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Review List of レインボー 

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     2014/05/07

    ストコフスキーがRCAに録音した名盤の1つ。
    シンフォニー・オブ・ジ・エアと録音したワーグナーは、何度も録音した曲だけあり、大変素晴らしい音楽だが、CDの1〜4曲目、1960年2月にRCAビクター交響楽団と録音された音源はもっと凄い。
    このCDのビクター響は当セッションのための録音用オケらしいが、大変上手い楽団でリスト、エネスク、スメタナ、どれも豪華絢爛なオーケストラの魅力を存分に味わえる演奏となっている。
    特にリストは録音の良さもあり名演奏だと言って良い。
    ちなみに録音に参加したミュージシャンの名前が解説書に掲載されている。
    SACDハイブリッド盤だが発売当時あった角が丸い独特のケースではなく、普通の四角いプラスチックケース仕様。
    録音はチラッと書いたが非常に優秀で、50年以上前の録音ながら、まるで目の前で演奏しているかのように細部まで鮮明にかつ迫力のある録音。
    またリマスタリングされており、音質は大変良い。

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     2014/05/06

    オランダの吹奏楽系レーベル、ワールド・ウィンド・ミュージック社が1990年代後半から2000年代前半にかけて発売していた、SaluteFromシリーズの一枚。
    このCDはそのイタリア版。
    チェーゼの行進曲『イングレジーナ』に始まり、ボッカラーリ『幻想的協奏曲』ポンキエッリ『ヴェルディの椿姫によるトランペットとバンドのための幻想曲』ナルディス『宇宙の審判』と言った19〜20世紀にかけて作曲された吹奏楽オリジナル曲が入って事がこのCDの価値を高めている。
    勿論その他の作品も珍しい曲が多い。
    演奏はヴァルテッリーナ吹奏楽団という団体で、1991年創設と比較的新しい団体。
    イタリアの吹奏楽団は、カラビニエリに代表されるようにイタリア式と言われる独特の楽器編成をしているが、この楽団は日本と同じ編成をしており、あの壮麗なサウンドが聴けないのは残念。
    しかし演奏その物はなかなか良く、歌心豊かなのはイタリアらしい。
    録音も特に問題ないレベル。
    日本の吹奏楽でイタリアの曲といえばヴェルディやプッチーニの編曲ばかり有名だが、こういう曲もなかなか良い。
    おすすめの一枚。

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     2014/05/05

    黄金時代の軽音楽シリーズの一枚。
    このCDはトランスクリプションとタイトルにある通り、ポピュラー音楽を中心に小編成のオーケストラに書き換えた演奏を収録しています。
    大半はイージーリスニングのような軽く肩のこらない(そしてちょっと時代を感じる雰囲気)編曲ですが、曲が曲だけに気にせず聴けるのではないでしょうか。
    尚、最後に収録された『ティーメン組曲』(エリック・コーツ作曲)『ロマンティック序曲』(ケラー・ベーラ作曲)はヴィヴィアン・ダン大尉指揮する、イギリス海兵隊管弦楽団(ポーツマス師団)の演奏による本格的なクラシックオーケストラによる演奏です。
    だいたい1940年代頃の録音が大半で、新しくとも50年代と録音年代その物は古いのですが、復刻は上手くいっていて聴きやすい音質です。

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     2014/05/04

    ビゼーのミュンシュも大変な名演奏だが、併せて収録されたフィードラーのくるみ割り人形もなかなかの物。
    フィードラー晩年の演奏だが、健康的な演奏で、安心して聴ける音楽。
    録音はデッカらしい非常に鮮明な録音で、録音から40年近くたった今聴いても、迫力のあるサウンド。
    音質もなかなか良い。
    また値段が安いというのも良い。

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     2014/05/03

    フォーレ、フランク、メサジェの3人のフランスの作曲家から、シンフォニックな作品を集めたCD。
    収録曲はいずれも珍しい作品で、その中でもずば抜けて珍しいのが、メサジェの交響曲。
    若書きの作品ながら、一聴してフランス人が書いたとわかる透明で美しい旋律で演奏時間も30分程のコンパクトな交響曲で、なかなか良い作品だと思いました。
    ジョセ=アンドレ・ジャンデーヌ指揮するマン交響楽団の演奏であんまり有名ではない演奏家ですが、上手で、作品を知るには十分な演奏でした。
    録音も音質も問題ありません。

