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TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
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0 people agree with this review 2010/03/19
ハイドン、ボッケリーニのチェロ協奏曲・・・何れも1967年の録音でまだデュプレが不治の病い発症前の演奏でありますが所謂古典曲の演奏にしたら大変情深いロマンチックな・・・そう、生涯をかけた演奏に聴こえて来るのは不思議なもので、だからこそデュプレの演奏姿勢の大切さが伝わって来るのでしょう。第1コンチェルトより有名なハイドンの第2チェロコンチェルトはバックがバルビローリ/LSOだからというわけではありませんが他の二曲(これらはバレンボイム/ECOがバック)よりかなり起伏の多い演奏でタイムも@16’41A7’09B5’56と他の演奏家のものより長くなって歌うような感じであります・・・これがハイドンか?って感じ!。ハイドン第1チェロコンチェルトは@9’31A9’43B6’47とやや他の演奏より第2楽章に時間をかけますが先のバルビローリよりあっさり味。ボッケリーニの方は19世紀後半のドイツのチェリスト、グリュッツマッハーという人がボッケリーニの諸チェロコンチェルトから聴かせ部分を中心に丁度テープつなぎ合わせの様に編曲したものだけに元々派手になってしまった曲を更に演奏で情熱的に演奏しているものだからなる程聴きごたえはあります。演奏タイムは@9’27A6’54B6’20とこれもやや長めなのですが原曲と相俟ってとにかく優美繊細さも満開桜であります。デュプレはその後発症して1980年代初めに亡くなってしまうのですが私と同じ年代だけに当時ある意味ショックでありました、古典曲のこれらの演奏を聴き直し余計今回感じ入りました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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1 people agree with this review 2010/03/19
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0 people agree with this review 2010/03/18
本盤と同一演奏と言う前提で本盤収録曲とは少し異なりますがこの事にも触れて参考に供したいと思います(本盤収録曲中ブラームス交響曲第2番、バッハ管弦楽組曲第3番は私の持っている盤には含まれておりません)。私の聴いているベーム演奏盤はモーッアルトの第35番と(本盤には入っていない)交響曲第41番、K525セレナードをVPOを振って1939〜1943年に録音したものでベームがまだ40歳超えた若い頃の演奏で何れもやはり若さというものが発露している様に思えます。交響曲については我々オールドファンにはどうしてもDGに後年1960年前後にBPOを振って後期交響曲シリーズで録ったものと比較してしまいますね。演奏タイムとしては第41番@8’02A9’29B5’11C6’04とBPO演奏の@7’38A7’40B5’24C6’25と見れば聴いても明らかに第2楽章はじっくり取り組んでいます。それだけにあのBPO演奏から受けた引き締まった印象とは隔たりがあります、しかし第4楽章の突っ込みそうな激しさはかつてのベームはそうだったのかという感慨を私に残しました。第35番についてはBPO分が@5’32A4’50B3’32C3’53に対し本VPO演奏分も@5’43A4’54B3’33C3’50と殆ど変わっていないです。私の聴いている盤は安物海外分でおまけに録音時期の古い割にはちゃんとそれなりに音も鑑賞には差し支えありません。モーッアルトで残るK525アイネクライネ・・・は例えば1970年代のVPO演奏盤の一つが@6’11A5’54B2’22C4’52と晩年ベームの遅い演奏に対しやはり同じVPOでも戦中録音は@4’23A5’41B2’07C3’09と全体一回り早くなっていることが特徴で中でも最終楽章のテンポの触りは面白く聴きました。