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0 people agree with this review 2025/01/13
この演奏のCDは今回で3度目になるので演奏は知っている。余談になるが、(コンドルは飛んでいく)を聴いてみた。拙宅の安価な装置でも音は豊かに鳴り、低、中、高音とも申し分なく楽しめ演奏の良し悪しなど全く気にならない、ただ楽しく聴くだけ。思ったのは、クラッシク音楽の場合、録音、再生がいかに難しいかと思った。音質、音色、響きの廣さ等。ジャズ、ポピュラー、ポップスなどもそうだろうか。このアルバンベルクSQは、音も演奏も申し分ないが、音質、演奏の音色、ニュアンス、メロディの運び、4本の弦の絡み具合等。だからクラッシクを聴くのはある意味で面倒で気を遣う、がそれが面白くてやめられない、と言える。曲自体の面白さとオーディオ的な面白さ、私の場合、この兼ね合いがむずかいいが奥深くてやめられないというのが実状である。しかし、音より音楽が一番でありたい。2千円のCDラジカセで聴いても、ベートーヴェンはベートーヴェン。
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ある意味で異端、変人と評されるグールドだが、私は好きなピアニストである。録音が多く当然出来、不出来はあるが、彼の最も良い点は音自体に味がある点だと思っている。これは重要なことで、そういう演奏家は(指揮者にしろヴァイオリニストにしろ)数少ない、7,8割がたは演奏家としてはごく普通で、凡庸な演奏が多い。グールドのベートーヴェンのソナタはイマイチの感があるがモーツァルトやバッハは聴いていてなるほどと思わせる魅力がある。このモーツァルトもグールドならではの味わいのある演奏だと思う。
0 people agree with this review 2025/01/12
全集のレヴューで否定的な感想を記しているが訂正の目的でここに記したい。処分対象CDだったが、何となくSPを上下逆に(ウーハーを上に、ツィターを下に)してきいてみたら、素晴らしい響きで鳴っている。古楽器を全く感じさせない演奏に変身、現代楽器演奏に負けない充実した響きと演奏にすっかり驚くと同時に、一体これは何なのだと思ってしまった。ハイはのびやかに駆け上がり、低音は演奏をしっかり支え、表現豊かな演奏に参ってしまうほどだ。。古楽器嫌いを返上しようと思うほどである。私が聴いたのは中期と後期の曲のみで、本CDは持っていないが31番は聴いている。予想は星5にしよう。
0 people agree with this review 2025/01/11
すばらしいの言葉しかありません。高度な技術に加え抜群の音楽性が聴ける演奏の録音です。五嶋の並外れた能力の勝利と言えよう。このCDを聴いて彼女の才能を再認識しました。間違いなく世界に誇れる演奏家の一人と思っています。
1 people agree with this review 2025/01/08
デノン初期盤28c37で所有。おとなしいというか落ち着いたというか派手ではないし、ケンペのような豪快さもなく地味といえば地味な演奏で、ワルターやフルトヴェングラーのような心揺さぶるようなところも少ない。そこが良いという人もいるだろうが、私は物足りなく思う。聴いている内はまぁまぁかなと思わせるが聴き終わた後は余り残るものがない。そんな演奏と感じた。
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0 people agree with this review 2025/01/08
切れ味が良く鋭さもある演奏だが、職人的とか無機的な演奏ではない。グリュミオーの温和な演奏とは対極的だが、私が聴いて感心するのはこのハイフェッツのほうで、クレメールに似ていなくもないが私はハイフェッツのほうが味があり好きである。ピアノの音がやや控えめであり、もう少し音が大きければ緊張感も増したであろうと想像する。録音は、8,10が1952年、9番が1960年でとても聴きやすい音である。私がハイフェッツの、Vnソナタや小品集の演奏が好きな理由は、響きにどこか孤独な影があるように思うからである。それは彼のモノラルのベートーヴェンのロマンスを聴けば分かると思う。
0 people agree with this review 2025/01/07
CC30セット、CC35バラすべて、伊セット、CE25全て、21セット品、東芝TOCEバラ、その他オタケン、GS、デルタ等のリマスターCD、色々聴いてきたが、音質、音色、音圧、レンジ等それほどの大きな違いはないと思っている。有名なCDよりごく普通のCDのほうが音抜けが良く聴きやすかったりする。私の場合、音質を採るか音色を採るかで決めることが多い。私は、音質より音色を大事にしているのでSACDは避ける。確かに音は良いが音色感が欠ける場合が多い。多少音が悪くても音色豊かなCDを聴きたい、ただし、音抜けの良くないのは避ける。このWPCSやTOCEは初期盤等に比べるとやや音色に劣るところがあるように思うが、音抜けは大変良く聴きやすいことは確かで、これだけ聴けば十分満足だと思う。結論、音より音楽。
