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Review List of レインボー 

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  • 1 people agree with this review
     2014/09/30

    ヴィリー・ボスコフスキーがデッカにウィーン・フィルと共に録音したシュトラウス・ファミリーの音楽からヨハン2世のワルツを集めたアルバムです。
    タイトルに3とあるように同時に2枚CDが出ていて、このCDは後期の作品を収録しています。
    この頃の作品はオペレッタから編まれた作品がいくつかあり、このCDでも『仲良しワルツ』『入江のワルツ』『南国のばら』等が入っています。
    また中期までの曲に比べてよりシンフォニックな作りになっていてます。
    ボスコフスキーはさすが地元の演奏者だけあり、テンポの取り方は素晴らしく、ウィーン・フィルの柔らかなサウンドも手伝って名演と言って良いでしょう。
    それにしてもこの頃のウィーン・フィルのサウンドは本当に美しい!
    古い物で1959年、新しくて1971年と録音年に開きはありますが、あまり気にならず、音質も悪くないのはさすがデッカと言うべき所でしょう。

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     2014/09/29

    タイトルだけを見ればクラシック初心者向きの入門用CDのようだが、中身はなかなかマニアック。
    ぶっちゃけて言えば『時の踊り』『舞踏への勧誘』を別にすればクラシックを聴き始めた人はわからないであろう珍しい曲が並ぶ。
    スラヴ舞曲は、ノイマン&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の定評のある名演が収録されている。
    それ以外はロベルト・ハネル指揮、ベルリン放送管弦楽団による演奏。
    全体的に軽めの演奏であるが、聴かせ所はつかんだ演奏で、なかなか良い。
    録音年は不明だが、音質は問題ない。

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     2014/09/28

    ブレーンの参考演奏集の一枚。
    ブレーンの新譜集(特にプロ)はコンクールの自由曲を意識したような作品ばかりを集めた物が多いのですが、このCDはマーチかオリジナル曲でも5分前後の演奏会向きの作品を集めたCDになっています。
    とはいえ、新曲の出来は一度聴けば十分と言った曲が多いのも事実ですし、3曲あるマーチはいわゆるコンサート・マーチで、マーチ風の音楽といった所。
    では全く良い曲はないかと聞かれれば違います。
    タイトルにもなっている『高き山へ、遠き川へ』、メロディも作りもシンプルですが、その分派手でもなく、地味でもない聴けば聴く程深みのある良い曲です。
    これはなかなかのおすすめ。
    演奏は陸上自衛隊東部方面音楽隊、指揮者は音楽隊長、田村守3等陸佐で2012年9月に録音された物。
    作品はイマイチでも演奏は大変素晴らしく、躍動感溢れる生き生きとした演奏です。
    もちろん、技術という面でも不足なく安心して聴けます。
    ただ、録音はメロディ重視でちょっとイマイチです。
    これはブレーンのCDのほとんどに言えますが。

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     2014/09/26

    マルコポーロが発売していたヨーゼフ・シュトラウスの管弦楽曲を紹介していくシリーズの21枚目にあたるCDです。
    収録曲はそれこそ、ニューイヤー・コンサートのような演奏会でしか聴けないかなり珍しい作品ばかりが収録されています。
    その中でも珍品はヨーゼフがメンデルスゾーンの無言歌集を編曲した物でしょう!
    指揮者はミヒャエル・ディットリッヒ、演奏は第3巻より担当している、スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。
    このオケの演奏、大抵どの指揮者がふっても中庸で大味な演奏になっている事が多く、このCDでもそうですが、よく聴くとこの演奏は指揮者がドイツ人と言う事もあってか、ベースはがっしりとした音を出しています。
    録音、音質は問題なく聴けます。