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     2014/05/02

    ブレーンがヨーロピアン・ウィンド・バンドシリーズと銘打ったシリーズの一枚。
    ミトロパ・ミュージックの1989年の新譜のCDに曲目を日本語に訳した紙を付けた物。
    演奏はベルギー王立空軍軍楽隊、指揮は1984年に同軍楽隊長に就任した、アラン・クレピン大尉。
    ミトロパの看板作曲家のチェザリーニのフェスティバル・ファンファーレで始まるこのCD、短い小品が中心で、曲も良いのが多い。
    全体的にクラシックよりの曲が多く、吹奏楽の新曲集でこういう小品ばかりのCDはなかなかないのでそういう意味では貴重。
    長めの曲なら、アルベルト・ベンツの『祝祭の音楽』が収録されており、チェザリーニ以外のスイスの作曲家の吹奏楽曲として貴重な収録。
    アルバムの最後のピオッタ・マーチも8分の6拍子系の楽しいマーチ。
    ベルギー王立空軍軍楽隊の演奏は、クラシックからポピュラーまで幅広い表現力と的確な解釈、洗練されたサウンドの演奏を聴かせてくれます。
    録音、音質も良いでしょう。
    しかし!これが単に輸入盤なら満点でも良かったのですが、前述の通り、このCDは輸入盤に日本語訳の紙を付けただけの国内盤仕様です。
    当然中身は輸入盤その物で、曲の解説等は日本語訳はありません。
    たった紙一枚付いてるだけで、三千超えというのはやはり割高感があります。
    その上収録時間は45分と短いのもマイナスです。

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     2014/05/01

    マルコポーロが出した、ヨーゼフ・シュトラウスの管弦楽曲を録音、紹介していくシリーズの14枚目。
    『休息旅行にて』やオッフェンバックのオペレッタ『青ひげ』をモチーフにした『青ひげカドリーユ』等が収録されている。
    ミハエル・ディトリッヒ指揮、スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録されており、演奏は良くも悪くも中庸で、名演奏とは言えないが作品を知るには十分な水準だと思います。
    1995年にコシツェ芸術家の家にて録音されており、音質は良いです。

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     2014/04/30

    オランダの楽譜出版社、モレナールの参考演奏集。
    ハインツ・フリーセンの指揮と、アムステルダム・ウィンド・オーケストラの演奏で収録。
    収録曲の大半は10〜20分ぐらいの吹奏楽曲にしては大曲で、作曲家も馴染みがない人物の作品が多い。
    ただ一曲目に収録された、サム・リュードベリの演奏会行進曲『イタリア』は20世紀の初めの作品ながらモダンで現代感覚の爽やかな行進曲で、この曲の収録は大変に嬉しい。
    リュードベリはスウェーデンの作曲家で、同国のヴィ−ドクヴィストと共にマーチ王的存在なのだが、日本でその優れた作品が知られてないのは残念だ。
    そういう意味でこのCDは貴重な収録だと言える。
    アムステルダム・ウィンド・オーケストラの演奏は、なかなか素晴らしく、上のリュードベリを初め充実した演奏を聴かせてくれるのだが特に、シェーベルクの『ラ・ミゼラブル』が大変に気合いの入った演奏。
    またこのバンドは、楽器編成にバリトンが入っているので、アメリカや日本のと違い、中低音がより安定して聴こえる。
    モレナールは録音も比較的良い物が多く、このCDでも綺麗に録音されていて良い。

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     2014/04/29

    ドイツのテノール歌手、ヴンダーリヒの録音を集めたボックス物です。
    ヴンダーリヒの幅広いレパートリーから、リート、オペラ、オペレッタとまんべんなく集められており、ヴンダーリヒの魅力を存分に楽しめる一枚です。
    色々な音源の中で、最も良かったのは1、2枚目のオペレッタ集で、これはなかなか楽しいです。
    また、アロイス・メリヒャル、エンメリッヒ・スモラ、ゲルハルト・ベッカー、リヒャルト・クラウス、フランツ・マルスザレクと言った隠れた名匠達がバックのオケをふっているのも聴き所です。
    メンブランの特徴である、ノイズを極力カットしたサウンドは失敗しているのもありますが、このCDでもそういうのも多少あるにしろ、全体的には聴きやすいと言って良いかと思います。

