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0 people agree with this review 2012/05/02
古くから海賊版で出回っていた演奏で、正規音源はTestamentから発売されたウィーンフィルとの名演集のBOXものに所収の演奏。音質や完成度、ソロの巧さはEMIの録音に負けるうえ、演奏時間はEMI盤とおおむね似ており極端な違いは比較的少ないのだが、ウィーンフィルの響きとライヴらしい高揚感が感じられる名演だ。シュヴァルツコップとフィッシャーディースカウの技巧的で言葉も考え抜かれた歌唱に比べ、リップとヴェヒターは良くも悪くもオペラ的な印象だが、かえってそれが音楽を直截的に伝える雄弁な迫力となっている。
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0 people agree with this review 2012/05/01
ランパルの来日時に録音したもの。ドップラーなどは他にも録音があったはずだが、Eratoレーベルの合併のせいか、廃盤になったものが多く、現在では店頭で入手しやすい小品集の一枚だろう。伴奏が物足りないが、リラクセーションにも音楽鑑賞にも役立つ一枚だ。
何といってもシューマンの協奏曲が聴きものだ。この曲は晩年の精神疾患の影響が色濃い陰鬱な楽想で、病に冒されたかのように狂おしいメロディーを深刻に悩み深く演奏されることが多い。勿論、それが曲の正しい姿に寄り添った表現ではあるのだが、ここではマッチョで力強く精力的にバリバリ弾いて行く様が小気味良い。まるで病に真っ向から闘いを挑むかのような音楽だ。速めのテンポで迷い無くまっすぐな表現で弾きまくる。第3楽章の最後の音が消えた後、かすかに「ブラボー」という声が録音されているが、指揮者のバルビローリの声らしい。音1930年代のものだが、きちんとした復刻処理がなされ、鑑賞には差し支えないものだ。
1 people agree with this review 2012/04/30
カムのシベ2は、清新な若手指揮者をカラヤン時代のベルリンフィルのゴージャスな響きでサポートするといった趣。カムが第一回カラヤン指揮者コンクールで優勝した記念の録音だそうだ。オケの制御に問題がないとは言えないが、本当にすがすがしく、いい演奏だ。LP時代末期にレゾナンスシリーズという廉価盤として売っていたので中年以上はなじみのファンが多いはず。後年のヘルシンキフィルとの来日公演の演奏の方が、表現の幅が広がり、オーケストラも指揮者と呼吸が合い、カムの真骨頂を伝える演奏になっている。フィンランディアなどはさすがにカラヤンの棒だけに格璧で格の違いを見せ付ける出来だ。
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0 people agree with this review 2012/04/30
清新な若手指揮者をカラヤン時代のベルリンフィルのゴージャスな響きでサポートするといった趣。カムが第一回カラヤン指揮者コンクールで優勝した記念の録音だそうだ。本当にすがすがしく、いい演奏だ。速めの素直な演奏だが、時にテンポを揺らす。そのとき、指揮が分かりにくいせいかのか、オーケストラの反応が微妙にずれるなど、後々カムがベルリンフィルに呼ばれなくなる一因となった問題もみられる(ちなみに、カラヤンコンクール後、ベルリンフィルでの初共演コンサートは失敗に終わったらしい)。LP時代末期にレゾナンスシリーズという廉価盤として売っていたので中年以上はなじみのファンが多いはず。後年のヘルシンキフィルとの来日公演の演奏の方が、表現の幅が広がり、オーケストラも指揮者と呼吸が合い、カムの真骨頂を伝える演奏になっている。