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     2014/09/25

    ヴィリー・ボスコフスキーがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とともにデッカに録音したシュトラウス・ファミリーの音源から編集されたCD。
    このCDではヨハン・シュトラウス2世のワルツばかりを集めた物で作品番号300番代の舞曲作曲家のして一番ノリに乗っていた時代に書かれた曲が収録されています。
    事実、収録曲はこんにちでもよく演奏される作品ばかり。
    第1集には合唱付きの『美しき青きドナウ』が収録されていましたが、このCDの冒頭のドナウは一般的によく知られているオーケストラ・バージョンでの収録です。
    演奏は、ウィーン・フィルのしなやかで美しいサウンドとボスコフスキーのスタイリッシュな音楽が融合した品のある名演、特にウィーンの森の物語ではチターをアントン・カラスが担当し、それに合わさるボスコフスキーとウィーン・フィルのヴァイオリン8重奏は絶品の美しさです。
    シュトラウスのワルツの録音はかなり出ていますが、これは抑えておいたほうが良い音源でしょう。
    尚、録音年代には開きがありますがそこはデッカ、年代による差は感じないですしちょっと古くなった物の、音質はいまでも十分通用すると思います。

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     2014/09/24

    レナード・バーンスタインの作品を吹奏楽に編曲したアルバムです。
    交響舞曲『ウェスト・サイドストーリー』『オン・ザ・タウンより3つの舞曲とエピソード』『ディヴェルティメント』『前奏曲、フーガとリフ』『スラヴァ』が入っており、いずれもオーケストラ等が原曲で吹奏楽曲ではない。
    演奏はオランダ王立陸軍ヨハン・ヴィレム・フリソ軍楽隊、元ベルギー・ギィデの楽長で当時このバンドの指揮者であったノルベール・ノジーの指揮で収録されています。
    バンドは2005年に陸軍軍楽隊とヨハン・ヴィレム・フリソ軍楽隊が再編に伴い新たに出来た、録音当時できたてほやほやの団体だったわけですが、元をたどれば19世紀から続く歴史あるバンドで、その伝統を感じさせる、程よくはじけた好演奏です。
    バーンスタインの作品はどうかなと思うのもあるのですが、演奏だけなら満点です!
    ミラサウドの録音ですので、音はなかなか良いと思います。

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     2014/09/23

    ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ等とともに旧ソ連を代表する作曲家、ハチャトゥリアンのアニバーサリー・ボックス。
    代表的な作品は一通り収録され、またあまり録音の珍しい曲も入いっています。
    音源はいずれもメロディア原盤のソ連時代の古い音源で音質はあまり良くはありませんが、かつての旧ソ連のオーケストラによる強烈で個性的な演奏が多く、そういう意味では楽しめるセットだと思います。
    作曲者による自作自演もいくつかあります。
    また新録音で、ハチャトゥリアンの弟子シャヒディのアラム・ハチャトゥリアンの主題によるラプソディ=ダイアローグという曲が収録されており、これはタイトル通りハチャトゥリアンのメロディを使った曲です。
    演奏はセルゲイ・スクリプカ指揮のロシア国立映画交響楽団とヴァルタニアン、ガスパリアンのソロで、初録音になるのでしょうが、なかなか良い演奏かと思います。
    このシャヒディは2013年録音のため圧倒的に音質は良いです。
    とここまで良い点をあげましたがいくつか気になった事としては、CD5枚にこだわったからか、例えば交響曲第3番やヴァイオリン協奏曲と言った作品が漏れてしまっている事、いくつかの音源は何度も再発売された音源でダブりが発生する場合があるといった難点もあります。
    どうせなら『ウズベク舞曲』『大祖国戦争の英雄たちに』といった吹奏楽のために書かれた作品やアルメニア・ソビエト社会主義共和国国歌、その他の映画音楽や舞踏組曲等も入れて10枚組位で発売して欲しかったなとも思うのですが…
    ですが、内容に少しでも興味があれば買ってみても良いと思います。

