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Review List of レインボー 

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     2017/02/18

    ナクソスが発売したラフマニノフの交響曲全集シリーズの一枚です。
    交響曲第3番と幻想小品集より『メロディー』『道化師のセレナーデ』を収録した内容となっています。
    演奏はアレクサンダー・アニシモフ指揮、アイルランド国立交響楽団。
    オケのアイルランド国立交響楽団はナクソスの看板オケの一つで、大抵どれもそつなく仕上がりますがこの演奏もそんな感じです。
    指揮者がロシア人という事もあり、管楽器が朗々と歌っており、これはなかなか良いと思います。
    音質良好。

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     2017/02/17

    現在オールソップによるプロコフィエフ交響曲全集シリーズが録音中のナクソスですが、1990年代半ばにテオドレ・クチャル指揮、ウクライナ国立交響楽団による全集を制作していてこのCDはその一枚となります。
    交響曲第3番と交響曲第7番を収めた内容で1994年10月から11月にかけて録音されています。
    このクチャルの演奏は、ウクライナ国立響の特徴である透明で繊細な音色を生かしつつ、スラヴ系らしい仄かな灰暗い音色に、しっかりと鳴りつつもサンクトペテルブルグやモスクワのオケとは違う丸い柔らかな金管、そして充実した演奏と高水準な演奏を聴かせてくれ、この盤でもまたそうです。
    そのため初めてこの曲を聴く方にもおすすめ。
    録音はウクライナ国立放送コンサート・ホールで収録された物で音質良好です。

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     2017/02/16

    ワーグナーのオペラ『さまよえるオランダ人』『タンホイザー』『ローエングリン』から、序曲、前奏曲、間奏曲、バレエ音楽といったオーケストラ・ナンバーを集めた内容のCDです。
    ミヒャエル・ハラース指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。
    ハラースはハンガリー生まれの指揮者で初期ナクソス時代に録音を入れていましたがこれもその一つです。
    劇場でのキャリアを中心に活躍したハラースだけあって、ここでのワーグナーはツボをしっかりおさえた劇的なワーグナーです。
    ただスロヴァキア・フィルが時々非力さを感じさせる所があるのですが。
    しかし、最後のローエングリンの3幕への前奏曲等は早いテンポで決まっています。
    1988年、スロヴァキア・フィルハーモニー・コンサート・ホールでの録音で、初期ナクソスらしい音質です。

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     2017/02/15

    ナクソスがテオドレ・クチャル指揮、ウクライナ国立交響楽団の演奏でリリースしたプロコフィエフ交響曲全集のうちの一枚で、交響曲第5番と交響組曲『1941年』を収録しています。
    いずれもスターリン政権下の社会主義リアリズム路線に則って書かれた分かり易い作風で、共に第2次世界大戦中に書かれたという共通点がある曲です。
    クチャルの演奏はウクライナ国立交響楽団の透明で繊細なオケの音色を生かした、聴きやすく全編充実した演奏でなかなかの名演奏と言えるのではないでしょうか。
    1995年2月、3〜7日にウクライナ国立放送コンサート・ホールで録音された物で、音質は良好です。

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     2017/02/13

    E.H.ケリー少佐指揮、イギリス王立工兵隊軍楽隊の演奏で収録されたCDです。
    イギリスにはバンドスタンドという野外での演奏会が盛んで、これはそこで演奏される曲を集めた内容となっています。
    野外で誰もが楽しめるような選曲が特徴で、行進曲やクラシック、ジャズや映画音楽等が集められています。
    ケリー少佐と工兵隊軍楽隊は5枚このシリーズを録音しているようなのですが、日本に入って来てるのは、4巻にあたるこのCDのみのようです。
    この4巻はイギリス好みがよく出たアルバムで、アメリカやヨーロッパまたは邦人作品が中心の現在の吹奏楽に慣れ親しんだ人にはあまり馴染みのない音楽もあると思うのですが、どれも耳なじみは良いですしバンド秘蔵の曲があったりして面白いです。
    ケリー少佐の演奏はちょっと独特なテンポの取り方が特徴で、重心が低いイギリスらしい演奏です。
    2004年5月25〜26日にかけて録音された物で音質は良いでしょう。

