楽隊のサウンドのカラー的に違和感がある作品もないわけではないのだが、少なくとも参考演奏としては十分だろう。 セヘルス楽長も着隊して10年経って、軍楽隊とのコンビネーションはバッチしだ。 録音は普通で、これは残念であるが、総合すると悪くない一枚である。
1 people agree with this review 2023/04/28
ナクソスが保有する音源からワルツを集めたアルバムです。 ウィンナ・ワルツとその周辺の作曲家の割合が多いのですが、ウィンナ・ワルツ集というわけではなく、ワルツとつく有名な作品を押さえたもので、チャイコフスキーやベルリオーズ等の作品も収録されています。 本CDの音源は、その大多数が既に発売済みの音源より拝借して、編集されたものであり、新規音源はないと思いきや、トラック4曲目、レハール『金と銀』は本CDが初出の音源の様です。 演奏はミヒャエル・ディトリッヒ指揮、スロヴァキア放送交響楽団。 スロヴァキアのオケの演奏なのであまり期待せずに聴きましたが、テンポの変化が大きく、メリハリがありなかなかの演奏でした。 他の演奏も、常に安定はしているので悪くはないと思います。 録音年は書いていませんが、1990年代半ば頃までの録音と思われます。 音質は昔のナクソス録音と言ったところです。
0 people agree with this review 2023/04/27
ニコス・スカルコッタスはギリシャの作曲家で、同国を代表する作曲家です。 日本では知名度は高くないものの、ギリシャの作曲家では比較的知られている。 ナクソスはすでに第一集と言える一枚を出しているのだが、これはそれに続くもの。 冒頭の『36のギリシャ舞曲』はスカルコッタスが今日まで知られるきっかけとなった作品で、特に本盤収録の第1集の三曲目が有名だ。 この作品はギリシャ国民楽派に相応しい、民謡風のメロディが出てくる作品で、他のレビューアーさんがヴラディゲロフの名前を出しているが、ヴラディゲロフもスカルコッタスもパウル・ユオン門下なので何かしら影響はあるのかもしれない。 一方バレエ組曲『海』は描写的な作品で、タイトルに波のダンスが持って来られているのもわかる。 これも作品としてはなかなかのもの。 組曲第1番はまだシェーンベルクらに習っていた時代の作品で確かに力作ではあるが、一度聴くと充分だろうか。 ステファノス・ツィアリス指揮、アテネ国立管弦楽団の演奏である。 演奏はエネルギッシュで少々粗さもあるが、情熱もありいわゆるヘタウマ的な演奏と言えるのではないだろうか。 録音も新しいだけあり良い。
1 people agree with this review 2023/04/26
オランダの楽譜出版社、デ・ハスケが出した2009年度の新譜参考演奏集です。 イヴァン・メイレマンス指揮、オランダ王立陸軍ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊の演奏で録音されたものです。 演奏団体は、オランダ王立陸軍軍楽隊と、ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊と言うオランダの著名な陸軍軍楽隊が再編によって、2005年に新たに編成されたもの。 ヨハン・ヴィレム・フジョー軍楽隊が本拠地にしていたアッセンに所在しており、80数名の大編成バンドです。 合併前からデ・ハスケに録音を残していましたが、合併後も定期的に録音を吹き込んでいます。 指揮のメイレマンスは、オランダの指揮者で元々トロンボーン奏者としてロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団にいた人物との事。 本CDでは客演となりますが、これがなかなか素晴らしい。 1曲目は酒井格の行進曲『剱の光』で、委嘱元の海上自衛隊横須賀音楽隊による音源もありますが、ここでは速めのテンポ設定を取り引き締まった演奏となっており、この一曲だけでもなかなか。 他にもドラマティックな情景を存分に描いたシュワルツ『マントヴァ』ヤン・デ・ハーン『スザート変奏曲』タイトル曲ホゼイの『スプラッシュ・ゴールド』ヤコブ・デ・ハーン『祝典』ハース『スパイクド・ホイール』等がよく、元々トロンボーン奏者としてオケにいたからか、ブラスの鳴りが良く、レンジの広いダイナミックな音楽作りが特徴で、本CDは長めの作品が多い事もあり、相性が良く、良い演奏です。 軍楽隊もさすがオランダを代表するだけあり、技術面では問題ありません。 録音もデ・ハスケのCDの中では鮮明に録れていて、なかなか良い。
1 people agree with this review 2023/04/25
このCDはアーロン・コープランドの代表的な作品を集めたアルバム。 3人の演奏者が演奏しており、編集盤である。 まずは、アンドレ・プレヴィン指揮、セントルイス交響楽団による組曲『赤い子馬』 セントルイス交響楽団との共演は珍しいが、さすが元は映画音楽とプレヴィンの出身分野だけあって、溌剌とした演奏が特徴です。 『市民のためのファンファーレ』『リンカーン・ポートレポート』の2曲はユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団で収録しています。 さすがフィラデルフィア・サウンドで有名になっただけに演奏は確かな安定感があります。 『ロデオ』『戸外の序曲』はルイス・レーン指揮、クリーヴランド・ポップス管弦楽団。 レーンはこの中で無名ですが、セルの副指揮者としてセル時代のクリーヴランド管弦楽団に加わり、セル没後はダラス交響楽団やアトランタ交響楽団の指揮者を務めた。 録音はアトランタ交響楽団時代にテラークと、クリーヴランド管弦楽団時代に数枚のアルバムを残しており、これは後者の録音から復刻したもの。 オケはやや粗いがいかにもアメリカと言った演奏で、ローカルな味わいのある良い演奏だと思う。 どれも最上とは言えないが、年代を考えるとそこまで悪い音質ではないと思う。
0 people agree with this review 2023/04/24
ベルギーの出版社、ハファブラは毎年自社の楽譜の参考演奏集を出しており、これはシリーズ42枚目にあたるCDである。 演奏はアド・ホック・ウィンドオーケストラ、指揮は最後の1曲のみ、ハーディ・メルテンスが、残りの曲はジャン=ピエール・ヘックが振っている。 参考演奏集であるためか、選曲はバラエティに富んだもので、吹奏楽のために書かれた新作から、クラシックのアレンジ、映画音楽のアレンジ、ポピュラー系の作品までジャンルは様々である。 タイトルにもなったやモルックポーアの『ザラシュトラの地』は新曲の中で良いし、同じモルックポーアの『ペルシャ舞曲第2番』は中東カラー満載でハチャトゥリアンが好きな方には良さそう。 編曲物では、ハファブラでクラシック曲のアレンジ担当であるヨー・キタノによるチャイコフスキーのバレエ、眠りの森の美女のワルツや映画ではローランド・スミーツ編曲のフランケル『バルジ大作戦』ニューマン『西部開拓史』等が聴きごたえがある。 演奏のアド・ホック・ウィンドオーケストラは常設の団体ではなく、録音のために作られた団体であるが、メンバーがベルギーの軍楽隊を始めとした実力派を集めた団体のため技術力はなかなかのもの。 その流暢な演奏はどのジャンルの作品でも安心して聴ける対応力の高い演奏と言えます。 録音はミラサウンドが担当しており、大変綺麗に録音されています。 ライナーには指揮者ヘックのプロフィールとアド・ホック・ウィンドオーケストラの参加メンバーの一覧があるだけで、曲の解説などはありません。
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