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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2011/07/10

    「剣士の入場」以外あまりその作品が収録されているとは思われないフチークはドヴォルザークに作曲を学びオーストリア=ハンガリー連隊の軍楽隊長を務めつつポヘミアのスーザと言われるくらい多くのマーチやワルツ等三百曲を作曲したそうです。フチーク作品集としてのアルバムは、他にほとんど例がなく、ノイマン/CPOによる、細部まで知り尽くした香り高い演奏は、高い評価を受けています(HMVレビューから一部文言引用しました)。録音盤としては1983年収録本盤と1973年収録分等がありますがとにかく先述の様に作品集が多いので収録曲目が各々バラついてはおります。私が本盤で聴いたものではやはり先ず「剣士の入場」(演奏タイム2’45)でしょう・・・お馴染の明るい曲調で中盤に微妙な「溜め」を作りつつ軽くも重くもない進め方は素晴らしいです。ワルツ「ドナウ物語」(同10’33)は管中心に静かなスタートをし優しい感触なのがやがてワルツ的な雰囲気を予感させ穏やかに推移しピークでワルツの主旋律が親しみ易く奏でられます。途中別のワルツも見せ管テーマに戻りつつ〆はワルツクライマックスへ・・・もうノイマン(録音当時63歳の頃)あっての世界ですね。それはワルツ「理想の夢」(同12’05)でも同じでハープと弦で開始される正に夢の中でやや愁いを含んだテーマが強奏され主ワルツを展開、やはり親しみ易い愁いも魅力的。いろいろ経緯しつつ曲はメリハリつけて行きます。本盤の他の主な収録曲は序曲「マリナレーラ」(同10’40)、ワルツ「冬の嵐」(同12’25)、マーチ「アティラ・ハンガリア」(同4’05)、マーチ「ミシシッピー河」(同3’10)他で夫々ボォゥーと聴くのにも適した曲でこうした曲にも手を抜かないで演奏するノイマン/CPOにも好感を持った次第です。最高ランクに躊躇いたしません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2011/07/09

    ショスタコーヴィツチとチャイコフスキーのピアノ三重奏のセット盤は往々にして今までも有り前者が音楽学者でショスタコーヴィチの理解者だったイワン・ソレルチンスキーの死を悼んで書かれたものであり、後者はチャイコフスキーがピアニスト ニコライ・ルービンシュタインの死を機会に作曲した悲劇的色あいの強いこの作曲家の数少ない室内楽曲という切り口で似通っているからなのでしょう。本盤は1997年レーピン(V当時26歳)、ベレゾフスキー(P同28歳)、ヤブロンスキー(C同35歳)と、夫々極めて個性の強いロシアの若手がこれら作曲家の崇高的とも言える気持に何処まで達しているかは正直私の能力では把握出来ていないのですが力技も含めての室内楽の緊張感は充分伝わって来ます。聴いていますチャイコフスキーの方の「偉大な芸術家の生涯」に関してメモしますと演奏タイムはトータル40’53とややテンポは速めの印象。第1楽章は先述にも拘わらず極端な個性の競合は露わには出ず終わりのクロージングのしみじみとした感慨を共有している様です。第2楽章以下の変奏曲部分での活発な遣り取りは難しい事を抜きにすれば若さと共にスリル感が実に快いですね。これが聴き続けれる普遍的なランクというか領域に入って来ているかは前述の如くまだ判断出来てはおりません。あえて申せば沈潜さの趣きをどう汲み取るかでありましょう、それとショスタコーヴィチの方が未聴なこともあり当面OKランクからスタートさせて下さい。なお、本盤演奏者は夫々別途特にチャイコフスキーの方について他の演奏者協演で(例えばレーピン(V)はマイスキー(C)、ラン・ラン(P)と2009年に)録音している事はいうまでもありません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2011/07/08

