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Review List of レインボー 

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     2022/12/28

    バリー・ワーズワース指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるチャイコフスキーのバレエ音楽『眠りの森の美女』全曲盤です。
    本CDはロイヤル・フィルの自主レーベルが出したもので、同レーベルが出している3大バレエの全曲録音のうち、最も新しいのが本録音で2010年に録音されたもの。
    ワーズワースはナクソス系列に録音したモーツァルトやベートーヴェン、ハイドンといった交響曲の音源で有名ですが、ロイヤル・バレエ団や、バーミンガム・ロイヤルバレエ団で指揮者を務め、バレエが得意な指揮者としても知られています。
    この眠りの森の美女は名演とは言えないものの、ベテランらしく安定感のある演奏です。
    とは言え数多い録音の中から、これをお勧めとは言いにくく、マニア向きの音源と言えるかもしれません。
    録音は新しいだけあり良いです。

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     2022/12/27

    アンドレ・クリュイタンス指揮、フランス国立放送管弦楽団演奏、ドミトリー・ショスタコーヴィチのピアノによる、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲を中心に収録したアルバムです。
    ショスタコーヴィチはピアニストとしても凄腕なのは知られており、プロのピアニストにはならなかったが、結構自作曲をピアノで残している。
    このアルバムは1958年5月にパリを訪れた際に録音されたもの。
    ショスタコのピアノ協奏曲は当時既にメロディアに1番、2番共に録音があったため、これは2回目となる。
    やはり聴きどころはショスタコのピアノであり、その良くも悪くも強烈な演奏は聴きどころ。
    2つの協奏曲はさすがの出来で個人的には1番が良い演奏だろうか。
    録音は普通。

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     2022/12/26

    アンドルー・デイヴィス指揮、BBC交響楽団による演奏で収録されたエルガーの作品集です。
    デイヴィスが1990年代にテルデックに録音した一連の録音の一枚です。
    本CDでは『交響曲第2番』『南国にて』が収録されています。
    デイヴィスは現代のイギリス人指揮者の巨匠とも言える人物ですが、演奏は割合当たり外れが激しい感じがします。
    本CDもそんな感じで、演奏自体はまずまずでスケール感はあるものの、全体的にオケの響きが良くないように思う。
    エルガーの交響曲は誰の演奏を最初に聴いたかで、好き嫌いが決まるタイプの作品だと思うため、これは個人的におすすめは出来ないディスクだ。
    録音は綺麗だが。

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     2022/12/25

    リヒャルト・ワーグナーの大作、楽劇『ニーベルングの指環』より、第4作『神々の黄昏』の全曲盤。
    クレメンス・クラウス指揮、バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団によって収録されたライヴ録音。
    クラウスが晩年に出演した1953年の記録である。
    語り継がれた名盤であり、事実最終日のこの演奏がオケも潤いがあり、非常に良くなっている他、歌手も充実している。
    これ以上は言葉にするのは難しいので是非聴いてみてほしい、この作品の一つの答えがこの演奏にあるのではないだろうか。
    時折苦しいところもあるが、年代を考えると悪くはない音だろう。

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     2022/12/24

    このCDは、ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団によって録音されたチャイコフスキーの交響曲第6番を中心としたCDです。
    このCDはパイレーベルに録音した音源をテイチク・レコードが発売した、巨匠バルビローリの遺産シリーズの一枚となります。
    1950年代のバルビローリの演奏は時に燃える様な激しい演奏が聴け、ここでの悲愴もそうです。
    さすが、バルビローリだけあり演奏は良いのですが、後に他社盤が良い音質で復刻しているので、現在では2軍落ちの感のあるCDです。
    まぁ、安くなって出ていたら買ってみても良いかもしれませんが。

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     2022/12/23

    アンタル・ドラティ指揮、ロンドン交響楽団演奏で収録されたこのCDは、新ウィーン楽派の作品を集めたもの。
    即ち、シェーンベルク、ウェーベルン、ベルクの3人の作品を集めたもので、それぞれの作品の中でも比較的よく知られた作品を収録している。
    ドラティの演奏はなかなか素晴らしく、細部までよく手の入った演奏で、密度の高い演奏。
    マーキュリーの録音の良さもあり、最初から最後まで聴き入ってしまう。
    ドラティとロンドン交響楽団の名演の一つと言えるだろう。

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     2022/12/22

    アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ・オペラ座管弦楽団による、ワーグナーの作品を収録したCDです。
    クリュイタンスはフランスの作曲家だけではなく、ドイツの作曲家の演奏でも定評があります。
    このワーグナーのアルバムは、クリュイタンスらしい洗練された響きや、ジークフリートのラインの旅の様に熱く燃えるオケ等、著名な指揮者らしく聴きどころのある演奏となっています。
    また、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と録音したシュトラウスはモノラルながら音がよく、スケールが大きく、ウィンナ楽器特有の柔らかな音色が特徴のドンファンが聴きどころです。

