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Review List of 林檎太郎 

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     2026/02/25

    ヤルヴィはチューリッヒでも後期三曲を再録しているし、ライナーノートを読んでも、ブルックナーには人並みならぬ愛着を持っているらしい。その愛着が、演奏にどのように現れているか?というところが聞き所か、しかもオケはインバルと全集を作ったフランクフルト放響というわけで不足はない。演奏は全体の印象として、ああパーヴォらしいと感じる、すっきりとした造型の音楽に仕上がっているが、私が、引っかかるのは、演奏楽譜が折衷的であることだ。パーヴォは、ライナーの中でも、いわゆる原典版と改訂版等を折衷していることを宣言している。私見では、もはや、ブルックナーへのアプローチとして、前時代のものではないかと思う。校訂を経たクリティカルな楽譜に忠実であること、現代のブルックナーはここから始まらなければ、録音として残る意味すらないのではないかと思う次第。異論はあるでしょうが。

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     2026/02/23

    ロマン派ピアノコンチェルトシリーズがリリースされると聞いたので、この素晴らしい大快挙全集も再プレスされるよう、大いに推したいと思って、一筆啓上。
    ハイペリオンというレーベルの音楽文化に果たした功績は計り知れないものがあるだろう。この全集も、異稿も含めて、リストがピアノのために書いた楽譜は全て録音するのだという、気合いに満ち満ちている。おかげで、あのバラード第二番も、リストが出版は見合わせた最初のヴァージョンも聞くことができる。(ナクソスの全集にも録音されている)この全集の演奏については、様々なレビューがされているのは下の通り。しかし、一人のピアニストが、同じ腕で、これだけの録音をするということは並大抵のことでは無い。ナクソスの全集が相当数のピアニストで入れられていることでよく分かる。で、この全集の特質について言うなら、超絶技巧の楽曲は、これは難しいとんでもない曲だ、ということがハワードのピアノからわかる、ということなんですね。これだけの快挙なのだから、もうそれで十分ではないか。私はもちろん買いました。ぜひ再プレスを。埋もれているのはもったいない。

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     2026/02/23

    ハイペリオンレーベル万歳、を叫びたくなる大企画。このレーベルはレスリーハワードのリストピアノ曲全集という、すばらしくクレージーな全集を完成させたレーベルでもあるし、アンジェラ・ヒューイットのバッハ鍵盤曲全集を完成させたレーベルでもある。そして、その中でも、これはもはや文化事業と言っても良い、このピアノコンチェルトのシリーズが完結とともにボックス化されると聞き、2026年は良い年だなあと思っているところ。リストとバッハの録音と同じく、ここでも、ただ闇雲に録音したというのではない。実力派のピアニストたちが、それぞれ質の高い演奏をしているところに、このシリーズのすごさがある。演奏がすばらしい。これほどのCDボックスは、恐らく今後もリリースされることはないだろう。ベストセラーとなり、このレーベルを是非押し上げたいものだ。

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     2026/02/04

    最近のワーナークラシックスのリミックスボックスは、音質の向上が著しい。これまで購入した物でも顕著だったため、今回も期待して購入したわけだが、みずみずしい音質で聞くことができた。これはハイビットの恩恵なのか、リミックスでのイコライジングのためか、オリジナルマスターの再生の環境のせいか、私には全くわからない。良い音で聞けることは喜びであるとともに、もっと以前にここまでできなかったのか、それとも単なる卓の上での操作なのかという疑念など、あれこれ思ったりした。ボールトは、ステレオ録音では、「惑星」を2度入れており、それを両方聞き比べることが出来るのも、大変な喜びだ。私の記憶では、後のロンドンフィルとの録音が、決定盤のように評価されていた記憶があるけれど、今回のリミックス盤を聞き比べてみると、あながちそうとは言えない。むしろ前のニューフィルハーモニアとの録音が、ボールトの惑星としてはピークではなかったか、などという気がした。いずれにしてもこの二つの録音の所要時間が、曲ごとに驚くほど違っている、ということも、こうして一つのボックスにまとまって聞き比べ、改めて気づいた出来事だった。非常に美麗なケースに収まっているが、AIが作成したと思われる肖像、ジュリーニ、ビーチャムなども含めて、なんだか生々しく、気持ち悪い。箱がこうだと、音質もAIの手が入っているのかも?と疑ってしまう。

