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Review List of レインボー 

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  • 1 people agree with this review
     2017/05/29

    東芝EMI原盤の行進曲集です。
    行進曲としてはスーザを中心としたアメリカを中心にヨーロッパと日本の作品をピックアップした物で、いずれも有名な曲が収録されています。
    演奏は、海上自衛隊東京音楽隊、航空自衛隊航空音楽隊、陸上自衛隊中央音楽隊、東京佼成ウインド・オーケストラ、ロイヤル・マリーンズ・バンド。
    このうち、自衛隊の物は1970年代に録音された決定的名盤で、軍楽的ではあるが、行進曲とはこうあるべしとでも言いたくなるような筋の通った演奏が聴ける。
    表面上綺麗な演奏が増えた近年の吹奏楽界であるが、この演奏を聴けば何と言うだろうか?
    またロイヤル・マリーンズ・バンドも同時期の録音でこれまた黄金期であったマリーンズ・サウンドを堪能出来る。
    元は色々なアルバムから編集されたので音質には多少の差がある他、録音も古さを感じる部分もあるが、それを気にしないなら問題ない。

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     2017/05/28

    1927〜1944年までギャルド・レプュプリケーヌ軍楽隊の楽長を務めたピエール・デュポン。
    彼はこんにちでは数々の吹奏楽編曲でしられていますが、コロムビアを中心に録音を残し、これはそれを復刻した物です。
    この巻はフランス行進曲と国歌という軍楽隊お得意のレパートリーを中心とした物で、SPレコードという時間の制約かテンポは速めですが、その分メリハリと、この時代独特の音色が特徴の異色の演奏が聴けます。
    軍楽隊としてのギャルドの顔が見える一枚と言えるでしょう。
    復刻は録音年代を考えれば問題ないのではないでしょうか。

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     2017/05/27

    ロベルト・シュトルツが晩年、ベルリン交響楽団とウィーン交響楽団を指揮してオイロディスクに録音した、ウィーン音楽の一枚で第7巻にあたる物である。
    ヨハン・シュトラウス2世の後期の作品を収録した物である。
    『宝のワルツ』『入江のワルツ』のようにオペレッタからの借用された作品が多いのが特徴である。
    演奏は大味で中庸な明るい響きで19世紀のウィーンを感じさせるノスタルジックな雰囲気な演奏。
    ウィーン響の演奏にその傾向が強く、一方ベルリン響の演奏にはドイツオケらしいがっしりとしたベースの重厚なサウンドを持っている。
    シュトラウス・ファンはもっておいて損はないだろう。

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     2017/05/26

    ロベルト・シュトルツが晩年にオイロディスクに録音したCD12枚分に上る、ウィーン音楽のアルバムの第6巻。
    ヨハン・シュトラウス2世の作品を集めた内容で、作品330番台から370番台までの曲を収録しています。
    これらの作品が書かれた頃はツィーラー等の新たなワルツ作曲家が登場し、また2世がオペレッタへと活躍の場を移した時期の曲です。
    そのため演奏会用に書かれた作品の他にオペレッタからの借用作品も登場します。
    演奏は1曲だけウィーン交響楽団、他はベルリン交響楽団です。
    シュトルツの演奏は大味で中庸な、一昔前のウィーン情緒溢れる演奏です。
    ウィーン響はオケの音色も豊かで、柔らかい響きが特徴、一方ベルリン響はリズムがガチッとしていたり、オケの音色が重厚でがっしりとしていたり良い意味でドイツオケらしい演奏だ。
    ただどちらのオケもシュトルツがアメリカで活躍したからか、明るい響きが特徴である。

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     2017/05/25

    ドイツのレーベル、カプリッチョが出していたショスタコーヴィチの映画音楽シリーズの一枚。
    組曲『ゾーヤ』組曲『ベルリン陥落』が収録されています。
    ミハイル・ユロフスキ指揮、ベルリン放送交響楽団、リアス室内合唱団の演奏です。
    ゾーヤは戦時中に書かれた唯一の映画音楽、ベルリン陥落はスターリン賛美の内容で知られる戦争映画です。
    ユロフスキの演奏は、ロシアオケのような強烈なアクの強さはありませんが、非常に丁寧に演奏されています。
    個人的にはもう少し暴れた内容でも良いと思うのですが、十分スコアの魅力は味わえるでしょう。

