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6 people agree with this review 2014/01/12
やっとムラヴィンスキーの82年盤以外の名盤が現れました。 熾烈な弦で始まるムラヴィンスキーに比べると若干落ちるかもしれませんが、ゲルギエフも大健闘しています。 ゲルギエフは同オケで以前にも同曲を録音していましたが、 第二、第三楽章が非常に物足りなく、第一楽章のクライマックスの後のイングリッシュ・ホルンの独奏部分も弱々しく、 部分的に若々しい鋭さはありましたが、全体としてはやや深みに欠けていました。 しかしこの新盤は第一、第五楽章などは泰然とした遅めのテンポを取り、深みを増しています。 もちろん、第二、第三楽章も非常に雄弁に物を言っており、ムラヴィンスキーに次ぐ名演だと思います。 第一楽章のクライマックスでの衝撃もムラヴィンスキー以来なら、 その後のイングリッシュ・ホルン独奏もムラヴィンスキーに次ぐ哀切漂う雄弁さです。 今回、こうしてムラヴィンスキー、ゲルギエフと比較試聴して、この交響曲の素晴らしさに改めて感銘を受けました。 ショスタコーヴィチの交響曲は素晴らしいです! これからも是非、ゲルギエフをはじめ、もっともっと多くの指揮者に、ショスタコーヴィチの交響曲を積極的に演奏、録音して頂きたいです!
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2 people agree with this review 2013/08/03
ラトルの最高傑作にして同曲最高の名盤です。 第一楽章の冒頭から他の演奏とは全く次元が違います。その気迫に思わずのけ反ります。 この部分の表現力だけでもバルシャイ、インバルなどとの差が出ています。 そしてプレストでの一糸乱れぬ弦楽合奏の凄まじさは、ラトルが初めて実現させたのではないでしょうか。 プレストに入る寸前までが比較的ゆったりしたテンポだったため、その対比が物凄いです! 聴いていてどうにかなってしまいそうな狂気に満ちた音楽であり演奏です。 その後、いったん静かになり徐々に強音になっていく、ショスタコーヴィチの叫び声のような部分もラトルが最も雄弁です。 第二楽章も第三楽章もショスタコーヴィチのユーモア、そして狂気をラトルは最高の形で描いてゆきます。 第三楽章コーダの恐ろしくも静かな部分もラトル盤が最高ではないでしょうか。 とにかくショスタコーヴィチの交響曲の最高傑作と称したい第4番の究極の名盤がこのように存在している事がうれしいです。 雑誌「レコード芸術」に、このラトルのショスタコーヴィチを95年のレコード・アカデミー大賞にすべきだと私は訴えたのですが、 その願いが聞かれず残念に思ったのが懐かしいです。 何しろ当時、同曲には文句なしの名盤はまだ存在していなかったのですから! 今はバルシャイ、インバルがありますが、その中で一際輝くのがこのラトル盤です。
2 people agree with this review
5 people agree with this review 2013/08/03
これこそ究極の「ブルックナー第8番」です。 朝比奈はN響盤や名古屋でのライヴ盤があり、どれを選ぶか迷いますが、 どの楽章もムラなく名演で録音も良いのはこの盤です。 まだクナやシューリヒト盤しかなかった頃、もっと素晴らしい名盤が現れないものかとずっと思っていましたが、 この盤の登場によって遂に渇きがいやされました。 この盤は私の思い描いていた理想をはるかに上回る、まさに超絶名盤です。 朝比奈が至った最後の境地にただただ圧倒されるのみです。
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3 people agree with this review 2013/08/03
これこそ究極の「ロマンティック」です。 朝比奈は93年にも同曲を録音し成功しましたが、オケの状態の良さ、解釈の深さ、更には録音の良さを含め、 間違いなくこの2000年盤の方が上です。 私は第一楽章を聴き終えた時に、そのあまりの素晴らしさに思わずため息交じりに 「史上最高の『ロマンティック』…。」とつぶやいてしまったのが忘れられません。 今後もこの盤を凌ぐものは現れないのではないでしょうか。
3 people agree with this review
ラトルの超名演にして「第9」の超名演です。 随所に巨匠のような表情が見られ、また随所にラトルならではの個性が光ります。 第一楽章はゆったりしたテンポで巨匠風です。それでいて細部に渡って表情がつけられていて決して飽きさせません。 聴きどころはたくさんありますが、再現部での大迫力!この凄絶さはプレートルかラトルか!?です。 スケルツォも聴きごたえ十分です。 面白いのは冒頭は模範的なテンポなのに、再現部はフルトヴェングラーのような大きな表情をつけているところです。 ラトルの即興風の演奏は侮れません! 第三楽章に入ると、また巨匠風のスローテンポで音楽の魅力を十全に聴かせます。 そしてフィナーレは驚きの連続です! 合唱部分でも強弱を自在につけて驚かせますし、ピッコロを浮かせるためにオケも合唱もあえて弱めて効果を発揮したり、 芸が細かく、また存分に物を言っています。 しかし何と言ってもプレスティッシモに至る直前の加速!! これはまさに「第9」の結尾部の三大ビックリです!フルトヴェングラー、メンゲルベルク、そしてラトルです。 私は発売日にラトル盤を購入しましたが、初めて聴いた時のドキドキ感は未だに褪せる事がありません! フルトヴェングラーに次ぐ名盤です。