次にベーム/VPO演奏でシューベルトの未完成交響曲とブラームス交響曲第1番なのですが、同じソースなのか後述するように自信がありません。先ずブラームス交響曲第1番から入りますとこの曲はベームに合った曲というか特に私は1959年DGでBPOを振って録った演奏盤(タイム@12’29A9’21B4’33C16’34)の妥協しないドイツ武骨さと颯爽さが混じった分が忘れられない者であります・・・こういう方が多いと思っております。VPOとの1954年ライブ盤(タイム@13’11A10’35B4’05C16’21)や我々には身近な1975年全集盤(同@13’43A10’50B4’35C17’20)、同年東京ライブ盤(同@14’13A10’41B5’04C18’05)なども全て聴いたわけではありませんが中々ベームの増加しつつある味わいがする名演として知られております。そうした事を頭に置きながらさて1940年前後のVPO演奏本盤は私の聴いている盤がタイム@14’27A9’29B4’50C17’02となっており情報として入手した一例@13’18A9’30B4’27C17’06とは明らかに異なっており私の聴いている盤の第1楽章は展開部でやたらテンポというか歩幅を大きく取りそれが時として宙ぶらりんになってしまいそうな危うさに繋がりそうな感じがしました。ただ最終楽章に向かってはベームの実直な取り組みが活きた素晴らしい演奏に帰結しております。「未完成交響曲」はこの旧録音が@13’32A10’18と第1楽章は反復を含んでのタイムで同じ1940年代録音のタイム情報@12’19A12’55と大きく異なるのは気になる処ではあります。音源自体の問題かもしれません。しかし私の聴いている「未完成」は抑制のとれた知情バランスの良いものです。いずれにしても本盤演奏が私の聴いている盤と録音時期が似ているだけで同一という確信は正直得ていないのですがベームの若い頃の芸風を知る格好の物かと思います。最初に申し上げた様に本盤収録分と私の持っている盤の収録分が少し異なる事や同じ曲でも同一演奏かの保証がないのでこの頃のベーム演奏の傾向ととらえて取りあえずOKラインとしておきましょう。このように私たちがこだわっている演奏音源について突き詰めれば甚だ頼りない物で極論すればベーム/VPOとなっていても実は全く違った演奏かもしれないことがあり得るわけです。コンピーターで例えばベーム風な演奏を制作してベーム演奏だとされても少なくとも私にはそれを聴き抜く能力は備わっていないという告白をしなければなりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/03/18
カラヤンのR.シュトラウス作品の聞かせ上手は今更述べる必要はありません、私はDGへのBPOとの「英雄の生涯」、DECCAへのVPOとの「ツァラトゥストラ・・・」のどちらも1959年録音のLPでその演奏の素晴らしさを知った世代であります。「ツァラトゥストラ・・・」に関しては本盤演奏は後年2回(1973年、1983年のDGへの再録が代表的なもの)の内の1973年分でBPOとシュヴルベのヴァイオリンがカラヤンのやや全体レガート気味に進めるに加えてその合奏力というかその凄さ・精緻さが聴き物となっております。1973年録音演奏盤に接したのもやはり(DG)LPで例の序奏録音にウーンと唸ったのを覚えております。1959年収録のDECCA盤はオーケストラVPO、ボスコフスキー・ヴァイオリンの美しさとカラヤンの欲がぶつかり合う演奏タイム32’45でありこの1973年演奏盤は演奏時間も延びて34’54とカラヤン絶好調時のそれこそ「語り」になっております。本盤のジャケットイメージは不明なのですが印象的なLPジャケット表紙写真もアポロ12号からのもの?でした。1959年演奏、1973年演奏・・・どちらも好きな演奏であります。なお、1983年BPO(ヴァイオリンはプランディス担当)との再録盤(タイムは更に長くなり35’57とHMVレビューにはあります)は聴いておりませんが聴き比べしたいですね。本盤はLPとして再登場らしく嬉しいことであります。「ツァラトゥストラ・・・」だけの収録と思われ最高ランクの演奏がCDとは違った味で楽しめましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