    以前SPコロンビア原盤でギーゼキング、ワルター/VPOによる本盤収録の「皇帝」を聴く機会がありました。本演奏は1934年収録(2009/10に同演奏異盤NAXOS8111112のレビューの時に1937年と書いたのですがどうも誤りの様ですのでこの盤場を借りて訂正しておきます、申し訳ございませんでした)でまだ当時まだベテランの域には達していないギーゼキング(推定39歳の頃)がワルターの器の中で実に粒そろいのタッチでストレートに弾いている演奏でワルターの方もVPO・・・時にユダヤ勢力が一時追放される一〜二年前の燃焼度を上げているような伴奏で晩年のワルターには聴けない演奏であります。演奏タイムは@19’14A6’34B9’52と全体速めの印象で第1楽章やや弦の音が裏方ティンパニーの音を遮り勝ちですがカデンツァを含めその約19分はまたたく間、続く楽章はむしろ短めのタイムですが管楽器音が前面に目立ち次の最終楽章・・・元気な出だし、第1楽章ではかき消され気味のティンパニーもしっかり聴こえばっちりです。いずれにしても今から70年以上前の世情環境演奏にもかかわらず颯爽として音質も素晴らしく入っており本CDもそれに準ずると思われます。情報として付け加えるに「皇帝」協奏曲に限ってメモしますとギーゼキングは後年1945年ローサー/GFOと、1951年カラヤン/PHO、1955年ガリエラ/PHO、1956年カンテッリ/NYPOと夫々録音を繰り返しております。なお、残念ながらピアノ・ソナタの第20番、30番(以上は1939年録音)及び第32番(1947年録音)は聴いておりません。ベートーヴェン・ピアノソナタ全集としては多分ビジネス上の理由から完成出来なかったけれどもギーゼキングの独特のクリアな音色は古い録音でも聴き分ける事が出来るものとは思っております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2011/07/07

    以前SPコロンビア原盤でギーゼキング、ワルター/VPOによる本盤収録の「皇帝」を聴く機会がありました。本演奏は1934年収録(2009/10に同演奏異盤NAXOS8111112のレビューの時に1937年と書いたのですがどうも誤りの様ですのでこの盤場を借りて訂正しておきます、申し訳ございませんでした)でまだ当時まだベテランの域には達していないギーゼキング(推定39歳の頃)がワルターの器の中で実に粒そろいのタッチでストレートに弾いている演奏でワルターの方もVPO・・・時にユダヤ勢力が一時追放される一〜二年前の燃焼度を上げているような伴奏で晩年のワルターには聴けない演奏であります。演奏タイムは@19’14A6’34B9’52と全体速めの印象で第1楽章やや弦の音が裏方ティンパニーの音を遮り勝ちですがカデンツァを含めその約19分はまたたく間、続く楽章はむしろ短めのタイムですが管楽器音が前面に目立ち次の最終楽章・・・元気な出だし、第1楽章ではかき消され気味のティンパニーもしっかり聴こえばっちりです。いずれにしても今から70年以上前の世情環境演奏にもかかわらず颯爽として音質も素晴らしく入っており本CDもそれに準ずると思われます。情報として付け加えるに「皇帝」協奏曲に限ってメモしますとギーゼキングは後年1945年ローサー/GFOと、1951年カラヤン/PHO、1955年ガリエラ/PHO、1956年カンテッリ/NYPOと夫々録音を繰り返しております。第4番(1939年録音、タイム@15’01A4’15B9’08)は聴いていませんが多分ベームの指揮はがっちりとしかつこの穏やかな協奏曲にむしろ合っているギーゼキングにはより適しているのではと勝手に推察する次第です。私の好きな演奏家がそろった盤であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2011/07/06

    何と言ってもポピュラーな第2番(演奏タイムは@11’46A12’15B11’34)の方に力点を置かざるをえません。2000年ツィマーマン44歳、小澤65歳の頃の演奏で第1楽章、冒頭からただならぬものを思わせ毅然たること別盤HMVレビュー通りです。第2楽章の丁寧さも彼らならではと言った処。そんなに次々とリリースするピアニストでないだけ・・・そう口数の少ない人の一言の重要さを感じさせる盤でしかも意外と小澤/BSOのバックが大層ではなくツィメルマンに添ってその効果を高めています。バック演奏としてもう少し存在感も欲しいと正直思わないではありませんがそこが小澤の演奏と納得すれば日本らしさも聴き取れるのでしょう。とにかくある完璧さというか良心的な慎重さが充分伝わって私はLPベースでアシュケナージ/コンドラシンの盤も好きなのですが過度な感傷に陥ちいらずに喧しくないこのCD盤もスッと聴き通せ音の良さもあり注目の一枚になります。第1番は1997年の録音でタイムは@12’22A6’42B7’28。その第1楽章の爆発的な気迫が凄いです。演奏が伴奏指揮者と共に三年若いというわけなのかまたまた作品自体が後年改訂されてはいるもののラフマニノフの若き頃の作品でもあるのでしょう。最近ツィマーマンは充電期間に入ったとも言われているのですがそれだけ演奏に対する真摯な態度は例えばラフマニノフ・ピアノ協奏曲全曲をビジネス・ノルマの如く短期間に収録する事に易々と結びつかない事にも現れている様です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2011/07/05

