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TOP > My page > Review List of Dinkelbrot
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0 people agree with this review 2021/09/06
Werner Ehrhardtがリーダーだった頃の演奏はいずれも統一が取れ、力強く発刺として素晴らしい。最初の2曲はかなり古典的な響きが残っているが、3曲目のop.34は、op.33の2年後なのに緩急の対比、メロディーの変化など気分の変化が激しく、ロマン派に入り込んでいるように聞こえる。それにしてもEberlは素直に「エバール」と呼ぶべきではないか。これを「エーベルル」とするのは、オペラ・歌曲での舞台ドイツ語の発音を援用しようとするもので大変違和感がある。
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0 people agree with this review 2021/09/03
ベートーベンのソナタ第1番は難しい曲のように思う。モーツァルトの響きも残っているようで軽やかであって欲しいし、ベートーヴェンの芯の強い力強さも出して欲しい。今まで自分にとってこれだという演奏に出会ったことがない。どちらかと言えば朗らかに演奏して欲しいし、軟弱なものは嫌いだ。ペライアはいつものように繊細で美音だ。弱音が美しくダイナミックさが映える。光と影のような対比も明らかでグラデーションが素晴らしい。持ち前の明るさが曲全体を引き立てている。素晴らしい演奏だと思うがこれが理想的なのかどうかまだ分からない。少なくとも今の所自分にとって最高のものだ。
1 people agree with this review 2021/09/01
何時購入したものか忘れてしまったが、20年以上前だと思う。バレンボイムはこの録音時は40歳前後で、気力も充実していた筈だ。ベートーベンのソナタは結構力が必要なのである程度若い時の方が良いと思う。バレンボイムも最近の演奏は随分やさしくなったように感じる。このグラモフォンの録音が当方にとってはベスト盤だ。バレンボイムはとりたてて美音というわけではないが、表現力、テンポのバランスが良い。
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0 people agree with this review 2021/06/04
30年以上前に購入したが久しぶりに聞いた。バレンボイムらしい艶やかな美しい演奏で、聞きほれてしまう。このような演奏には好き嫌いもあるだろう。ピアニストとしてのバレンボイムはあまり好かれていないようだ。特にバッハやショパンの演奏に関しては、そのロマンティックさが嫌われるのか評価は低いようだ。ドイツでもバレンボイムの評価は低いことが多い。少し似たような感じだが不思議にブッフビンダ―の評価は高い。当方にとってはバレンボイムはロマンチックだが、ブッフビンダ―で感じるような軟弱さは無い。このバレンボイムの夜想曲臭もひたすら美しい。こういう演奏もあってよいのではないか。ポリーニの演奏は確かに素晴らしく、初期の刷掃とした演奏は唯一無二だろう。しかしポリーニも年を経るごとにロマンチックになってきており、彼の夜想曲もかなりロマンチックだ。ただバレンボイムの方がもっと艶めかしい。
4 people agree with this review 2021/06/02
30年前に購入したものだが久しぶりに聞いた。夜想曲から聞き始めた。この演奏の時にはルービンシュタインが既に80歳に近いが、しっかりと丁寧に弾いている。年齢のせいもあるのだろうが、晩年の穏やかな生活の中で時折激しい感情がフラッシュバックするというような印象を受ける。当方がもっと若い頃は、ルービンシュタインの演奏は生ぬるいようで好きになれなかったが、当方もこの演奏の年齢に近づきつつあり、なんとなく聞けるようになってきたのだろうか。LPとCDを買い始めて50年近くなるので、色々な演奏家のものがある。まだ当方も煩悩から抜け切れていないらしく、やはりフランソワの煌めきと悲しみの交錯する演奏、エンゲラーの深く沈み込むような演奏、バレンボイムの艶めかしく美しい演奏の方をまだ聞いていたい。ルビンシュタインの演奏も間違いなく素晴らしいと思うので、このお買い得なセットはお勧めですが。
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0 people agree with this review 2021/04/27
和音を追加したり、フーガ風にしたり、バッハの独奏曲には無限の展開の可能性があるのだろう。和音が分厚くなっている筈なのに、演奏は軽やかでこれを感じさせない。
0 people agree with this review 2021/03/23