3 people agree with this review 2010/03/17
ベームの最後の録音(彼が゛亡くなる前年1980年の録音でありこの録音直前?来日公演がなされています)・・・ベートーヴェン第九シンフォニーでやはり最期まで信頼のおけたVPOとの演奏で独唱者はHMVレビューにもあるような1980年当時夢のような組み合わせメンバーだったとも言われております。ベームの第九は九種類以上の演奏盤が確認されるですが内三種類(1970,1973,1980の各年録音)VPOとの分があり私たちに身近なのは1970年盤とこの1980年盤ですね。全集からの前者分の演奏タイムは@16’46A12’08B16’38C〜D27’09で幾分長めなのは先刻承知なのが後者は更にそれを上回って@18’32A13’16B18’17C〜D28’34と一聴ベームの老化現象(失礼!・・・でも晩年指揮者がスローになった典型と単純に受け止めました)とのおつきあいも覚悟しなければ・・・と思ってはいました。第1楽章ゆったりと筆に充分墨を含ませて筆遣い大きく・・・こういった風がスケール感が大きいというのか私にはもうひとつ分かってはおりません・・・。時にはボタボタ方式にも聴こえますがVPOの弦は健在、中ほど盛り上がる処は神々しいとも受取れました。第2楽章はもうすっかりベームの世界、落ち着いて急ぎません。ティンパニーもそんなに鋭く鳴らさないで特に管楽器が美しく聴けます。忙しく時間の急く方には不向きな感じでしょう。第3楽章は更に当然な事ですがVPOの美音とマッチ、悠揚迫らぬ世界が展開されます。途中の弦ピカートの移転は明確にされ・・・終結部は静寂感が満ちます。最終声楽部でははじめそんなにテンポの遅さは気にならなかったのですがテノール(ドミンゴ)登場では実に堂々とした構えで合唱も勿論ゆっくり目であります。結局この演奏は最晩年ベームとVPO他メンバーの「ある相互の理解・認識」の下に展開された武骨な世界でありベームファンは是非聴かれることとそうでない方はこんな他には取替え難いじっくりした第九もあるという確認をしても面白いのではないでしょうか。私は当面その味わいを自己の中に下ろしていく途中でありOK以上のランクを先ず確保しておきます。私は知人からDG盤LP二枚組のものを借りて聴いたのですがベーム若かりし頃の写真やR.シュトラウスとのVPO演奏会での指揮台での対面や、ワルターとのツーショットなど興味ある写真も説明書に載っておりました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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0 people agree with this review 2010/03/17
カラヤンのR.シュトラウス作品の聞かせ上手は今更述べる必要はありません、私はDGへのBPOとの「英雄の生涯」、DECCAへのVPOとの「ツァラトゥストラ・・・」のどちらも1959年録音のLPでその演奏の素晴らしさを知った世代であります。「ツァラトゥストラ・・・」に関しては本盤演奏は後年2回(1973年、1983年のDGへの再録が代表的なもの)の内の1973年分でBPOとシュヴルベのヴァイオリンがカラヤンのやや全体レガート気味に進めるに加えてその合奏力というかその凄さ・精緻さが聴き物となっております。1973年録音演奏盤に接したのもやはりし(DG)LPで例の序奏録音にウーンと唸ったのを覚えております。1959年収録のDECCA盤はオーケストラVPO、ボスコフスキー・ヴァイオリンの美しさとカラヤンの欲がぶつかり合う演奏タイム32’45でありこの1973年演奏盤は演奏時間も延びて34’54とカラヤン絶好調時のそれこそ「語り」になっております。印象的なLPジャケット表紙写真もアポロ12号からのもの?でCDもそれを継投しております。1959年演奏、1973年演奏・・・どちらも好きな演奏であります。なお、1983年BPO(ヴァイオリンはプランディス担当)との再録盤(タイムは更に長くなり35’57とHMVレビューにはあります)は聴いておりませんが聴き比べしたいですね。なお、本盤「ツァラトゥストラ・・・」以外の曲は未聴ですので素晴らしいランク止まりにしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
