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Review List of レインボー 

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     2012/01/24

    近現代の吹奏楽曲を集めたCDで、ヴァージニア州ラングレー空軍基地を本拠地とする、アメリカ空軍ヘリテージ・オブ・アメリカ軍楽隊による演奏です。
    指揮は1984年〜1995年まで楽長を務めた、ローウェル・グラハム大佐。
    収録曲は主にアメリカの作品であり、パーシケッティ、スタンプ、バーバー、R.V.ウィリアムズと言った知られた作曲家の作品も収録されています。
    また何曲か珍しい作品もあります。
    丁寧に整えられた演奏で、悪くないでしょう。
    空軍の地方軍楽隊ではありますが、実力の高さが伺い知れる一枚。
    ただし、いわゆる熱演と言われる演奏が好みの方にはおすすめしません。
    録音については、残響が少なく乾いた音ですが、反面各楽器の音は良く聴こえます。
    このへんは好みの問題ですが、残響についてはもう少しあったほうが良いです。
    1990〜94年の録音とあるので、どうやら編集盤のようですね。

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     2012/01/23

    K. ケリー大尉指揮、イギリス・グルカ連隊軍楽隊&バグパイプ隊演奏のCDです。
    数多いイギリスの軍楽隊、日本でこのバンドの演奏を聴けるのは珍しい事ではないかと思うが、演奏は終始イン・テンポ、バグパイプ隊と共演している時はそうでもないが、バンド単体での演奏はあまり聴けた物ではないと思う。
    また人数がそれほど居ないようで音に厚みがない事もマイナス。
    音質は悪くないが、基本的にマニア向きのCDだと思う。

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     2012/01/22

    オランダのデ・ハスケは楽譜がメインの会社だが、CDも出している。
    このCDはマーチを集めた物、それもほとんどが新作(録音当時)という珍しいCDだ。
    新作といってもオーソドックスなスタイルの曲が多く、変に現代的と言う事はなく聴きやすい曲が多い。
    ちなみに収録曲の楽譜は全て出版されている。
    演奏は、ベルギー王立空軍軍楽隊(指揮:アラン・クレパン、マウリチェ・デュボイス)と2曲だけ空軍トランペット隊が参加している。
    楽曲解説もないし演奏家の紹介も最小限、デ・ハスケはあくまで参考演奏のCDとして出したのかも知れないが、参考演奏で片付けてしまうには惜しい好演。
    収録曲は軍楽調からポップステイストを含んだ曲まで結構色んなタイプの曲調なのだが、それらを見事に演奏するベルギー空軍軍楽隊の引き出しの広さと、技術力の高さは見事の一言だ。
    録音については問題ないと思う。

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     2012/01/21

    R.V.ウィリアムズと言えば、ホルスト、エルガーと並ぶイギリス近代音楽の大家と知られている。
    彼は9曲にも及ぶ交響曲を残しており、そのどれもが個性的で素晴らしい。
    ナクソスは約10年以上かけて全集を作りあげ、途中指揮者は変わったが、オケは全てボーンマス交響楽団が演奏している。
    このCDは1992〜93年にかけて録音された物で全集では最初期にあたる録音。
    なんといっても田園交響曲が良い!
    オケの透明で繊細な音楽は名演奏だ。
    第6番も決して悪い演奏ではないが、上記を聴き終わったあとだと、ちょっと聴き劣りするのも確か。
    録音・音質は鮮明かつ良好。

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     2012/01/20

    長い間廃盤となっていた音源の待望の復刻。
    白鳥の湖と言えばチャイコフスキーの代表作で、CDも星の数ほど発売されているが、ほとんどが管弦楽による演奏、吹奏楽による演奏というのは珍しいのではないだろうか。
    このCDでは淀明編曲の楽譜を使い(ちなみに原調らしい)フレデェリック・フェネルと東京佼成ウインド・オーケストラによる演奏。
    帯には佼成ウィンドが燃えたと熱い煽り文句が書かれており、まぁこれは少々誇張されてると言えますが、フェネルのタクトの元、力の入った演奏で聴かせてくれます。
    プロらしく技術も不足なく、また表情もなかなかの物です。
    録音も良いと思います。

