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TOP > My page > Review List of レインボー
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0 people agree with this review 2013/11/17
フランソワ・ジュリアン=ブランがギャルドレピュブリケーヌ軍楽隊の指揮者を務めていた時代は同バンドの黄金期としてしられ、復刻盤CDもいくつか発売されるなど現在でもブランの音楽知る事ができます。 今回新たに発売されたこのCDは初めて聴く音源も多く、非常に貴重な1枚となる事は必須です。 1枚目は1961年、ギャルド来日時の歓迎演奏会のライヴ録音と、朝日ソノラマのソノシート、ミゴー『教会交響曲』という物で、初CD化ばかりという貴重な物。 来日時のライヴ録音といえば近年、NHKから東京文化会館での音源が見つかりましたが、本盤は厚生年金会館での録音で、個人的にはこちらの演奏のほうが好きです。 教会交響曲は珍しい曲ですが、複雑で荘厳な曲調のまさにパイプオルガンを連想させる旋律が続きますが、ギャルドの名手達の卓越した技術で、ギャルド自体がパイプオルガンのような、ちょっとわかりにくい表現ですが、とにかく凄い!と言う事間違いなしの演奏です。 2枚目はSP期に録音されたマーチ集で、いくつかは過去に東芝から復刻されていますが、本盤が初ではないかと思う音源もいくつかあります。 軍楽行進曲でもギャルドが演奏すると、音楽性の高い演奏に仕上がっており、『ラインとドナウ』は、2枚目中最も良い演奏です。 古い音源なのでキズもあるにはありますが、丁寧に復刻されているので、音質は聴きやすいです。
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3 people agree with this review 2013/11/17
前作がよほどヒットしたのか、2ヶ月あまりでこのCDの登場となった。 隊長、河邊一彦2等海佐の指揮、海上自衛隊東京音楽隊で収録。 前作は三宅3曹のヴォーカルを全面に出した選曲をしていたので、音楽隊が前にでる曲はなかったが、このCDは三宅3曹の歌は勿論、音楽隊のみの曲も数多く、今回の主役はバンドその物と言って良いのではないでしょうか。 収録曲は東京音楽隊が定期、定例等の各種演奏会で取り上げてきた十八番であり、それゆえに手慣れた感じが良く伝わってきますし、どの曲も名演。 どの曲もムラなくそれでいて芸術的な仕上がりになっているのはさすがプロでしょう。 河邊隊長の自作も収録されており、『イージス』『嵯峨野』『遥かな海へ』がそうです。 いずれも優しく時には激しく、そして美しく、 ここの3曲どれも名曲揃いです。 個人的にはイージスが録音されて嬉しいのですが。 また吹奏楽の醍醐味といえばやはりマーチでしょう。 このCDには『東京オリンピック・マーチ』と『軍艦行進曲』が収録されています。 オリンピック・マーチは、速めのテンポで繰り返しもカットされ、はっきりとしたリズムの中颯爽と進んでいきます。 コーダは堂々としており、さすが初演者ならではの演奏でした。 軍艦行進曲は海上自衛隊の制式行進曲だけあり、音楽隊がもっとも演奏している曲だけあり、オーソドックスながらも、威風堂々と品格を保ったこの演奏、海上自衛隊東京音楽隊の数多い録音でも上位に入る演奏だと思う。 またこのCD特筆すべき点としてライヴ音源が何曲か収録されていると言う点につきる。 自衛隊の音楽隊は数々の録音がありますが大半はセッションであり、ライヴ録音は大変珍しい。 ライヴ盤が出たのは丁度10年前に同じユニバーサルが出したシンフォニック・ブラス・コンサートシリーズ位、しかしセッション録音と違い一発勝負のライヴはセッションでは見ることが出来ない、燃焼度の高い充実した演奏が聴け、これが非常に面白いのです。 このCDは2010〜2013年にかけて行われたコンサートからの抜粋であり、音楽隊の本気が聴けます。 ただ、ライヴ盤であるのに拍手のカットは気になります。 最近こういうの増えましたが、雰囲気が壊れるので止めてもらいたい。 吹奏楽のCDは録音で損をしているCDも多いのですが、このCDは音質は勿論、録音は弱音から強音までダイナミックで迫力のある録音になっています。 行進曲ファン、吹奏楽ファン、そして全ての音楽愛好家に聴いてもらいたい1枚です。
