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Review List of レインボー 

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     2014/04/26

    東京佼成ウインド・オーケストラがスイスの作曲家の吹奏楽曲を録音したCD。
    指揮はエルンスト・オブレヒト。
    冒頭のチェザリーニ以外は、日本では知名度の低い作曲家ばかりだが、どの曲も渋い、しっかりと書かれていて、決して最近の派手でうるさい作品でないのが良い。
    シュテファン・イェーガー『ロマンティック序曲』やアルベール・ベンツ『ブラック・スパイダー』のような隠れた名曲も。
    佼成の演奏と言えば指揮者によりあたりはずれがあるが、この録音では、あたり。
    落ち着いた、余裕のあるプロらしい丁寧な演奏で、なかなかよい。
    録音は、バランスよく調和されたような音で、悪くないと思う。

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     2014/04/25

    生前、絶大な人気をを誇ったというオーベールの『フラ・ディアボロ』、今日では彼の代表作として知られていますが、演奏されるのは序曲ぐらいで肝心のオペラ本体は知られてないように思います。
    このCDは、マルク・スーストロ指揮、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、デジタル録音初期の時代に録音された物で、あまり多くない全曲盤の中で、モンテカルロのオケによる、フランス的な演奏、大物歌手の歌唱、綺麗な録音ともにバランスが良く、全曲を初めて聴くのにおすすめ出来る演奏です。

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     2014/04/24

    ロマン派中期に活躍したロルツィングの知られざる歌劇『オペラのおけいこ』の全曲盤です。
    このオペラ、他にスィトナーの録音があるようなのですが、CDになっているのはこのクルト・リヒターとウィーン大放送管弦楽団の音源ぐらいだと思います。
    クルト・リヒターは他に3つほど音盤があるだけで、詳細不明な指揮者ですが、きっとローカルに活躍していたのでしょう、このCDでも可もなく不可もなく、多分このオペラ唯一の聴かせ所のオーケストラのチューニングのようなメロディーもしっかりと鳴らして楽しませてくれます。
    少なくとも作品を知るには不足のない演奏。
    録音年を考えれば、音質は良。

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     2014/04/23

    ホームクラシックなんてタイトルの通り、ポピュラーなクラシック曲を集めた初心者向きCDのような一枚になっているが、クラシックを聴いて来た人にもおすすめ出来る一枚。
    演奏は、ポーランドのクラコウ国立フィルハーモニー管弦楽団、指揮はローランド・バーダーで、この手のCDが色々な音源の寄せ集めというのが多いのに対して珍しい新録音(ちなみに録音年は1989年8月)
    演奏もオーソドックスで、初めて聴く方にも聴きやすい、ヘビーな聴き手にはバーダーのカチッとした音楽を楽しむ事が出来ると思う。
    個人的に、モルダウはなかなかの演奏だと思っている。
    録音は若干平板に感じる所もあるが、十分聴ける範囲の音質。

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     2014/04/22

    1984年から開催された、イギリス空軍の音楽祭、フェスティバル・ミュージックのライヴ盤。
    オーケストラはイギリス空軍中央軍楽隊、士官学校軍楽隊、連隊軍楽隊、西部軍楽隊のメンバーからなる合同編成の特別軍楽隊で、指揮者は空軍中央軍楽隊のエリック・バンクス中佐、またゲスト指揮者に当時米国ワシントン空軍軍楽隊長、G.M.バンクヘッド中佐が出演している。
    200人程の大編成での演奏だが、さすが軍楽隊というか、大きな乱れはなく、音楽は流暢に流れていく。
    華麗なるヒコーキ野郎などは正に十八番であるのが良くわかる。
    全体的に収録曲はクラシカルな曲中心で、吹奏楽という枠内ならかなりのハイレベルな演奏ではないか。
    ただ、録音がで大編成バンド特有の迫力ある響きがイマイチ再現出来ていません。
    まぁこれだけの大編成を上手く録るのは難しいと思いますが・・・

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     2014/04/20

    フロトウの代表曲『マルタ』の全曲録音。
    それほど多いとは言えないマルタの全曲録音でもこのCDの音源は、名盤と言って良い一枚で、エレクトーラのオペラ録音で同じみのプライ、ゲッダ、ローテンベルガー等のスター歌手を起用した声楽陣は素晴らしいし、作曲家でもあったロベルト・ヘーガーの指揮は劇場中心に活躍しただけあって、安心して聴ける。
    録音は古いが、2012年発売のこのCDは音は悪くなく、こちらも安心して聴けると言って良いと思う。

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     2014/04/19

    ビゼーのカルメンは様々な演奏が出回っているが、このCDは1951年に、アルベール・ヴォルフ指揮、パリ・オペラコミック座劇場管弦楽団&合唱団の録音で収録された物。
    オケは初演者でもあり、そういう意味では貴重な一枚。
    歌手はおおよそは良いのだが、カルメンだけはなんだか明るい声でちょっと合ってないなあと思いました。
    それよりも聴き所はオケのほうで、生命力あふれる生き生きとした音楽が魅力です。
    特に前奏曲や間奏曲のようなオケナンバーはそう感じるのではないかと思います。
    上記の通り録音は古いのですが、音質は悪くなく、また元々デッカの録音のようで、年代のわりに鮮明に録られていて、聴きやすいと思います。