端正でクールな表現、冷涼さの中に妖しさが漂う音…晩年のギーゼキングの一連のEMI録音には共通するものだが、個人的にはドビュッシ−やモーツアルトの全集より、このラヴェルがより音質的にしっくり来る。EMIのぼやけた録音が魅力を損なう原因(特にモーツアルト)になっているのだが、ラヴェルやドビュッシ−の一部の作品では、それがかえって幻想的な雰囲気を高めている。彼のEMIでの協奏曲録音は輪郭のくっきりした明晰な響きだったことを考えれば、これらのソロ録音では制作側の意向だけでなく本人の好みも反映したのかも知れない。昔、廉価盤LPで一連のシリーズを聴いて、フランス音楽とはこうした知と美の均衡というものだと思っていたが、最近は感覚美のみ追求される傾向があるように思う。ピアニストの演奏技術の進化や音楽メディアの影響も大きいのだが、そうした演奏史の変遷の中で、半世紀以上経っても輝く金字塔として存在しているのは、この演奏の独自性の高さ故だろう。ギーゼキングの一連の録音では、目下、ベートーヴェンのソナタ集やステレオ録音の「皇帝」(56年、ガリエラ指揮フィルハーモニア管弦楽団)などが本家EMI(前者のみイタリアのレーベルから出ている)から出ていないので、今後、例えば「ギーゼキング・コンプリート・EMIレコーディングス」といった全集セットを、ぜひとも売りだしてほしい。
端正でクールな表現、冷涼さの中に妖しさが漂う音…晩年のギーゼキングの一連の録音には共通するものだが、個人的には高名なドビュッシ−やモーツアルトの全集より、このラヴェルが一番しっくり来る。EMIのぼやけた録音が魅力を損なう原因(特にモーツアルト)になっているのだが、ラヴェルの全集やドビュッシ−の一部の作品では、それがかえって幻想的な雰囲気を高めている。彼のEMIでの協奏曲録音では輪郭のくっきりした明晰な響きだったことを考えれば、制作側の意向だけでなく本人の好みも反映したのかも知れない。昔、廉価盤LPで一連のシリーズを聴いて、フランス音楽とはこうした知と美の均衡というものだと思っていたが、最近は感覚美のみ追求される傾向がある。そうした演奏史の変遷の中で、半世紀以上経っても輝く金字塔として存在しているのは、この演奏の独自性の高さ故だろう。ギーゼキングの一連の録音では、目下、ベートーヴェンのソナタ集やステレオ録音の「皇帝」(56年、ガリエラ指揮フィルハーモニア管弦楽団)などが本家EMI(前者のみイタリアのレーベルから出ている)から出ておらず、今後、例えば「ギーゼキング・コンプリート・EMIレコーディングス」といったセットでぜひとも売りだしてほしい。
4 people agree with this review 2012/04/26
年季の入ったファンなら知らない者のないような名盤だが、最近、廉価盤やSACDといった様々な盤で入手可能になったのを喜びたい。辛口のドイツレクイエムというべきもので、演奏の感じはレヴューアーの皆さんの評論の通りで、あまり付け加えることはないのだが、久しぶりに聴いてみて、ソリスト2人の技術的高さと言語表現のレベルの高さに舌を巻き、巨匠クレンペラーの渋く重厚な響きと速めのテンポで感傷を排した無愛想ながら、そこはかとなく湧き上がってくる温かみには感銘させられる。屈折した意地悪男クレンペラーの鬼瓦のような顔のメガネの奥でギロリと輝く目が、神聖な音楽に感極まり、うっすらと涙で光る姿を想像してしまう。実際はそんなヤワな人ではなかったのだろうが…。クレンペラーのドイツレクイエムは、ほかに50年代のウィーンフィルとのライヴ盤などもあり、そちらはオケの響きも手伝って、より若々しいというか元気な感じに仕上がっている。
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2 people agree with this review 2012/04/26
大半のドビュッシーの作品はこのギーゼキング盤で知ったのだが、いま聴いても素晴しい。怜悧な感性、冷静な音作りと表現、硬質でクールな響き…といったギーゼキングに対する一般的なイメージ通りの演奏だ。CD時代になって音も若干改善されているが、分離の悪いこもった音(それがかえって幻想的な味わいを醸し出しているのだが)には不満はある。このRegis盤ではその悩みを解消するにはいたっていないが、EMIのSACDはどうなのか気になるところだ。