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     2022/12/21

    ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団による演奏で収録されたCDです。
    収録されているのはニールセンの交響曲第4番「不滅」と、ブラームスの交響曲第4番を収録しています。
    ニールセンはバルビローリが残したこの作曲家の作品の唯一の曲と知られており、他にライヴ録音も残っています。
    イギリス音楽もそうですが、北欧の音楽にも良い演奏を残したバルビローリだけあり、悪くは無いのですが、あまりイマイチピンとこない演奏です。
    ブラームスは旧盤にあたり良くも悪くも端正で、普通。
    録音は年代を考えるとかなりいい感じの復刻になっています。

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     2022/12/20

    アンドリュー・デイヴィス指揮、BBC交響楽団の演奏で録音されたヴォーン=ウィリアムズの交響曲第9番とバレエ音楽『ヨブ』を収録したCDです。
    デイヴィスはBBC交響楽団の指揮者を1989年から務めていましたが、1990年代前半に19〜20世紀に活躍しまイギリスのクラシック作曲家の作品をデルデックに残しました。
    特にこのヴォーン=ウィリアムズの交響曲全集はエルガー管弦楽集と並び、テルデック録音の中でも貴重な音源となっています。
    基本的にこのテルデック録音はあまり良い演奏が少ないのですが、この9番とヨブの録音は、ある程度録音を重ねてきた後の録音だからか、比較的良いです。
    録音自体はとても良いのですが。

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     2022/12/19

    クレメンス・クラウス指揮、バイロイト祝祭管弦楽団による、リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ジークフリート』の全曲盤である。
    この盤はクラウスが戦後初めてバイロイト音楽祭に復帰して指揮台に上がった時の様子を捉えた録音であり、バイロイト音楽祭はもちろん、この作品の名演として知られているものです。
    2日続けて演奏すると、さすがにオケもノってくるのか、前2作よりもオケの演奏の完成度は高い様に思います。
    もちろん歌手も素晴らしい。
    録音は年代相応といったところでしょうか。

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     2022/12/18

    このCDはアンドレ・クリュイタンス指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による交響曲全集から第1番と第3番を収録したCDである。
    クリュイタンスのベートーヴェン交響曲全集はこのベルリン・フィルと組んだものが最初で最後。
    クリュイタンスの演奏はラテン的な明るさが全体に流れていて、ドイツオケらしい重厚さはあるが、聴きやすい演奏だと思う。
    良い意味でフランス色が強くないのも良い。
    録音は古く、まだ復刻が冴えないのが残念。
    尚、現在はリマスターされた全集も再発されているので、そちらをかんがえてみるのも手だろう。

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     2022/12/17

    ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団による、シベリウスの『交響曲第1番』と『交響曲第5番』を収録したCDです。
    この音源はパイレーベルが原盤で、EMIを経て現在はワーナーが持っている音源。
    このCDは平成初期に発売された巨匠バルビローリの遺産シリーズの一枚です。
    バルビローリのシベリウスといえば1960年代に録音された音源が有名ですが、それよりも古いこの演奏、若々しさと荒さが特徴で好みはあるでしょうが、これはこれで悪く無いと思います。
    現在はもう少し良質な復刻が出回っているので、録音面では2軍落ちの感は否めません。

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     2022/12/16

    アンドルー・デイヴィス指揮、BBC交響楽団によるヴォーン=ウィリアムズ交響曲全集より、交響曲第7番と交響曲第3番を収録したアルバムです。
    デイヴィスはBBC交響楽団の首席指揮者を1989年から2000年まで務めましたが、その間にテルデックに自国イギリスの音楽を録音しています。
    特にエルガーの録音とともに重要な録音とされているのが、ヴォーン=ウィリアムズの交響曲全集です。
    基本的にBBC交響楽団との録音はノーブルで優しいが、それ以上はないという演奏が多く、このCDでも3番はそういうタイプの演奏だが、7番は意外と良い演奏だ。
    録音はデジタルということもあるが、なかなか良い。

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     2022/12/15

    ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団によるチャイコフスキー後期交響曲集です。
    元々パイレーベルから出ていたものだそう。
    バルビローリのチャイコフスキーはこれがなかなか様になっておりまして、表情豊かなバルビローリ節全開の演奏と言いますか、その濃厚な音楽はチャイコフスキーによくあっていると思います。
    交響曲では第5番や第6番が良いですが、スラヴ行進曲もなかなかのもの。
    録音は年代の割に良く、充分鑑賞に問題ない水準だと言えます。

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     2022/12/14

    このCDは、アンドレ・クリュイタンス指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によって録音された音源を復刻したものとなります。
    この中で1番の聴きどころは、シューベルトの未完成交響曲でしょう。
    ゆったりとしたテンポをとりつつ、シューベルトのメロディを気品たっぷりに美しく繋いでいくクリュイタンスの音楽はまさに絶品と言えます。
    またベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番は、ガブリエル・タッキーノをソリストに迎えて録音されたもの。
    タッキーノの力強いピアノと正統派の解釈ながら、クリュイタンスのサポートもあり、こちらも名演と言えるほど。
    CD層のみの試聴ですが、音は悪くないです。

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