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Review List of レインボー 

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     2022/11/27

    エーリヒ・クライバー指揮、パリ音楽院管弦楽団の演奏による、チャイコフスキーの交響曲第4番。
    最近でこそ、CDが出揃ってきた感じのエーリヒ・クライバーだが、このCDが発売された頃は、まだまだ、カルロスの父と言った面が強かった頃で、その音源は出回ってなかったと思う。
    このチャイコフスキーはフランスの名門、パリ音楽院管弦楽団を振って、全体的にしっかりとした構成と、よく歌いよく鳴らしていて、なかなか素晴らしい演奏だと思う。
    録音も年代を考えると、割と明確に録音されており、十分な水準だろう。

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     2022/11/26

    イギリスの弦楽作品集との事だが、実質はエルガーとヴォーン=ウィリアムズの作品集となっている。
    演奏はジョン・バルビローリ指揮、シンフォニア・オブ・ロンドン。
    序奏とアレグロのみアレグリ弦楽四重奏団が参加している。
    グリーンスリーヴズを別にすれば一般的にはややマイナー選曲。
    またハレ管弦楽団でもなく、シンフォニア・オブ・ロンドンが起用されているが、演奏自体は非常に立派で良いと思う。
    収録された曲を初めて聴いてみようとする人の入門盤としてもよいかも知れない。
    録音良好。

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     2022/11/25

    アンドリュー・デイヴィス指揮、BBC交響楽団によるエルガー作品集です。
    デイヴィスはBBC交響楽団の首席指揮者を1989年から2000年まで務めていたが、その間テルデックにイギリス音楽の録音を残していてこれはその時期に録音されたもの。
    本CDは『ミュージック・メイカーズ』をメインに、小品を集めた内容となっている。
    その演奏は良くも悪くも、凡庸で悪くはないが別に良くもないと言ったところ。
    有名な愛の挨拶もただ、さらっと流れていくだけである。
    世界初録音とか、他に録音がないならこの水準でも充分だが、他にも録音が出回っている以上、あまりおすすめできない。
    録音は良いが。

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     2022/11/24

    ジョン・ウィリアムズ指揮、ボストン・ポップス・オーケストラの演奏によるマーチ集です。
    フィリップスにも同種の録音がありますが、これは後にソニーにいれた新しい方のアルバム。
    フィリップスのアルバムに比べてスーザやJ.F.ワーグナーなどの古典的なマーチが多いのが特徴となっています。
    もちろん、ウィリアムズの自作自演もあります。
    演奏はこの手のオーケストラで演奏したマーチとしては、普通に感じます。
    常に安定したサウンドではありますが、あと一つパンチが欲しいところ。
    録音は良好です。

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     2022/11/23

    リチャード・ボニング指揮、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団によるバレエ音楽集だ。
    ベルリオーズ『カルタゴのトロイ人』ウェーバー『舞踏への勧誘』ルコック『アンゴー夫人の娘』を収録している。
    ボニングは知られざるオペラの録でも有名だが、同じく知られざるバレエ音楽の録音に取り組んだ指揮者としても知られる。
    本CDでは、ルコックの喜歌劇『アンゴー夫人の娘』からのバレエ音楽がまさにそれにあたる。
    本CDでの演奏は優美で非常に生き生きとした演奏であり、まさに名演というに相応しい。
    これはベルリオーズ、ウェーバーの2曲もそうだ。
    オケのナショナル・フィルハーモニー管弦楽団は、アメリカのオケではなく、ロンドンのオケメンバーを中心に録音のために集められたメンバーによるオケ。
    シドニー・サックスが、コンマスを務め、腕利きが揃っているので録音用とはいえ実力派のオケで知られる。
    本CDは1983年に録音され、ボニングのデッカ録音では新しいほう。
    当然音も良い。
    輸入盤では後に再発売されているが、この組み合わせは最初で最後のはず。
    CD最初期なので帯がシールタイプです。