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2 people agree with this review 2012/04/25
1940年のライヴ。M&A盤を持っているが、指揮がメンゲルベルクとあって、テンポが速く緩急の激しい演奏。戦時中のフルトヴェングラーやヘーガーとのシューマン・グリーグのライヴ同様、ギーゼキングは、セッション録音で知られた冷静な雰囲気とは違い、ミスタッチも辞さない激した表現を貫いている。第2番はケレン味たっぷりのメンゲルベルクの指揮が絶妙であり、終楽章の終盤のピアノはスリリングだ。第3番はそれに比べると、多少あっさりした印象だが、古めかしい音質の向こうから聴こえる打鍵の激しさには興奮させられる。実演を聞かないとアーティストの実像が分からないという好例だ。
0 people agree with this review 2012/04/24
60歳代のバックハウスの気力みなぎる演奏が聴ける名盤。剛のベームと柔のクラウスといった指揮も気品に満ちた演奏だ。このシリーズ、全部クラウスだけにしなかったのは一つの見識だろう。入手しやすいステレオ盤も録音も演奏も素晴しいが、本家Deccaがこのモノラルの名盤を廃盤にしているのは不見識だ。(Deccaの出したCDしか持っていないのでこのCDの音質云々はできないが)CD時代になって、LP時代の廉価LPに比べて音の改善が著しいとしても、ウィーンフィルの香りをはっきり伝えるステレオ盤に比べて、くすんだ録音が足を引っ張っているのかも知れない。Deccaからまた定番として発売されることを希望する。
60歳代のバックハウスの気力みなぎる演奏が聴ける名盤。クレメンス・クラウスの指揮も気品に満ちて剛直なソロに華を添えている。入手しやすいステレオ盤も録音も演奏も素晴しいが、本家Deccaがこの名盤を廃盤にしているのは不見識だ。Deccaの出したCDしか持っていないので、このCDの音質云々はできないが、もともとのdecca盤の録音は、50年代のそれらしく細部は聞き取りやすいが、くすんだ響きになっていた。CD時代になって、LP時代の廉価LPに比べて音の改善が著しいが、ウィーンフィルの香りをはっきり伝えるステレオ盤に比べて、録音が足を引っ張っているのかも知れない。
ワーグナー自身のジークフリート牧歌の室内楽版のほか、他の作曲家のワーグナーにインスパイアされた室内楽作品などを取り上げている。ザルツブルクでのライヴ録音で、ベルリンフィルの名手(とはいっても有名な首席奏者ばかりではないが)の妙技を楽しむことができる。精妙なアンサンブルにライヴらしい熱気がこもるが、曲によってはそれが裏目に出て、正直、多少やかましい感じがするものもあったのが惜しい。
0 people agree with this review 2012/04/20
ミラノでの急死(1960/11/2)の2日前のマーラー3番。ケルンでのライヴで巨匠の遺言とも白鳥の歌ともいえる演奏だ。56年のNYライヴは放送時間の制約からか、カットがあり、テンポも異様にせかせかした演奏だったので、よく録音があったものだと感謝せざるを得ない。いつものライヴのミトロプーロスらしくテンポの動きやダイナミックスの振幅の激しさが際立つ。第1楽章は熱く燃え死の匂いは感じさせない生命力。終盤に向けて狂熱と静謐感が交錯していき、第6楽章の美しい旋律に、心なしか死の予感のようなものを感じさせる。ケルン放送交響楽団の優れたアンサンブルが巨匠の最後の仕事を飾っている。マーラー3番を好む人にもミトロプーロスに関心のある人にも是非聴いてもらいたい名演だ。以前、Tharaから出ていた音源で、ICAからも発売されている。当時としては音質は優れている。
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