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     2014/09/22

    ヴィリー・ボスコフスキーがデッカに録音したシュトラウス・ファミリーの音楽からの分売です。
    このCDにはシュトラウス一家の父、ヨハン一世と、末弟のエドゥアルトの作品、更に、ニコライ、スッペ、ツィーラー、レズニチェク、レハールと言ったシュトラウス一家の同世代または後輩にあたる作曲家の作品が収録されています。
    収録曲はウィーン・フィルのお得意のレパートリーという事もあり、ワルツのリズムは本場ならでは、レハールの金と銀ではチャーミングな演奏を聴かせてくれますし、ニコライのウィンザーの陽気な女房たちは、推進力のある名演奏が聴けます!
    録音年代は古いのですが、そこはデッカ、それほど聴き劣りはしませんし、音質もまずまずと言った所です。

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     2014/09/21

    毎年開催されていたイギリス空軍主催のフェスティバル・オブ・ミュージックの1994年ライブ盤。
    オケはイギリス空軍合同軍楽隊で、これは空軍中央、西部方面、士官学校、連隊軍楽隊のメンバーによる演奏です。
    指揮者は空軍中央軍楽隊の隊長であったバリー・ヒングリー中佐が3曲、ダンカン・スタッブス大尉、ダヴィッド・コンプトン大尉、デリック・ディヴィソン大尉、スチュアート・ストーリング大尉、アラン・モスフィルド少佐がそれぞれ一曲ずつふっています。
    前年度は空軍関連の曲を多く取り上げていたのに対してこのCDは、バンクス中佐時代を思わせる内容で、クラシックからマーチ、ポップスとなんでもありです。
    交響詩『サハラ・オマーニア』ではイヴァン・ケンドリック中佐指揮する、オマーン王立空軍軍楽隊と民族合唱アンサンブルも加わってエキゾチックな雰囲気を演出していますし、最後の『1812』年は大編成ならではの演奏です。
    ただ、このCD、他のフェスティバル・オブ・ミュージックのライブ盤と同じく、音が小さめで録音されており、せっかくの大編成による演奏を伝え切れておらず、迫力に欠けるのが難点です。

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     2014/09/20

    ヴィリー・ボスコフスキーはウィーン・フィルとシュトラウス・ファミリーの音楽をデッカに録音しましたが、このCDはその音源からヨハン2世のオペレッタの序曲ばかりを集めたCDです。
    『こうもり』『ジプシー男爵』は有名ですが、その他の作品の知名度はイマイチ…
    しかし、ここに収録された序曲は作品の質は前記の2曲に少し劣るかも知れませんがなかなか魅力的で楽しいナンバーです。
    残念なのは『ヴェネツィアの一夜』が収録されていない事でしょうか…
    ボスコフスキーとウィーン・フィルの演奏は、本場の中の本場にしか出来ないような躍動感のある演奏で、とても楽しい演奏です。
    録音年代のわりに、音質が良いというのもデッカらしい所です。
    おすすめ。

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     2014/09/19

    ヴィリー・ボスコフスキーはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とデッカにシュトラウス・ファミリーの作品を録音していて、このCDはその音源の中からヨーゼフ・シュトラウスのポルカを集めたアルバムです。
    ヨーゼフのポルカばかりを集めたアルバムというのはなかなかないのではないでしょうか。
    ボスコフスキーの演奏は、ウィーン・フィルの柔らかく豊かなサウンドも手伝い品の良い、格調高いメリハリのついた演奏です。
    また『休息旅行で』では、楽団員によるかけ声を入れる等、通常の演奏では聴けないボスコフスキーならではの独自のアイデアがあって面白いです。
    録音年代のわりに、音質が良好なのは流石デッカと言った所でしょう。

