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Review List of レインボー 

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     2024/09/19

    ラリー・H・ラング大佐指揮、アメリカ空軍軍楽隊の演奏で収録された音源で、アメリカの現代の作曲家による作品を集めた内容となっています。
    指揮のラング大佐は、アメリカ空軍ヘリテージ・オブ・アメリカ軍楽隊、アメリカ空軍士官学校軍楽隊、アメリカ空軍リバティ軍楽隊の隊長を務めたのち、2012年よりアメリカ空軍軍楽隊の隊長に就任し、2019年まで在任しました。
    クラヴィアはアメリカ空軍軍楽隊の演による自主制作盤CDの市販化CDを多数リリースしており、このCDも2015年に録音、自主制作された音源を市販化したものです。
    ラング大佐が就任して以降、軍楽隊はより繊細な演奏をする様になりましたが、本CDでも繊細な表現と高い技術力を持った演奏を繰り広げてており、例えばバーバーの『悪口学校』や、ジルーの『交響曲第4番』を聴くと良くわかると思います。
    一方、ウィリアムズの『フォー・ザ・プレジデンツ・タウン』ではアメリカのブラスらしい、輝かしい金管が鳴り響きます。
    全体的にスマートな機動性の良いサウンドと演奏はアメリカ空軍軍楽隊ならではでしょう。
    録音年は上記の通りで、アメリカの軍楽隊の録音で良く利用されるヴァージニア州アレクサンドリアの、レイチェル・M・シュレンジンガー・コンサート・ホールで収録されたもので、ホールと言うこともあり適度な残響と細部までしっかりと聴こえる録音は良いです。
    本CDはそれまでプラケースだったのが紙ケースに変更されており、ライナーがついてないので、楽曲の解説がない事が残念。
    収録曲は以下の通りです。
    1.タワー・アセンディング(オーキン)
    2.ワイルド・グース(ジョージ)
    3.レット・イヴニング・カム(グランザム)
    4.序曲『悪口学校』(バーバー arrバーダー)
    5.交響曲第1番『エレミア』より第2楽章(バーンスタイン arrベンクリシュート)
    6.ファンファーレ・リトミコ(ヒグドン)
    7.交響曲第4番『日本からのしおり』第5楽章蒲原夜之雪(ジルー)
    8.行進曲『バースト・オブ・ブルー』(サーストン)
    9、10.エンド・オブ・ノウイング(ビーザー)
    11.フォー・ザ・プレジデンツ・オウン(ウィリアムズ)
    12.行進曲『リングマスター』(マッキー)
    録音
    2015年3月29日から4月2日、レイチェル・M・シュレジンガー・コンサート・ホール、アレキサンドリア

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     2024/09/12

    このCDはジャック・スタンプ指揮、キーストン・ウィンド・アンサンブルの演奏によるCDです。
    スタンプ&キーストンの演奏はクラヴィア等にも録音がありますが、シタデルにも幾つか録音を残しており、これもその一つになります。
    このCDはアメリカの作曲家の作品を集めた内容となります。
    メニン『カンツォーネ』クレストン『祝典序曲』等懐かしのアメリカの作品の他、マー『幻想曲』キャンプハウス『夜を守る友』と言った録音当時新しい作曲家の作品まで、アメリカの吹奏楽オリジナル作品の有名無名問わず、新旧をバランスよく収録した内容となっています。
    タイトルにもなった『アベラールの歌』を初め、幾つかの曲は世界初録音とあります。
    スタンプの演奏は、丁寧に整えられた歯切れの良い演奏と言った所で、いずれも水準高く安心して聴ける演奏と言えます。
    1998年録音で、綺麗に録られた録音です。
    アメリカ吹奏楽作品に興味があればおすすめです。