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     2025/11/09

    アルバンベルク弦楽四重奏団の全録音を一つの箱に収めた、という意義は大きい。したがって、このディスクへの評価は、基本的にアルバンベルク四重奏団という希有な弦楽四重奏団の活動全般への評価、録音されたものへの、ということになる。この四重奏団が、ウィーンの音楽的伝統の元で教育を受けてきた奏者が、20世紀後半において、シャープでダイナミックな、それ以前の弦楽四重奏の演奏から一歩踏み出そうとした、明確なコンセプトのもとで活動を続けてきたということが、全体を通して、非常に明確に聞き取れる。一方で、ピヒラーのヴァイオリンが大変雄弁で、四重奏団をリードしており、その点では前世紀からの第一ヴァイオリン主導型の四重奏団を引き継ぐものでもあり、現代性と伝統の良いところ取りをしているところが、一般的な人気を勝ち取った要因だったのだなあと思わされた。しかし、意外にも、ベルクの名前を冠していながら、新ウィーン楽派の楽曲は少なく、シェーンベルクの弦楽四重奏曲は一曲も入れてない。これはどうしたことか?ベルクだけじゃなあ・・・・というのが私の正直な感想。演奏は、全てに渡って、ピヒラーのつややかで雄弁、時にはやや饒舌な第一ヴァイオリンが、演奏全体の個性を形作っている。ピヒラー節が受け付けられない向きには、このセットは向かないだろうと思う。数枚、単発CDを聞いてみて、それでこの箱を購入するか決めたら良いのではないか。

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     2025/10/07

    星は単発リリース後にボックス再発売という、最近流行りの凶悪なやり口をしないことへの期待票。とりあえず、4と5は、サブスクでなくディスクを購入しよう。ネルソンス、ノセダのようなことはするんじゃないぞ。

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     2025/10/04

    チェコ・フィルのドヴォルザーク。ラトルもオケへのリスペクトに溢れている。イギリス人指揮者というより、ベルリン、ミュンヘンを歴任した独墺系指揮者によるドヴォルザークという印象を強く与える。舞曲というよりシンフォニックで、良い音楽を聴いたという充実感を与えてくれる。サブスクで聴いたが、ディスクを購入することにした。

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     2025/09/22

    交響曲全集のリリースにおいて、単発リリースが終わらないうちにボックス全集が発売されるという、ユーザーの気持ちを逆なでするような販売方法が、頻繁に行われるようになったことは、ユーザー不在の腹立たしい出来事だ。このボックスに関しても、またかと、いう怒りを通り越して、もはやあきれ果てている状況だ。単発リリースを購入させて、さらにボックスを購入させようという、極めて底意地の悪いやり方は、繰り返されることによって、次第に顧客を失い、企業自体を自滅させる愚考であると、厳しく指摘しておきたい。

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     2025/09/02

    ホロヴィッツをディスクで聞こうと思ったら、このボックスを購入するしかない。単発のディスクを1枚1枚集めていったのでは、手に入る物はわずかだからだ。このボックスについては、初出のリリース時、購入を躊躇った。当時の輸入盤で、この規格のボックス物(マイルス・デイヴィス)の品質で、粗悪なものをつかまされ懲りたことがあったからだ。ケースの作りがひどく、接着剤がディスクに付着していて、取り除くのに大変苦労した。ほぼ同時期であったため、ホロヴィッツやハイフェッツのボックスは購入を見送った。幸い、再発されることになり、さすがに現在は、あのようなことはないだろうと考え、購入に至った。繰り返しになるが、今後、ディスクでホロヴィッツを聞こうと思ったら、とりあえず、まずこれを購入するしかない。

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     2025/08/30

    このボックスが再発売される可能性はあるのだろうか。私は、迷いながらも入手した一人だが、今思うと、数多く発売されたCDボックスの中でも、同じくホロヴィッツのカーネギーライブのボックスセットと並んで、これほど歴史的に大きな意義のあるものが他にリリースされているだろうか、いやない、と断言したい気持ちでいっぱいである。ここには、CBSとRCAの音源が、ソニークラシカル一社の所有になっていること、かつてソニークラシカルの社長の地位に(あり、現在はメットの支配人で)あるピーターゲルプが、晩年のホロヴィッツのマネージャーとして、マネジメントの全権を握って、ホロヴィッツの信頼を得ていたこと、など様々な要因が、絡み合った結果であろうことを思うと、なおさら感慨深い。ホロヴィッツの音源は、オリジナルジャケットコレクションにまとめられており、現在再発されて入手可能だが、そこに収められているライブ音源は、他のレビューの通り、編集済みのものであった。修正と編集は、ホロヴィッツが望んだものか、それともプロデューサーの差配であったか、私は知らないけれど、ホロヴィッツその人が、この未編集ライブの音の中にいることは、言うまでもない。クリアな音質の中に、空気感まで感じられる。