カラヤンのR.シュトラウス作品の聞かせ上手は今更述べる必要はありません、私はDGへのBPOとの「英雄の生涯」、DECCAへのVPOとの「ツァラトゥストラ・・・」のどちらも1959年録音のLPでその演奏の素晴らしさを知った世代であります。「ツァラトゥストラ・・・」に関しては本盤演奏は後年2回(1973年、1983年のDGへの再録が代表的なもの)の内の1973年分でBPOとシュヴルベのヴァイオリンがカラヤンのやや全体レガート気味に進めるに加えてその合奏力というかその凄さ・精緻さが聴き物となっております。1973年録音演奏盤に接したのもやはりし(DG)LPで例の序奏録音にウーンと唸ったのを覚えております。1959年収録のDECCA盤はオーケストラVPO、ボスコフスキー・ヴァイオリンの美しさとカラヤンの欲がぶつかり合う演奏タイム32’45でありこの1973年演奏盤は演奏時間も延びて34’54とカラヤン絶好調時のそれこそ「語り」になっております。印象的なLPジャケット表紙写真もアポロ12号からのもの?でCDもそれを継投しております。1959年演奏、1973年演奏・・・どちらも好きな演奏であります。なお、1983年BPO(ヴァイオリンはプランディス担当)との再録盤(タイムは更に長くなり35’57とHMVレビューにはあります)は聴いておりませんが聴き比べしたいですね。なお、本盤「ツァラトゥストラ・・・」以外の曲は未聴ですので素晴らしいランク止まりにしておきます。仕様上の諸点については他のレビューを参考にされたらと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
4 people agree with this review 2010/03/16
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0 people agree with this review 2010/03/15
イ・ムジチの「四季」は六回録音されているそうで私などは本盤演奏の1959年録音のアーヨ(一連のイ・ムジチの四季はアーヨのものの1952年のモノラル盤がスタートという事であります)がヴァイオリン担当の演奏(演奏タイムは春11’21夏10’32秋12’25冬9’01)LPが忘れられないです。当時そのLPには全曲スコアがついておりました。私の年代ではミュンヒンガーやこのアーヨ/イムジチの四季から入ったわけですが、ことイムジチ盤では以降の再録よりこのアーヨのものが頭にすり込まれており「最高」レベルであれます。ミュンヒンガーはドイツ風ガッチガッチなのに対して重心はこれよりやヽ軽めに対照的に透き通る明るい音色のきっちりしたイムジチのこの演奏は価値としては永遠だと思います。オリジナルジャケットデザインの本CD盤は現在販売されていないとの事で残念なことであります。私の知っている以降分の演奏タイムだけメモしますと1969年ミケルッチ演奏分が春11’04夏10’45秋12’26冬9’15とタイム的には前回を踏襲していますがリズム・メリハリ感が抜群の演奏でありました。そして四回目となる1982年女流コンマスのカルミレッリのものが春10’39夏9’56秋12’03冬9’02と若干トーン変化があり特に「秋」の第2楽章や続く第3楽章に特徴があるように感じました。1995年のシルブ担当分は春10’49夏11’01秋11’39冬8’49と「夏」に力点が置かれた具合になっております。こうなってるとやはり先入観というのは恐ろしくイタリアの突き抜ける青い空を当時新鮮に思わせた初めの方にどうしても引き摺られ他の注目すべき演奏盤も続出して(今やHMVカタログだけでも250種類以上の盤があるようです)、同じイ・ムジチでも後発組は割を食う感じなのは仕方ないのでしょうか・・・。なお、このアーヨ演奏ステレオ盤は他に出ているようなのでそれで間に合いましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/03/14