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     2024/09/09

    このCDはアラン・ホヴァネスとヘンリー・カウエル、20世紀に活躍したアメリカの作曲家の作品を集めたもの。
    収録音源は全て米CRIが原盤とのこと。
    最初の3曲はホヴァネスの作品。
    一番初めに登場する『聖なる都市』は、アーサー・ベネット・リプキン指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録されたもの。
    この作品の数少ない録音の一つであるが、演奏の出来は中々上手く、作品を知るには1番良い演奏だろう。
    次に登場するのは『トリプティーク』で、アルフレード・アントニーニ指揮、バンベルク交響楽団&ベイラウンド・シンガーズ、ベニータ・ヴァレンテの歌唱で収録されたもの。
    これはオーケストラと声楽のための作品でやはり録音は珍しいようだ。
    指揮のアントニーニはアメリカの指揮者で、録音は本音源の様に伴奏が多い。
    この演奏は確かな伴奏と、ヴァレンテの歌唱が素晴らしい。
    次に登場するのは『オルフェウスによる瞑想』で、ウィリアム・ストリックランド指揮、日本フィル・ハーモニー交響楽団。
    ストリックランドは日本に客演し、アメリカの当時の現代の作曲家の作品の紹介をした事で知られるが、同時に録音も残している。
    これもその一つで、オケは荒さもあるが、何より共感と情熱がよく伝わる手作り感溢れる演奏。
    次からはカウエルの作品で『ミュージック1957』は日本に滞在中に書かれた作品との事で、アジアの音楽に影響された作品。
    演奏は渡邉暁雄指揮、日本フィル・ハーモニー交響楽団。
    こちらは普段から客演していたからか、よりオケの響きは充実しており1960年代の日本のオケとは思えない立派な演奏を繰り広げています。
    他に録音はないと思われますので、ベストと言える演奏でしょう。
    『シンクロニー』はウィリアム・ストリックランド指揮、ポーランド国立放送管弦楽団による演奏。
    トランペットの独奏から始まるこの作品は聴きやすい方だが、作品としてはイマイチ。
    ただ、当時東側、ポーランド国立放送管弦楽団の技量は高く、時にジャズを思わせる部分も難なく吹きこなしており、演奏は面白い。
    ストリックランドの指揮が良いのかもしれないが。
    録音は1960年代から1970年代で、やはりあまりよくはない。
    しかし、収録内容や演奏は悪いものではないので、アメリカ管弦楽作品に興味があれば買ってみて良いかもしれない。

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     2024/09/01

    ロイヤル・マリーンズ・バンドの自主レーベル、シェブロンからリリースされたアルバムで、P.F.ワトソン少佐指揮、イギリス王立海兵隊ポーツマス軍楽隊の演奏による行進曲を集めたCD。
    いわゆるクラシック・マーチと言われる分野の作品を中心に収録したCD。
    ロイヤル・マリーンズによるこの手の音源は既に他のレーベルから出ているがこのCDには、ベートーヴェンの交響曲第5番第4楽章の様な吹奏楽では珍しいレパートリーもあり一味違うアルバムとなっています。
    演奏団体のポーツマス軍楽隊はイギリス海兵隊軍楽隊の中でもプリマス軍楽隊と並ぶ名門でランバート大尉時代にフィリップスに録音した音源で日本では知られている。
    ワトソン少佐は2002年から軍楽隊隊長を務めており、他のレーベルにも行進曲を集めたアルバムを残しています。
    演奏はマリーンズらしい格調高い演奏で、プロの吹奏楽団らしい安定した演奏が特徴だ。
    もちろん技術的な面も問題ない。
    安心して聴ける良い演奏だと言えます。
    2004年録音で、中々優秀で適度な残響を持ったクリアかつ迫力がある録音です。

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     2024/08/31

    アメリカの軍楽隊の録音を多数リリースし、評判となったのがアルティシモ・レーベル。
    1990年代終わりから2010年代半ばまで、アメリカ陸海空、海兵隊、沿岸警備隊の軍楽隊の自主制作盤を市販化し、行進曲ファン、吹奏楽ファンを喜ばせましたが、2015年頃からCDでのリリースは無くなりダウンロードオンリーに移行していったのですが、ここにきて数枚新しいCDが発売されました。
    このCDはケネス・コリンズ大佐指揮、アメリカ海軍軍楽隊の演奏によって収録されたアルバム。
    いずれもアメリカの作曲家の作品で、19世紀から現代にかけて作曲された作品を収録。
    古くはスーザから、グレンジャー、バーバーと20世紀に活躍した作曲家、ツウィリッヒ、キャンフィールド、トークと現代の作曲家の作品までバランスよく収録しています。
    スーザやグレンジャーが聴きやすい作品であるのは知られた通りですが、現代の作曲家の作品も聴きやすい作品でおすすめ。
    特にキャンフィールドの『ドヴォルザーク風による吹奏楽とサクソフォン四重奏のための協奏曲』は題名通り、ドヴォルザーク風のとある様にメロディアスな旋律を持った作品で良い。
    コリンズ大佐は2015年にアメリカ海軍軍楽隊の隊長に就任しました。
    アルティシモには2枚のアルバムがリリースされており、これはその一つ一つ。
    演奏は表現の幅が広く、軍楽隊の音色もオーケストラの様な豊かさがあり、さすがプロと言いたくなる演奏。
    この中でやはりおすすめなのはスーザの剣と拍車。
    リズム感がいかにもアメリカと言える軽快さがあり、それでいて細部にまで手の入った演奏は近年の同曲の録音では珍しく、軍楽隊の得意レパートリーの行進曲という事もあり非常に良い演奏だ。
    2018年に録音されたもので、ホール録音なので音は良い。
    ただ一つ、このCDは実はR盤なのだが、同社のほかのR盤に比べ少々製盤の出来が悪く、トラックによっては読み込みが追いつかなかったするのが難点。
    最後に収録曲は以下の通り。