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     2017/05/24

    ロベルト・シュトルツが晩年に、ベルリン交響楽団とウィーン交響楽団を振って録音したウィーン音楽の音源の一枚。
    全12枚分のCDのうち第5巻にあたる内容で、ヨハン・シュトラウス2世の作品を集めた物。
    丁度2世がワルツ王として脂がのっていた作品300番台の曲を収録しており、『美しき青きドナウ』を初めとした有名曲が多い。
    シュトルツの演奏は大味で中庸な、19世紀的な古き良きウィーンを彷彿とさせる演奏。
    オケの大半はベルリン響の演奏だが、ドイツのオケらしくリズムがハッキリとしておりがっしりとしている。
    一方、ウィーン響は柔らかく、伸びやかな演奏。
    但しどちらのオケも明るいサウンドなのはシュトルツがアメリカで活躍したからだろうか。
    年代を考えれば音質も悪くないだろう。

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     2017/05/23

    東芝EMIが発売した吹奏楽のスタンダード曲を集めた、ウィンド・スタンダードズシリーズの一枚で、マーチ、スーザの作品を集めた内容となっています。
    演奏の大半は1970年代半ばに録音された自衛隊音楽隊の演奏で、陸上自衛隊中央音楽隊(指揮:蟻正晃)海上自衛隊東京音楽隊(指揮:服部省二)航空自衛隊音楽隊(指揮:斉藤高順)による演奏です。
    この頃は音楽隊によってはっきりとしたサウンドの違いがあり、陸の重厚な演奏、海の軽快な演奏、空の爽やかなサウンドと個性的です。
    そしてマーチの演奏が上手い事!
    リズム感の良さ、音楽の流れ、どれをとっても不満ありません。
    またロイヤル・マリーンズ・バンドの演奏も収録されています。
    名楽長、ヴィヴィアン・ダンの指揮でマリーンズらしい柔らかなスーザが聴けます。
    汐澤安彦指揮、東京アカデミック・ウィンド・オーケストラの演奏は一曲だけですけど、さすがこの指揮者だけあり抜かりはありません。
    編集盤なので録音に違いはありますし、古さも感じますが、おすすめ出来る内容だと思います。

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     2017/05/22

    エフゲニー・スヴェトラーノフとロシア国立交響楽団の残した録音の中で、重要な録音の1つがミャスコフスキーの交響曲全集です。
    この盤は『交響曲第21番』『交響曲第17番』『祝賀序曲』を収録しています。
    交響曲は何れも中期から後期の作品で、単一楽章で比較的録音も多い21番と第2次ロシア革命20周年記念の為に書かれた、17番とミャスコフスキーの作品の中では分かりやすい作品が続きます。
    また祝賀序曲もタイトルに相応しい作風です。
    スヴェトラーノフは全集を作る程入れ込んでいただけあり、演奏は大変素晴らしく、どれも見事です。
    祝賀序曲はこれぞロシアオケと言いたくなるようなブラスの響きと濃厚な歌で、このコンビらしい演奏と言えるでしょう。
    ミャスコフスキーの作品はどれから聴いたかによって、だいぶイメージが違うと思いますが、この盤は聴きやすい部類なので入門用にお勧めです。

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     2017/05/21

    ロベルト・シュトルツが晩年、ベルリン交響楽団とウィーン交響楽団を振ってオイロディスクに録音した12枚分のCDの1つ。
    ヨハン・シュトラウス2世の作品100番台から200番台後半の作品を収録しています。
    全体的にはポルカが多く選曲されており、ワルツは少なめ、またこの巻位になると知られた作品もチラホラ出てきます。
    シュトルツの演奏は大味で中庸な古き良き時代のウィンナ・ワルツと言った所で今ではなかなか聴けないタイプの演奏です。
    ウィーン響の方が技術力で上手いですが、ベルリン響にも独特な味がありまたどちらのオケにもシュトルツがアメリカで活躍したからか、明るいサウンドが特徴です。

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     2017/05/20

    ロベルト・シュトルツがその晩年にオイロディスクに録音したウィーン音楽の一枚で、ヨハン・シュトラウス1世と、ヨハン・シュトラウス2世の、ワルツやポルカを収録しています。
    1世は主に150番代の作品から200番代の後期の作品、2世は作品番号1番から114番までの作品が収録されています。
    『ラデツキー行進曲』のみウィーン交響楽団、その他はベルリン交響楽団の演奏です。
    シュトルツはウィンナ・オペレッタ最後の作曲家として活躍し、またウィンナ・ワルツのスペシャリストとして活躍した人物です。
    その演奏は、大味で中庸ですが、アメリカで活躍した事もあり、明るいサウンドを持っています。
    古きよきウィーンを感じさせる演奏と言えるでしょう。