    オルフの超西欧・民族・時代面を片やアルカイズム回帰のテーマという我々日本人にとって全くの異世界を如何に表現するかに係っている演奏かと思います。オーケストラがBPOであり現地の少年合唱団を使ってドイツのアルカイズム回帰演奏のテコに資してはいますが何と言ってもはるばる定期公演と録音にかけつけた関屋晋率いるアマチュア合唱団晋友会合唱団(1980年やはり小澤征爾の指揮のマーラー交響曲でデビューしたリーダーの名前をイニシャルに冠した合唱団です)のカラーが結果的には日本人という親近感とある「分かり易さ」に聴いた印象を左右した様です。全体穏やかな雰囲気と日本独特のそろっている処に何故かホッとする具合なのです。1988年小澤が53歳の頃の録音で演奏タイムは序奏2曲で5’02、第一部8曲(草原にてを含む)で23’41、第二部4曲で10’34、第三部10曲(ブランジルフロルとヘレナを含む)で18’16、結び1曲で2’25と先ず第一印象で決まってしまう序奏と結びがテンポとして早めなのが特徴・・・とは言っても「結び」は充分引っ張って〆てはおります。小澤の日本人である面と直截な庶民性?が上手くは出ていますがこの曲のオドロオドロさからすると今申しました序奏、結び等のアッサリ感をどう受け止めるかでしょう。野性味とか迫力感は程ほどで声高な重量感からは隔たった演奏で独唱陣もシツコイ感じはしません。第12曲「清き湖に我々は住みき」でのネス湖怪獣の影を思わせるテノールのエイラー(当時39歳頃)の強烈なラメントーソ、第13曲「我はこれクカニアの僧」でのバリトン担当のハンプソン(同32歳)のポルタメントそして第23曲「わが胸の中なる秤」でのバランスのとれた清澄さが印象的なソプラノ担当グルペローヴァ(同42歳・・・独唱陣では一番年長のチェコ歌手)・・・夫々丁寧に歌唱してこの演奏のアイデンティティを保っております。ヨッフムの決定盤とは雰囲気の異なる盤として楽しめました。なお、小澤は1969年BSO等とこの曲を一度録音(序奏2曲で5’21、第一部8曲で23’40、第二部4曲で11’06、第三部10曲で19’30、結び1曲で2’39)していた事を参考にメモしておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2011/07/04

    「TSUNAMI」(ちょっと時期的に皮肉にはなってしまったのは残念ではありましたが)で好調だった桑田佳祐とほぼ同時期食道がんを患った小澤征爾がその復帰後2010年年齢的には75歳という指揮者としては充分なキャリアを積んでいるだけに得意のブラームス交響曲第1番への思いは過去の演奏盤とはまた異なるものを伝えている様です。過去の演奏盤とは1977年BSOを振った物(タイム@13’07A9’52B5’06C16’46)と今回同様SKOを振った1990年盤(同@13’03A8’16B4’50C16’30)が代表的に思いつきますね。さて。本盤はニューヨークライブで最終楽章の聴衆のうねる様な拍手と歓声が一分程収録されておりそれがライブでは当り前なのですが演奏の素晴らしさへとともに特に復帰という事業を成し遂げた小澤への賞賛である事で感動が余計に増して来る様です。演奏タイムは@13’38A9’04B4’53C16’58(拍手除く)と概ね過去分と大差はありませんがこうして数字だけ見ますと第2楽章に若干の異動がありますね。さて、演奏は出だし「ふくみ」のある音色で所謂馬力だけでは進んでおりません。ちょっとした節回しにも前回二十年前の演奏には聴けない小澤の熟成が垣間見れます。第1楽章中ほどピークへの足がかりのゆっくりとした確かな踏みしめは印象的です。中略して最終楽章の例の歓喜テーマはテンポとしては割りと速く感じました。最後の詰めのファンファーレも前回とは違いティンパニーの踊りは加わってはいませんが引っ張っての〆めは聴衆のスタンディングオーベーションをいやがおうでも導いて行きます。演奏で見られた少々の瑕疵も小澤のある種の覚悟の凄さにより相殺され逆にライブ演奏の素晴らしさを的確に伝えている様に思えました。今回本演奏には色々の盤仕様があり高品質なものは更に期待されますね。私は小澤の演奏に「日本」をいつも感じている者ですが今回も本人の頑張りは勿論とそれと共に時期的に「日本の頑張り、日本への励まし」を歌っている様でもあり今後も大切に守って行きたい演奏になりますね。桑田佳祐も頑張ってね!(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2011/07/03