    1.ジャベリン(トーク arrブギャナン)
    2.デリー地方のアイルランド民謡(グレンジャー)
    3.シェパーズ・ヘイ(グレンジャー)
    4、5.ファゴット協奏曲よりマエストーソとアレグロ・モルト(ツウィリッヒ arrヒル)
    6.剣と拍車(スーザ)
    7、8、9.ドヴォルザーク風による吹奏楽とサクソフォン四重奏のための協奏曲(キャンフィールド)
    10.管弦楽のためのエッセイ第2番(バーバー arrシュナイダー)

    演奏
    ケネス・C・コリンズ大佐指揮、アメリカ海軍軍楽隊 1~10
    ソロ
    ルネ・デブール楽手(ファゴット)4、5
    ジョナサン・ヤニーク楽手(サクソフォン)
    パトリック・マーティン楽手(サクソフォン)
    デヴィッド・バビック楽手(サクソフォン)
    ダナ・ブッカー楽手(サクソフォン)7、8、9

    録音
    2018年5月21日から24日、レイチェル・M・シュレジンガー・コンサート・ホール&アーツ・センター、アレクサンドリア、ヴァージニア州

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     2024/08/29

    バンドリーダー・レーベルが発売してロイヤル・ヘリテージ・コレクション・シリーズの一枚である。
    このシリーズは近衛軍楽隊がパレードの際に演奏された作品や演奏団体ゆかりの貴重な作品を録音した資料的な価値の高いシリーズ。
    このCDはコールドストリーム・ガーズ軍楽隊の初代楽長、クリストファー・エリーにスポットを当てたアルバムです。
    エリーは今ではパレードの際に演奏される『デューク・ヨーク行進曲』で知られています。
    本CDではこの行進曲を含むエリーの作編曲33曲集めた内容となっています。
    エリーは世代的には古典派時代の作曲家にあたり、本CDの収録作品も同時代の軍楽らしく室内楽的な響きのする作風となっています。
    作品としては代表曲となった、デューク・ヨーク行進曲とモーツァルトのフィガロのメロディを借りたデューク・ヨーク・ニュー行進曲を別にすればあまり耳に残る作品はありません。
    演奏は、グレアム・ジョーンズ少佐指揮、近衛歩兵コールドストリーム連隊軍楽隊。
    本CDでは選抜メンバー12名の演奏でエリーが率いていた時代の編成に寄せたもの。
    名称も本CDに限り、コールドストリーム連隊ヨーク公軍楽隊名義になっている。
    その編成は、クラリネット、オーボエ、バッソン、ナチュラル・トランペット、ナチュラル・ホルン、セルパンと管楽アンサンブルのような編成である。
    人数こそ少ないが音は意外と厚みがあり、室内楽的ながら充実している。
    演奏は資料的な価値としては充分すぎるほどしっかりとした演奏で、各奏者のレベルの高さが再認識できます。
    録音は2007年頃の様でバンドリーダーらしい硬めながらも、ホールを意識したような普通に優秀な録音です。

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     2024/08/26

    このCDはアーサー・フィードラー指揮、ボストン・ポップス・オーケストラによって録音された物。
    チャイコフスキーの『くるみ割り人形』『白鳥の湖』を収録しています。
    いずれもハイライト収録ですが、白鳥の湖に関しては1962年のハイライト版のそのハイライトとなっています。
    この白鳥の湖も悪くはないのですが、1956年収録のくるみ割り人形は当時のボストン交響楽団の技術力の高さが伺いしれ、推進力に溢れたトレパックは聴きどころとなっています。
    古い録音ではありますが、当時のRCAの優秀な録音のおかげで今でも充分に聴ける音質だと思います。

