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Review List of レインボー 

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  • 8 people agree with this review
     2012/01/31

    往年の指揮者フィストゥラーリが残した録音の1つ。
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してイッポリート=イワノフ『コーカサスの風景』と、グリエール『赤いけしの花』組曲を収録。
    多分世界初復刻。
    どちらもツボを心得た的確な名演奏であり、特にコーカサスの風景は知名度のわりには音源が少なく、この盤はファーストチョイスにも良いだろう。
    年代を考えれば音質はとても良いと思う。
    価格も安いし、マルチバイのお供にでもどうだろうか。

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     2012/01/30

    タイトルを見ててっきり祝典的な作品ばかりを集めたCDかと思ったのですが、中身はデ・ハスケの普通の新作集でした。
    後半に行けばポップス系の作品も収録されています。
    収録曲中ローストが一番知名度のある作曲家ですが、その他は正直いまいちな知名度。
    作品をそれに相応するような出来であって、まぁ微妙な所でしょう。
    演奏している、ドイツ連邦軍司令部中央軍楽隊は西ドイツ時代に創立された名門。
    指揮のミッシェル・シュラム中佐は1995〜2001年までこの軍楽隊の隊長を務めていました。
    この軍楽隊は1960年代前後にフィリップスにシュテファン大佐と多数のドイツ・マーチを録音した事で知られており、その戦前派とも言われる歯切れの良いテンポの演奏、ガシッとした重厚なサウンドは高い評価を受けています。
    しかし、このCDではそのようなサウンドは鳴りを潜め、ウィンドアンサンブル的なソフトなサウンドに変わっております。
    時代の流れというやつなのでしょうが、これはとても残念な事です。
    演奏その物は軍楽隊ですから、技術力で不足はありません、しかし一歩引いたような演奏が目立ちます。
    参考演奏集だからでしょうか?
    尚、一番良い演奏だなと思ったのは4曲あるマーチです。
    この手の作品は得意中の得意とも言えます。
    1997年録音、音質良好。

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     2012/01/29

    イギリス近代の大作曲家として知られるR.V.ウィリアムズの交響曲全集の1枚。
    ナクソスは約10年かけて全集を完成させており、このCDは2000年代の新しい録音です。
    海の交響曲はウィリアムズの最初の交響曲でその名前の通り、壮大な曲調は大海のそれを思わせます。
    全編合唱が活躍するためオラトリオ的でもあり、時には映画音楽的でもあり、オーケストラの機能を存分に活かした名作の1つでしょう。
    ダニエル&ボーンマス交響楽団は曲の魅力を素直に伝えてくれる好演であり、また録音も優れています。

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     2012/01/28

    ベルギーの吹奏楽団では有名なベルギー・ギィデ交響軍楽隊は1832年創立という歴史ある団体。
    このCDは初代ベンダー隊長から第11代ノジー隊長まで歴代の楽長の作品を集めたという大変珍しいCD。
    全12曲中、10曲が世界初録音。
    収録曲はほとんどが行進曲で、時代が新しくなるほどモダンな和声になっているのが良くわかる。
    ベルギーの行進曲はフランスの影響が強く、バンド&トランペット隊による華やかな曲調の作品が多いのが特徴で、このCDでもそうだ。
    初代楽長、ベンダーの、大オーケストラの序曲は、初期のマーチ以外の吹奏楽作品として貴重な物だし、作品もなかなかの出来だ。
    ギィデはヨーロッパ最高とも言われる楽団だが、このCDでもその腕の高さは健在だし、何より先人の作品への敬意と共感に溢れた名演奏だと思う。
    録音も鮮明、音質良好。
    あまり売れるとは思えないが、メーカーはよくぞ出してくれたと言うべきだ。
    行進曲ファンはもちろんだが、吹奏楽ファンにこそ是非とも聴いて貰いたいCDだ。

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     2012/01/27

    イギリス近代音楽の大作曲家としてホルスト等と共に知られるR.V.ウィリアムズ。
    ナクソスの交響曲全集は約10年にかけて録音されたです。
    指揮者は途中で変わりましたが、オケは全曲ボーンマス交響楽団が担当しています。
    このCDはロンドン交響曲と序曲『雀蜂』が収録されています。
    バケルス率いるボーンマス交響楽団の演奏はとても良く、綺麗に仕上がっています。
    録音・音質も良好。