0 people agree with this review 2025/01/06
一度手放したが再度購入。ズスケSQ(ベルリンSQ)のほうが人気があるが、私はフェルメールSQのほうが聴きごたえがあると思う。ズスケは可もなく不可もないが、突き抜けたところがなく常識的に過ぎると思う。その点、フェルメールのほうがインパクトがあり聴きごたえがする。組み合わせが好きな12と16なのも私には良い。12はスメタナSQの旧録、16はブッシュSQ、次いでジュリアードSQが私のベスト。
0 people agree with this review 2025/01/04
シュタインとのp協には失望したので(多分シュタインの指揮に問題ありと思う)、その後全くグルダは聴かなかった。最近旧録のソナタを聴いて予想以上の出来栄えに驚いた。今回のこのデっカ2枚組の演奏も優れている。音自体に雰囲気があり聴いていてベートーヴェンを十分感じさせる演奏だ。好きな15番もかなり良い、イーヴ・ナットほどのロマンはないがまずは満足である。その他のソナタも申し分ないと思っている。(コワセヴィッチやブッフビンダー、J・リム等より勝っている、バックハウスより良いとは言わないが、好きなゲルバーより上だろう)。今から数か月、グルダのベートーヴェンソナタのCDの追っかけが始まるわたしである。
ヤコビーはローゼシュミットのようにヴィオトローソではない。タッチは優しいが音に芯があるので聴いていて物足りないということは全くない。響きに癒されるようなところがあり、私にはそれが大変好ましく思われる。ラローチャに似ていなくもないが、ラローチャのほうが音楽がこなれ大きさもあるように思うが、其の分ヤコビーは繊細な感じがする。曲としては第2楽章から3楽章が素晴らしいと思う。彼女の最近の録音がないのが惜しまれる。
0 people agree with this review 2024/12/31
音も演奏も美しい、その点では何も言うことはないが、その美しさにニュアンスがイマイチ欠けているように思う。(やはり、ステレオのウィーン八重奏団が私のベスト。)このCDを数百万円、数千万円の装置で聴けば素晴らしい音に唸ってしまうだろうと想像する。ただし、余談だが、そういうオーディオマニアは音ばかりが気になって音楽は二の次になって、演奏の良し悪しなどは気にしないようだ。
0 people agree with this review 2024/12/28
ハインツレーグナーの9番を聴いて良いと思ったけど、このワルタを聴くと格の違いを感じる。出始めのホルンからして雰囲気がまるで異なりこのワルターの演奏がいかに名演か再認識せざるを得ない。フルトヴェングラーの演奏と共に歴史的な名演だと思う。今後、ちょっと良いと思って星5を与えるのは自戒を込めて言うが慎もうと思う。
冴えた腕と音、申しぶんないだろうが私の思うソナタとは幾分異なる。もう少したおやかな丸みのある音が欲しい。(春)など冴えに冴えて鋭くもあり、これが違和感を生んでいる。暖かさが欲しくなる。実演で聴けば圧倒的な演奏で聴衆を魅了することだろうが、これは家庭で聴くCDの春である。そんなに深い美しさがある曲ではない、冷たく鋭すぎると思う。9番にもこの感想は幾分当てはまる。クレメール・アルゲリッチにも同じような印象を持った。本当は、オイストラフの音が好みだが録音になっているPHILIPSのは演奏が良くない。
0 people agree with this review 2024/12/25
1番の出始めを聴いた時、ベイヌム・ACOのモノラル盤そっくりなのにびっくりしたが、全体として後のステレオ演奏のほうが感銘度は高い。ここでは好きな3番についてレヴューしよう。テンポは第一楽章などかなり早く、ややせかせかした感があるが響きは充実しているので、全楽章もう少し遅いテンポだったらと惜しまれる。後のステレオの四角四面的で中味の薄い演奏(これがベストという人が案外いるが解せない)よりずっと良い。クナのように遅すぎてもたれた演奏には付き合い切れない。スイトナーも響きはいかにもブラームスらしく立派だが案外中身は薄くイマイチの感あり。カラヤン・VPOの初期デっカ盤は迫力も美しさも実によいが、もう少し重厚さと粘りが欲しくなる。ということで、私はやはりフルトヴェングラー・BPOに帰ってしまう。NYPとのブラームスでは2番がベスト、次いでこの3番、1,4はステレオを採りたい。
48番のマリア・テレジアを聴きたくて購入。この曲が好きになったのは、NAXOSのワーズワースの演奏を聴いたからで、それと比べるとこのオルフェウス室内は幾分抑制が効いた落ち着いた美しさがあり好ましいが、その分面白さが少し後退したように思う。出だしのトランペットなどワーズワースのほうがツボにはまっていて音が生き生きし全体に曲の面白みにおいて勝っている。反対に良くないのはアダム・フィッシャーでトランペットなど突飛過ぎるし全体に厳しい印象である。エロクエンスのバレンボイムは復刻の音に問題ありとのことで見送っている。やはりベストは、ワーズワースかなと思う。
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