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2 people agree with this review 2013/11/17
ビクターが発売したマーチのボックス。 マーチ大好き人間のためのと書かれている。 5枚組で、1枚目がアメリカ、2枚目がヨーロッパ、3枚目が日本、4枚目が映画音楽や選抜野球大会の入場行進曲を集めたポピュラーマーチ、5枚目がクラシックマーチとなっている。 流石に1つずつ説明するのは字数がたりないので、印象に残った団体だけ紹介する。 まず、汐澤安彦指揮、ジャパン・スーパー・バンド、CDの半分の演奏者だが、どれも色彩豊かでメリハリのある音楽的な演奏だ。 クラシック系の演奏家がマーチを演るといかにもお付き合いでふってますみたいな演奏が多いなか、汐澤氏の妥協のない音楽は素晴らしい。 CD3の日本のマーチが全体的に名演揃いで、ブルーインプルパスの快演が胸に残る。 陸上自衛隊第三音楽隊の物は1975年頃に、一丸一重隊長の指揮で録音されたマーチ集からの抜粋で、オリジナルのLPには普通のマーチも収録されているが、ここではスポーツ関連のマーチを集めた物だ。 若い力に始まり鉄腕アトム、巨人の星はこの録音のための書き下ろし、ここより先は辻井市太郎編曲で実際に夏の高校野球のために書かれたスコアを使って、315歩のマーチ、上を向いて歩こう、世界の国からこんにちはの3曲が収録されている。 演奏は自衛隊らしく誠実な演奏で不足はない。 元のレコード通りCD化してほしい音源だ! クラシックマーチの大半を演奏する、陸上自衛隊中央音楽隊の演奏も素晴らしい。 富家秀則隊長の指揮で1980年代に録音された物だが、大編成ならではの力強いサウンドと統制のとれたアンサンブル、音楽的な演奏は見事、これも完全CD化して欲しい。 次点としてロイヤル・エアフォース・セントラルバンドとバンクスの録音も悪くはない。 もう1つ国立音楽大学ブラスオルケストラーの演奏もシンフォニックで、藤田玄播のマーチとアレンジ物だけであるが良いと思う。 尚、初CD化等はあるもののこのボックスのための新録音は一切ない、また値段もいい値段がするので、マーチをこれから聴いてみようと言う人は、キャニオンの『決定版!世界のマーチ』とか、ボックスでなら、テイチクが出した『栄光のマーチ』やコロムビアが出した『華麗なる行進曲』とかのほうがおすすめ。 ボックス物はどちらも値が張るのが難点だが… (それでもこれよりかは安い)
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1 people agree with this review 2013/11/17
デュポンが指揮者を務めていた頃のギャルドレピュブリケーヌ軍楽隊の音源を収録したCDになります。 CD1枚目は、かつて東芝EMIの復刻盤と同音源のようですが、本盤のほうがより音は良くなっています。 内容は前半がクラシックからのアレンジ、後半はヨーロッパの国歌とフランス行進曲であり、名手達の凄まじい演奏を聴く事ができます。 二枚目は、流行りの歌や愛国歌等を集めた物で、当時のオペラコミック座やオペラ座の著名な歌手と共演した物です。 どちらかというと歌手メインですが、どの歌手にも味があって良いです。 尚12曲目『ラインとドナウ』からデュポンの後任のF.J.ブランの指揮になり、3曲の歌曲の他、ヨーロッパの国歌と、アフリカ&マダガスカルの国歌が収録されています。 これも珍しい音源で復刻されるのは本盤が初ではないでしょうか。 国歌の中では、アフリカ圏&マダガスカル圏の国歌はなかなか耳にする事がないので、その中でも『モーリタニア・イスラム共和国』の国歌が独特なメロディをしており、耳に残ります。 基本的に1、2枚目とも古い音源のため、最新録音にはかなわないのですが、年代を考えれば良好な音質だと思います。