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     2017/02/12

    カレル・シェイナ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録されたチェコ国民楽派の作曲家の作品を集めた内容となっています。
    メインはスメタナ唯一の交響曲、『祝典交響曲』です。
    スメタナ好きか余程詳しい音楽ファン以外にはしられてないであろうこの曲、フランツ=ヨーゼフ皇帝が結婚した時に捧げられた作品で、祝典交響曲というタイトル通りの分かりやすい描写音楽となっています。
    シェイナの演奏は数少ないこの曲の録音の中でも決定盤と言ってよく、チェコ・フィルの弾力ある音色と、シェイナの手堅いまとめ方は作品の真価を教えてくれる、そんな演奏です。
    祝典交響曲だけでは時間が余るのでモノラル時代にシェイナがチェコ・フィルを振って録音した3つの序曲をあわせて収録しています。
    スメタナ『祝典序曲作品4』シュクロウプ『いかけ屋』ドヴォルザーク『いたずら農夫』の3曲。
    スメタナの作品は先の祝典交響曲に通ずる楽しい曲。
    ここでシェイナは打楽器をドンドカ鳴らしてかなり盛り上がる。
    シュクロウプとドヴォルザークはオペラからの序曲。
    特にチェコ国歌の作者、シュクロウプの作品が耳に出来るという点では大変貴重で、またドヴォルザークの方もかなり珍しい。
    ただし、作品その物は普通のロマン派国民楽派路線であまり楽しくはない。
    シェイナの演奏はここでも手堅いが。
    録音は祝典交響曲は年代を考えれば良い方で、序曲になると余り良くなくドヴォルザークは一番悪い。
    まぁこのCDを手に取る方の大半には些細な事かも知れないが…

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     2017/02/11

    ベルギーの楽譜出版社、ハファブラ・ミュージックが発売する参考演奏集の一枚です。
    このCDは第41集にあたる物で、行進曲、クラシックの編曲、吹奏楽のオリジナル曲を集めた内容。
    全体的にはブージョワーやヘック、メルテンス等ハファブラお馴染みの作曲家のオリジナル曲中心で、ポップス曲が一曲もないシンフォニック志向なアルバムとなっています。
    演奏家は様々な団体の演奏を集めた内容の編集盤で以下の団体が演奏しています。
    スタニスラオ・シレス交響吹奏楽団(指揮:シモーネ・ピッタウ)アド・ホック・ユース・オーケストラ(指揮:ジャン=ピエール・ヘック)ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団(指揮:イヴ・セヘルス)アド・ホック・ウィンド・オーケストラ(指揮:ブノア・チャントリー、ジャン=ピエール・ヘック、ヘルハルト・スホルケン)バーデン・ビュルテンベルク州警察音楽隊(指揮:トニー・ショール)ベルギー王立海軍軍楽隊(指揮:アラン・クレピン)
    参考演奏という事もあり、堅実な仕上がりになっている曲もありますが、中には鑑賞に耐えうる名演奏もあります。
    また2曲だけライブ録音が収録されており、そのうちの1つはギィデの演奏による物で、高い技術力と表現力、そしてライブならではの熱さが加わった名演奏は必聴です。
    また作曲家の自作自演もあります。
    録音は良いです。