2 people agree with this review 2013/08/01
アバドはハイドンとの相性が良いように感じます。 「軍隊」にはワルター/ウィーン・フィル盤、クレンペラー盤という抜きん出た2枚がありますが、 私が3番目によく聴くのがこのアバド盤です。愉悦の極み! 第98番、「月の世界」序曲も名演です。価格もぐっと安くなりましたし、一聴の価値ありです。
5 people agree with this review 2013/05/26
ハイドンが聴きたくて購入しました。 何という豊麗なハイドンでしょう!まさに極上の音楽です。 弦、管、打楽器の美しいハーモニーがこぼれんばかりに鳴り響きます。 第一楽章の出から音楽を聴く喜びに満ち満ちています。 思わずうっとり恍惚としてしまいます。 第二楽章も美しく、特に後半、ウィンナ・ホルンが登場する場面での美しさ、愉悦感は素晴らしいです! メヌエットも美しく、打楽器も上品の極み! そして軽快で、美しくも楽しいフィナーレが続きます。 全体的に音楽の内容を抉るというよりは、美しく鳴り響かせている印象です。 でもそれがプラスとなっています。 改めてウィーン・フィルの底力を実感しました。 そして私はハイドンが大好きなのですが、このCDを聴いて一層好きになりました。 尚、「エロイカ」はこのハイドンと比べると落ちますし、過去の名盤などとも比べますとインパクト不足です。 残念。
2 people agree with this review 2013/05/19
モーツァルトに関して。 音は古いですが十二分に楽しめます。 全編にわたって歌に溢れているのがとてもワルターらしいです。 しかし今回のワルターは歌だけでなく、爆発するような迫力、若々しさに満ち満ちています。 第一楽章のアッチェレランドには興奮を覚えます。 それでもやりすぎに聴こえないのがワルターの凄いところです。 やはり歌に満ちた第二楽章、はつらつとした第三楽章を経て終楽章に至るや、またもワルターの爆発! 私はラビノヴィチ盤の登場で「ハフナー」の真の素晴らしさに気づかされました。 このワルター盤はそれに次ぐ名盤です。 楽しさで言えばワルターの方が上かもしれません。 何度も聴いた感想としましては、 本当にワルターはモーツァルトとの相性抜群の指揮者だったのだと改めて思わされる名演でした。
7 people agree with this review 2013/05/18
何たる美演にして凄絶な演奏でしょう! オケのアンサンブルは最高で、各楽器が有機的に鳴り、非常に美しく、 それでいて凄絶な迫力も十二分にあります。素晴らしいです! 第二楽章などもテンポこそあまり速くないですが迫力満点です! とても感激したので、他の忘れられない名盤と比較しましたら、驚きました。 巨匠らしく深みがあるスクロヴァチェフスキ/ベルリン・ドイツ響盤や、 購入した当初はムラヴィンスキー盤と双璧と考えていたバルシャイ盤よりも、 このインバル/都響盤の方が、演奏、録音共に上でした。 ムラヴィンスキー盤は唯一無二の表現なので比較は難しいですが、互角でしょうか。 私はこれらが現在のベスト4だと考えています。 それにしましてもインバル/都響のショスタコーヴィチはどれもが驚くべき素晴らしさです。 是非、ショスタコーヴィチの交響曲全集を作って頂きたいです! 恐らく録音されたであろう第12番を一日も早く発売して頂きたいです! インバル/都響で第7番や第15番などが聴けたら、さぞかし素晴らしいでしょう! どうか一日も早く録音、発売して下さい!お願いいたします! 今回の第10番はそう願わずにはいられない名盤でした。
7 people agree with this review
7 people agree with this review 2013/05/13
大変な名演です。さすがブルックナーを最も得意としていた朝比奈隆の演奏です。 「聖フローリアン盤と双璧」というのも納得です。 個人的なお話ですが、私はブルックナーの交響曲の中でこの第7番が少し苦手です。 でも朝比奈の演奏で聴くと、深みがあってどんどん心の琴線に触れてきて、 全く抵抗なく聴き通す事ができました。 この盤は聖フローリアン盤と共に私の宝です。 朝比奈の存命中にたくさんのライヴに接する事ができたのも私の大きな宝ですが、 もうそんな素晴らしいライヴに接する事ができないのだという事が残念でなりません。
9 people agree with this review 2013/05/13