イ・ムジチの「四季」は六回録音されているそうで私などは1959年アーヨ(一連のイ・ムジチの四季はアーヨのものの1952年のモノラル盤がスタートという事であります)のヴァイオリン担当の演奏(演奏タイムは春11’21夏10’32秋12’25冬9’01)LPが忘れられないです。当時そのLPには全曲スコアがついておりました。私の知っている分の演奏タイムだけメモしますと1969年ミケルッチ演奏分が春11’04夏10’45秋12’26冬9’15とタイム的には前回を踏襲していますがリズム・メリハリ感が抜群の演奏でありました。そして四回目となる本演奏1982年女流コンマスのカルミレッリのものが春10’39夏9’56秋12’03冬9’02と若干トーン変化があり特に「秋」の第2楽章は引っ張っており続く第3楽章は妙に急ぐ・・・途中でコントロールアップされ乱目めいたように感じました。ヴァイオリンは少し線が細く思える時もありますがテクニック万全でこの点は問題ないと思いました。1995年のシルブ担当分は春10’49夏11’01秋11’39冬8’49と「夏」に力点が置かれた具合になっております。こうなってるとやはり先入観というのは恐ろしくイタリアの突き抜ける青い空を当時新鮮に思わせた初めの方にどうしても引き摺られ他の注目すべき演奏盤も続出して(今やHMVカタログだけでも250種類以上の盤があるようです)、同じイ・ムジチでも後発組は割を食う感じなのは仕方ないのでしょうか・・・。なお、私は見てはいないのですが1989年収録のアゴスティーニが担当したDVD(タイム計46’00)が本盤はセットなのでその分楽しめるのでは・・・商品アイデアとして面白いと思われます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
3 people agree with this review 2010/03/14
イ・ムジチの「四季」は六回録音されているそうで私などは1959年アーヨ(一連のイ・ムジチの四季はアーヨのものの1952年のモノラル盤がスタートという事であります)のヴァイオリン担当の演奏(演奏タイムは春11’21夏10’32秋12’25冬9’01)LPが忘れられないです。当時そのLPには全曲スコアがついておりました。私の知っている分の演奏タイムだけメモしますと1969年ミケルッチ演奏分が春11’04夏10’45秋12’26冬9’15とタイム的には前回を踏襲していますがリズム・メリハリ感が抜群の演奏でありました。そして四回目となる本演奏1982年女流コンマスのカルミレッリのものが春10’39夏9’56秋12’03冬9’02と若干トーン変化があり特に「秋」の第2楽章は引っ張っており続く第3楽章は妙に急ぐ・・・途中でコントロールアップされ乱目めいたように感じました。ヴァイオリンは少し線が細く思える時もありますがテクニック万全でこの点は問題ないと思いました。1995年のシルブ担当分は春10’49夏11’01秋11’39冬8’49と「夏」に力点が置かれた具合になっております。こうなってるとやはり先入観というのは恐ろしくイタリアの突き抜ける青い空を当時新鮮に思わせた初めの方にどうしても引き摺られ他の注目すべき演奏盤も続出して(今やHMVカタログだけでも250種類以上の盤があるようです)、同じイ・ムジチでも後発組は割を食う感じなのは仕方ないのでしょうか・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/03/13
本盤と同一演奏と言う前提なのですが、私の聴いているベーム演奏盤はモーッアルトの交響曲第41番と第35番そしてK525セレナードをVPOを振って1939〜1943年に録音したものでベームがまだ40歳超えた若い頃の演奏で何れもやはり若さというものが発露している様に思えます。交響曲については我々オールドファンにはどうしてもDGに後年1960年前後にBPOを振って後期交響曲シリーズで録ったものと比較してしまいますね。演奏タイムとしては第41番@8’02A9’29B5’11C6’04とBPO演奏の@7’38A7’40B5’24C6’25と見れば聴いても明らかに第2楽章はじっくり取り組んでいます。それだけにあのBPO演奏から受けた引き締まった印象とは隔たりがあります、しかし第4楽章の突っ込みそうな激しさはかつてのベームはそうだったのかという感慨を私に残しました。