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     2012/01/26

    昔は吹奏楽の録音と言えば、マーチばかりだったのですが、年々減り続け今や国内盤は10年に一枚新録音があれば良いと言うような状況で、海外盤もだいぶ録音が減ってきてます。
    そんな中発売されたこのCDはオブラッソ出版の参考演奏集と言った感が強いですが、全曲新録音によるマーチ集、それもコアなマニア向きのような珍しい選曲をしています。
    ハンス・ホネガーを初めとしたスイスのマーチが収録されているのは発売元がスイスの会社だからでしょう。
    ピーター・フィーゲル指揮、ライプツィヒ放送吹奏楽団による演奏で30数人の録音ながらもドイツ式編成のバンドのため、ガシッとした重厚なサウンドが特徴的で、演奏のほうも手堅くまとめられていて悪くないです。
    録音は同じスイスの、アモス・レーベルが担当しています。
    このアモスと言う会社、吹奏楽系のレコード会社で、吹奏楽曲、特にマーチでマニアックな選曲をさせたら多分世界一と言う会社。
    録音も良く、その柔らかいサウンドは耳馴染みも良いです。
    マニアなマーチ・ファンおすすめのCD。

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     2012/01/25

    国歌のCDは歌あり歌なしと多く発売されております。
    このCDはラテン・アメリカ諸国の国歌を集めたCDで、だいたい日本で手に入る国歌集というのは各国まんべんなく収録されている物が多く、このCDのように1つの地域に特化した音源は珍しいのではないでしょうか。
    演奏は、スペイン海軍マドリッド海兵団軍楽隊というバンドが演奏しているようです。
    尚、指揮者の記載はありません。
    正直演奏の出来は良いとは言えません。
    軍楽隊による演奏ですので歌もありません。
    ただ、このCDはなんといってもあまり聴く機会が少ないラテン・アメリカ諸国の国歌がまとまってかつ安価で聴けるという点に尽きるでしょう。
    音はそんなに悪くないと思います。

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     2012/01/24

    近現代の吹奏楽曲を集めたCDで、ヴァージニア州ラングレー空軍基地を本拠地とする、アメリカ空軍ヘリテージ・オブ・アメリカ軍楽隊による演奏です。
    指揮は1984年〜1995年まで楽長を務めた、ローウェル・グラハム大佐。
    収録曲は主にアメリカの作品であり、パーシケッティ、スタンプ、バーバー、R.V.ウィリアムズと言った知られた作曲家の作品も収録されています。
    また何曲か珍しい作品もあります。
    丁寧に整えられた演奏で、悪くないでしょう。
    空軍の地方軍楽隊ではありますが、実力の高さが伺い知れる一枚。
    ただし、いわゆる熱演と言われる演奏が好みの方にはおすすめしません。
    録音については、残響が少なく乾いた音ですが、反面各楽器の音は良く聴こえます。
    このへんは好みの問題ですが、残響についてはもう少しあったほうが良いです。
    1990〜94年の録音とあるので、どうやら編集盤のようですね。

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     2012/01/23

    K. ケリー大尉指揮、イギリス・グルカ連隊軍楽隊&バグパイプ隊演奏のCDです。
    数多いイギリスの軍楽隊、日本でこのバンドの演奏を聴けるのは珍しい事ではないかと思うが、演奏は終始イン・テンポ、バグパイプ隊と共演している時はそうでもないが、バンド単体での演奏はあまり聴けた物ではないと思う。
    また人数がそれほど居ないようで音に厚みがない事もマイナス。
    音質は悪くないが、基本的にマニア向きのCDだと思う。

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     2012/01/22

    オランダのデ・ハスケは楽譜がメインの会社だが、CDも出している。
    このCDはマーチを集めた物、それもほとんどが新作(録音当時)という珍しいCDだ。
    新作といってもオーソドックスなスタイルの曲が多く、変に現代的と言う事はなく聴きやすい曲が多い。
    ちなみに収録曲の楽譜は全て出版されている。
    演奏は、ベルギー王立空軍軍楽隊(指揮:アラン・クレパン、マウリチェ・デュボイス)と2曲だけ空軍トランペット隊が参加している。
    楽曲解説もないし演奏家の紹介も最小限、デ・ハスケはあくまで参考演奏のCDとして出したのかも知れないが、参考演奏で片付けてしまうには惜しい好演。
    収録曲は軍楽調からポップステイストを含んだ曲まで結構色んなタイプの曲調なのだが、それらを見事に演奏するベルギー空軍軍楽隊の引き出しの広さと、技術力の高さは見事の一言だ。
    録音については問題ないと思う。