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     2017/02/10

    1960〜1970年代に録音された軍楽隊の名演を復刻した一枚でユニバーサル・クラシック名盤1200シリーズの一枚です。。
    このCDはドイツ行進曲を集めた内容で、ドイツ行進曲の定番中の定番を集めた内容となっています。
    演奏は、ヴィルヘルム・シュテファン大佐指揮、ドイツ連邦軍司令部軍楽隊、ドイツ連邦軍第6軍楽隊、カール=フリードリッヒ・プロイス指揮、オリンピア吹奏楽団の演奏です。
    シュテファン大佐の録音は司令部軍楽隊とのドイツ軍隊行進曲集の歴史的な録音に、第6軍楽隊と録音したマーチ・パレードから編集された物で、戦前派らしいガチッとした演奏に、重厚な伝統的ドイツ軍楽の継承した名演奏です。
    プロイスの演奏、実はプロイスという指揮者はおらず、変名でこれもシュテファン大佐の演奏。
    ドイツ盤にはこうした時々、変名が使われている場合もあります。
    演奏内容はシュテファン大佐の演奏なので言うことなし!
    ちなみにオケのオリンピア吹奏楽団も変名で、『我らの海軍』がドイツ連邦軍司令部軍楽隊、『大海の勇士』がドイツ連邦軍第1軍楽隊の演奏です。
    音質は録音年代を考えれば、聴ける水準と言った所でしょう。

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     2017/02/09

    キングレコードが所有する音源から行進曲を集めた内容のCDです。
    行進曲と言えば色々なスタイルの行進曲がありますが、このCDは実用行進曲中心で、スーザを初めとするアメリカ行進曲を中心に集められています。
    演奏者の大半はフレデリック・フェネル指揮、東京佼成ウィンド・オーケストラによる物で、これは佼成とフェネルのマーチ録音で比較的良い出来の演奏ですが個人的には解釈等かなり独特でイマイチです。
    山本正人指揮、東京芸大卒業生による大吹奏楽団、東京吹奏楽協会による演奏は録音こそ古い物の、その力強く芯のある熱い演奏が聴き所で技術力もなかなか。
    服部省二指揮、海上自衛隊東京音楽隊の演奏は、自衛隊音楽隊の中で最も行進曲が上手かった1970年代に録音された演奏で、技術面では現代の同音楽隊のほうが上ですがこのCDでは、アメリカとドイツという対局のスタイルにある行進曲を、見事にそれぞれのスタイルの良さを生かしつつキレの良い演奏で披露しています。
    片山正見、服部省二指揮、楽水会有志の演奏は元海軍軍楽隊メンバーによる吹奏楽団で1975年に録音された物です。
    ここでは旧海軍軍楽隊お得意の『軍艦』『敷島艦』『君が代』の3つの行進曲を手慣れた感じで披露しています。
    録音年は古い物もあり、多少の古さは感じますが、問題ない範囲の水準だと思います。

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     2017/02/07

    アラム・ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルト・ラプソディを収録したCD。
    ミハエラ・マーティンのヴァイオリン、伴奏はテオドレ・クチャル指揮、ウクライナ国立交響楽団の演奏で収録されています。
    どちらの作品もハチャトゥリアンらしい民族色の出た曲ですが、ここでの演奏はクチャルの指揮と言うこともあり、民族色は控えめです。
    しかし、流石ウクライナ国立交響楽団の演奏だけあって、演奏その物の水準は高いと言えます。
    またマーティンのヴァイオリンもなかなか。
    聴きやすい演奏なので入門用にもおすすめです。
    録音年は2001年で音質良好です。

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     2017/02/04

    アメリカの作曲家、ジョージ・テンプルトン・ストロングは長くヨーロッパで活躍した作曲家。
    1856年生まれ1948年没とその長い人生で多数の作品を書きまた画家としても活躍した人物です。
    こんにちでは殆ど演奏される事のないストロングですが、ナクソスは20世紀後半に立て続けに彼の管弦楽曲を紹介し、プッシュしていましたがこの盤もその中の一枚です。
    『交響曲第2番』と『レオ・ハスラー主題の変奏曲』という曲を収録しています。
    交響曲は現存する唯一のストロングの交響曲らしく、演奏時間全約60分、それぞれの楽章も10分越えという力作です。
    わかりやすく親しやすいメロディーを持ち、後期ロマン派風の管弦楽法を駆使した曲ですが正直な所、全曲聴き通すのはちょっとしんどく、第一楽章で飽きが来るというのが本音。
    もう1つのレオ・ハスラー主題の変奏曲は、弦楽のための葬送行進曲でより印象には残りません。
    ナクソス等で知られざる管弦楽曲を多数録音しているスイスのマエストロ、アドリアーノ指揮、モスクワ交響楽団の演奏で1998年3月、モス・フィルム・スタジオで録音された物で、演奏はある程度の水準には達していますが、時々音楽がダレてあまり面白くありません。
    録音その物は良好ですが…
    曲自体は現在他の音源がありませんし、曲を知る分には良いでしょう。