第35番についてはBPO分が@5’32A4’50B3’32C3’53に対し本VPO演奏分も@5’43A4’54B3’33C3’50と殆ど変わっていないです。私の聴いている盤は安物海外分でおまけに録音時期の古い割にはちゃんとそれなりに音も鑑賞には差し支えありません。モーッアルトで残るK525アイネクライネ・・・は例えば1970年代のVPO演奏盤の一つが@6’11A5’54B2’22C4’52と晩年ベームの遅い演奏に対しやはり同じVPOでも戦中録音は@4’23A5’41B2’07C3’09と全体一回り早くなっていることが特徴で中でも最終楽章のテンポの触りは面白く聴きました。次にベーム/VPO演奏でシューベルトの未完成交響曲とブラームス交響曲第1番なのですが、同じソースなのか後述するように自信がありません。先ずブラームス交響曲第1番から入りますとこの曲はベームに合った曲というか特に私は1959年DGでBPOを振って録った演奏盤(タイム@12’29A9’21B4’33C16’34)の妥協しないドイツ武骨さと颯爽さが混じった分が忘れられない者であります・・・こういう方が多いと思っております。VPOとの1954年ライブ盤(タイム@13’11A10’35B4’05C16’21)や我々には身近な1975年全集盤(同@13’43A10’50B4’35C17’20)、同年東京ライブ盤(同@14’13A10’41B5’04C18’05)なども全て聴いたわけではありませんが中々ベームの増加しつつある味わいがする名演として知られております。そうした事を頭に置きながらさて1940年前後のVPO演奏本盤は私の聴いている盤がタイム@14’27A9’29B4’50C17’02となっており情報として入手した一例@13’18A9’30B4’27C17’06とは明らかに異なっており私の聴いている盤の第1楽章は展開部でやたらテンポというか歩幅を大きく取りそれが時として宙ぶらりんになってしまいそうな危うさに繋がりそうな感じがしました。ただ最終楽章に向かってはベームの実直な取り組みが活きた素晴らしい演奏に帰結しております。「未完成交響曲」はこの旧録音が@13’32A10’18と第1楽章は反復を含んでのタイムで同じ1940年代録音のタイム情報@12’19A12’55と大きく異なるのは気になる処ではあります。音源自体の問題かもしれません。しかし私の聴いている「未完成」は抑制のとれた知情バランスの良いものです。いずれにしても本盤演奏が私の聴いている盤と録音時期が似ているだけで同一という確信は正直得ていないのですがベームの若い頃の芸風を知る格好の物かと思います。取りあえずOKラインとしておきましょう。このように私たちがこだわっている演奏音源について突き詰めれば甚だ頼りない物で極論すればベーム/VPOとなっていても実は全く違った演奏かもしれないことがあり得るわけです。コンピーターで例えばベーム風な演奏を制作してベーム演奏だとされても少なくとも私にはそれを聴き抜く能力は備わっていないという告白をしなければなりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/03/13
このブラームス協奏曲集盤へは2008/11にコメントを入れたのですがブレンデル演奏のピアノ協奏曲第2番等について補完しておきたいと思います。先ず1973年ハイティンク指揮RCOのバックでのこの第2ピアノ協奏曲の演奏、タイムとしては@17’58A9’22B12’17C9’20と後年アバド/BPOと録った@17’52A9’20B12’15C9’21と殆ど変わらないのですが演奏自体は全体録音状態なのかRCOサウンドなのか重たい感じがします。第1楽章クライマックスがこの重たさで活きてこないようです、しかし第2楽章ではこの重たさが良い方向に作用します。チェロ等室内楽的味わいが出る第3楽章、ブレンデルはどうも短調的な処はもう一つ私の気持に迫るものが薄いです。最終楽章・・・あの突き抜けるような明るさがソフトタッチが災いとなり乏しいものとなりました。ピアノ協奏曲第1番についてはデータ周辺だけ申しますと1973年イッセルシュテットのバック分録音演奏タイムは@22’39A14’02B12’35で後年1986年アバド伴奏分の@22’42A13’45B12’18とこれもそんなにタイム差はありません。本演奏・・・要はピアノ協奏曲旧盤で両曲どちらかと言えば私は第1番の方が好きであります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/03/12
