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Review List of ユローヂィヴィ 

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  • 5 people agree with this review
     2013/12/29

    ライブとは思えない素晴らしい演奏。

    スウェーデン放送交響楽団は透明感のある実に綺麗な音を創り出している。

    スヴェトラーノフの力もあるのだろうがスウェーデン放送交響楽団は時にウィーン・フィルやベルリン・フィル以上に感じられる。

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     2013/12/28

    ソリストの中で一番素晴らしいと感じたのはメゾ・ソプラノのマリャーナ・リポフシェクだ。

    リポフシェクという名前も演奏も初めて聴いたが、世界的に有名で録音も多い他の3人よりも素晴らしいと思う。

    ウィーン・フィルの低音の力強さが特に印象に残った。

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     2013/12/26

    ショスタコーヴィチがチェロの為に作曲した協奏曲2曲とチェロ・ソナタを収録している。

    しかもチェロ・ソナタのピアノを弾くのはショスタコーヴィチ自身で、チェロ協奏曲第1番はモスクワでの初演の録音とプラハの春音楽祭でのライブ録音の2種類が収録されている。

    ガウク指揮による協奏曲第1番の初演が終わった後、ブラボーや拍手の音をもう少し聞きたい。というのも、おそらくショスタコーヴィチは舞台に上がったのだろうからその拍手の音も聞きたかった。

    協奏曲第1番のチェコ・フィルはコンドラシンの指揮で骨太の音を出している。

    協奏曲第2番はスヴェトラーノフ指揮するプラハ交響楽団で、管楽器のパートがよく聴こえてきてチェロとの対比が際立っていて面白い。

    ショスタコーヴィチが長生きをして、もし無伴奏チェロ組曲を作曲していたらなぁ…。

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     2013/12/22

    「パリのアメリカ人」をこれほどまでに美しく指揮した指揮者はスヴェトラーノフ以外にいないだろう。

    このスヴェトラーノフの演奏に関しては「パリのアメリカ人」というタイトルや内容を忘れて聴くべきだ。
    スウェーデン放送交響楽団のサウンドも豊かで美しく、録音の音質も美しい。「パリのアメリカ人」で感動するとは思わなかった。曲の最後の方でスヴェトラーノフの声らしいものが入っているがガーシュインの音楽とスウェーデン放送交響楽団の演奏にスヴェトラーノフも感動していたのではないだろうか。「ポーギーとベス」でも一部、メロディーを歌うスヴェトラーノフらしき声がする。

    「ポーギーとベス」の演奏からはスヴェトラーノフの繊細さも感じられ、ちょっとした洒落っ気も漂わせている。

    スヴェトラーノフとスウェーデン放送交響楽団との一連のライブ録音の中でも特に抜きん出た一枚だと思う。

    個人的にはこのCDをよくアンケートにある「無人島に持って行きたい1枚」の候補にあげたい。

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     2013/12/22

    ダニール・シャフランの演奏はショスタコーヴィチの『チェロ・ソナタ』を作曲家のピアノで共演した録音を聴いていっぺんに好きになった。

    今回いっきに14枚組でダニール・シャフランの演奏を聴くことができるのが嬉しい。

    録音は1949年〜81年で室内楽作品が主だ。

    ストラヴィンスキイのバレエ音楽『プルチネッラ』からの組曲やドビュッシーの『チェロ・ソナタ』が良かった。
    ブラームスの2曲の『チェロ・ソナタ』も名演だ。

    バッハの『無伴奏チェロ組曲』は少し力みすぎの印象を受けた。

    ポッパーなどの小品も良い。

    協奏曲が少ないのが残念だが、プロコフィエフの『チェロと管弦楽のための交響的協奏曲』(指揮はロジェストヴェンスキイ)ではシャフランの息使いまで伝わってくる。古い録音だが臨場感は抜群だ。