端正でこれがバッハの演奏であると安心して聴ける最高のものだ。シッフはチェンバロも勉強したそうで、これらのCDでは確かにチェンバロの弾き方をピアノに移すとこうなるようにも思える。全体として軽やかな美音で強弱のコントラストは弱めでインテンポの演奏となっている。これらの録音は30年以上前であるが、当方はこの時期の演奏の方を最近のものより好む。これと全く対極にあるのがバレンボイムの演奏だと思う。バレンボイムの演奏はピアノの特性を徹底的に使うものであり、これも非常に素晴らしいものだが、シッフの演奏の方がバロックらしいと言えるだろう。グールドの演奏はシッフともバレンボイムとも違う独特なもので、当方は何かジャズの要素が入っているように感じる。実は当方は本ボックスにあるCDは殆ど30年前にバラで購入していたが、この頃のCDによく使用されていたスポンジシートの劣化とこれに含まれていた可塑剤の影響で半分以上のCDが損傷してしまったこともあり、このボックスは極めて魅力的だ。
0 people agree with this review 2021/03/19
17-18世紀頃のスペインのギター曲ということだが、いかにもスペイン風の哀愁漂う曲ばかりだ。5弦ギター、7弦のヴァンドラ、テオルボ、ビオラダガンバ、ハーディガーディの演奏を集めている。どういうコンセプトで曲を集めているのか良く分からないが、佳曲ばかりだ。このCDは19年前に購入したものだが、久しぶりに聞いた。録音もまずまずだ。
0 people agree with this review 2021/03/15
この第3集の1曲目は、コンソルティウム・クラシクムのメンバのみの合奏となっており、いつもながらの統一の取れた気持ちのよい響きとなっている、これ以外と第1集、第2集の曲はオーケストラ付きの協奏曲となっている。このオーケストラの弦楽パート(バイオリン)の音がやや固く、コンソルティウム・クラシクムのソロの音とあまり良くあっていないように思える。この第3集は星5つとするが、他の第1集、第2集は星4つだろうか。録音自体はNovalisらしい透明感のあるものだ。
4 people agree with this review 2021/03/13
1990年頃からバラで殆ど全部購入していた。いずれも生気のある颯爽とした演奏で素晴らしい。Teldecのボックスセットと共に大いに推薦したい。当方がコンチェルト・ケルンを聞き始めたきっかけはFonoForum紙で絶賛されていたDuranteとKrausの第1集(本ボックスには入っていない)を購入してからだった。それにしてもこのKrausの第1集が本ボックスに含まれていないのは残念だ。
1 people agree with this review 2021/03/13
バロック期ではるがルネッサンスの名残を感じるような哀愁を帯びたメロディーは心に響くものがある。演奏は輪郭がはっきりした、元気のあるものだ。名曲・名演奏と言えるのでないか。LetzborはこのCDで初めて知ったが技術的にも素晴らしいヴァイオリニストだと思う。彼は最近この曲を再録音しており、これはちょっと聞いたところやや柔らかい響きとなっているようだ。これもその内入手してひかくしてみたい。
0 people agree with this review 2021/03/11
コンソルティウム・クラシクムは、安定して柔らかく伸びやかで生気のある演奏をする。昔から好きな団体の1つだ。これも初出の時に購入したのでもう30年近く前になる。MDGの録音もいつもながら空間の広がりを感じる自然なもので素晴らしい。ただドボルザークの管楽セレナードは、音の鮮度や愁いを帯びた響で同時期の録音のヴィルトゥオージ・ディ・プラハの方が好きだ。
0 people agree with this review 2021/03/07
全部バラで購入してからもう25年になる。他の方の評にあるように、いかにもコンチェルト・ケルンらしい生気にある演奏で素晴らしい。ただしメンデルスゾーンらしい優雅さや爽やかさを求める方には向かないかもしれない。爽やかな演奏が好みという方には、全局ではないし、今は絶版となってしまっているが、カメラータ・ベルンのほうが良いだろうか。
2 people agree with this review 2021/02/28
もう10年も前に購入したものだが、全体に薄く霞がかかったように聞こえるので最初の1,2枚しか聞いていなかった。新しい音響機器で聴きなおしてみたが、音に関しては印象変わらず。何が原因なのだろうか、録音時の条件なのか、マスターテープに録音した際、あるいはCD用に編集した際にこうなるのか。ニールセンの曲をこれだけまとまって、安価で聞けるのは大変ありがたいし、それぞれの演奏も悪くないと思うので、音だけやや残念だ。
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0 people agree with this review 2021/02/22
これも昔店頭で購入したものだが、HMVのコメントにあるように、明るい佳曲だ。ゲヴァントハウス四重奏団もフレッシュな演奏を聞かせている、ドイツシャルプラッテンの録音はレンジはそれ程広くないものが多いが、これはかなり良い録音の方だと思う。もっと聞かれても良い曲だ。
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