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     2025/07/20

    アンタル・ドラティ指揮ロンドン交響楽団によるマーキュリー・レーベルの録音は、1950年代末〜1960年代とは思えない驚異的な音質であると掛け値なく言える。映画用35mm磁気フィルムを用いた「リビング・プレゼンス」録音方式は、通常の磁気テープ録音を遥かに超え、広大なダイナミックレンジと鮮明な音像を実現している。この録音方式は他社に広まらず、マーキュリーの孤高の技術遺産として現在に至っても輝きを失っていない。アメリカから機材を持ち込みロンドンで録音した熱意と技術の結晶であり、その中で壮年期のドラティは類まれな集中力と強烈な緊張感を持つ演奏スタイルを発揮している。私はドラティのこの時期の演奏に、晩年のアトランタ録音よりも強烈な個性と音楽への深い踏み込み、異常なまでのテンションの高さを感じ、深く感銘を受けた。バルトークなどの作品に鮮烈な生命力を吹き込み、その演奏は後の再録音と比較しても劣らず、録音は経年による劣化が極めて少なく、音楽史における重要な文化財として確固たる地位を保っている状態である。

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     2025/07/20

    マリス・ヤンソンスのオスロ時代の録音は、彼の人生と音楽性の変遷を象徴する重要な位置を占める。レニングラード時代には、ソ連体制下の緊張と苦悩が音楽の鋭さと深みを生み出し、指揮台での彼は笑みを見せず、音楽の本質をえぐり取ろうとする強烈な情熱を発揮していた。しかし、西側への移籍後は、民主的で温かな人間関係の中で音楽を紡ぐようになり、晩年は持病も影響して音楽の緊張感がやや後退。オーケストラとの調和や幸福感が増す一方で、音楽的な踏み込みや切迫感は薄れ、結果として「予定調和的」な響きが強まった印象を与えた。こうした変化のなかで、オスロ時代の録音は、レニングラードの鋭利さと西側の円熟との中間地点として、最も緊張感と情熱が高次に融合した貴重な音楽遺産である。ヤンソンスの人生における苦悩と幸福、芸術的な激闘と安らぎが交錯する瞬間を記録し、彼の真価を知るうえで欠かせない核心的な証言といえる。

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     2025/07/18

    高くなったなあ。私が購入したときと比較すると3倍である。現ワーナーの録音の中では、ビゼーのアルルの女組曲他が、CD最初期にリリース直後に購入した思い出のディスクであり、しかも演奏録音ともに素晴らしい。小澤は、フランス国立管弦楽団と大変相性が良く、レパートリーもフランス系の音楽が、しなやかな音楽性と親和性が高かった。なのに小沢氏が、独墺志向だったのは、個人的には戦略ミスだったと勝手に思っている。このボックスは、相性の良いと思われる楽曲の割合が高く、小澤ファンならずも、音楽的に満足できるセットであると思う。

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  • 3 people agree with this review
     2025/07/16

    音質は一新しており、過去にリリースされたものを顔色なからしめるレベルになっており、韓国盤エディションと比較しても誰もがブラインドで違いを聴き当てるであろうというほど違っている。そして、いよいよ冷たく固い響きのセルクリーブランドというイメージは、完全に払拭されようとしている。28枚目のこうもり序曲など、テンポの揺らし方はカルロス・クライバーなんてもんじゃございません。そこには、熱いハートで、歌心に満ちたシュトラウスが。ハンガリー、チェコ等の中欧の名曲は、清潔なアンサンブルで、しかも熱い音楽に溢れており、セルが入れている曲は、まずセルから聴こうと思うほど。間違いなし。

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     2025/07/16

    再販もされたあの大きな箱と同じマスターによるベートーヴェンだそうだ。それ以前にセルのベートーヴェンは廉価ボックスが発売されていて、私は、「大きな箱」もそれ以前の廉価ベートーヴェン全集も所持している。さらにその前の全集も所持していた。さらにさらに韓国盤エディションも所有しているという念の入れようだが、そこから言えることは、大きな箱で、セルの録音の音質は一新したということだ。何度も買わせるメーカーには恨めしい思いだが、セルのベートーヴェンを十全な音質で聴きたいという向きには、この新しい全集の購入をお薦めする。

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