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TOP > My page > Review List of 大地の歌
Showing 1 - 8 of 8 items
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3 people agree with this review 2010/09/06
ラフマニノフの3番については、既に40枚以上の音源を有しているが、このCDは、その中でも1、2を争う名演奏である。 ゆったりとしたテンポで始まり、丁寧に音を再現してゆく、これだけの演奏がライブだなんて信じられない。カデンッアも凄い。 オケもまた、雄弁に語り、今まで聞こえていなかった木管の音が透き通った空気を抜けて、さえずる部分には、思わず、ハッとさせられた。 ラフマ二ノフ好きの人は必聴の、隠れたる名盤です。今になってこんなに素晴らしい演奏に巡り合えた事に感謝。
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6 people agree with this review 2010/07/05
素晴らしい演奏。大フィル盤や、新日本フィル盤も良いが、やはりこの盤を聴くと、「日本のオケは未だしだなぁ」、と思ってしまう。 それだけに、なごりの残響に水を差す、恐らく日本人であろう(ドイツ人じゃあないね)の「ブラボ!」に腹が立つ。この部分、技術的にカットできないかなぁ。
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4 people agree with this review 2010/07/03
失敗作です。ハッキリ言って。 第一楽章第一主題をオケに代わって、ピアノがなんとも情けなくなぞるだけ。折角の音楽を大なしにしてしまっている。 企画者の自己満足でしょう。 「ピアノ協奏曲第5番」等と呼ぶべきものではなく、「交響曲第2番ピアノ入り」でよい。
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5 people agree with this review 2010/06/30
これまで、私にとって、ショパンのコンチェルトのレコード・CDと言えば、長くワイゼンベルク盤でした。その後、驚異的な、ツィマーマンの弾き振り盤が出ると、「もうこれ以外の演奏は聴けない」と思いました。確かに、ラン・ラン盤などは、技巧だけで、ショパンの心が伝わってきません。オケ(ウィーン・フィル)も、お付き合いで「伴奏」している感じ。 そこに新たに現れた、小山実稚恵盤は、かの、ツィマーマンさえ、軽やかに追い抜いてしまった。ツィマーマンが、ショパンの魂と、オーケストレーションの編曲で、このコンチェルトを「再創造」したとすれば、小山さんは、何よりもタッチで、繊細なショパンの心を再現してくれたようです。楽譜も新しいものを使っているようで、オケも、ところどころで、オヤッと思わせる、自己主張を聴かせます。ラフマニノフを得意とする小山さんですが、その延長線上の技巧でショパンを弾いていない事が何よりの驚きです。そこが、中村紘子さんや、ラン・ランとの大きな違いとなって現れています。ツィマーマン盤の価値は決して下がりませんが、今では、小山さん盤が、私のスタンダードとなっています。
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1 people agree with this review 2010/05/26
良い意味で「年齢」を感じさせない逸材である。 育ち盛りのせいか、ジャケットの写真より、背がスラリとしており、指も長い。そして、一曲に向かう時の「緊張感」! やはり、東洋人として、瞑想や禅の境地に近い、深い意識に入って演奏しているのかもしれない。 同年齢の日本人の子供と比べものにならない位、「大人」である。 しかも、「優等生の」安全運転では決してなく、彼の解釈したショパンを再現しているのが凄い。 例えばポリーニのエチュードと比べたら、私は文句無く、牛牛を選ぶ。 それにしても、妙な「芸名」をつけたものだ。 これも、「売り込み」の一貫だろうが、いつか、コンチェルトを聴いてみたい。 このCDは価格も安いし、ショパン好きなら、買わない手はないだろう。
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0 people agree with this review 2010/05/21
アーネムとの4番が最高だったので、大編成オケの演奏の「ド迫力」を期待して買ったが、正直、あてが外れた。 特に音が「分厚く、重戦車のように」なる分けでもなく、まぁ、ホルン・ソロが良いくらい。 テンポは小林さんの他の盤と比べても、「速すぎる」と感じた。 最後の「凱旋行進曲」も、輝かしさが「今ひとつ」。 私の再生装置との相性が悪いのだろうか? 日フィル、足引っ張ってないか? 消化不良になってしまったので、改めてアーネム単独盤を買うことにした。 今のところ、私にとって、この曲のベストは、バーンスタインVPOであることは変わらない。
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いくら、クナ&ミュンヘン・フィルのコンビと言っても、このCDの音はひど過ぎる。最後まで期待をこめて聴き続けたが、「感動」には程遠い。何度途中でやめようと思ったことか。 よほどのクナ・ファン(自分もそのつもりでいたが)でない限り、買う必要は無いCDである。 デッカのウィーンフィル盤が新たにオープンリールから復刻されたらしいが、そちらに期待しよう。 デッカの1000円版の薄っぺらいスタジオ録音の方が、まだましである。 「安かろう、悪かろう」の典型と言えよう。
1 people agree with this review 2010/05/20
先日、遅ればせながら、初めて小林さんのライブを聴いた。独特の棒さばきと、聴かせどころで思わず出る「うなり声」、本当に全身で音楽をフォルムしている、と思った。そのコンサート会場でこのCDを入手し、帰宅後直ぐに聴いたが、これまで私の中でのベストであったDGのムラヴィンスキー、RCAのストコフスキーを凌駕する大熱演(うなり声も聞こえる)に、「チャイコの4は、こうでなくては!」と思うと同時に、ライブで聴いた日フィルのパフォーマンスの低さを痛感せざるを得なかった。日本のオケは未だし、である。 このアーネム・フィルは、重戦車のような弦のうねり、金管の輝き、打楽器の強打など、小林さんの思い通りの音楽を「再現」している。 ムラヴィンスキーのような「縦軸横軸ピッタリの完璧アンサンブル」、ストコフスキーのような「やりたい放題の面白さ」ではなく、おそらく、チャイコフスキーが思い描いた『音』はこれではなかったのか?と思える、スタンダードかつ「熱い」演奏である。4番好きの人なら、必聴の一枚と言えよう。
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