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     2012/01/19

    繊細で美しいメロディ、ドラマチックな構成をもつチャイコフスキーの作品はまさにカラヤンが得意とする作曲家の一人だ。
    このCDはチャイコフスキーの作品でも特に聴きやすい有名な管弦楽曲を集めたCDです。
    ロメオとジュリエットはまさにドラマチックという言葉が似合う名演奏。
    ラブ・ロマンス物の映画の音楽として使っても違和感がない。
    冒頭のファンファーレがビシッと決まった、イタリア奇想曲、高揚感が見事なスラヴ行進曲も良いが、1812年は大変面白い。
    この演奏では、聖歌のパートをS.ジャーロフ指揮のドン・コサック合唱団が歌った合唱つきの珍しい録音で、ロシア・バスとも言われる低音が大変迫力ある。
    オケの演奏のほうもこれまた劇的、痛快な演奏で良い!
    ただ、大砲はドラティ盤のような音が好みだし、もっとドカンとやってくれたほうが楽しい。
    あともう少し鐘も聴こえてくれたらなぁ…
    でもこの値段なら十分最高レベル。
    音質も録音年を考えれば悪くないです。

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     2012/01/18

    一昔前はアメリカの軍楽隊の音源を手に入れるのは大変難しかったのですが、近年は一般販売されるようになり、入手も簡単に出来るようになりました。
    このCDはイノベーションズと題されたアルバムで、1999年にワシントンのアメリカ空軍軍楽隊と当時の隊長、R.グラハム大佐指揮で録音された物です。
    ショスタコーヴィチは別ですが、バーバー、バルトーク、ストラヴィンスキー、グレンジャーといずれもアメリカで活躍した作曲家の作品を集めております。
    ほとんどが10分を超える吹奏楽としては難曲ばかりなのですが、空軍軍楽隊の演奏はこれらが難曲であるとは思えない程、綺麗にまとめあげています。
    技術の空軍と言われるだけあり、随所で見られる名人芸も聴き物。
    何回か聴けばかなりの大編成で演奏している事がわかりますが、録音がやや乾いた音で上手く伝わらずそれは残念。
    音質は悪くないのですが…

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     2012/01/17

    エルガー、ホルストと並ぶイギリス近代の作曲家の一人、R.Vウィリアムズは9曲にのぼる交響曲を残しています。
    このCDは南極交響曲の別名で知られる第7番と第8番を収録しています。
    南極交響曲は元々映画音楽として作曲された物を再構成した作品で、元が映画音楽と言う事もありウィリアムズの作品の中でも特に親しみやすく、彼の交響曲を初めて聴くという方には真っ先におすすめしたい曲です。
    第8交響曲はどちらかと言えば純音楽的な作品です。
    ナクソスのウィリアムズ交響曲全集は、オーケストラは全てボーンマス交響楽団なのですが、指揮者は何人かが担当しており、このCDではK.バケルスが担当しています。
    とても素晴らしい演奏で、価格も安く音質も良く、おすすめのCDです。

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     2012/01/16

    ハウ少佐が隊長を努めていた時代の、近衛スコッチ・ガーズ軍楽隊の録音は大変優秀な演奏が多く、このCDもまさにそうだ。
    自国イギリスの作品を集めたCDで、珍しい作品やハウ少佐の自作自演も含め曲収録されております。
    演奏についてはまず豪快、そして繊細さをもった優れた演奏。
    近年のソフトなサウンドの録音とは正反対の音楽ですが、是非とも若い吹奏楽ファンの人に聴いて貰いたいですね。
    尚、フル編成でないため一部の曲で厚みが出ず、薄いサウンドになっている所があるのは残念。
    音質は録音時期相応と言った所でしょうか。

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     2012/01/15

    国歌のCDというのは需要があるのか、結構な数のCDが発売されています。
    ほとんどは吹奏楽による演奏ですが、中にはフルオーケストラによる演奏もあってこのCDもその1つです。
    この岩城宏之指揮、NHK交響楽団による演奏、決して有名指揮者のアルバイト感覚的な物ではなく、格調高く仕上がった名演奏だと思います。
    また古い録音なので今では使われてない国歌もあります。
    実用目的で使う方はご注意を。
    尚、演奏のみで歌は入ってません。

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     2012/01/13

    1994年頃発売された東京佼成ウインド・オーケストラ・イン・クラシックシリーズの待望の復刻で、フランスのバレエ音楽を集めたCDです。
    タイトルのパリの喜びはオッフェンバックの名旋律を指揮者、ロザンタルが編曲した物で、このCDではそれを元に作曲家の小長谷氏が編曲した楽譜を使っての演奏、この楽譜、一時期吹奏楽コンクールの自由曲の定番曲と言えるほど演奏されてましたが、最近はほとんど聴かなくなりました。
    プロによる演奏もこの一枚位ではないでしょうか。
    さて東京佼成ウインド・オーケストラの演奏と言えば、時には教科書的な楽譜をなぞったような演奏も見られますが、このCDでは別!
    細部まで良く考えられた音楽、オーケストラもほどよい緊張感と力の入った演奏で、とても良い仕上がりです。
    音も悪くないです。

