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Review List of ユローヂィヴィ 

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     2021/03/09

    ゼッフィレッリによる舞台背景は版画からインスピレーションを受けたもので、アイデアとしては面白いが素朴過ぎて物足りない感じを受けた。

    フランス語での上演で、スカラ座の観客は反応がもひうとつだ。
    歌手たちは健闘はしているものの、どこか物足りなさを感じてしまった。

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     2021/03/06

    2001年、ウィーン国立歌劇場でライブ録音。

    序曲から素晴らしい。
    ルイージの指揮のもと、ウィーン国立歌劇場管弦楽団の美しくも力強い音が存分に味わえる。また、合唱団のレベルの高さも群を抜いている。

    ソリストはヌッチとグレギーナしか知らなかったが、イズマエーレを歌うミロスラフ・ドヴォルスキーが印象に残った。
    皆それぞれが最高のパフォーマンスをみせてくれる。

    個人的には現代的な演出よりオーソドックスで戯曲に設定されている時代での演出が好きなのだが、この現代的な演出にそれほど違和感や奇異を感じることはなかった。

    常に登場人物たちの心にフォーカスした演出だと思う。

    舞台美術(セット)はほとんどない。暗闇の中に歌手たちがスポットライトを浴びて立っており、そのことで観客をドラマに集中させる効果を生んでいるようだ。

    この演出からは遥か昔から続くユダヤ人の迫害について考えさせられる。

    これまで「行け我が思いを」は美しい合唱曲という捉え方をしていたが、ここでは合唱団の一人一人に写真パネルを持たせていて(おそらくそれらは第二次世界大戦でナチスに命を奪われたユダヤの人々と思われる。)この演出から、この合唱曲がユダヤの悲しい歴史を訴え続けるメッセージを込めていることが分かった。

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     2021/03/05

    ショルティ指揮の歌劇『仮面舞踏会』はこの1961年の録音のほかに、同じくにDECCAに1983年の録音がある。

    どちらも甲乙つけがたい素晴らしい録音だ。

    ニルソンはドラマチックなソプラノというイメージが強いが、ここではアメーリアの役に合わせて、あたたかで愛情のある優しい声で歌われている。

    ベルゴンツはとても達者にリッカルドを歌う。イタリア語を使うネイティブならではの歌い方に感心した。

    マックニールの録音はほとんど聴いたことがなかったのだが、レナートという複雑な心境に置かれるこの役を歌うのに実に相応しい。

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     2021/03/05

    シンデレラを題材にしたオペラでは、このロッシーニの『チェネレントラ』とマスネの『サンドリヨン』が有名だ。
    個人的にはマスネの方が音楽的には好きなのだが、台本を比べるてみるとロッシーニの方が面白く感じられる。

    少し古さを感じる演出ではあるが、楽しさ一杯のこの作品を味わうには最適の映像だろう。

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     2021/03/05

    歌劇『友人フリッツ』は録音自体が珍しいが、このように映像で味わってみて初めて理解できた部分も多かった。

    2002年の公演で映像はわりと綺麗なのだが、マイク等、録音の機材がそれほど良くないようだ。

    今後、一流の歌劇場による字幕付きの映像が発売されることを期待したい。

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     2021/03/05

    ライブでこれだけクオリティーの高い演奏をしているのが驚き。

    気になったのはアルフレードを歌うロパード。発声がこもりがちなのと、ドラマの中でアルフレードが決め手の場面においてその役割を果たしていないように感じられるのが残念。

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     2021/03/05

    デッシーとボロディナの二人に釘付けになった。

    ミショネを歌うグエルフィは演技に味があってなかなかいい。

    ラリンの歌唱はいいのだが、演技に品があったら良いのにと思う。ちょっとした動作から、そこら辺の小肥りのおじさんに見えてしまう。

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     2021/03/04

    ラフマニノフの作品はピアノ協奏曲第2番にしてもこの交響曲第2番にしても、最終楽章が急に騒がしくなり、それまでの雰囲気とそぐわないと感じていた。

    ラフマニノフが作曲した音楽は変えようはないが、この演奏では第4楽章がそれほど浮いているようには感じられなかった。
    もちろんこの楽章が派手なことには変わりはないが、特にこの楽章の冒頭の雰囲気がそれまでの流れに連続しているように受け取れた。