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     2024/08/25

    このCDはイギリスの近代と現代の作曲家による吹奏楽のために書かれた作品を集めたもの。
    ホルストの『吹奏楽のための組曲第1番・第2番』R.V.ウィリアムズの『イギリス民謡組曲』グレンジャー『リンカンシャーの花束』の3曲はこんにちの吹奏楽でレパートリーとして定着した作品。
    一方、トムリンソン『イギリス民族舞曲による組曲』ラングフォード『トロンボーンと吹奏楽のためのラプソディ』は日本ではあまり知られていないが、共に耳馴染みの良い作品。
    イギリス民族舞曲による組曲は作曲家自身が編曲したものである。
    これらを演奏するのはダンカン・スタッブス中佐指揮、イギリス王立空軍中央軍楽隊である。
    指揮のスタッブス中佐は1983年にイギリス王立空軍中央軍楽隊に演奏者として参加し、指揮者に転向後はイギリス王立西部方面軍楽隊、イギリス王立士官学校軍楽隊の隊長を務め、2009年より空軍中央軍楽隊の総音楽監督を務め2017年に退任しました。
    在任中はCD録音にも積極的に取り組みましたが、その中でも本CDは特に良い出来だと思う。
    ソフトなウィンド・オーケストラ路線の演奏であり、繊細な音作りをしながらも吹奏楽ならではの力強さも感じる演奏です。
    もちろん、イギリス王立空軍中央軍楽隊の高い技術力も聴きどころ。
    既に収録曲の幾つかは録音があり同軍楽隊にとって再録音となりますが、これからのスタンダードとなりうる演奏だと思います。
    2014年RAFミュージック・スタジオで録音されたもので、最初は基準となる音が小さいと感じましたが聴き進めていくうちに丁度良い聴きやすい録音となり、中々良いと思います。

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     2024/07/11

    このCDはフランク・レントン中佐指揮、イギリス王立陸軍音楽学校軍楽隊の演奏で収録されたアルバムです。
    イギリスの作曲家、アーサー・サリヴァンの作品を集めたアルバムとなっています。
    19世紀に活躍したサリヴァンは、昔からイギリス軍楽隊のレパートリーとなっており、SP時代から繰り返し録音されています。
    このCDはサリヴァンの活躍したオペラの分野の作品を中心に、序曲『舞踏会にて』等のサリヴァンの管弦楽作品までを集めた内容となっていて、サリヴァンの吹奏楽作品集ではやや珍しい内容となっています。
    指揮者のフランク・レントン中佐は、ゴードン・ハイランダース軍楽隊のバンドマスターや、イギリス落下傘連隊軍楽隊、イギリス砲兵隊軍楽隊の音楽監督を務めた後、1988年より陸軍音楽学校軍楽隊の音楽監督に就任しました。
    1992年まで在任しましたが、在任中にバンドリーダーには2枚録音を残しておりこれはそのうちの一枚です。
    演奏は非常に丁寧に演奏されており、作品の魅力を過不足なく伝えてくれる好演奏です。
    尚、吹奏楽へのアレンジの大半は、レントン中佐自身によるものです。
    録音年は書いてないのですが、発売年が1992年となっており、同時期なのかもしれません。
    バンドリーダーらしい硬めのサウンドですが、デジタル期の録音だけあり、音質は良いです。

