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Review List of ユローヂィヴィ 

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     2019/07/21

    ロシア・ソヴィエト音楽ファン、そしてピアノ音楽愛好家にとって、またもや知られざる美しい作品たちが姿をあらわした。

    コニュスという作曲家の名前は『ヴァイオリン協奏曲』の作曲家として記憶に残っていたが、それはこれらのピアノ作品を作曲したゲオルギィ・エドゥアルドヴィチ・コニュスの弟であるユーリ・エドゥアルドヴィチ・コニュスで、兄ゲオルギィの作品の録音はとても貴重なものだ。

    チャイコフスキイはゲオルギィ・コニュスのことを早くから注目して応援していた。コニュス自身は作曲家としてよりも教育者としてロシア音楽に大きな功績を遺したが、これらのピアノ作品は作曲家としてのコニュスの名前を永遠に伝えることだろう。

    ここにはピアノ愛好家なら弾いてみたいと思う作品がある。コニュスのピアノ作品全集が出ることを期待する。

    またコニュスは日本の民話を題材として日本の伝統音楽のメロディーを用いてバレエ『DAITA』を作曲し、ボリショイ劇場で初演されている。日本に興味を持っていたのだろうか。この作品が日本で復活しないだろうか。

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     2019/07/19

    シチェドリンとティシチェンコの室内楽作品を収録した名盤です。

    シチェドリンの『3人の羊飼い』は宗教的な崇高さが感じられる。シチェドリンの傑作に数えられるのではないだろうか。

    ティシチェンコの作品は交響曲で聴く彼の音楽のイメージとは違い、少ない楽器編成だからこそ生まれた削ぎ落とされ、磨きあげられた音楽。

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     2019/07/19

    『展覧会の絵』はこれまで幾つもの録音を聴いたが、アンセルメのように「バーバ・ヤーガ」の最後から「キエフの大門」にかけて演奏しているのは他に聴いたことがない。
    ゆったりとしたテンポで繋いでいく所がとても新鮮だった。

    「キエフの大門」のテンポの取り方もアンセルメ独自のようだ。

    特に最後の2曲に心奪われた。

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     2019/07/17

    ベートーヴェンのチェロ・ソナタは明るく伸び伸びとした音楽で、ベートーヴェンの作品の中では個人的にとても好きな作品だ。

    シャフランは瑞々しさの感じられるこれらの音楽を爽やかに聴かせてくれる。とても耳に心地いい。

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     2019/07/17

    シェバリーン作品の録音自体が珍しいが、これはシェバリーンのヴァイオリンとピアノのための作品全集という、ロシア・ソヴィエト音楽ファンにとってもとても貴重で嬉しい録音。

    シェバリーンの音楽にはとくに独特の個性や新しさは感じられないが、味わいのある可愛らしい作品が多い。

    『ヴァイオリン・ソナタ』にしても堅苦しくない、明るく楽しい穏やかな作品だ。

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     2019/07/16

    時に哀愁をおびた独特のメロディーが耳に残る。

    アルメニアには行ったことは無いが、この音楽を通じてアルメニアの風土を心で味わう事が出来た。

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     2019/07/16

    バッハの作品には宇宙的な遥かな広がりや、壮大な建造物としてのイメージがあるが、ここでのシャフランの演奏からは、バッハの人間味に溢れた温かな面が音楽にあらわれているように聴こえた。

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     2019/07/03

    ユダヤ教の神秘主義思想の権威であったバール・ハスラムが作曲した宗教曲(?)を、「グランド・ピアノ」のレーベルでピアニストとしてお馴染みのミカエル・アイラペティアンがピアノのために編曲したという興味深い録音。

    ユダヤ教のテキストから離れてピアノのために、純粋に音楽だけが抽出されたことで、この音楽がより多くの人に届く事になった。

    バール・ハスラムはラビであり、プロフェッショナルな作曲家ではない。
    神秘主義と音楽というとまず、スクリャービンが頭に浮かぶが、スクリャービンのようなエネルギーが外に向かって行くような強烈な音楽ではなく、心の内に染み渡るような静かな祈りの音楽だ。
    ハスラムのオリジナルの作品がどのようなものかわからないが、真に祈りのために作曲されているので、素朴なメロディの作品も多い。

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     2019/02/26

    ショルティは特に劇的な表現に優れていると思う。メータのように力み過ぎず、レヴァインのように安っぽくならず、ゲルギエフのように空回りせず。
    この『仮面舞踏会』ではその絶妙な力加減と演出が成功していると思う。

