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TOP > My page > Review List of 風信子
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3 people agree with this review 2018/03/31
7.1chに変換して聴いた 皆さんがご指摘のように大太鼓を芯に据えた圧倒的な低音部が小さなリスニングルームを揺すぶった 分離の良い中音部の透明感を最重要と嗜好するわたしは震え上がった だが心地好いのだ そこに混濁がないからだ 録音の優秀さを称えるべきだろうが 元々その志向を持たない演奏では叶わないこと キタエンコの耳より資すべきものはない チャイコフスキーの演奏で確信はしていたが見事なプロコフィエフだ マルティノンのフランス風エスプリが効いた演奏から入ったもので ロシア的とかドイツ的とかには食い足りないものを感じてきた 様々な演奏を聴いてきたがラインスドルフに敬服した記憶しかない だからずっと待っていた ストンと腑に落ちる演奏に出会える日を キタエンコ&GOKの演奏はまた聴きたくなる一つだ 1番7番は違和感を拭えなかったが 作品番号40番台の三曲は堪能した プロコフィエフの音楽性のほぼ全てが語り尽くされているように思う 5番6番は申し分のない音楽であり演奏となった 大好きな6番に酔いしれたことは言うまでもない そして何よりの収穫は第4番の改訂版だ プロコフィエフがその出来に自信を持っていたことを初めて納得する秀演 わたしの中では初めて初版を凌駕した また朋に奨めなくては あなたも如何
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1 people agree with this review 2018/03/29
贅沢な木管アンサンブル集だ 作曲年代順に並ぶ4曲は20世紀の傑作たち チェコ二人 ハンガリー フランスと国は別にしても 創作は影響しあっている その時代も両大戦間に集中している 一時代前のベル・エポックのような長閑さはない 軽快に歌い交わし戯けて見せても 作品の表皮の下に慄きと緊張が隠れている 音楽は人の心境を映さずにはいない 六重奏曲が三曲あるが ピアノと木管五重奏の組み合わせはプーランクだけ マルティヌーはHrnが無い 代わりにFgtが二本だ ヤナーチェクはPfが無いというより 木管五重奏にB-clが加わってシクステット それぞれ独特の響きが生まれて興味深い個性を発揮している 三重奏のヴェレシュは1940年に大日本帝国の皇紀2600年を祝う交響曲を書いた人だ ブリテンとは違って当時日比谷で演奏されている トリオは初期の作品だが聞き応えのある逸品だ 何と言ってもコンセルトヘボウO.木管セクションの威力を見せつける演奏となった 朋にも聴いて欲しい あなたも如何
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3 people agree with this review 2018/03/29
2015年のライプツィヒにおけるジルベスター・コンサートの記録だが 交響曲全集にあった演奏と同じもの 矍鑠として指揮をするブロムシュテットの姿が残されている ユーモアを滲ませた表情が昔日の記憶と変わらないのには敬服する 音楽をすることが愉しいのだ 映像があることで音楽の豊かさが増したと言える 演奏者の表情が見えることの意味は大きい 聴くこちらにも鷹揚な気が広がって楽だ 映像で確認できたことがある ヴァイオリンの対向配置 これは分かっていたこと ティンパニーのマレットは小粒で硬い トロンボーンはオリジナルのアルト テナー バスと揃えている 絃のヴィブラートは抑制していない ピリオドの考え方は譜読み特にテンポに最も取り入れている だから余計なヴィブラートなど入れている暇がない 自ずと豊かに歌いながら引き締まった65分になっている 目が確かめるとCDで聴く時の緊張感が消え 全く新鮮でニュートラルな演奏に感じられるから面白いものだ また朋と聴こう あなたも如何