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     2014/04/28

    イギリスの復刻物を中心に出しているレーベル、デュトンの作曲家自作自演集の一枚。
    この盤の聴き所はなんと言ってもシュトラウスの指揮が聴けるという事。
    ここでのシュトラウスとはヨハンでもリヒャルトでもなく、『ワルツの夢』等のオペレッタで有名なオスカー・シュトラウスで、20世紀の初めの時代の雰囲気を残した演奏が聴ける。
    他にはヴォルフ=フェラーリ等の録音が収録されている。
    その中ではヴェルトマンという作曲家の『ウィーン協奏曲』がいにしえ時代のハリウッドの映画音楽のようで楽しい。
    録音はどの曲も録音年代を考えれば、良い復刻で聴きやすいと思う。

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     2014/04/26

    東京佼成ウインド・オーケストラがスイスの作曲家の吹奏楽曲を録音したCD。
    指揮はエルンスト・オブレヒト。
    冒頭のチェザリーニ以外は、日本では知名度の低い作曲家ばかりだが、どの曲も渋い、しっかりと書かれていて、決して最近の派手でうるさい作品でないのが良い。
    シュテファン・イェーガー『ロマンティック序曲』やアルベール・ベンツ『ブラック・スパイダー』のような隠れた名曲も。
    佼成の演奏と言えば指揮者によりあたりはずれがあるが、この録音では、あたり。
    落ち着いた、余裕のあるプロらしい丁寧な演奏で、なかなかよい。
    録音は、バランスよく調和されたような音で、悪くないと思う。

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     2014/04/25

    生前、絶大な人気をを誇ったというオーベールの『フラ・ディアボロ』、今日では彼の代表作として知られていますが、演奏されるのは序曲ぐらいで肝心のオペラ本体は知られてないように思います。
    このCDは、マルク・スーストロ指揮、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、デジタル録音初期の時代に録音された物で、あまり多くない全曲盤の中で、モンテカルロのオケによる、フランス的な演奏、大物歌手の歌唱、綺麗な録音ともにバランスが良く、全曲を初めて聴くのにおすすめ出来る演奏です。

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     2014/04/24

    ロマン派中期に活躍したロルツィングの知られざる歌劇『オペラのおけいこ』の全曲盤です。
    このオペラ、他にスィトナーの録音があるようなのですが、CDになっているのはこのクルト・リヒターとウィーン大放送管弦楽団の音源ぐらいだと思います。
    クルト・リヒターは他に3つほど音盤があるだけで、詳細不明な指揮者ですが、きっとローカルに活躍していたのでしょう、このCDでも可もなく不可もなく、多分このオペラ唯一の聴かせ所のオーケストラのチューニングのようなメロディーもしっかりと鳴らして楽しませてくれます。
    少なくとも作品を知るには不足のない演奏。
    録音年を考えれば、音質は良。

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     2014/04/23

    ホームクラシックなんてタイトルの通り、ポピュラーなクラシック曲を集めた初心者向きCDのような一枚になっているが、クラシックを聴いて来た人にもおすすめ出来る一枚。
    演奏は、ポーランドのクラコウ国立フィルハーモニー管弦楽団、指揮はローランド・バーダーで、この手のCDが色々な音源の寄せ集めというのが多いのに対して珍しい新録音(ちなみに録音年は1989年8月)
    演奏もオーソドックスで、初めて聴く方にも聴きやすい、ヘビーな聴き手にはバーダーのカチッとした音楽を楽しむ事が出来ると思う。
    個人的に、モルダウはなかなかの演奏だと思っている。
    録音は若干平板に感じる所もあるが、十分聴ける範囲の音質。

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     2014/04/22

    1984年から開催された、イギリス空軍の音楽祭、フェスティバル・ミュージックのライヴ盤。
    オーケストラはイギリス空軍中央軍楽隊、士官学校軍楽隊、連隊軍楽隊、西部軍楽隊のメンバーからなる合同編成の特別軍楽隊で、指揮者は空軍中央軍楽隊のエリック・バンクス中佐、またゲスト指揮者に当時米国ワシントン空軍軍楽隊長、G.M.バンクヘッド中佐が出演している。
    200人程の大編成での演奏だが、さすが軍楽隊というか、大きな乱れはなく、音楽は流暢に流れていく。
    華麗なるヒコーキ野郎などは正に十八番であるのが良くわかる。
    全体的に収録曲はクラシカルな曲中心で、吹奏楽という枠内ならかなりのハイレベルな演奏ではないか。
    ただ、録音がで大編成バンド特有の迫力ある響きがイマイチ再現出来ていません。
    まぁこれだけの大編成を上手く録るのは難しいと思いますが・・・

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