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0 people agree with this review 2014/01/24
ワルター/VPO、クレンぺラー/POと共に「大地の歌」のベスト3と言うたら怒られるかな?パツァ−ク、ヴンダーリッヒ、そしてこのコロ、どれもそれぞれ特徴があってよろしい。またルートヴィッヒはいつも素晴らしいと思う。ずっとLP時代のキングMZシリーズから聴き続けているワルターがこれまで一番だと思ってきたし、フェリアーも良くて今でも良く聴くが、録音年代(1952年、小生の生まれた年だ)から仕方ないがやや音が弱い気もする。ワルターより少し新しいクレンぺラー盤も捨てがたい。そしてこのカラヤン盤だが、録音が良すぎて、どこか完成されすぎていて近寄りがたい気もする。マーラーの曲、特にこの「大地」はもうちょっと人間臭さがあってもいいんじゃないかなあ、と思う。でも確かにたまには聴きたくなる演奏ではある。甘いかも知れないがこれも満点かなあ?
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4 people agree with this review 2014/01/18
このBOXを買う前にブル+マラ+ブラの23枚というのがあって、ちょうどそれを注文しようとした時にこれが出ると知って迷わずこちらを注文。何せセール価格で8000円以下だった。ブルの全集はLPで今も持っており、そろそろCDが欲しいな、と思っていたところだった。しかしブルだけの全集は確か7000円位していた。思えば3番、8番,9番等、結構個性的な演奏だった。ただ8番は前任者のベイヌムの録音を意識した、コピーのような演奏だと思う。9番は1楽章ラストのティンパニの使い方に特徴があり、これが何版によるものかは知らない。マラは1番など若々しい感じが見れて微笑ましい。メータも確か初録音の1番はそんな感じだった記憶がある。しかし全体に若々しさが目立ち、もっと深みのある演奏を期待したかったがまあ、年齢を考慮すればこんなものかなあ、と思う。もともと個性で勝負するタイプの人ではないと思うので、晩年となった昨今でも演奏自体は遅くなってしまったが意外にあっさりしている部分が多い気がする。ベトは第九のみ持っていたのだがこれは意外に良い演奏だった。他の曲も録音がブルやマラに比べて新しいので、つまり年齢を重ねているため、この人にしてはわりとどっしりした演奏になっているように聴いた。ブラは交響曲については以前4番のみ持っていたが、70年代初頭の演奏でやや若い感じで、軽く、深みに欠ける気がする。ブラームス特有の暗さが出せていないようだ。チャイコは70年代後半の録音であるが、この指揮者にはあまり向かない気がする。こうして冷静にやられるとチャイコはつまらない感じになる。シューマンはその意味で云うと逆に成功した演奏と思う。クレンぺラーのような大見得は切れないがこの人なりに充分歌い込んだ良い演奏だったと思う。まあ、何せこの値段で 入手できれば満足しなければならないのかな?もともと、みんなバラバラの全集をまとめてもらってこの値段ならいくらハイティンクが個性のないあまり面白くない指揮者でも「買い」でしょう?1枚300円しないんですから・・・。
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10 people agree with this review 2014/01/18
皆々様の評価高きセルのエロイカを聴きたかったので購入。そしてあまりの切れ味に思わずうなってしまった。これ1曲でこの値段でも聴く価値はある。また第九はこれまでも特徴のある演奏とのことで有名だったようだが、なるほど、という感じであった。小生は個人的には人気のなさで有名な2番が素晴らしいと思うし、他にも4番、8番といった偶数曲にセルの良さが見える、いや、聴けるような気がするがいかがでしょうか?これからはまず出てこないであろうこういった指揮者の「意気」に感じて満点献上!