4 people agree with this review 2018/03/29
半世紀前の録音だが感動する スークが愛した人たちへ思慕と追悼の思いを伝えた音楽は 個人の思いを超えて祖国の人々へ そして人類へと呼びかける崇高な音楽になった 美しい心が描き 奏する人と聴く人の心を浄化する音響世界 アスラエルが死者と生者の間を飛び廻る アンチェルがバーデン=バーデンの放送オーケストラと残した名演奏を朋に聴いてもらいたい クレイチーに何一つ知識を持たない 作曲家名辞典もひっくり返したが見つからない ”セレナータ”なる三楽章の管弦楽曲は透明感のあるサウンドと自由闊達なリズムに彩られた爽快な作品だ 一聴に値する あなたも如何
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2 people agree with this review 2018/03/29
20本の指が紡ぎ出した音楽宇宙に浮かぶ一個の繭玉となってしまうとは ピアノの音と響に抱かれて充足感に似た感情が寄せ来る モーツァルトの25歳のソナタ 30歳の変奏曲 35歳の幻想曲と年代を踏む面白さ ニ長調のソナタとト長調の変奏曲が冒頭と掉尾を”喜楽”の光で照らす モーツァルトだけが書き得た音楽がもたらす愉悦と静謐 無音の宇宙を高速で飛び去る恍惚と孤独にも似て果て無き自由を感じる 同時にそれは無限の慄きを宿す 中にシューベルトの幻想曲 D.940と並んで幻想曲 K.608を置く 2曲とも両者が最期を迎える年に書かれた曲 しかもどちらもへ短調と興味深い 死は突然襲ったが不思議にも”哀感”がまつわりつく シューベルトには怒りにも通ずる熱情の噴出が伴う モーツァルトの原曲は機械オルガンのための音楽であり 出版に際して連弾譜に書き直している 原曲とは趣を大きく違えているが バッハとヘンデルへの傾倒から対位法が用いられている ピアノ版によってコントラプンクトは明確に聴き取れるようになった これは稀にみる逸品と言おう あなたも如何
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4 people agree with this review 2018/03/28
何と言っても”弦楽四重奏曲”の木管五重奏版をこそ聴かなければという思いで取り寄せた するとすぐ入手不可能盤になっていた 運が良かったと喜ぶより落胆が広がっていった それほどに朋にも聴かせたいと思う音楽だったからだ 誰も予想だにしないアレンジではないか 虚心に耳傾ければ その色彩感に耳奪われた ラヴェル自身のオリジナルではないかと疑うほどに ”ラヴェル”なのだ ラヴェルの音楽を愛する者にしか書き得ない秀作である ストリング・クァルテットとは別の作品と言ってもいい仕上がりだ ”マ・メール・ロワ”は管弦楽版があるから驚くに当たらない そけだけにラヴェルのアイディアから飛び立ってはいない分オリジナル同様に愉しめる ”ソナチネ”が編曲としてオリジナルから最も遠くへ飛び出している ピアノのタッチから管のレガートへの転換 大胆な音の省略 原曲が指向した古典への憧れがラヴェル本来の抽象性の上に描き直され 加えて叙情性をも抽出して わたしの心を締め付ける 手に入るならば あなたも如何
1 people agree with this review 2018/03/28
聴き逃していた ベルダー&ムジカ・アンフィオンの”ブランデンブルクCon”が美しい 何より驚き感心したのは”粒ぞろい”なことだ 様々な楽器の音が重なり織りなす協奏曲の譜面(ふづら)即ち四分音符は四分音符 八分音符は八分音符になって並ぶ凄さ ただ音色だけが違う 金管と弦が 木管と弦が そして金管と木管が粒だちが揃っている だから全曲が豊麗な響きを発する コントラプンクトのラインも鮮やかに浮き上がろうというものだ 偏に弦楽器奏者の高度な技量とセンシティブな合奏力がなければ成り立たない 合奏協奏曲は多々あれどブランデンブルク辺境伯に捧げられた6曲ほど変化に富み様々な味わいをもたらす曲集も珍しい それだけに一演奏家あるいは同一団体が取り組めば統一感はあっても6曲の個性を際立たせることは容易くない ベルダーの多彩さが生かされたと言えようか 愉しい時に朋と聴きたい音楽だ あなたも如何