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     2022/11/21

    このCDはアーサー・フィードラー指揮、ボストン・ポップス・オーケストラの演奏で収録されたよく知られたクラシックの小品を集めた内容です。
    レハールのメリーウィドウのワルツやイヴァノヴィチのドナウ河の漣のようなウィンナ・ワルツから、ワーグナーのワルキューレの騎行、オッフェンバックのホフマン物語といったオペラからのナンバー、ガーデのジェラシーのようなポピュラー曲まで、様々な曲を収録しているのはまさにこのオケならではでしょう。
    原盤はRCAですが、ここではエフ・アイ・シーという会社が出しています。
    権利切れ音源を安価で発売する、いわゆる駅売盤等と言われる部類にあたるCDですが、音質はそれなりに古いので多くは望めません。
    本家から似たようなアルバムが出回っている以上あまりおすすめはできません。

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     2022/11/20

    ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタのうち、こうもりの次に有名な曲が、このCDに収録されているジプシ
    ー男爵である。
    クレメンス・クラウス指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏である。
    このクラウス盤はジプシー男爵の全曲盤ではかなり古い録音であるが、古き良き時代のウィーンの香りを色濃く残す演奏として名高い。
    また歌手はパツァーク等、当時の有名歌手を揃えた、録音ならではのメンバーであり、歌唱も悪くなるはずがない。
    録音はモノラルだが、そこはデッカ、古いが現在でも充分通用する。
    個人的には初めてこの作品を聴くならアラース盤をおすすめするが、入手が難しいならこの盤でも良いだろう。

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     2022/11/19

    レナード・スラトキン指揮、セントルイス交響楽団が録音したこのアルバム、いわゆるアメリカの愛国的な作品を集めたアルバムとなっています。
    この手の作品を集めたCDは当地では割と人気があるのか、意外と数が多かったりします。
    このCDはコープランドの市民のためのファンファーレに初まり、コープランドのリンカーンの肖像で終わるというもの。
    間に占めるのはスーザの行進曲やリパブリック讃歌などの定番だが、それらには混じり、バックのアメリカ国歌星条旗主題よる祝典序曲、トムソンのヤンキー・ドゥードルの主題によるフーガとコラール、ハーバートのアメリカ幻想曲と言った珍しい曲が収録されているのが売りの一つ。
    演奏はどれも安定して高い水準にあり安心して聴ける演奏と言えます。
    録音も良好。
    ちなみにリンカーンの肖像のナレーションは、録音当時に時の人となったシュワルツコップ大将によるものだが、あまり上手くはないと思う。

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     2022/11/18

    マーチを収録した物。
    1曲目から14曲目までは、スーザのマーチ集。
    演奏は、モートン・グールド指揮、シンフォニック・バンド。
    このバンドは録音用の団体なのだが大変な腕利き揃い。
    当然、演奏もメリハリのついた名演として発売時から定評のある演奏で、そのスマートな演奏は意外と古さを感じなく、また少しマイナーな曲を入れているのも良い。
    15曲目〜23曲目は、アーサー・フィードラー指揮、ボストン・ポップス・オーケストラによるもの。
    いわゆるオーケストラマーチと言われる分野の曲を収録、ちょっと一昔前のアメリカのノスタルジーを感じさせる演奏が聴きどころです。
    これらはRCAが原盤で、年代を考えると良い方の音です。

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     2022/11/17

    エドワード・エルガーの作品集で、アンドルー・デイヴィス指揮、BBC交響楽団の演奏で収録したものである。
    収録されているのは『交響曲第1番』『威風堂々』である。
    メインは交響曲第1番。
    エルガーの未完成を含む3つの交響曲、他の著名なエルガー作品に比べてとっつきにくさというのがあると思うのだが、とにかく最初の演奏を誰で聴いたかで、その後好き嫌いが分かれてしまうとしまうと思うのだが、この演奏は最初に聴いてはいけないタイプの演奏だと思う。
    ノーブルな雰囲気が漂う演奏なのだが、良くも悪くもそれ以外はなく、あまりおすすめできない。
    一方で威風堂々はなかなか。
    本CDでは1番、3番、4番の抜粋であるが、盛り上げる所はしっかりと盛り上げて、模範的なイギリス風の演奏だ。
    録音は飛び抜けて良いわけではないが、普通に優秀なもの。