    このCDにはフェドセーエフ指揮・モスクワ放送交響楽団による1987年録音のラフマニノフ交響曲第2番とスヴェトラーノフ指揮・ソヴィエト国立交響楽団による1973年録音のラフマニノフの『ロスティスラフ公爵』を収録している。いづれもセッション録音のようだ。

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     2021/03/04

    バイロン・ジャニスのソヴィエトでの演奏会に合わせて録音されたリストの2つのピアノ協奏曲。

    『第1番』はコンドラシン指揮のモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団。

    『第2番』はロジェストヴェンスキー指揮のモスクワ放送交響楽団。

    いずれも1962年6月にモスクワ音楽院大ホールでセッション録音された。
    同じ時期なのに何故指揮者とオーケストラを変えたのだろうか? 
    スケジュールの問題だろうか? 
    リハーサルやコストの事を考えると一人の指揮者、一つのオーケストラで済ませた方が良いように思えるのだが。

    またこの録音はアメリカ人技術が機材を持ち込んでソヴィエトで初めて録音したもので、今日なお色褪せない素晴らしい音質になっている。

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     2021/03/03

    『交響曲第5番』は社会主義リアリズムのお手本のような作品でとても楽しめた。

    第1楽章はソヴィエトの国営農場の風景を描写したような、のどかで恵み溢れる田舎の雰囲気が感じられた。
    最終楽章では明るい未来を予感させるような建設的なイメージに溢れている。

    芸術家に対する政治的な圧力があったからこそ生まれた作品。
    モソロフとしては不本意な作品なのかもしれないが、ソヴィエト政権下だからこそ産まれた20世紀における明るく前向きな音楽。

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     2021/03/03

    名盤です。

    ジュリーニが指揮すると、戯曲としては欠点のあるこの作品がとても高級なものに感じられてしまう。

    この録音では物語のことはしばし忘れてヴェルディの魅力的な音楽、第一級の歌手たち、そして素晴らしいオーケストラの演奏に酔いしれることができる。

    ジュリーニのテンポ設定は歌手やオーケストラにとって絶妙なものに感じられた。このテンポだからこそ、全身全霊・全力で歌い、演奏することが出来るのだろう。

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     2020/07/26

    ボリショイ歌劇場での大変貴重なライブ映像。

    残念ながら画質も音質も悪い。

    ダルゴムィシスキイの『石の客』とリムスキイ=コルサコフの『モーツァルトとサリエリ』はプーシキンの戯曲を元にした作品。プーシキンが書いた台詞を出来るだけそのまま音楽にしてあり、歌うというより語って聴かせる独特の音楽になっている。

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     2020/07/25

    ポネルの演出と世界最古の木造劇場があいまって独特の魅力を放つ映像作品になっている。

    歌舞伎の見栄を思い起こさせるような演技やカメラワークも面白い。

    また、モーツァルトがわすが14歳でこのような大人の愛の物語をオペラにしたことに驚きを隠せないが、『フィガロの結婚』や『コシ・ファン・トゥッテ』と比べてしまうとまだ未熟さが感じられる。

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     2020/07/25

    素晴らしい。特にエピローグには感動した。

    プロローグは舞台裏(舞台袖)で歌う合唱団と舞台上のメフィストーフェレ1人で進行するのだが、メフィストーフェレを歌うフルラネットの演技が光る。
    天上世界をイメージさせる神秘的な舞台セットもいい。

    パレルモ・マッシモ歌劇場の合唱団はなかなか演技が上手く(中には演技だけする人も入っているのか?)、第一幕の復活祭、第二幕の魔女の夜会など、ドラマを盛り上げている。

    舞台セットや衣装・設定は戯曲とは違うが、どれも意表を突く面白さであると共に変化があっていい。

    モナコの演出はとても成功していると思う。

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     2020/07/25

    タイトル・ロールを歌うハンプソンの歌唱と演技が素晴らしい。

    マクベスが登場したところからハンプソンが放つオーラに釘付けになった。

    歌わずとも、ちょっとした顔の表情で全てを語っており、劇が始まる以前のマクベスの人生を想像させ、観るものを惹き付ける。

    マクベス夫人を歌うマッロークも堂々としていて、美しく妖しい魅力を放っている。

    脇役ながらバンクォーを歌うスカンディウッツィも味のある歌唱と演技をみせてくれる。

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