    所謂、演奏映えするチャイコフスキー「悲愴」交響曲をカラヤンは数多く録音しており日本のオーケストラNHKSOを振ったものもかつて出ていました。手元資料でその過去の録音歴をメモしておきましょう・・・1939年BPO@〜C計44’07、1948年VPO@18’46A8’55B8’08C9’54、1954年NHKSO@19’17A8’51B8’41C10’09、1955年PHO@18’54A8’14B9’02C9’24、1962年BPO@18’53A7’59B8’44C9’19 、1971年BPO@18’11A8’56B8’12C10’10、1976年BPO@18’22A9’01B8’24C9’50、1984年VPO@18’24A8’49B8’31C9’46、 1988年BPO@19’19A9’14B9’15C11’43(拍手入り)・・・といった具合であります。カラヤンの年齢とオーケストラとの組み合わせで演奏の雰囲気は夫々異なっている様で勿論私も全てを聴いたわけではありません。本盤はカラヤン76歳の時、1984年VPOを振ったもので全体としてやや早めで・・・それも前のめり気味である事とあっさり感が支配されている感じがしました。老成故なのかある意味何もかも経た大指揮者の結論めいたものを聴きとって良いのか単にコンディションとオーケストラの性格に因るものと解しておくのか微妙な処ですね。第1楽章での序盤管楽器の詰寄り具合は弱く余り芝居地味はしません。そして中盤アレグロ爆発への転換も底浅く他の指揮者で聴き慣れた嵐の怒涛も大人しく感じました。第2楽章はその大人しめのスタイルがツボにはまりメロディラインを弦は美しく描きます。第3楽章では所々レガートを噛まし厳しい箇所をマイルド化し、又前述の様に前倒し気味で進めマーチも従って「溜め」も余分には無くテンポも速いです・・・私には高音勝ちにも聴こえました。サラッーと開始された最終楽章はやはり綿々と愁嘆を展開するのではなく進めますが後半のあの抉る様なピークへの行程は充分迫力がありその息遣いが感じられました。ファースト・チョイスというわけには行きませんがカラヤン・ファンにはその演奏スタイルの一面を聴く意味で必聴盤なのではないでしょうか。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2011/07/02

    以前本演奏の別盤で触れた感想を本盤でも繰り返させていただきます・・・LP時代に何回繰り返して聴いたでしょうか。1959年DGでBPOを振って録った演奏盤(タイム@12’29A9’21B4’33C16’34)の妥協しないドイツ武骨さと颯爽さが混じった分が忘れられない者であります・・・こういう方が多いと思っております。出だしから比較的テンポ速くしかもベームの持前の重厚さはキープ・・・マダこれでも後年から考えると若い時代のベーム(当時65歳)・・・した名盤です。しかしCDになってから音に含みが無くなり直接音のみになったように感じられそれだけ冷たい印象にブレては来ています(これは技術的な問題でベームの責任ではないと思うのですが)。それはともかく晩年のベームの演奏には見られないベーム節が懐かしい盤でもあります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2011/07/02