1958年前後はBPOの「合唱」録音が続出(カラヤン、フリッチャイ、クリュイタンス・・・)した頃で競争下ビジネスも大変だったし、現在は演奏法の変化・古楽器演奏トレンドで録音の意義や位置付けというのが追いついていない状態であります。かたやクラシック音楽愛好家の方はまさに制作・販売会社の手にのった如くヒストリカル・クラシックな復刻演奏盤への傾倒がこの状況に輪をかけているようですね。さて、このフリッチャイ指揮の第九は彼のいつもの少し余裕のない演奏が逆に寄与したのか気迫に満ちた演奏になっており現在では中々聴けないものとなっています。楽章毎の対比感切り口での扱いが鮮明でもあり第2楽章の鋭い速めの運びに対しての第3楽章は全体バランスからすればゆっくりした感じで皆さんコメントされている通りかと思います。演奏タイムとしては@16’42A10’31B18’00C6’13D16’58と最終楽章に向かってのスピードアップは大したものです、なお、ここではフィツシャー・ディスカーウが珍しく第九に起用されているのが注目されます。 その他独唱者も私の年代ではお馴染の面々で錚々たるものでありました。1957年録音のエグモント序曲(タイム8’56)は出だし頃意外とゆっくりとし又軽い感じがしたのですが各楽器の音色が明確で後半は引き締まったクライマックスフィナーレにつなげております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/03/11
ベーム/VPO演奏でシューベルトの未完成交響曲とブラームス交響曲第1番セットの盤は数種ある様で本盤演奏を1940年代という前提でコメントいたしますが、同じソースなのか後述するように自信がありません。先ずブラームス交響曲第1番から入りますとこの曲はベームに合った曲というか特に私は1959年DGでBPOを振って録った演奏盤(タイム@12’29A9’21B4’33C16’34)の妥協しないドイツ武骨さと颯爽さが混じった分が忘れられない者であります。VPOとの1954年ライブ盤(タイム@13’11A10’35B4’05C16’21)や我々には身近な1975年全集盤(同@13’43A10’50B4’35C17’20)、同年東京ライブ盤(同@14’13A10’41B5’04C18’05)なども全て聴いたわけではありませんが中々ベームの増加しつつある味わいがする名演として知られております。そうした事を頭に置きながらさて1940年前後のVPO演奏本盤は私の聴いている盤がタイム@14’27A9’29B4’50C17’02となっており情報として入手した一例@13’18A9’30B4’27C17’06とは明らかに異なっており私の聴いている盤の第1楽章は展開部でやたらテンポというか歩幅を大きく取りそれが時として宙ぶらりんになってしまいそうな危うさに繋がりそうな感じがしました。ただ最終楽章に向かってはベームの実直な取り組みが活きた素晴らしい演奏に帰結しております。「未完成交響曲」はこの旧録音が@13’32A10’18と第1楽章は反復を含んでのタイムで同じ1940年代録音のタイム情報@12’19A12’55と大きく異なるのは気になる処ではあります。音源自体の問題かもしれません。しかし私の聴いている「未完成」は抑制のとれた知情バランスの良いものです。いずれにしても本盤演奏が私の聴いている盤と録音時期が似ているだけで同一という確信は正直得ていないのですがベームの若い頃の芸風を知る格好の物かと思います。取りあえずOKラインとしておきましょう。このように私たちがこだわっている演奏音源について突き詰めれば甚だ頼りない物で極論すればベーム/VPOとなっていても実は全く違った演奏かもしれないことがあり得るわけです。コンピーターで例えばベーム風な演奏を制作してベーム演奏だとされても少なくとも私にはそれを聴き抜く能力は備わっていないという告白をしなければなりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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