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Review List of レインボー 

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     2022/12/13

    クレメンス・クラウスが、バイエルン国立歌劇場管弦楽団を振って録音したもので、プッチーニのオペラ・『ラ・ボエーム』を収録したもの。
    クラウスのレパートリーでは珍しいプッチーニだが、ボエームに至っては同じオケと後年にも録音を残している。
    このCDの音源は1940年に録音されたもので、新盤に比べてテンポ設定は比較的早い。
    またオケがドイツなためか、やはりゴツゴツとしたドイツ的なサウンドです。
    クラウスの指揮は聴きやすさを重視したもので、クラウス節はあまりありません。
    しかし、4幕あたりなると、上手くなってきます。
    タイトルロールのミミの、アイッペルレは新しい盤でも同役で歌っています。
    声は変わらず美しいのですが、取るなら新盤かな。
    声楽陣は全体的にパッとしない様におもいます。
    尚、当時のオペラ録音らしく、ドイツ語での歌唱です。
    音質は年代を考えてもあまりいいとは言えない。
    歴史的音源と言えるでしょう。

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     2022/12/13

    コンスタンティン・シルヴェストリがEMIに残した録音を復刻したもの。
    こんにちでは爆演タイプの指揮者として知られるシルヴェストリの録音からチャイコフスキーの交響曲第5番をメインに、ロシア音楽を中心に集めたアルバム。
    ここぞというときには音が大きく爆演と言われるのもわからなくないが、リズム感もよく何よりかなりの個性が強く出た異色の名演揃いだ。
    ハマるととことん面白い。
    このCDはそのシルヴェストリの芸風を簡単に知れる良い入門盤的アルバムで、録音は年代にまぁまぁ。

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     2022/12/11

    アンドルー・デイヴィス指揮、BBC交響楽団の演奏で収録されたデューリアスの管弦楽作品集です。
    デイヴィスはイギリス音楽のスペシャリストとして現在でも活躍中ですが、本CDは録音当時に首席指揮者をしていたBBC交響楽団をふってテルデックに録音されたシリーズの一枚です。
    このデイヴィスのデューリアスは、優しく演奏されており、デューリアスの作風と合った演奏だと思います。
    しかし、良くも悪くも英国的な地味があり、強くおすすめはできません。
    1992年に録音されたもので、音質は問題ないです。

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     2022/12/10

    ディミトリ・ミトロプーロス指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック管弦楽団によるCDです。
    収録されているのはベルリオーズの『幻想交響曲』にドビュッシーの『海』です。
    幻想交響曲はミトロ節がよく出た情熱的な演奏。
    途中テンポがちょっと遅くなったりミトロプーロスならではの解釈が聴けます。
    これは海でも一緒。
    モノとはいえこちらもなかなかです。
    録音は古く、確かに時代を感じさせますが、十分聴けるでしょう。

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     2022/12/09

    リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ワルキューレ』の全曲盤で、クレメンス・クラウス指揮、バイロイト祝祭管弦楽団による演奏で収録されたもの。
    クラウスが亡くなる前年に出演したコンサートからの収録で、この作品の名盤のひとつとして知られている物。
    ドイツ的な重厚さを持ちながらテンポは速く、聴きやすい演奏だ。
    ハンス・ホッターらを始めとした当時のワーグナー歌いを総動員しており歌唱も問題なし、何より亡くなる1年前と思えない程音楽が生き生きとしている。
    さすがに音は良いとは言い難いが、時代を考える時仕方ないだろう。

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     2022/12/08

    アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団による、フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルが書いたオーケストラ作品集です。
    この頃のフランス・オケは非常に独特のサウンドを響かせていた頃で、本CDでもオケやソリストに全編、淡いサウンドを出しています。
    ボレロやスペイン狂詩曲は数多い録音の中でも納得の出来の演奏で、名盤と言われるに相応した出来です。
    これらの作品を初めて聴く人にもおすすめの音源。
    録音は新しくありませんが、この作品を知るには十分な水準となっています。

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     2022/12/07

    アンドリュー・デイヴィス指揮、BBC交響楽団の演奏で収録されたヴォーン=ウィリアムズの交響曲全集より、交響曲第2番と交響曲第8番を収録したCDです。
    1989年にBBC響の首席指揮者になったデイヴィスは、テルデックにイギリス音楽の録音を残しましたが、これもその一つです。
    演奏は良い様に言えばどちらも丁寧に演奏されていて悪くはありません、しかしこの音源だけならまだしも、他にいくつも録音のある中ではあえてこれを手に取る理由はないのではないでしょうか。
    録音はトニー・フォークナーが担当しており、これは大変良いです。

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     2022/12/06

    アンタル・ドラティが指揮するレスピーギの作品集。
    マーキュリーに吹き込んだ物。
    リュートのための舞曲とアリアは、フィルハーモニア・フンガリカと録音したもの。
    演奏は古さは感じるが悪くはない。
    オケは上手ではないのだが、雰囲気はよく出ていて悪くはないと思う。
    特に色彩感の良さは見事だ。
    ローマの松はミネアポリス交響楽団を振っての録音。
    ミネアポリス交響楽団はドラティの当時関わり合いがあったオケで、かなりの録音を残しており、ここではなかなかにスペクタクルな演奏を聴かせてくれる。
    録音年の割に音は良い。