    メータはブラームス交響曲を何回か録音しており本盤・・・現在販売されてはおりませんが・・・中サンプリングで今コメントしようとしております交響曲第2番については本盤と同じIPOを振っての1977年ライブ、1996年同じくライブがあり本盤はメータ56歳の1992年セッション録音であります(メータは交響曲全集としては1980年前後にNYPOを指揮した盤もあります)。さて、その本盤第2交響曲、演奏タイムとしては@21’03A9’07B5’05C9’29と第1楽章が反復している関係で長くなっております。そして第1楽章は独特のフレージングでテンポも若干恣意的な処を要所に据えているのが特徴と申せましょう。それと何かファッーとした底力を見せつけるのも面白く聴けました。山谷の高さは比較的浅い第2楽章とおっとり感が前面の第3楽章でIPOの弦のしっとりした美しさが生きて来てはいますが正直もう一歩という処・・・。第4楽章は分厚く深い音色がゴツゴツ感と共に最初の楽章同様特有のフレージングを見せつけます。そして後半の追い込みは一人前に密度の濃い激しさを伴いきっちりした印象を与えつつ〆での少しソフトランディング気味な落としも意外ではありました。更なる掘り下げも望みたい時もありますがIPOの特徴は出ている様には思われます。残念ながら他の三交響曲は未聴ですので当面OKランクの仮押さえにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2011/07/01

    「ペール・ギュント」は通常私たちの聴くものは本盤演奏の様に二つの作品に分かれた組曲形式となっており、果たしてイプセンのオリジナル劇詩をどこまで理解というか知識としていたかは甚だ疑問でありました。そしてこの組曲に入っている各曲の順番は必ずしも劇詩付随音楽のストーリー通りに配置されているわけではなくただ巧みに並べられた親しみ易い各曲の雰囲気を夫々味わう次元に留まっているのが我々素人レベルの実情でありました。スウェーデンGSOと長く仕事をしたN.ヤルヴィ(当時50歳頃)が指揮して全曲版を1987年一気に録音したことがあったのですが本盤組曲版はその全曲版からの抜粋に後年1992年に一部録りなおしたソースを追加する形でリリースされており結果第1組曲がタイム14’44、第2組曲が同16’18・・・計31分余と全曲版86分弱と大幅短縮となっております・・・又、これが我々には通常なのでしょう。演奏自体はN.ヤルヴィの練達師よろしく進められ更に北欧オーケストラにより単に耳に心地よいアプローチに終わらず時に野趣性も見せローカルな味がするのは説得性がありますね。ただ何故先に触れた新旧演奏の混合にしたのか(因みにタイムだけ見ますと「ドヴレ山の魔王の広間にて」1987年2’51、1992年2’57、「アラビアの踊り」1987年4’51、1992年4’50、「 ソールヴェイの歌」1987年4’59、1992年5’12・・・と大差はありません)、編集上の都合なのかちょっと5年のブランクとは言え気にはなりました。本盤結論的には冒頭書いた様な無難さで聴き飽きせず素晴らしく思いました。1987年の録音の「十字軍王シーグル」は「ペール・ギュント」の作者イプセンの友でありライバルでもあったビョルンソンという人が書いた戯曲に同じくグリーグが付随音楽として作曲したものですが私は同指揮者演奏の別盤全曲演奏(トータルタイム34’26)で初めて聴きました。本盤は内三曲の抜粋(トータルタイム15’22)で特に第3前奏曲のマァ親しみ易いオマージユ・マーチ(タイム8’42)などノルウェー祖国愛に満ちた曲です。「ホルベアの時代」(19’02)及び「2つの悲しき旋律」(8’06)は残念ながら聴いておりません。しかし、N.ヤルヴィの「ペール・ギュント」の同演奏盤は多く出ていますね・・・。これまでの私のコメントも若干盤混同している場合があるかも知れないことを釈明しておきます・・・申し訳ございません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2011/07/01