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チャイコフスキーの交響曲には第7番として知られる作品がある。 この曲は勿論、チャイコフスキー自身が書いた曲ではなく、スケッチを元に別人が完成させたという曲だ。 それゆえか、あまり評価される事はないが、メランコリックな典型的なスラブ交響曲であり、私はなかなか気に入っている。 併せて収録されているのは本物のチャイコフスキーの知られざる作品。 これなどはよほどの全集でも買わない限り聴けない珍曲だ。 本盤で演奏している、セルゲイ・スクリプカ、ロシア国立映画交響楽団は、その名の通り普段は映画音楽を演奏しているようだが、結構クラシックのCDも発売している。 日本での知名度は劣るかも知れないが、本盤では技術力で難はあるがロシア特有のビブラートのかかった金管や、メリハリがはっきりとついた音楽でなかなか健闘していると思う。 また録音もリマスタリングされておりだいぶ聴きやすい。 1987年録音。
ミトロパの2013年新譜集。 毎年こういうのが出るが、このCDは、トーマス・ドスと、オットー・シュワルツの曲を中心に収録している。 二人とも映画音楽を書いているだけあって、劇的な曲だが、やはりスクールバンドが好みそうなガチャガチャした曲で、一度聴けば十分だ。 アレンジ物ではコントラバス協奏曲をチューバに置き換えたチューバ協奏曲等が収録されているが、まぁアイデアは悪くないと思うが、これもイマイチ。 では収録曲は外れなのかと言われると違う。 ヴェスナー作曲『ネッカー行進曲』という曲が唯一の当たりなのだが、現代では珍しい8分の6拍子のスタンダードで歩ける行進曲、第1主題はトロンボーンが力強く、第2主題はクラリネットを中心に木管が、トリオはホルンが民謡調のメロディを奏でると言う典型的なドイツ行進曲だ。 これらの曲を演奏しているのは、クリストフ・シャイブリング中佐指揮する、ドイツ連邦軍中央軍楽隊。 行進曲好きにはシュテファン大佐やショルツ中佐の名演が知られているが、現シャイブリング中佐の指揮もなかなか良い! 重心の低いそのサウンドはまさに現代に生きるドイツ軍楽その物。 特に上記のネッカー行進曲は、 行進曲でドイツスタイルと言う事もあり、音の鳴りが違います。 録音は問題なし。
戦時中のソヴィエトの作曲家の作品を紹介していく、このシリーズ、本盤は1912年生まれのイェヴラホフという作曲家を取り上げている。 代表作らしい、交響曲第1番は、いかにもソヴィエトなメロディながらも、静の部分はなかなか美しいと思う。 他の作品も聴いた感じ悪くはなかったが、どれもイマイチ物足りなく、シリーズの作品の中では微妙だ。 しかしこう知られざる作曲家の作品が音盤になるのは、ロシア音楽ファンとして喜ばしい事だと思う。 ティトフの演奏は、わりと現代的に感じるが、なかなか良いと思うし、作品を知るには十分な水準だと思う
このCDはスウェーデン民謡及び19〜20世紀のクラシック曲及びスウェーデン行進曲を収録した物。 マッテス・ヨハーゲン指揮、スウェーデン陸軍中央軍楽隊の演奏。 数曲は歌入り。 スウェーデンの代表的プロバンドの1つが、陸軍中央軍楽隊だが、日本ではあまり聴く機会がないので、本盤は非常に貴重な1枚と言えます。 演奏も良く、マーチはさすが本場物だけあり、見事!の一言につきます。 1991年頃の録音のようで、少し音が小さいかな?と感じる所もありますが、特に問題ないレベルの音質だと思います。
2013年ニューイヤー・コンサートのライヴ盤。 今回2回目となるウェルザー=メストは、前回登場した時より一層良くなっていて、例えば、『スーブレット』『ガロパン』と言った速いポルカは、小気味の良いテンポでとても楽しい。 ただ『エルンストの想いで』は2007年のメータのほうがよりユーモアで、このCDの演奏は真面目すぎるように思う。 例年よりヨーゼフの作品が多く収録されている他、すっかりニューイヤーの定番になったヘルメスベルガーや、生誕記念としてワーグナーとヴェルディも収録されているが、個人的にはこの二人の登場は ちょっと他のプログラムと浮いていて違う気がする。 まぁ今年も十分に楽しめる1枚だと思います。