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     2012/01/11

    マーク・カスタムが発売しているレガシー・マーチシリーズの第4弾です。
    演奏者はいつもと同じくティモシー・レーア指揮、テキサスA&M大学ウィンド・アンサンブル。
    アマチュアの演奏と見れば水準はクリアしていると思う。
    とはいえ綻びもあるし、またアメリカのマーチの解釈はまずまずだが、他国のマーチについては疑問が残る(アルフォードの名作、消えた軍隊はフェネルと瓜二つ)
    ただし、選曲は相変わらず珍しい作品だらけでこれは良い。
    録音はまずまずだろう。

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     2012/01/10

    このCDはウィーン・ヨハンシュトラウス管弦楽団演奏によるウィンナ・ワルツ集。
    すでに第1集が発売されていますが、このCDはそちらに収録されなかった作品が収録されています。
    指揮者のエシュヴェはヨハン2世に似ていると言う事で有名な方で、解説書に写真が載っていますが、本当にそっくりです。
    演奏はウィーンのオケらしくしなやかなサウンドで、超一流の演奏ではありませんが、安心して聴けるレベルの演奏だと思います。
    録音も音質も綺麗です。

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     2012/01/09

    オランダの楽譜出版社、デ・ハスケのCDでタイトル通りロシアの作曲家の作品を集めた物。
    録音につかわれた楽譜はいずれもデ・ハスケから出版されているようだ。
    ほとんどの音源はこのCDのための録音ではなく、オリジナルのCDから切り貼りされた物だが、3曲ほどは新録音または初出のようだ。
    演奏団体は様々だが、ほとんどが軍楽隊、その他もプロ吹奏楽団や音大生楽団による物で安心して聴けるだろう。
    録音も悪くない。
    解説は輸入盤には珍しい日本語解説付き。
    尚、収録曲及び演奏団体は以下の通り。

    1.3つのオネーギンの踊り
    2.クラリネットと吹奏楽のための夜想曲
    3. オペラ『雪姫』道化師の踊り
    4.交響曲第2番『ウクライナ』より第4楽章 (以上4曲、チャイコフスキー)
    5.ボリス・ゴドゥノフからのセレクション(ムソルグスキー)
    6.ロシア復活祭序曲(リムスキー=コルサコフ)
    7.バレエ『ガイーヌ』より(ハチャトゥリアン)
    8.スキタイ組曲より邪悪な神と悪の精の踊り(プロコフィエフ
    9.祝典序曲
    10.民族舞曲(以上2曲、ショスタコーヴィチ)

    ヨハン・ヴィレム・フリソ軍楽隊(M1、2、6)
    ベルギー海軍シンフォニック・バンド(M3)
    東京佼成ウインド・オーケストラ(M4)
    ノルウェー王立海軍軍楽隊(M5)
    オランダ王国陸軍軍楽隊(M8)
    レマンス音楽院シンフォニック・バンド(M7、9)
    リトアニア国防軍軍楽隊(M10)
    指揮
    T.ボトマ(M1)
    A.シリングス(M2)
    J.カーナウ(M3、10)
    ヤン・デ=ハン(M4)
    T.コルスガルド(M5)
    J.ヴァン=デル=ロースト(M7、9)
    W.ラツェク(M8)

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     2012/01/08

    ドンナ・ディアナで有名なレズニチェクの知られざる管弦楽曲を集めた珍しいCDです。
    このCDに収録された作品はいずれも華麗なオーケストレーションと大変美しいメロディをもった作品で、あまり知られていないのはもったいない気がします。
    CPOレーベルではよく見かける、西部ドイツ放送管弦楽団(ケルン放送管弦楽団)と、M.ユロフスキの指揮で作品の魅力を伝えてくれる良い演奏だと思います。
    ボーナスとして収録されたレズニチェクの自作自演は、1922にグローセ・オペルンオーケストラを指揮して録音した物で、アコースティック録音のため再現度は低く、鑑賞というより資料的価値のほうが高そうですが、貴重な音源の収録は嬉しいです。

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