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     2017/02/02

    R.W.ホープ少佐指揮、グルカ旅団軍楽隊の演奏で録音されたCDです。
    このグルカ旅団はネパールのグルカ兵という傭兵で構成された部隊で、昔からその勇壮さで知られてきたそうです。
    この盤にはそのグルカ兵の生まれ故郷、ネパールの民謡を編曲した物や、ジャズや映画音楽、更に行進曲と様々なジャンルを集めた、吹奏楽らしいCDです。
    軍楽隊はその起源を遡れば1859年創立と、かなり古い歴史を持ちます。
    現在は他のイギリスの軍楽隊同様に原隊のグルカ旅団ではなく陸軍音楽サービス所属の模様。
    この盤では中規模程の編成で、演奏は良くも悪くも可もなく不可もなくといった所でしょう。
    但しアルフォード『2人の悪戯っ子』は勢いがあって良いのではと思います。
    録音はこのレーベルらしい、残響そこそこの鮮明な音質です。

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     2017/02/01

    19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したイギリスの作曲家による序曲ばかりを集めた大変珍しい内容のアルバムで、忘れられたイギリス音楽の録音を得意とするシャンドスらしい企画である。
    収録された作曲家の中では、サリヴァンがまだ知名度があると思うが、一般的なクラシックリスナーには無名の作曲家ばかりで当然作品も知られていない。
    しかし、1曲目の『シー・ベンチャーズ』の海の様子を映画音楽的にダイナミックに描写した作品から、どれもなかなか優れた作品が並ぶ。
    作曲家によって曲調が変わるのは当然だが、どの曲にもノーブルな品の良さを感じるのはやはりイギリスらしい。
    演奏にはシャンドスの看板指揮者、ラモン・ガンバを起用し、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の演奏で収録しています。
    ガンバはこういうマニアックな作品を何曲も録音しているだけあって、演奏はなかなか良いです。
    いつもは同じBBCでもBBCフィルハーモニー管弦楽団を振っている事が多いのですが、この盤ではBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団とオケが違うからか、より演奏に熱が入っているように思います。
    録音、音質は良好。

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     2017/01/31

    ブリティッシュ・フィルム・ミュージックという名前の通り、イギリスの映画音楽を集めた内容です。
    いずれも1940年代後半の映画で、当時のSP盤から復刻された物です。
    演奏の大半は、フィルハーモニア管弦楽団ですが、ロンドン交響楽団とナショナル交響楽団、チャールズ・ウィリアムズ・コンサート管弦楽団の演奏も一曲ずつ収録されています。
    指揮者はマウリ・マッチソン、エルンスト・アービング、チャールズ・ウィリアムズ。
    収録曲はバックスやブリス、R.V.ウィリアムズ等々クラシック系の大家の作品がいくつか収録されているのが特徴です。
    パールの復刻は原音重視の復刻で、鮮明というわけではないですが、演奏も相まって録音当時のノスタルジックな雰囲気が良く出た復刻となっています。

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     2017/01/29

    世界的に有名な金管バンド、ブラック・ダイク・ミルズ・バンドが、シャンドスに入れた録音の1つで、世界のマーチを集めた内容のCD。
    指揮はロイ・ニューサムとジェフリー・ブランドだが、個別の担当の記載はなく不明である。
    録音年も記載がなく不明だが指揮者の名前から見るに、わりと古い録音だろう。
    だが、その深く渋い音色と、抜群のキレの良い演奏は現在では殆ど聴けなくなったスタイルの演奏で良い。
    有名な曲もあるが、ヒュームの『ブリリアント・マーチ』のように一般的に知られていない曲のほうが多く、選曲面はマニアも楽しめる内容となっている。
    音質は問題なく聴ける。

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