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     2022/11/16

    コンスタンティン・シルヴェストリ指揮、ボーンマス交響楽団の演奏で録音されたロシア音楽集です。
    リムスキーのシェエラザードをメインに、ボロディンの中央アジアの草原にてと、ムソルグスキーの禿山の一夜を収録しています。
    演奏はイギリスのオケから、骨太なサウンドを引き出しており、金管群もよく鳴っています。
    爆演指揮者、シルヴェストリといわれるのがよくわかるでしょう。
    その一方で、ジェラルド・ジャーヴィスのヴァイオリンは美しく鳴っています。
    音質は普通。

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     2022/11/14

    チャールズ・グローヴズ指揮、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団によるイギリスの愛国歌や行進曲を集めたアルバムです。
    表題の『ルールブリタニア』をはじめ、『威風堂々』『ダム・バスターズ』などの定番曲、通常は吹奏楽演奏が主の『イギリス空軍分列行進曲』『後甲板にて』『英国擲弾兵』などを、わかりやすく楽しく演奏しています。
    気軽に聴けるアルバムです。
    録音も年代を考えると充分聴ける水準の演奏といえます。
    イギリス・クラシック音楽や吹奏楽、行進曲が好きな方におすすめの一枚です。

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     2022/11/13

    ジョン・バルビローリが指揮したエルガー作品集です。
    『威風堂々』『コケイン』『フロワッサール』が収録されています。
    オーケストラはフィルハーモニア管弦楽団ですが、この団体が一時期、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団と名乗っていた時代の録音も含まれます。
    威風堂々、誰がやってもわざとそうしない限り酷い演奏にはならないこの曲ですが、当たればかなり良い演奏にもなる曲です。
    有名な1番はもちろん、2番、5番と勇壮さと気品が同居した好演奏。
    フロワッサール、コケインもバルビローリ節全開の演奏で、良いです。
    録音は1960年代半ばであり、音質はまぁまぁといったところでしょう。

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     2022/11/12

    アンタル・ドラティが指揮したアメリカの作曲家、アーロン・コープランドの作品集です。
    アパラチアの春、ビリー・ザ・キッドが、ロンドン交響楽団による演奏で、キューバ舞曲、エル・サロ・メヒコがミネアポリス交響楽団の演奏です。
    収録曲はコープランドのオーケストラ作品ではよく知られた作品ばかりです。
    ロンドン交響楽団もミネアポリス交響楽団も、録音当時ドラティと良く共演していただけあって、演奏は華やかな演奏で楽しい。
    1950年代~1960年代の録音だが、マーキュリーの録音は優秀で充分聴ける。

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     2022/11/11

    ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、北ドイツ放送交響楽団によって収録されたアルバムです。
    イッセルシュテットは戦前はテレフンケンの看板指揮者として録音を残しましたが、戦後は特定のレーベルと強く結びつきがなかったため、録音に恵まれなかったイメージがあります。
    その中でもデッカに録音されたベートーヴェンの交響曲全集は有名ですが、同じデッカ録音が本アルバムの音源でチャイコフスキーとブラームスを集めたもの。
    チャイコフスキーは交響曲第5番が収録されており、イッセルシュテットらしい大らかな演奏が特徴です。
    ブラームスはハンガリー舞曲を収録しています。
    イッセルシュテットは北ドイツ放送交響楽団とアコードにも録音があるのですが、そちらは全曲であるのに対してこちらは抜粋です。
    とは言えハンブルク出身のブラームスの演奏にかけては名盤を残したこのオケの演奏らしく、演奏は大変立派です。
    録音は時期を考えれば良好でしょうか。

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