    『仮面舞踏会』は前半にリッカルドの軽めの歌があり、下手をするとリッカルドが能天気な王になり(この録音ではスウェーデン王、グスターフ三世ではなくボストン総督リッカルドになっている。)、ドラマの中で浮いているように感じる時もあるが、この録音の時期のパヴァロッティは声に重みがついていて、『ラ・ボエーム』や『愛の妙薬』を歌っている時と違い、ドラマチックな表現が自然と備わっており、深みのあるリッカルドになっている。

    アメーリアを歌うプライスもルートヴィヒのウルリーカも素晴らしい。
    バトルのオスカルは思ったよりも軽さがなくて弱い印象を受けたが脇役としてはいいのかもしれない。

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     2019/02/26

    実に端正。折り目正しい正統派の演奏。

    クリンゲルボーンはその澄みきった声でグリーグの音楽と一体になっているようだ。

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     2019/02/25

    素晴らしい。

    デイヴィス指揮、バイエルン放送交響楽団がこの作品の舞台背景を音楽でしっかり描いている。バイエルン放送交響楽団の表現力に驚いた。

    第1幕第6景のサムソンを誘惑するデリラと第2幕でのサムソンへの敵意を表すデリラの心の違いを歌い分けるバルツァの歌唱力はさすがだ。

    デイヴィスの計算尽くされた指揮に最初から圧倒されていたが、「バッカナール」での感情を表したかのような計算外(?)の激しさにもびっくり。

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     2019/02/25

    チャイコフスキイがヴァイオリンとピアノのために作曲した作品はどの作品もチャイコフスキイの最も優れた所が現れていると思う。

    これこそがチャイコフスキイの音楽だと納得させられる演奏。これは愛聴盤になりそうだ。

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     2019/02/24

    ソヴィエト時代、グルジアを代表する作曲家であったツィンツァーゼによるピアノのための『24の前奏曲』。

    彼は5つの交響曲、2つのオペラ、5つのバレエ作品、2つのピアノ協奏曲、2つのヴァイオリン協奏曲に3つのチェロ協奏曲、12の弦楽四重奏曲などを残している。

    ソヴィエト時代には『24の前奏曲』が数多く生まれた。モスクワやサンクト・ペテルブルクではなく、地方都市で生まれた作曲家たちは自分の生まれたその土地の音楽を作品に生かして個性豊かな作品を創り出している。
    ツィンツァーゼの『24の前奏曲』もまさしくその流れをくんでいる。

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     2019/02/24

    ロジェストヴェンスキイのレパートリーの広さには目を見張るものがある。
    ルーズ・ランゴーというあまり知られていない作曲家の作品だが、その音楽を的確に指揮してしまうのだからさすがだ。
    しかも『間奏曲』以外は世界初録音。もちろんランゴーの祖国であるデンマーク国立放送交響楽団の力も大きいのだろう。

    『終末の時(時の終わり)』はタイトルからこの世との分かれを音楽にした悲劇的なものをイメージしていたが、悲しみを単純に表現した音楽ではなかった。

    『ソロモンの歌より』はソリスト、オルガン、オーケストラ、合唱団で演奏されるR.シュトラウスかと思うほどの後期ロマン主義の音楽でとても美しい。
    デンマーク国立放送交響楽団の演奏も美しいし、ロジェストヴェンスキイがこのようなロマンチックな音楽をクールでなく暖かく指揮していることに驚いた。R.シュトラウスやワーグナーの作品を指揮しても名演奏を残したのではないのかとこの録音を聴いて思った。ワーグナーのオペラを振ったことはあったのだろうか?

    『間奏曲』は演奏時間は10分程だが、オーケストラとオルガンのためのスケールの大きい作品。

    『われらの偉大な作曲家ニールセン』は冒頭の旋律が何度も何度も繰り返される不思議な作品。これはある意味皮肉のようなものも感じられる。最後は機械的にフェイドアウトしたように録音は終わるのだが、これはエリック・サティのピアノ作品『ヴェクサシオン』のような何回も繰り返す指示が楽譜にあるのだろうか?

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     2019/02/17

    ダニエル・ボルツの管弦楽作品集。

    ロジェストヴェンスキイはこのような、いわゆる現代音楽の作品に対する相性というのか、指揮が抜群にうまいように感じる。

    特に『シンフォニア第7番』や『パドラス』はオーケストラの表現力を最大限に引き出す作曲になっていて、ロジェストヴェンスキイの手にかかると、オーケストラが余すところなく鳴っていて迫力満点だ。

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