    カバレフスキイの2曲のチェロ協奏曲はいずれもカバレフスキイの指揮による自作自演。第2番が音楽的にも興味深い。

    ドヴォルザークのチェロ協奏曲は一部作為的な感じもするが、マリス・ヤンソンスのサポートとモスクワ・フィルの素晴らしさによって感動的な演奏を聴かせてくれる。スラブ魂を感じさせる熱くて力強い演奏だ。

    一番面白いと感じたのはショスタコーヴィチの『ヴィオラ・ソナタのチェロ編曲版』だ。
    ショスタコーヴィチの最後の作品となったヴィオラ・ソナタ。もちろんオリジナルはチェロのためのではないが冒頭のピッチカートを聴いた瞬間からグイグイ作品に入り込めた。ただ第2楽章のAllegrettoはチェロで演奏するには小回りがきかないというか重たさを感じてしまう。

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     2013/12/21

    ショーソンとフランクの交響曲という、よくあるカップリングではあるが演奏はそこらにある物とは全く違う。

    ショーソンはあまりにもゆっくりした演奏なので途中でこの曲はなんという曲だったか一瞬忘れてしまう。

    ショーソンの交響曲は最晩年の2002年録音ということもあり感慨深い。

    一方フランクの交響曲は1979年の録音でオーケストラを力強く引っ張っているのが魅力だ。

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     2013/12/21

    ドラティ指揮。デトロイト交響楽団。

    音楽は大変美しい。内容はギリシャ神話からとられている。貴族的というかロココ趣味を感じる。

    ヨーロッパ精神の源に対する思いを感じる。

    タイトル・ロールのヘレナ役よりアイトラ役のほうが活躍している。

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     2013/12/20

    サン=サースの交響曲第3番は第一部のPoco adagioを聴いているとまるでブルックナーの交響曲のような宇宙を漂うような感覚を覚えた。

    第二部ではオーケストラの中でピアノのパートが聴き取りやすく、その効果がしっかり出ていた。

    この交響曲を演奏した会場はオルガンの効果を考慮してストックホルムにあるグスタフ・ヴァサ教会で行われたが録音を聴く限り素晴らしい音響をしていて楽器の各パートの輪郭もくっきりしている。

    スヴェトラーノフがテンポを落として指揮しているために楽器一つ一つが伸び伸びと歌っている。

    これだけ美しく歌っている演奏は他にはないのではないか?

    理屈なしに楽しめるルーセンベリの『街のオルフェウス』は音質が少し硬い印象を受けた。

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     2013/12/19

    スヴェトラーノフとスウェーデン放送交響楽団によるブルックナーの交響曲第9番。

    第1楽章からため息が出るほど美しい。

    天国とはこんな場所なのだろうかとこの音楽を聴いていて思った。

    宇宙に旅をする時代になったら宇宙に持って行きたい音楽だ。

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     2013/12/19

    音質は良いが少し遠くから聴こえるため迫力に欠けるように思う。

    スウェーデン放送交響楽団がクールなためなのか、ライブ録音にしてはどこか落ち着いた感じもする。

    解説書にはニーナ夫人による短いが興味深い文章が載っている。

    スヴェトラーノフとロシア国立交響楽団のモスクワ音楽院大ホールでの定期演奏会では毎回テーマを決めていたこと、そしてそこでのレパートリーも多種多様であったことがわかる。

    『惑星』のロシア初演をしたのはスヴェトラーノフということだが、その時の録音はないのだろうか?
    ロシアのオーケストラとの『惑星』を聴きたい。

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     2013/12/19

    戦時の音楽第18

    「戦時の音楽」シリーズはしばらく発売されていなかったのでもう終わってしまったのかと思っていたが忘れた頃にまたひょっこり出てきた。
    録音は2012年9月4〜7日とあるからまだまだ続きがあることを期待したい。