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     2017/05/19

    スヴェトラーノフが残した録音の中で、重要なのが、ミャスコフスキーの交響曲全集です。
    手兵、ロシア国立交響楽団と録音された物で、この盤には『交響曲第2番』『交響曲第18番』が収録されています。
    第18番は、第二次ロシア革命20周年記念のためにという副題がある事から分かるように祝典交響曲といった内容の作品です。
    ミャスコフスキーの作品は晦渋さがある曲も多いですが、この曲は1つ後ろの19番と共にミャスコフスキーの作品の中ではとりたてて分かりやすい作風をしており、勇壮な一楽章や、ミャスコフスキーが得意とした歌謡的な第二楽章、田園的な第三楽章と短い演奏時間でお勧めです。
    それに比べ初期の2番は、ロシア的ではありますが、少し長く聴いていて疲れます。
    スヴェトラーノフの演奏は、さすがに全集を作る程入れ込んでいただけあり、良く、18番は今の所これしか録音は知りませんが、名演奏と言えるでしょう。

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     2017/05/18

    ギャルド・レプュブリケーヌ軍楽隊の第6代隊長であり、数々のクラシック作品を吹奏楽に編曲した事で知られる、ピエール・デュポン。
    このCDはそのデュポンが指揮して録音された音源を復刻した物である。
    パレス『リシルド』以外はいわゆるクラシックの編曲物を集めた内容であり、当時の優秀な楽団員らによるフランスらしい繊細な音色と吹奏楽らしい力強い響きが聴ける。
    こんにちでは廃れた曲もあり、貴重と言えるだろう。
    戦前録音という事も考えればまぁまぁの音質。

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     2017/05/17

    ロベルト・シュトルツはその晩年、オイロディスクにCD12枚分に及ぶウィーン音楽の録音を残しましたが、これはそのうちの第2巻にあたるCDです。
    ランナー『シェーンブルンの人々』を除いて、全曲ヨハン・シュトラウス1世の作品を収録しています。
    記念すべき作品1番から130番代までの作品をまんべんなく収録されています。
    最近でこそマルコポーロが全集を作る等して知られるようになりましたが、やはりまとまって聴けるのは貴重と言えるでしょう。
    冒頭のランナーのみ、ウィーン交響楽団、他はベルリン交響 楽団の演奏です。
    シュトルツの演奏は中庸でアメリカで活躍した事もあるためか明るい響きの古き良き時代のウィーンといった演奏ですが、それに加えて ウィーン交響楽団のリズムや柔らかいサウンド、ベルリン交響楽団のドイツオケらしい、がっしりしたサウンド等オケによる個性も見られます。

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     2017/05/16

    エフゲニー・スヴェトラーノフは、ロシア国立交響楽団を指揮して、ミャスコフスキーの交響曲全集を制作しましたが、それと共に制作された管弦楽曲集の1枚です。
    『シンフォニエッタ作品10』『連鎖』『セレナーデ第1番』『スラブ狂詩曲』が収録されています。
    ミャスコフスキーの作品は歌謡的であると同時に古典的で、内省的な作風ですが、ここでも大半の曲はそうです。
    スヴェトラーノフもそれに相応しい演奏ですが、スラブ狂詩曲では、ロシアらしい低音や金管の響きが聴けます。
    ミャスコフスキーの作品は取っつきにくさもありますが、これは比較的聴きやすいアルバムだと思います。

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     2017/05/15

    ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲を集めたCDである。
    ピアニストはドミトリー・アレクセーエフ、伴奏はイェジー・マクシミウク指揮、イギリス室内管弦楽団。
    ピアノ協奏曲第1番、第2番、忘れ難き1919年を収録している。
    ピアノのアレクセーエフはロシア人、指揮のマクシミウクはポーランド人であり、そのためかどうかは知らないが意外とスラヴらしい響きも聴けたりする。
    余白のように収録された、忘れ難き1919年が一番良い演奏で、あまり録音数が多くないこの曲の中でお薦めできる演奏だ。
    録音も良好。

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