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     2014/04/18

    オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団によるオーケストラの小品集だ。
    いずれもRCA時代の1970年前後に録音された物で、日本初CD化、世界初CD化も含む。
    フィラデルフィアサウンドと相性の良い東欧・ロシア物はなかなかだし、アンダーソンではこれぞアメリカというような楽天的な演奏で、気軽に聴ける一枚。
    勿論、上に書いた曲以外もオーマンディの才能がきらりとひかる、楽しい演奏ばかり。
    大指揮者と呼ばれる人はこういう小品もしっかりと楽しませてくれますが、オーマンディもその偉大な大指揮者の一人であったという事が良くわかる一枚です。
    尚、録音年代を考えれば十分聴ける音質です。

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     2014/04/17

    黄金時代の軽音楽シリーズはヒット作で物凄い数のCDが出ています。
    このCDもシリーズの一枚で、ほとんどが、小オーケストラによるムード音楽調の演奏で収録されています。
    シュトラウスのワルツのようにクラシックからのアレンジや、もとよりこの手の楽団のために書かれた曲、色々とありますがここまで揃ってると言うのは流石このシリーズならではでしょうか。
    演奏も楽団ごとに個性があり、時代時代の雰囲気は良く伝わってきます。
    復刻盤になりますが、復刻はまずまずで、古い録音になれていれば問題なく聴けるでしょう。

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     2014/04/16

    ソニーが毎年発売していた吹奏楽新譜集からクラシックのアレンジ曲を集めたCD。
    全曲、汐澤安彦指揮、東京佼成ウインド・オーケストラの演奏で収録されていて、このCDのための新録音というのはないようでつまり編集盤である。
    このCDでの佼成の演奏は大変良く、管楽器の綺麗に揃ったサウンド、適度な緊張感と無駄のない音楽はさすがプロと思わせる良い演奏揃いだった。
    特にスメタナやドヴォルザーク、レハールなどは参考演奏と片付けるには惜しい名演奏。
    また録音も迫力のある録音で、これも演奏の良さを十分に伝えてくれる。

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     2014/04/15

    1970年にマルケヴィチが日本フィルハーモニー管弦楽団と録音したこの音源は名盤として知られる物。
    歯切れの良いテンポでオーケストラをグイグイと引っ張っるその演奏はいかにもマルケヴィチらしい音楽。
    特にプロコの古典交響曲は、そのスタイルと最も合っており名演奏といって良い。
    勿論、その他の作品も素晴らしいが。
    また70年代の日本のオケとは思えない程、オーケストラが良く鳴っている。
    音質も良いと思う。
    おすすめの一枚。
    余白には魔法使いの弟子のリハーサルが付いており、鑑賞には向かないが、マルケヴィチの人柄や音楽作りが伺える、ファンには貴重なボーナスとなっている。

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     2014/04/14

    アーサー・フィードラーとボストン・ポップス管弦楽団の演奏によるウィンナ・ワルツ集。
    RCA時代にもフィードラーはボストン・ポップスとシュトラウスのワルツやポルカを録音しているが、このCDは1975年頃にデッカ(?)に録音された物らしい。
    選曲では特に珍しい曲もなく、再録音となる曲もあるが、演奏はRCA時代の物より若干キレ味が悪く、あまり(フィードラーの演奏に聴かれる)ノスタルジックも薄く、水準には達した演奏だが幾多の名盤のあるシュトラウスの音盤の中からあえてこの盤を手に取る理由も見つからず、ファン・アイテムと言った所でしょうか。
    録音、音質はまずまず。

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     2014/04/13

    第1&第2次世界大戦の追憶にというタイトルのこのCDは、名前通り、2つの世界大戦時に演奏された楽曲を収録したCD。
    演奏は、アイリッシュ・ガーズ軍楽隊、指揮は録音時隊長だった、レーン中佐です。
    その内容から収録曲のうち半数以上が、行進曲です。
    近衛軍楽隊の演奏では録音が珍しい空軍の『英国空軍分列行進曲』等、陸軍の軍楽隊の録音では珍しいレパートリーもあります。
    ただ、演奏はこのレーベル独特の残響のないデッドな響きもあり、凡演と言った内容です。
    技術は安定しているのですが…

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     2014/04/12

    ボストン・ポップス・オーケストラを指揮して、大量の録音を残したアーサー・フィードラーが、RCA時代に残したヨハン・シュトラウスの作品集です。
    後にグラモフォンにもウィンナ・ワルツを残しているフィードラーだが、このCDではポピュラーな作品を集めている。
    フィードラーは、ヨーロッパで学んだ事もあるからか、オケの音色はアメリカ的だが、音楽には所々にヨーロッパを感じさせる所があります。
    また演奏もどこかノスタルジックで、このあたりは19世紀生まれだからでしょうか。
    『観光列車』の中間部に汽車を模した小太鼓のパートがあるのですが、その叩き方がまさに本物を思わせる物で、こういう演奏は現在では聴けないでしょう。
    ウィンナ・ワルツは本場以外認めないというような方以外にはおすすめできる演奏です。
    録音年のわりには音質は良いです。

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     2014/04/11

    ウィンナ・ワルツの巨匠、ロベルト・シュトルツがウィーン交響楽団を降って録音したヨハン・シュトラウスの喜歌劇『こうもり』全曲盤。
    歌手にはショックを始め、シュトルツのオペレッタの録音の常連が多く参加しており、またシュトルツの情緒的な演奏もあり、一昔前の古き良き時代を感じさせる演奏だ。(これは他のシュトルツの録音でもそうだが)
    またこの国内盤は、歌詞対訳や楽曲解説が大変に充実していてグッド。
    録音は年代を考えれば問題なく聴ける。
    こうもりは名盤が多いが、この盤は必ず聴いたほうが良いというような演奏ではなく、私のお気に入り的なCDだと思う。

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