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     2012/01/21

    R.V.ウィリアムズと言えば、ホルスト、エルガーと並ぶイギリス近代音楽の大家と知られている。
    彼は9曲にも及ぶ交響曲を残しており、そのどれもが個性的で素晴らしい。
    ナクソスは約10年以上かけて全集を作りあげ、途中指揮者は変わったが、オケは全てボーンマス交響楽団が演奏している。
    このCDは1992〜93年にかけて録音された物で全集では最初期にあたる録音。
    なんといっても田園交響曲が良い!
    オケの透明で繊細な音楽は名演奏だ。
    第6番も決して悪い演奏ではないが、上記を聴き終わったあとだと、ちょっと聴き劣りするのも確か。
    録音・音質は鮮明かつ良好。

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     2012/01/20

    長い間廃盤となっていた音源の待望の復刻。
    白鳥の湖と言えばチャイコフスキーの代表作で、CDも星の数ほど発売されているが、ほとんどが管弦楽による演奏、吹奏楽による演奏というのは珍しいのではないだろうか。
    このCDでは淀明編曲の楽譜を使い(ちなみに原調らしい)フレデェリック・フェネルと東京佼成ウインド・オーケストラによる演奏。
    帯には佼成ウィンドが燃えたと熱い煽り文句が書かれており、まぁこれは少々誇張されてると言えますが、フェネルのタクトの元、力の入った演奏で聴かせてくれます。
    プロらしく技術も不足なく、また表情もなかなかの物です。
    録音も良いと思います。

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     2012/01/19

    繊細で美しいメロディ、ドラマチックな構成をもつチャイコフスキーの作品はまさにカラヤンが得意とする作曲家の一人だ。
    このCDはチャイコフスキーの作品でも特に聴きやすい有名な管弦楽曲を集めたCDです。
    ロメオとジュリエットはまさにドラマチックという言葉が似合う名演奏。
    ラブ・ロマンス物の映画の音楽として使っても違和感がない。
    冒頭のファンファーレがビシッと決まった、イタリア奇想曲、高揚感が見事なスラヴ行進曲も良いが、1812年は大変面白い。
    この演奏では、聖歌のパートをS.ジャーロフ指揮のドン・コサック合唱団が歌った合唱つきの珍しい録音で、ロシア・バスとも言われる低音が大変迫力ある。
    オケの演奏のほうもこれまた劇的、痛快な演奏で良い!
    ただ、大砲はドラティ盤のような音が好みだし、もっとドカンとやってくれたほうが楽しい。
    あともう少し鐘も聴こえてくれたらなぁ…
    でもこの値段なら十分最高レベル。
    音質も録音年を考えれば悪くないです。

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     2012/01/18

    一昔前はアメリカの軍楽隊の音源を手に入れるのは大変難しかったのですが、近年は一般販売されるようになり、入手も簡単に出来るようになりました。
    このCDはイノベーションズと題されたアルバムで、1999年にワシントンのアメリカ空軍軍楽隊と当時の隊長、R.グラハム大佐指揮で録音された物です。
    ショスタコーヴィチは別ですが、バーバー、バルトーク、ストラヴィンスキー、グレンジャーといずれもアメリカで活躍した作曲家の作品を集めております。
    ほとんどが10分を超える吹奏楽としては難曲ばかりなのですが、空軍軍楽隊の演奏はこれらが難曲であるとは思えない程、綺麗にまとめあげています。
    技術の空軍と言われるだけあり、随所で見られる名人芸も聴き物。
    何回か聴けばかなりの大編成で演奏している事がわかりますが、録音がやや乾いた音で上手く伝わらずそれは残念。
    音質は悪くないのですが…

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     2012/01/17

    エルガー、ホルストと並ぶイギリス近代の作曲家の一人、R.Vウィリアムズは9曲にのぼる交響曲を残しています。
    このCDは南極交響曲の別名で知られる第7番と第8番を収録しています。
    南極交響曲は元々映画音楽として作曲された物を再構成した作品で、元が映画音楽と言う事もありウィリアムズの作品の中でも特に親しみやすく、彼の交響曲を初めて聴くという方には真っ先におすすめしたい曲です。
    第8交響曲はどちらかと言えば純音楽的な作品です。
    ナクソスのウィリアムズ交響曲全集は、オーケストラは全てボーンマス交響楽団なのですが、指揮者は何人かが担当しており、このCDではK.バケルスが担当しています。
    とても素晴らしい演奏で、価格も安く音質も良く、おすすめのCDです。

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