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TOP > My page > Review List of Manuelito
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1 people agree with this review 2010/12/21
詩歌は人生を美学化する。 人はそれぞれ固有の人生を生き、記憶のなかに美しき想いを刻んでいく。絶え間ない日々の喧騒に、闘いに、一編の詩があることでどれだけ強く在れることか。 著者の思い出となっている三島由紀夫との親交のエピソードは、若緑色の山麓の風景浮かぶまさに青き青春であり、清冽である。三島没後40年という記念すべき年に、近年稀にみる重厚かつ色彩豊かな文学エッセイが出たことは、偶然の計らいというにはあまりに簡単すぎるだろう。一読の価値ある作品である。
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現代の憂いと迷いに対するアンチテーゼともいえる本作は、惑う時代においての一筋の光とも思える内容である。生きることは本質的には闘いであり、元来人間のもつ生への執着、エネルギーの回転を積極的にかつ乗数的に高めていく、そのような思想が集約されている。 概念のみの哲学のように実生活との乖離を生じさせることなく、あくまで実践哲学として、生きる人間の情感として心に訴えかける哲学書である。読まれた日から内容を一つでも実践していけば、まさに「生くる」人間としての生を全うできるのではないだろうか。
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