超の付く名演です! ベートーヴェンやブラームスを差し置いて、 今、私が一番好きなヴァイオリン協奏曲である同曲のほぼ100%満足できるCDにやっと出会えました! このバティアシュヴィリ盤は現在、最高の名盤です! ソロ、オケ、そして録音の素晴らしさが三位一体となって表現されており、聴く者を感動させます。 どの部分もバティアシュヴィリの表現は堂に入っており、バックのサロネン/バイエルン放送響も立派で素晴らしいです。 バティアシュヴィリ盤に対抗できる演奏と言えば、CDではありませんが、 1995年10月14日にNHKで放送されたプレヴィン/N響をバックにした諏訪内晶子によるものでしょう。 ライヴですがほとんど傷もなく、私はこの演奏がCD化される事をずっと願っています。しかしなかなかCD化は実現しません。 もしCD化が実現したらバティアシュヴィリ盤と良い勝負だと思います。 諏訪内晶子による演奏がCD化される事を熱望しながら、今はこのバティアシュヴィリ盤をしばらく堪能したいと思います。 尚、なぜかリンクされていませんが、国内盤も売っています。ライナーノーツなどをお読みになりたい方は国内盤のご購入をお勧めします。 またHMVの方には一日も早く国内盤をリンクして頂きたいです。
9 people agree with this review
2 people agree with this review 2013/05/13
非常によく歌った名演です。チョン・ミョンフンの表現力は成長しました。 弱音部でも細かい音がよく聴こえ、トゥッティでは大迫力ですが少しもうるさくなりません。 全体的にゆったりしたテンポで進め、随所で歌っているので、まるで弦が泣いているようです。 しかし第3楽章などはとてもきびきびしていて、コーダのアッチェレランドには興奮します。 そして終楽章では再びたっぷり歌い、意味深さ満点です。 同曲には熱狂的でドラマティックなフリッチャイ、全く歌わず精神的な深みが一番あるムラヴィンスキーと、 名盤が多いですが、チョン・ミョンフン盤はそれらに並ぶ、 いえ、ことによると過去最高の名盤かもしれません。 少し言い過ぎかもしれませんが、一聴の価値ありです! それにしましてもチョン・ミョンフンは素晴らしい表現力の持ち主へと成長しました。 今後のレコーディングがとても楽しみです。 個人的にはチョン・ミョンフンも好きだと言われていたショスタコーヴィチの交響曲を録音して頂きたいです! 是非、お願いします!
5 people agree with this review 2012/09/29
素晴らしい名演です。 私はショスタコーヴィチの交響曲の最高傑作は、この第4番だと思っています。 そんな名曲の新たな名盤の登場は大歓迎です! もううれしくてうれしくて何度もくり返し聴きました。 さて、その後に他のCDも聴いてみたのですが、やはりこの曲の王様はラトルです。 改めて聴いて確信しました。 しかしバルシャイ盤を聴いた時に「インバル盤よりも上なのでは?」と思わされたのには驚きました。 インバル盤を聴いている間はラトルとどちらが上か?という観点で聴いていたので。 同曲最高の名盤はラトル盤で、それに次ぐのがバルシャイ盤かインバル盤かだと思いました。 部分的にバルシャイ盤にはない良さがインバル盤にあるので私は個人的に両者を互角と見ます。 それにしてもインバル盤を聴いて、ショスタコーヴィチの交響曲は素晴らしいなと改めて実感しました。 大変な耳のご馳走でした。 インバル/都響にはこれからもショスタコーヴィチの交響曲を積極的に録音して頂きたいです。 恐らく既に録音されているであろう第12、10番の一日も早い発売を切望します!
3 people agree with this review 2012/05/23
私はインバル/都響こそ今、世界で最も注目すべき組み合わせだと思っています。 現にマーラーやブルックナーにおいて素晴らしい演奏を繰り広げています。 そして今回は待望のショスタコーヴィチです。 インバル/都響なら悪かろうはずがないと思い、私は発売前から予約しました。 そして期待に違わぬ素晴らしい演奏、録音でした。 未聴の方がいらっしゃいましたら是非とも耳を傾ける事をお勧めします。 このCDは同曲最高の名盤だからです。 さて、インバルは都響と12、4、10番を演奏し、録音したはずです。 が、まだ発売される気配がありません。 私のようにショスタコーヴィチに飢えている者としては一日も早く発売される事を願います。 その際も私は予約して購入したいと思います。 この盤はそう思わせるだけの説得力のあるものだと思うからです。
5 people agree with this review 2010/12/17
一聴した感想ですが、これは過去最高の英雄ではないでしょうか! 録音も最高ですし、何よりも演奏が最高です! こんなにも雄弁で、しかも上品ですらある英雄は耳にした記憶がありません。 その点ではチェコ・フィルの力、大と言えましょう。 第一楽章から小林の表現は静的であり動的でもあり、 終楽章に至るまでワクワクドキドキしっぱなしでした! 今、この時代に、このような巨匠然とした本物のベートーヴェンを演奏するのは非常に難しい事だと思いますが、 よくぞやって下さいました!頭が下がる思いです。 この盤は間違いなく英雄のベストを争うでしょうし、現時点での小林のベスト盤ではないでしょうか。 今後のリリースが本当に楽しみになる一枚でした。
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