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     2022/12/05

    アンドリュー・デイヴィスは、1989〜2000年まで、BBC交響楽団の首席指揮者をしており、テルデックにまとまったイギリス音楽を残しました。
    特にエルガーはCDにして5枚分を録音しました。
    これはそれを集めたもの。
    選曲面では有名な作品からそうでない曲まで、様々な作品を収録していて悪くないのですが、演奏が良いと言えない曲が多いのが残念。
    交響曲やエニグマ等は他に良い演奏がある反面、威風堂々等はなかなかのもので、流石はイギリスのオケと言った所。
    録音はどれも良い。
    個人的に強くおすすめする事はないが、気になるなら買ってみても良いかもしれない。

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     2022/12/04

    アンドレ・クリュイタンス指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェン交響曲全集より、交響曲第4番と交響曲第5番を収録したCDです。
    クリュイタンスによるこの全集はベルリン・フィルによる最初のベートーヴェン交響曲全集となったわけですが、当時のこのオケの指揮者であったカラヤンではなく、クリュイタンスが起用されたのも納得の演奏です。
    この4番、5番のCDは同時に発売されたCDの中ではちょっとイマイチな所もあるのですが、全体的にわかりやすい演奏や5番の2楽章等は面白く聴けます。
    本盤はEMIの国内盤らしく、ちょっと復刻がイマイチなのが難点。

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     2022/12/03

    このCDはストラヴィンスキーの2代バレエ作品をアンタル・ドラティが指揮したものです。
    火の鳥はロンドン交響楽団を振った1959年録音です。
    この火の鳥は一言で言ってしまうと可もなく不可もなくといったもの。
    オケのテクニックも充分だし、ドラティのタクトも良いが、どこか優等生的な整った演奏に感じる。
    この曲が苦手な人には聴きやすいと思う。
    春の祭典はミネアポリス交響楽団を振ったもの。
    火の鳥と近いだけに傾向は似ているが、こちらの方がまだ野生的な部分は出ているだろうか。
    いずれにしろあまりおすすめはしない。
    録音は年代を考えると良いが。

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     2022/12/02

    クレメンス・クラウス指揮、バイロイト祝祭管弦楽団の演奏で録音された、ワーグナーの楽劇『ラインの黄金』を収録したもの。
    クラウスが晩年にバイロイト音楽祭に登場した時の録音で、定評ある名演として知られているもの。
    オーケストラは非常に熱が入っているし、歌手もホッターを初めとして、単純に凄いとしか言いようのない出来で、名盤と評価が高いのもよくわかる。
    クラウスも亡くなる1年前とは思えないエネルギッシュな指揮と音楽作り。
    しかし、戦前録音に比べればマシとはいえ、やはり音の悪さだけはどうしようもなくここだけは仕方がない。

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     2022/12/01

    ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団による演奏で収録された音源を復刻したもので、ヴォーン=ウィリアムズの『ロンドン交響楽曲(交響曲第2番)』『交響曲第8番』を収録したものです。
    本CDはテイチク・レコードが平成初期に発売した、巨匠バルビローリの遺産というシリーズのひとつ。
    イギリス音楽は得意で、特に第8番はバルビローリの演奏で初演されたこともあり、この演奏は現在でも定評のある演奏です。
    しかし、現在は他に良質な復刻が多数出回っているので、この盤の価値も大きく下がってしまったでしょうか。
    安く買えるなら買ってみても良いかもしれません。

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     2022/11/30

    アンドレ・クリュイタンスが指揮した録音を復刻したアルバム。
    ベートーヴェンの交響曲第6番『田園』は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を振ったもの。
    クリュイタンスはベートーヴェンの交響曲全集をベルリン・フィルと制作しているが、これはそれとは別の1955年録音である。
    全集の田園も優れた演奏であるが、この旧録音もなかなかのもの。
    大きなスケールと歌謡性のある演奏は隠れた名演と言えるだろう。
    シューベルトの交響曲第8番(第7番)も大変素晴らしい演奏で、ゆったりとしてテンポから美しいシューベルトのメロディを気品たっぷりに演奏している。
    録音も年代を考えると悪くない。

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     2022/11/28

    サー・ジョン・バルビローリが振ったイギリス近代の巨匠、R.W.ウィリアムズと、エドワード・エルガーの作品集です。
    ウィリアムズは『トーマス・タリス主題による変奏曲』『グリーンスリーブスによる変奏曲』エルガーは『威風堂々第1番』『エニグマ変奏曲』を収録している。
    バルビローリと言えばハレ管弦楽団のイメージが強いが、ここではシンフォニア・オブ・ロンドンとフィルハーモニア管弦楽団を振っている。
    と言ってもバルビローリ節は健在であり、充分聴けるがちょっと録音が良くなく、現在では良い音質のCDが出回っているのでこの盤をおすすめする理由はないだろう。

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