    通常私たちが聴く「ペール・ギュント」は本盤演奏の様に二つの作品に分かれた組曲形式となっており、果たしてイプセンのオリジナル劇詩をどこまで理解というか知識としていたかは甚だ疑問でありました。そしてこの組曲に入っている各曲の順番は必ずしも劇詩付随音楽のストーリー通りに配置されているわけではなくただ巧みに並べられた親しみ易い各曲の雰囲気を夫々味わう次元に留まっているのが我々素人レベルの実情でありました。スウェーデンGSOと長く仕事をしたN.ヤルヴィ(当時50歳頃)が指揮して全曲版を1987年一気に録音したことがあったのですが本盤組曲版はその全曲版からの抜粋に後年1992年に一部録りなおしたソースを追加する形でリリースされており結果第1組曲がタイム14’44、第2組曲が同16’18・・・計31分余と全曲版86分弱と大幅短縮となっております・・・又、これが我々には通常なのでしょう。演奏自体はN.ヤルヴィの練達師よろしく進められ更に北欧オーケストラにより単に耳に心地よいアプローチに終わらず時に野趣性も見せまローカルな味がするのは説得性がありますね。ただ何故先に触れた新旧演奏の混合にしたのか(因みにタイムだけ見ますと「ドヴレ山の魔王の広間にて」1987年2’51、1992年2’57、「アラビアの踊り」1987年4’51、1992年4’50、「 ソールヴェイの歌」1987年4’59、1992年5’12・・・と大差はありません)、編集上の都合なのかちょっと5年のブランクとは言え気にはなりました。1987年の録音の「十字軍王シーグル」は「ペール・ギュント」の作者イプセンの友でありライバルでもあったビョルンソンという人が書いた戯曲に同じくグリーグが付随音楽として作曲したものですが私は本盤演奏で初めて聴きました。冒頭の四本のホルンによる角笛ファンファーレからスタートし第3前奏曲のマァ親しみ易いオマージユ・マーチ(タイム8’42)を含めテノール歌唱が入ったノルウェー祖国愛に満ちた曲で本盤演奏はトータルタイム34’26とコンパクトなものです。参考までにテノールのM.サンヴェーはこの時28歳頃。ヤルヴィの北欧物はオーケストラの質責も寄与して概ね信頼のおける位置付けとなっており先ほど述べた様に私は他の演奏との比較はしていませんがよーく統制がとれ曲趣にも合った演奏かと理解致しました。「ホルベアの時代」(19’02)その他は残念ながら聴いておりません。しかし、N.ヤルヴィの「ペール・ギュント」の同演奏盤は多く出ていますね・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2011/06/30

    2000〜2001年に収録されたエマール43〜44歳、アーノンクール71〜72歳の頃のベートーヴェンのピアノ協奏曲集であります。サンプリングで第5番「皇帝」を聴いて見ました。演奏タイムは@21’07A7’22B11’02と若干中間楽章があっさり目の印象です。そして古典的美しさとは別の世界を強弱・緩急を過度に不自然なつっかけを噛ましつつ進むものですから聖歌的な趣はありません。戻って第1楽章はゆっくりとした出だしはやはり少しアーノンクール独特のフレージングでオーケストラ全奏も解放するのではなくちょっと呼吸を入れる等風変わりでそこに「癖」を見出します。時には弱音での繊細さはあるものの基本的には粘つき気味のピアノとあっさり目のオーケストラとの間ではピークの掛合い時にちょっとした「間」が生じてしまうのも違和感を感じました。最終楽章はギアチェンジがはかられ音の分離化がより明確に・・・・。そして演奏自体は最後まで安心不可ではありますが、アーノンクールの楽器の力配分の妙は感動とは異なるもののいつもながら感心させられますね。そしてそれが聴き手の好き嫌いをわける処でもありましょう。私にはしかし、全体として少し考えすぎた結果堂々さが何処かに置いておかれた結果となった様であります。当面OKランクで仮押さえしておきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2011/06/29