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9 people agree with this review 2013/11/28
友人にこの全集を買ってもらい、一部をコピーしてもらい、自分の持っていた従来の9枚組と合わせてこれまでに入ってなかった曲、例えばベト7の3種類聴き比べなどが出来るようになりました。そのベト7ですが、やはり小生は68年の最後のが最高に好きです。あれほど遅い3・4楽章は他ではめったに聴けません。それだけでも心が弾みます。これを聴けただけでもこの全集の存在価値は揺るぎません。その他の曲も英雄・運命・第九など他の指揮者には見られないずっしりした「重さ」があります。多くの皆さん、特にかの有名な「のだめ・・・」でベト7からこの世界に足を踏み入れた若い世代の方々にぜひ聴いてほしい全集です。たった2500円以下でこんな素晴らしい気分になれることなんかあまりありませんよ、今の時代・・・。まあ、逆に「古き良き時代だったんですねぇ」と言われてしまうかも・・。一応、この全集自体は購入していないので「持ってない」にチェックは入れさせていただきますが、もちろん、満点です。
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1 people agree with this review 2013/10/03
皆さんのおっしゃる通り、隠れた名盤である。小生は第2楽章のホルンの強い演奏に魅かれた。もちろん後半のホルンは云うに及ばず、である。このヘルヴィッヒはブル7+8でも良かったが、どうしてこんなに人気がないのだろう?実力と名声の一致しない、例えば、昔で云えばコンヴィチュニーのような感じだろうか?とにかく、聴いてほしい!それだけです。満点です。
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2 people agree with this review 2013/10/03
幻想は結構持っているが、知名度と内容の一致しない凡演が多い中でこのマッケラス盤は充分満足できる内容だ。少なくとも評論家諸先生方の推薦しているものの中には、「ええっ?この指揮者がこの程度の演奏しか出来ないの?」と思いたくなる迷演?も多々あるが、マッケラス盤は幻想に関しては小生のベスト3とはいかないまでもベスト5に入れたい名演である。
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0 people agree with this review 2013/10/03
意外に聴ける演奏!小生のはSACDではないが(そもそもSACD専用の装置さえ持っていないのでちょうど良い)、マッケラスという人はけっこう良い指揮者だったんだ、ということがつくづく判る内容。本場のロシアでさえ、迫力のない無国籍音楽が主流になりつつある昨今、こんな良い演奏が埋もれていたのは幸運、というべきか、損失というべきか・・・。まあ、安く購入できたので満足。
演奏自体は可もなし不可もなし、という感じ。小生の持っているのはSACDではなく普通のCDであるがRPOコレクションとか云う名前で一連のシリーズが出ており、他にもマッケラスのシベ2、幻想、ショスタコ5、レッパードのベト9、ヤルヴィーの新世界等々、何せ安かったので喜んで購入したものだった。このジボー盤は車に乗ってBGMとして聴くにはちょうど良い感じか?
5 people agree with this review 2013/09/24
第1稿ということで特に大きな期待をした。さっそく入手して聴いてみた。まず、アダージョの遅さに大感激!そして音の美しいこと!8番の第1稿はティントナー、デイヴィース、インバル、ヤング、そしてプライヴェート盤ではあるがK・K氏のを持っており、一番出来が良い(自分の好みだけですが)のはやはりティントナーと思っていたが、このナガノ盤はそれを超えてしまった。フィナーレもとても良かった。フィナーレの最後の盛り上がりも充分。最近ではノヴァークのいわゆる第3稿=1890年盤が主流のようですが、それなどくそくらえって感じです。第1稿はともかく、ハース版でさえ短い(但し彼の版にもU氏に云わせれば持ってきたところが判らないなど、いろいろ問題があるようですが)と感じていた小生も、しばらくはこの盤に落ち着きそうだ。セッション録音とのことだが、ライブのように何やら他の音が聴こえるのもご愛敬。ただ、ひとつ残念なのはアダージョのクライマックスのシンバルは小生の耳には3回づつでなく、1回づつしか聴こえなかったこと。どうしてそうしたんだろう?それにあそこはあんな派手にシャァーーーンと鳴らさなくても小さく3回づつ、2度鳴らしてもらえばそれでいいのですが・・・。しかし、そこに眼を瞑ってもこの盤は聴く価値があると思う。久々に素晴らしいブル8が聴けた満足感でいっぱいである。後世に自信を持って残せる名盤と考える。ちょっと褒めすぎたかな?でも満点!