0 people agree with this review 2018/03/25
エクリッセ・クァルテットが何をしたいのかよく分かる ギター四挺のアンサンブルは和して沈着だ バルトークとラヴェルは箸休めと見た ベッファ トゥリーナ アサド ヒナステラに着目している リズムの響宴を展開するにギターの薄い胴体を叩きもする 爪弾くだけで思いの丈を晴らすことはできない ダンスするギターとはいえ表現の幅は驚くほど広い ギターはこうも楽しい楽器だったのか そしてかくも繊細な物言いをする楽器だった オリジナルもアレンジもその境なく歌い踊る 時の過ぎゆくのも忘れて興じた童心に還っている 一挺では起こりえないエモーションの高まりは無窮動の揺籃の中に揺られているようだ 刺激と快感は美しいリズムで統御されている 統一の中の熱狂を朋と味わおう あなたも如何
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0 people agree with this review 2018/03/24
修道院のライヴラリーから発見されたハルモニームジーク版”魔弾の射手”は16曲から構成されている 1時間近い演奏時間を要する大曲だが 編曲者が分かっていない 何の根拠もないが 実は発見者クレッカーが編曲したものなのではないかと疑っている コンソルティウム・クラシクムの演奏が見事なことと いつまで経っても他のアンサンブルが演奏しないからだ これ程の名曲に需要がないわけがない そんな世迷言を脇に置いて とにかく愛聴している オペラが苦手なわたしには打って付けなのだ 詞や演出に煩わせられず ウェーバーの音楽を堪能できる しかも一時間以内で終わる リズムを崩さず生活に取り入れられる音楽は有難い 隠れたファンはさぞ多いだろうと想像している 朋は皆わたし同様ファンだ あなたも如何
0 people agree with this review 2018/03/23
全篇フリーメーソンのための”歌う”音楽集だ 管弦楽曲と認識していた”葬送音楽”も声楽入りだった 結社の性格から男声のみによるカンタータで埋められるとやはり独特な世界観を感じずにいられない テノールのホイツェンローダーがほぼ全曲を歌い 要所にバスやコーラスが加わる 協奏するのはオーケストラばかりでなくフォルテピアノやオルガンも登場する ディスクとして統一感があるが プログラミングが単調さを招く危険を回避している モーツァルト作品としては特別な様相をまとっているが こう一括して聴くとモーツァルトの音楽性にこそ瞠目する結果となった ”無限なる宇宙の造り主を崇敬する汝らが”のフォルテピアノがこれほど優れたものだったのかと今頃気づいた 先ごろ集中して聴いたブラームスに時として感じていた”煩さ”が皆無だ 無駄のない象徴性と幻想性に感嘆した 何はともあれ朋に紹介しよう あなたも如何
2 people agree with this review 2018/03/22
マルカート奏法の美しさ この一語に尽きる 特に”宗教改革”の木管楽器群の音色とアンサンブルには聴き惚れる メンデルスゾーン本来のソノリティが完璧に表出された こうでなければならないと誰もが思い描いた”サウンドと歌”がここにある 機械で測って作り出せる音響ではない それは奏者の技術の高さを賞賛して足るものでもない そこに人の思いの結集がなされなくては成らなかったものだと実感する 宗教改革300年記念でメンデルスゾーンが書いた曲を500年記念年に演奏したという契機でも納得しがたい マンゼはどんな魔法を使ったのか 宗教心のなせる業か ハノーフアーの放送オケに何かが乗り移ったと思えるほど壺に嵌まっている やはり美しいとしか言いようがない ”イタリア”も同様の精神で表現されている 朋と聴く日が愉しみだ あなたも如何 尚 SACDのステレオを7chに変換して聴いたことを付け加える
5 people agree with this review 2018/03/21