    メインはお馴染みの交響曲第5番だが録音のバランスによるものかティトフによる強調なのか数多ある録音ではなかなか聴きとれない部分が前面に出ているのが新鮮だった。

    ティトフ指揮による国立サンクト・ペテルベルク・アカデミー交響楽団の演奏は今回も素晴らしい。

    プロコフィエフはこのシリーズで2回登場しているが、知られざるマイナーな作曲家を期待したい。

    戦争で命を奪われた若き作曲家などなど…。

    また、「戦時の音楽」と同じようにシリーズもので「スターリンによって消された音楽」、粛清によって発展しなかったソビエトの前衛音楽を紹介する企画をしてほしい。

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     2013/11/03

    1987年5月10日のウィーン国立歌劇場でのライブ録音。

    ズービン・メータ指揮。ドミンゴのオテロ。トモワ=シントウのデステーモナ。ブルゾンのイヤーゴ。

    解説書にこの公演の写真が何枚も掲載されている。それらの写真を眺めていると実際の舞台が映像で残っていたら是非観たいという気持ちになってくる。

    音質はいいのだが遠くから聴こえる感じだ。

    この公演でのドミンゴのオテロの発声は軽めの印象を受ける。オテロを若くイメージして歌っているのだろうか?

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     2013/10/23

    ショルティによる歌曲のピアノ伴奏。トスカニーニ指揮のもとグロッケンシュピールを弾くショルティ。協奏曲のソリストとしてのショルティ。そしてリハーサル風景までも楽しめる。

    また、オペラ指揮者としての仕事をコヴェントガーデン王立歌劇場でのモーツァルト、ヴェルディ、ワーグナー、R.シュトラウス、ブリテンの歌劇からその一部を味わうことができる。

    共演した歌手たちを並べてみてもテバルディ、ゴッビ、シュヴァルツコップ、ニルソン、タッカー、ゲッタ、ピアーズ、ホッター、フレーニ、ドミンゴ、テ・カナワ、フレミング、ゲオルギューなどオペラ界の歴史とともに活躍していたことが良くわかる。

    収録されている音源は何れも珍しい物で歌曲やモーツァルトの2台のピアノのための協奏曲などを除いてごく一部しか聴けないのが残念だ。

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     2013/10/21

    ブリリアント・レコードは全集で販売することが多いのでいつか『ムソルグスキイ作品全集』が出ることを期待したい。

    今回は残念ながら主要作品集だ。

    ピアノ作品はあと数曲でピアノ作品全てを網羅したことになると思う。

    歌劇はお馴染みの『ボリス・ゴドノフ』や『ホヴァンシチナ』の他に『ソロンチンスクの定期市』が収録されているのが嬉しい。

    レイフェルクスによる歌曲集が特に素晴らしく聴き応えがある。

    あとは管弦楽曲がもう少し充実していたらよかったのだが…。

    歌劇『ボリス・ゴドノフ』でも原典版、リムスキイ=コルサコフ編曲版を収録したり、歌劇『ホヴァンシチナ』ではリムスキイ=コルサコフ編曲版とストラヴィンスキイ編曲版、ショスタコーヴィチ編曲版を収録したり、管弦楽曲版の『展覧会の絵』ではラヴェル編曲版とストコフスキイ編曲版、アシュケナージ編曲版などあらゆる編曲版の聴き比べが出来る全集が発売される日を期待したい。

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     2013/10/17

    1980年1月16日モスクワ音楽院大ホールでのライブ録音。

    『パリのアメリカ人』はゆったりしたテンポでおおらかに楽しんで演奏している。『パリのアメリカ人』というよりは『パリのロシア人』とタイトルを変えたくなる。

    コンサート・プログラムとしてはあと1曲くらいあったはずだがもしかしたら『ラプソディー・イン・ブルー』か同じくガーシュインの『ピアノ協奏曲』ではないかと勝手に想像してしまう。

    80年のソビエトでスヴェトラーノフによるなんとも不思議なコンサートだ。
    ガーシュインはユダヤ系ロシア移民だからなのか?

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