オンツアーと題されたアルバム、R.K.ウィルキンソン中佐と、イギリス空軍中央軍楽隊の演奏で収録された物で、『633爆撃隊』に始まり、『イギリス空軍分列行進曲』で終わると言う同軍楽隊の得意のレパートリーが収録されている。 ウィルキンソン中佐は1994年に同軍楽隊の指揮者になった人物だが、録音は非常に少なく、確認出来るのは他に1997年のロイヤル・フェスティヴァルのスタジオ盤位だ。 演奏は手慣れたレパートリーと言う事もあってか堂々とした演奏で良い。 録音も問題ないレベルだ。
イヴァノフスはラトヴィアを代表する作曲家ですが、非常に音源が少なく、その作品を簡単に耳にする事はできません。 このCDはイヴァノフス・エディションとして発売された物で、マリス・ヴィレルスのチェロ、イマンツ・レスニス、レオニズ・ヴィグネルス指揮、ラトヴィア国立交響楽団の演奏で収録された物です。 収録曲は、交響曲第3番、チェロ協奏曲、交響詩『雲がかかった山』でいずれも1938年の作品です。 作品は明快で民謡ベースにしたようなわかりやすい曲でとても聴きやすい。 ラトヴィア国立交響楽団の演奏はなかなか立派な演奏で、名演奏といって良いです。 イヴァノフスがいかに優れた作曲家だったのかを知るにはうってつけの1枚。
良質な吹奏楽CDを発売している事で知られる、スペシャリスト・レーベル。 このレーベルが発売しているバンドスタンドシリーズの1枚で、レイフ・ペンデルセン指揮、ノルウェー王立海軍軍楽隊の演奏で収録された物です。 本盤は名前の通り、ノルウェーの楽曲を収録しており、ハルヴォルセン、グリーグと言ったクラシックからの編曲の他、ノルウェーのマーチ王、オスカル・ボルグの知られざるマーチまで収録した、なかなか充実した内容となっています。 ノルウェーの軍楽隊は、比較的小さい編成で、本盤でも30名程の演奏で、音に厚みこそ無いものの、各パートの実力が高く、 クリアでキレの良い演奏が聴けます。 特に『ヴァルドレス』は本場の演奏と言う事もあるのでしょうが、名演です。 録音は適度な残響、音質も良く、不満のない仕上がり。 尚、このコンビで後に同レーベルにマーチ集も吹き込んでいますが、こちらも濃い内容で、おすすめです。
スティルはアメリカ初のアフリカ系作曲家として交響曲を書いた人物として知られる。 本盤は代表作『交響曲第1番(アフロ・アメリカン)』と、どちらも世界初録音『イン・メモリアル』交響詩『アフリカ』を収録した物。 作品として面白いのはやはりアフロ・アメリカン、クラシックだけではなく、ポピュラー音楽の要素を取り入れているのはいかにもアメリカらしいし、バンジョーと言った特殊な楽器が使われているのも面白い。 二つの管弦楽曲、アフリカはもっとエスニックな音楽かと思っていたが、勿論、民族的なメロディもないわけではないが、全体的には繊細で壮大なメロディが流れていく。 イン・メモリアルはタイトルから何となく分かる通り、レクイエム風の作品で、穏やかなメロディが印象に残る。 コテコテの作品ばかりではないが、聴いた感じ当たりは多い。 J.カーターとフォート・スミス交響楽団の演奏は、共感に満ちた演奏であり、理想的な仕上がり。 録音も良い。
ノルウェー近衛兵軍楽隊が毎年1枚出した自主盤の1枚です。 イヴァン・アンデンセン少佐指揮、ノルウェー近衛兵軍楽隊とオスロ・カレドニア・パイプバンド(2曲だけ)の演奏で収録されています。 北欧諸国の軍楽隊の実力の高さは有名な所でして、ノルウェーにも、国防軍や海軍の軍楽隊が知られていますが、本盤の近衛兵軍楽隊も実力は相当な物です。 珍しいノルウェーのマーチも収録されていたりします。 行進曲の演奏はさすがともいうべき手慣れた演奏です。 音質はとても綺麗です。
イギリスのミリタリーバンドの演奏を集めたCDだ。 いくつかの団体の音源が収録されており、オムニバス盤と言った所。 収録曲のほとんどが行進曲で、残りはクラシックからのアレンジ物。 演奏は色々な団体が収録されているだけあり、出来、不出来はある。 良い物としては、イギリス空軍西部軍楽隊の『エース・ハイ』イギリス海兵隊軍楽隊『ザンパ』『軽騎兵』『旧友』等。 ちなみに全て演奏団体しか書いてなく指揮者は不明。 録音年も不明だが、特に問題なく聴ける水準だと思う。 総合評価は値段相応だと思う。
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