大半が’90年代の演奏によって編まれている 演奏風景を見て聴くことで得る刺激は音楽への興味をいやが上にも高める 個人的には好きな曲もあればピンと来ない曲もある それは演奏以前であり仕方のないことだ ブラームスを全曲集中して聴く機会も嗜好もない なんども中断しながらそれでも何とか聴き通した そんな必要があったわけでもないし義務もない 好きにすればいいのだが 我ながら窮屈な性格だことと呆れる だから気に入ったのはライヴだ パールマンとバレンボイムのソナタ3曲は味わい深く愉しんだ シフ 塩川 今井 ペレーニのピアノ四重奏曲第1と第3も面白かった 観客のいない録音では ケラー四重奏団とウィーン弦楽六重奏団のカルテットとシクステットは聴きごたえがあった さらにグレヴェンジャーのホルン三重奏曲も印象深い 昔のテレビ・サイズの画面は物足りなく無駄なカット割りもあるが映像付きの全曲がBlu-ray Disc一枚に記録されている利便性は評価していい よりセンチメントを排した硬質な叙情が聴きたいものだ あなたも如何
5 people agree with this review
1 people agree with this review 2018/03/20
薄明の中に蠢く影は次第に輪郭を露わにし荒々しい民衆の交錯を見たと思うやまた朝霧の中に紛れて霞んでいく 戦後の不如意な民衆の心情が巷に充満している第1楽章 短いダンス・スケルツォの力感との対比が際立つ第2楽章へ 権力は踊る ものの見事に命輝く整然たる無慈悲が疾駆する 様々な人間と事物が交差する混沌とした第3楽章 ラプソディックな展開の中からしばしば立ち上がってくる決然とした意思と憧憬のテーマが印象的だ そして第4楽章へ 肩透かしと懐疑を生んだ問題のフィナーレは背反するAndanteとAllegroが無作為に繋がったようだ P.ヤルヴィの腕の見せ所 果たしてショスタコーヴィチの時代と政府への失望と侮蔑があからさまになった ショスタコーヴィチをR.シュトラウスの交響詩を聞くように聴いてはならない 終生自然主義の視点が貫かれている音楽だ ロマン主義や芸術至上主義に逃げずに聴こう あなたも如何
0 people agree with this review 2018/03/20
イッサーリスは敢えてプロコフィエフの第1番を選択したのだろうか 初演当時失敗作とされ長くロシアでは再演されず 戦後作曲者が”交響的協奏曲”に書き直したとされる プロコフィエフは第1番の改訂版とも第2番ともしなかった 新たな作品番号をつけて別作品とした その改作は第1と第2楽章のでだしのテーマは同じで第1番で批判の対象になった高音ばかりが続くチェロを大幅に書き直した 演奏時間もそれぞれ5分ほど伸びた 第3楽章もテーマ素材は変わらないがずっと単純で平易な展開へ書き換え 演奏時間を半分にした 分かりやすくよくまとまった印象になった改作ではなく 不評だったがプロコフィエフの音楽特性を色濃く残す初作をイッサーリスはよく歌っている P.ヤルヴィも共感した演奏へオーケストラを導くプロコフィエフが面白かった その分ショスタコーヴィチが素っ気なく聞こえるのはわたしだけだろうか また時を開けて聴いてみよう あなたも如何
2 people agree with this review 2018/03/20
こんなに刺激される音楽ディスクはない プロコフィエフの室内楽曲集だが 楽曲が多岐に渡り興味深い 演奏が”ルートヴィヒCP”で達者だ この管と弦のアンサンブルはシュトゥットガルトRSOの管楽器奏者とヨーロッパで活動する弦楽器奏者とが結成した そこに3人の日本人が加わっているとあって縁すら感じる ルートヴィヒと言えばベートーヴェン その七重奏曲の編成がルートヴィヒCPで ”ヘブライの主題による組曲”にVn, Pf,が 編曲された”束の間の幻影”にFl, Ob, Hrp, が加わる 最後の”ユーモラスなスケルツォ”はSWRオーケストラのファゴット・パートが担当している ソロ曲から十重奏曲まで変化に富んだ6曲が愉しめた 聴後感じる充足感はそうそう味わえない 室内楽だがプロコフィエフの音楽と人生を俯瞰した印象が残る TACETのディスクはいずれも味わい深い 是非朋に知らせよう あなたも如何
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