    先ず、グリーグの人気曲のカップリングであり、しかも指揮は北欧物には強いN.ヤルヴィの演奏でありますので無難さは確実と予想して聴きました。1993年当時28歳のジルベルシュテインを独奏者に迎えてのピアノ協奏曲はそのN.ヤルヴィ/GSOの好サポートでけれん味無く堂々と彼女が渡りあった仕上がりで演奏タイムの@13’03A6’17B10’24にも無理はありません。正直今やロシアのおばさんっぽくなってしまった彼女はその代表盤がラフマニノフとかリストとなっているのでもう少し豪腕なのかと思いきや実にある意味ゆったりと聴けるグリーグのピアノ協奏曲になっております。第1楽章時折アンサンブルの精緻さにもう一歩の処もあるものの些細な事でピアノ・カデンツァのじっくりとそして次第に力強さを増して行く有様は彼女の本質が味わえます。最終楽章は得てしてオーケストラのしつこさが気になる楽章なのですが本盤演奏はそういう事もなく中ほどで見せる情緒とアクセントの対比を面白く聴きました(ピアノとオーケストラの微妙なタイミング差もリアル)。二つの弦楽の合奏曲(7’48&5’09)はやや陰陽が対照的な親しみ易い作品でぼけっーと聴いている分適した曲です。次に「ペール・ギュント」は通常私たちの聴くものは本盤演奏の様に二つの作品に分かれた組曲形式となっており、果たしてイプセンのオリジナル劇詩をどこまで理解というか知識としていたかは甚だ疑問でありました。そしてこの組曲に入っている各曲の順番は必ずしも劇詩付随音楽のストーリー通りに配置されているわけではなくただ巧みに並べられた親しみ易い各曲の雰囲気を夫々味わう次元に留まっているのが我々素人レベルの実情でありました。スウェーデンGSOと長く仕事をしたN.ヤルヴィ(当時50歳頃)が指揮して全曲版を1987年一気に録音したことがあったのですが本盤組曲版はその全曲版からの抜粋に後年1992年に一部録りなおしたソースを追加する形でリリースされており結果第1組曲がタイム14’44、第2組曲が同16’18・・・計31分余と全曲版86分弱と大幅短縮となっております・・・又、これが我々には通常なのでしょう。演奏自体はN.ヤルヴィの練達師よろしく進められ更に北欧オーケストラにより単に耳に心地よいアプローチに終わらず時に野趣性も見せローカルな味がするのは説得性がありますね。ただ何故先に触れた新旧演奏の混合にしたのか(因みにタイムだけ見ますと「ドヴレ山の魔王の広間にて」1987年2’51、1992年2’57、「アラビアの踊り」1987年4’51、1992年4’50、「 ソールヴェイの歌」1987年4’59、1992年5’12・・・と大差はありません)、編集上の都合なのかちょっと5年のブランクとは言え気にはなりました。本盤結論的には冒頭書いた様な無難さで聴き飽きせず素晴らしく思いました。余談ですが息子のP.ヤルヴィはESOを振ってペール・ギュント「抜粋版」盤をリリースしていますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2011/06/28

    マイスキー、レーピンには共にこのチャイコフスキーピアノ三重奏曲の過去録音盤(勿論各々別演奏)があり前者は1998年アルゲリッチ、クレーメルという凄いメンバー共演でのライブ、後者はベレゾフスキー、ヤブロンスキー共演の1997年の録音でした。さて、本盤は2009年マイスキー、レーピンがラン・ラン(録音当時推定27歳)と共演した話題のスター級演奏者による演奏盤で演奏タイムは通しで49’31と他の演奏と比較すればややじっくりと進めたものです。第1楽章些か線細な軽い感じでスタートしますが時にシャープさを見せ始め中程ではゆっくり情感を込め「間」も適度に使って緩るやかにそのチャイコフスキーの敬愛したルビンシュタインへの追悼意義を深め終わります。次の楽章は変奏方式で時には振幅を大きく取り結構聴かせます。最終楽章はそれまでとは趣きを異とし速めに運び曲想に沿って深い味わいに漂い、時にはフェイントをかけて新規メンバー?ラン・ランの勢いだけでの演奏ではありません・・・もっとももう少し個性豊かさが出てもとは思いましたが・・・。それでも例のピアノによるこれまでの回想テーマは力強く念押しする如くでありました。そして次第に葬送へ静かな歩みの中に消え入る様に曲が閉じられます。ラン・ランと言えば「のだめカンタビーレ」最終楽章で上野樹里演ずる のだめ のピアノ影武者として指導もしたし北京五輪で式典での演奏で少し困った様な少女をあやす様に助けたりその優しい人柄が本盤演奏に反映している様にも思えますね。レーピン、マイスキーは夫々ある意味懐ろを大きくした演奏でそうスリリングな演奏とは申せませんがもう結構適度な年齢を重ねていたラン・ランにとっても喧々囂々の室内楽への足がかりとなる記念碑的演奏盤には違いないと思います。ラフマニノフの方(タイム14’56)は未聴です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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