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     2014/09/18

    全日本吹奏楽コンクールの参考演奏音源をCD化した物だ。
    参考演奏の録音は1975年から始まっていてこのCDは最初期の物という事になる。
    現在は大阪市音楽団と東京佼成ウインド・オーケストラが担当しているが最初期は自衛隊音楽隊が演奏していた。
    1975年は斉藤高順指揮、航空自衛隊音楽隊の演奏で、この年はマーチはなく、ポップス系とクラシック系それぞれ2曲ずつの収録であるが、岩井、河辺のポップス作品の出来は上手い。
    ノリに乗ったというわけではないのだが、奏者が音楽を楽しんでいるのがよく分かる。
    翌1976年は高橋良雄指揮、陸上自衛隊中央音楽隊が担当。
    シンフォニック系の作品が上手く、吹奏楽のための協奏的序曲はこの曲の良い演奏の一つ。
    またこの頃の自衛隊はマーチの演奏が格段に上手くカンティレーナは中音は後年、キングレコードにも同曲を録音しているが、こちらのほうがキビキビハキハキとした演奏で良い。
    また岩井の「メイン・ストリートで」も大変上品で大人な音楽になっていて、作曲者の自作自演より出来が良い。
    1977年からは東京佼成ウインド・オーケストラの演奏になるが、この頃の佼成は今と違いガッツのある音楽を聴かせていた。
    それは藤田の行進曲『若人の心』を聴けば何となく分かると思う。
    またこの頃の作品は一曲毎の質も高く、聴き応えがある。
    音質はテープが劣化しているのか、聴きずらい所もあるが年代を考えれば仕方ない所だろう。

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     2014/09/17

    ボスコフスキーはデッカに、ウィーン・フィルとシュトラウス・ファミリーのワルツやポルカ等を録音しており、このCDはその中からヨハン・シュトラウス2世のワルツを集めたアルバムとなっている。
    作曲年順に収録されており、初期作品を中心に必ずしも録音の多い有名な曲ばかりではない選曲が嬉しい所。
    ボスコフスキーのスタイリッシュな音源と、ウィーン・フィルの豊かな音色の合わさったこれらの演奏は格別で、今聴いても新鮮に聴こえます。
    また『美しき青きドナウ』は珍しい合唱版の収録で、ウィーン国立歌劇場合唱団が格調高く歌っています。
    録音年は1957〜1973年にかけてと開きがありますが、録音は良いほうでしょう。

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     2014/09/16

    今は亡きオリンピア・レーベルが発売したチェロ協奏曲集です。
    オッフェンバックのチェロ協奏曲『軍隊風』ボッテジーニのチェロとコントラバスのための二重協奏曲『パッショーネ・アモローザ』ヴィエルの『チェロ協奏曲第1番』が収録されており、チェロはルーマニアのチェリスト、カタリン・イレアが、伴奏はヴィエルがヴェルナー・スタイフェル指揮、ジョルジュ・エネスコ・ブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団、オッフェンバックとボッテジーニがエミール・シモン指揮、ルーマニア国立放送交響楽団の演奏で収録されています。
    また名手と知られながらも若くしてなくなったコントラバス奏者、オヴィディウ・バディラが参加した貴重な音源でもあり、演奏陣は知る人ぞ知る豪華メンバーとなっています。
    ただ、演奏のほうは、曲によって差があるように思います。。
    メインのオッフェンバックは遅めの演奏であり、CPOのオスカンプ盤のほうが良いかなと思いました。
    最も良いなと思ったのはボッテジーニで、ヴィエルのほうはオケが健闘しています。
    全て1991年の録音で、音質は良いと言って良いでしょう。

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     2014/09/15

    オランダの楽譜出版社、モレナールの参考演奏集です。
    ピエール・キュエイペルス隊長指揮、オランダ王立陸軍軍楽隊の演奏で、1992年に録音された物です。
    参考演奏集ですので同社が発売した楽曲から、吹奏楽のためのオリジナル新曲やクラシックからの編曲、または吹奏楽の基本、行進曲までを収録しています。
    ほとんど知られていない作品ばかりですが同じオランダのデ・ハスケ等と比べれば一曲一曲の出来は手堅くまとまっていて良いと思います。
    行進曲はコンサート・マーチと言われる部類の曲の収録ですが、その中でもジョバンニ・オルソマンドの『オリンピカ』1960年に書かれたこの作品はベバーニャの栄光や忠誠等のイタリア・マーチの型通りに歌心と劇的な作りで、イタリア・オペラのような作品でおすすめです。
    この頃のオランダ王立陸軍軍楽隊の演奏は大変に素晴らしく、参考演奏という枠を超えた鑑賞用にも匹敵する演奏です。
    録音、音質も良好。

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