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     2024/07/01

    ドイツの作曲家、カール・タイケは行進曲『旧友』が世界的に有名で、『ツェッペリン伯爵』『ゆるがぬ忠誠』等が他に知られています。
    100ほどの行進曲を残したタイケですが、そのほとんどは知られていません。
    タイケの作品集は今まで全くないわけではなくドイツのマイナーレーベルから、1992年頃にポツダム警察音楽隊演奏のCDが、1998年頃にブランデンブルク州立警察音楽隊(前記ポツダム警察音楽隊とフランクフルト・オーダー警察音楽隊の合併による組織変更によって出来た団体)による行進曲作品集がそれぞれ1枚ずつ合わせてCD2枚分が出ていた他、LP時代にはロバート・ホーが制作したヘリテージ・オブ・マーチシリーズの第1巻で、アメリカ海軍軍楽隊により、ホールの作品と共に7曲のタイケの行進曲が収録されており、これはCDにもなったが近年はどれも入手は難しく新しくナクソスから出たのは非常に嬉しい。
    選曲は世界的名曲、『旧友』はもちろん、タイケの最初の行進曲『アルブレヒト王子』と言った1巻に相応しい選曲となっています。
    タイケの行進曲は素朴な旋律が多くこうして続けて聴くと当たり外れがあるのがわかりますが知られざる作品でも『ポツダム万歳』『ボルシア』『勇敢な攻撃』『偵察員』と言った優れたメロディを持った作品もあり、このアルバムを元にもっと知られて欲しいです。
    また文献を読むとタイケは演奏会用作品も残した様ですが、そのうちの一つ、ワルツ・ロンド『新たな試み』の収録は快挙!
    シュトラウス風の穏やかなワルツです。
    一部の曲はタイケ以外の人物が手を入れた楽譜で、上記のタイケ行進曲作品集の2枚でも活躍したアーレンスやコールドストリーム・ガーズ軍楽隊の元楽長、マーシャルらの楽譜が使われています。
    このCDはアレクサンドル・ハンソン指揮、スウェーデン王立海軍軍楽隊の演奏です。
    ハンソンは2018年からこのバンドで指揮者を務めているそう。
    スウェーデン王立海軍軍楽隊は同国を代表する軍楽隊の一つで録音も多いです。
    このタイケの録音では非常に安定した演奏で、飛び抜けた名演こそないものの、安定した作品の魅力を丁寧に引き出した好演奏です。
    またドイツの吹奏楽ではバリトン等日本では馴染みのない楽器が使われて、それが独自の重厚なサウンドを出していますが、このCDでも使われており、サウンドに厚みがあります。
    プロデューサーはスーザ吹奏楽のための作品全集をナクソスで制作したマイク・パートン、録音はトニー・フォークナーとクラシック録音のエキスパートが集まっている。
    そのため、音は綺麗に録れているが基準音がバランスを取るためか小さめで、吹奏楽、しかも行進曲ならもう少し大きくともよかったのではと感じた。長々となったが、6月発売のナクソス新譜で一番のおすすめだし、行進曲ファン、吹奏楽ファンにもおすすめ。

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     2024/06/30

    ケネス・C・コリンズ大佐指揮、アメリカ海軍軍楽隊の演奏で収録されたアルバム。
    発売元のアルティシモは2000年代から2010年代前半にアメリカの軍楽隊の自主制作盤を市販化し、アメリカの軍楽隊の紹介に務めましたが、近年はデジタル配信リリースが中心でソフトでの発売は途絶えていたため、新たにCD発売が復活したのは嬉しいです。
    タイトルのガゼボ舞曲の様な吹奏楽オリジナルとクラシックのアレンジを中心に選曲されたものとなっています。
    指揮のコリンズ大佐は2015年に隊長に就任しました。
    本CDは2016年録音なので隊長就任後、暫くして録音されたものと思われます。
    本CDでは海軍軍楽隊らしい常に安定した演奏ながら、近年の吹奏楽の流行りであるウィンド・オーケストラ的な柔らかなサウンドと、軍楽隊らしい力強さを併せ持った演奏です。
    例えばスペイン奇想曲は非常によく演奏されるウィンターボトム編曲の楽譜を使いながら、新鮮味のある演奏ですし、タイトルにもなったガゼボ舞曲もプロの演奏は少なく本場物は更に貴重です。
    クラシック・タッチの演奏の良さはもちろんですが、最後のインクレディブルはこの団体がアメリカのバンドを思い出せてくれる様なファンキーでノリの良い演奏を聴かせてくれ、海軍軍楽隊の幅広い表現力がよくわかると思います。
    録音は最高とはいかなくとも充分に聴ける水準です。
    尚、本CDはCD-Rでのリリースでプレス盤ではないです。
    最後に収録曲を書いておきます。

    1~5.スペイン奇想曲(リムスキー=コルサコフ arrウィンターボトム)
    6.華麗なる幻想曲(アルバン arrハンスバーガー)
    7~10.ガゼボ舞曲(コリリアーノ)
    11.交響曲第5番より終楽章(ショスタコーヴィチ arrライター)
    12.歌劇『入札地』よりローリーの歌(コープランド arrシルバート)
    13.Mr.インクレディブルからスーパー・クレジット
      
