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友よ

執行草舟

User Review :5.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062157254
ISBN 10 : 406215725X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

若き日に三島由紀夫や小林秀雄の知遇を得た著者が、共に語り合い、魂の友、心の糧とするに至った45篇の詩歌を自らの思い出と共に綴る。心を置き去りにし、拠りどころを喪ってしまった日本人に贈る1冊。

【著者紹介】
執行草舟 : 昭和25年東京生まれ。本名祐輔。立教大学法学部卒。実業家、著述家、歌人。消費社会の人間の生き方に疑義を呈し、生命の燃焼を軸とする新しい「生き方論」を提唱する。「真の生とは何か」を追究し続ける生命論研究者。佐賀鍋島藩士の家系に当たる。祖父・執行弘道はオクスフォード大学に留学後、世界各地で日本美術の普及に貢献した。建築家フランク・ロイド・ライトの親友としても知られ、後年は枢密顧問官として天皇の美術顧問を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「詩論」というものはこれまで数多のものが...

投稿日:2011/01/02 (日)

「詩論」というものはこれまで数多のものが世に出されている。 しかしかつてこのような詩論があっただろうか。 よく「詩はわからない」という人の話を聞く。それは詩に対する認識が違うのだと私は考えている。 詩は魂の雄叫びである。人生を推進する芸術なのである。 そういうことが、この本によって強烈な衝撃を以ってわかる。 著者は人生の中で出会った詩と、思い出とについて語っている。その思い出の何と美しいことか。 著者の人生は詩と一体化しているのだ。人生が一遍の詩となっている。 またよく「詩の解釈は人それぞれだから」という意見も聞く。 その人それぞれということがどういうことであるのか。著者の解説を見ればなにごとかがわかる。 詩の解釈は単なる感想ではないのだ。詩人と自己との魂の触れ合いなのだ。 詩に深く潜り込もうとする道程の果てに、詩人との魂の邂逅をする。 詩は一意なのである。しかし出会いと魂の邂逅の形が人それぞれに違うだけなのだ。 そういうこともこの本によってわかる。

霊感ダンディ さん | 東京都 | 不明

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詩歌は人生を美学化する。 人はそれぞれ固...

投稿日:2010/12/21 (火)

詩歌は人生を美学化する。 人はそれぞれ固有の人生を生き、記憶のなかに美しき想いを刻んでいく。絶え間ない日々の喧騒に、闘いに、一編の詩があることでどれだけ強く在れることか。 著者の思い出となっている三島由紀夫との親交のエピソードは、若緑色の山麓の風景浮かぶまさに青き青春であり、清冽である。三島没後40年という記念すべき年に、近年稀にみる重厚かつ色彩豊かな文学エッセイが出たことは、偶然の計らいというにはあまりに簡単すぎるだろう。一読の価値ある作品である。

Manuelito さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • cape

    白楽天、ニーチェ、ヘッセ、高村光太郎、乃木希典、藤村操…彼らの詩を語りながら、著者の激烈な魂と劇的な人生が垣間見れる。この人の思考は明治人なのか武士なのか。とにかく熱すぎる。奇書と言える。もっとも現代人には熱すぎてついていけないかもしれない。いかんいかん。熱い涙、たぎる血潮、心の友の言葉を胸に激烈なる魂を燃やさねば。う〜ん。よくわからんが、すごいなぁ〜。

  • 会津の斎藤

    世界古今の詩を執行氏が解説。 詩はこれまであまり読んでなく、進むかどうか不安だったが、素晴らしい解説のお陰で虜になった。 ただ、まだ詩だけの朗読では味わうに至らない。 読み込んで読み込んで、その域に達したい。

  • kubottar

    詩集を読んだことはないけれど、この本を読むと読みたくなってくる。

  • koji

    凄い本です。50過ぎてこれほど面白い本に出会うとは思ってもいませんでした。本書のヘルマンヘッセ「白き雲」の項に、悪漢政こと奥津政五郎との想い出が語られていますが、その「政」の感嘆詞「面白えー!」が、この本の全てを著しています(それにしても政は痛快な人物でこのエピソードには感嘆しました)。ここに取り上げられた45の詩編の解説は、「孤独、涙、生命、死、痛み、縁、震撼」等激烈な言葉で彩られています。大震災の後で、何を読んでも上っ面にしか見えなかったのですが、久々に自分の脳髄にガツンと刺激を与えてくれました。

  • 沙羅双樹

    詩人は武器を持たない兵士である。詩人はどんなにつまらない事でも、些細に見えることでも華麗に表現しなければならない。私はこの書に収められていた全ての詩に宇宙を感じた。そして何よりも凄まじい執行氏の表現力に圧倒された。 読了後に私は元の世界に戻ったのだが、なんとも言えない達成感を味わった。世の中には簡単に答えが見つかるハウツー本などが出回っている。それに比べてこの書物はまるで地球以外の星々に知的生命を探すような壮大さがある。「友に告ぐ、只々、想う言葉は、有難う」

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