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2 people agree with this review 2013/09/18
このシリーズを全曲盤で持っているが、あえて単発ものにも一言。第5、7、9が素晴らしかったのでこの第3もどうかな?と思って聴いてみた。いやいや、なかなかのものです。ベーレン版のジンマン、マッケラス、そして例のラトルのVPOとのライブより素晴らしい。時々、「あれ?大丈夫かな?」と思える部分もあるがそれはライブでのご愛嬌!エロイカの演奏としてはいくつかある名盤のうちの1つに入れても良い演奏と思う。
1 people agree with this review 2013/09/18
この人のベートーヴェンは交響曲全集で持っているが、全集がライブ録音でわざわざ入場時の拍手まで入っていて嬉しくなる。いっそフルヴェンのバイロイトみたいに靴音まで入れてくれたら面白かったくらいだ。2曲とも第九に続く名演だと思う。5番は先の方の書かれた通りでティンパニが激しく迫ってくる。第7も水準以上どころか、有名指揮者の会社の要望で作らされた全集と比べると、アマチュア特有の「ひたむきさ」が感じられて微笑ましい。版はかの悪名高いベーレン・・であろうが演奏がそれを感じさせない迫力で迫ってくる。決して上手いとは思わないが、むしろ「これでもか!これでもか!」と押しつけがましい他盤よりよっぽど良い。また同じベーレンのジンマンなどよりはるかにまともな演奏に聞こえる。こんなこと書いたらまた削除されてしまうかなあ?ベト全集としても小生の愛聴盤のベスト5に入る演奏である。ご老体の迫力に脱帽!
6 people agree with this review 2013/08/30
かなり以前、エテルナレーベルのLPで1000円盤で出ていたのが4,5,9盤だったかな?その後、CDでARIOSOから5,7、8,9が出ていた。4番は徳間から出ていたのがあったのでちょうど今回と同じ5曲揃って持つことができた。音の方は年代を考慮すれば文句を云える筋合いのものではない。内容ではやはり8番が良い。今から60年も前の録音であるのにこの迫力!現在の録音環境であったら恐るべき演奏になっただろう。今の甘ったるいブルックナーに慣れた方々からはどんな評価があがるだろう?8番に次いでは7番が素晴らしい。亡くなる直前の録音で、ハース版なのにアダージョのクライマックスではティンパニのみ入れているように聴こえる。あのシンバルが鳴らない分(たしかブロムシュテットやインバルもそんな演奏じゃなかったかな?まちがってたらすいません)、うるさくなくて良い。しかし、誰かが書いてみえたが、確かに男っぽいブルックナーである。5番も良い。ただ9番はそういった意味ではやや荒っぽく聴こえる。しかし、ブルックナーを世に出そうとした人々の流れを汲む彼の演奏は現代にも充分生きると思う。敬意を表して満点献上!
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7 people agree with this review 2013/08/24
初めてシューリヒトに入ったのはEMIの2枚組2000円のブル3+9のLPでした。もう30年近く前の話です。この中のブル9は素晴らしかった。特に第1楽章は未だにこれ以上のものはあまりないように思う。今回はベト全集にブルの3+8+9が付いていてこの値段!信じられない!即買うべきです!満点!
7 people agree with this review
5 people agree with this review 2013/08/24
はっきり言いましてこの人のブルクナーはお薦めでない!以前のBPO+バイエルンの方がよほどましです。その代わりと言っては失礼ですが、ブラームスは素晴らしい!これだけでこの値段なら買う価値あります。そしてベートーヴェン!はっきり言って期待はしていませんでした!しかしこれは良かった!ヨッフム=ブルックナーが世の定説ですが、確かにCOAとの人見記念ホールの7番のライブなどこの曲のベスト3に入る名演もありますが意外に期待外れなのも特に晩年のSKDとの全集など散見されます。しかしこのブラ+ベトは素晴らしい!エロイカなど偏見だけで「どうせヨッフムならその程度だろう・・・」と思っていたのに「バカ者!」と頭を殴られた感じでした。ブラームスの1番でも思いもかけないティンパニの追加があったりまたまた頭をどつかれた感じです。やっぱりヨッフムって凄い指揮者だったんだなあ、と痛感させられたこのセットでした。すいませんでした!ご老公!最敬礼の満点献上です!
5 people agree with this review 2013/08/17
ワルターとコロンビアSOの名作だ。ハース版であり、ワルターの晩年のオケの厚みはいつ聴いても薄いし、やや速めの演奏だが、これはこれで結構聴ける演奏だ。7番という曲自体があまりに分厚いオケでやっても、ましてやノヴァークのようにアダージョのクライマックスでシンバルをジャーーーンと鳴らされるとげっそりするのでこのワルター盤のようなすっきりした演奏は気にいっている。少なくともシューリヒト/ハーグよりは速過ぎてなくて良いように思う。ワルターの心臓がもう少し強侭であったら、8番もコロンビアSOでハース版で残せたのかなあ、と無いものねだりをしてみたくなる。巨匠に敬意を表して甘く5点献上!
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