    演奏
    アメリカ海軍軍楽隊
    指揮者
    ケネス・C・コリンズ大佐
    ソリスト
    クリストファー・M・サラ上等兵曹 6
    アンチェ・A・ファーマー上等兵曹 12

    録音
    2016年5月24日から27日、レイチェル・M・シュレジンガー、コンサート・ホール・アーツ・センター、ヴァージニア州アレクサンドリア

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     2024/06/24

    フレデリック・フェネル指揮、東京佼成ウインド・オーケストラの演奏によるクラシック・マーチを収録したアルバムです。
    ただ普通のクラシック・マーチ集とは一味違うアルバムで、栄光と葬送の行進曲という選曲であり、ちょっとこの手のCDでは珍しいアルバム。
    特に珍しいのは、行進曲『ピース・オブ・エイト』という作品。
    これはフェネルがイーストマン時代に、イーストマンの学生が書いたコンサート・マーチでベートーヴェンの交響曲第8番のテーマから編まれた作品だとのこと。
    フェネルと佼成の演奏は、良くも悪くも安定した演奏と言えます。
    特段の名演こそないものの安心して聴ける演奏でしょう。
    1988年2月29日から3月1日にかけて武蔵野市民文化会館にて録音されたもの。
    日本コロムビアのデジタル時代初期の吹奏楽アルバムの録音は良いのは少なく、本録音でも弱音部は聴きにくい所はあります。
    デジタルなので音は悪くないと思います。
    内容的にファン向きの一枚でしょう。
    最後に収録曲を書いておきます。

    1.アイーダ凱旋行進曲(ヴェルディ)
    2.マリオネットの葬送行進曲(グノー)
    3.結婚行進曲(メンデルスゾーン)
    4.悲しみのシンフォニー(ワーグナー)
    5.鉛の兵隊の行進曲(ピエルネ)
    6.断頭台への行進(ベルリオーズ)
    7.タンホイザー大行進曲(ワーグナー)
    8.ベートーヴェンの交響曲第8番主題による行進曲『ピース・オブ・エイト』(ジェンキンス、ネフ)
    9.3つのオレンジへの恋から行進曲(プロコフィエフ)
    10.ノルドロークのための葬送行進曲(グリーグ)
    11.威風堂々第1番(エルガー)

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     2024/06/22

    このCDはオーストリアの作曲家、カール・ツィーラーの作品を紹介するべく、プレイザー・レコードが発売している、ツィーラー・エディションの21枚目にあたるCDです。
    演奏は、ハンス・シャーデンバウアー指揮、オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団。
    この巻に収録された作品はいつも通り、ワルツやポルカ、行進曲などが収録されているが、オペレッタからのナンバーが他のシリーズに比べて多く収録されているのが特徴だ。
    いずれも知られてないがツィーラーらしいメロディを持った作品だ。
    演奏団体は2003年にツィーラーの普及をすべく演奏を開始した団体です。
    このツィーラー・エディションシリーズでは主力の演奏団体であり、安定した水準の演奏とウィーンならではのサウンドを聴かせてくれます。
    この21集でもそうで、作品を知るには問題ない水準の演奏です。
    2014年の録音という事で、音質も問題ありません。

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     2024/06/21

    手塚幸紀指揮、東京佼成ウインド・オーケストラが、日本コロムビアに録音した音源で、行進曲を集めた内容です。
    前半は日本の行進曲、後半はアメリカの行進曲を集めた内容となっています。
    前半の日本の行進曲は定番曲ばかりではありますが、コロムビア専属だった古関裕而の作品『オリンピック・マーチ』『スポーツ・ショー行進曲』がこのレーベルらしいし、『軍艦行進曲』『大空』『君が代行進曲』と言った軍楽行進曲を佼成が演奏しているのは珍しいでしょうか。
    後半のアメリカの行進曲もスタンダードな曲ばかりが並びますが、クロールの『空かける鷲』が唯一珍しい作品でしょう。
    手塚&佼成の演奏は全体的に癖のない演奏です。
    飛び抜けた演奏はないですが、安心して聴ける演奏と言えます。
    ただ他にも多数の盤がある中で、強くおすすめ出来るポイントもないので、演奏者のファン向きのアルバムでしょうか。
    録音年はCDに書いてないのですが、1978年に録音されたらしく、古さは感じますが普通の音質です。

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     2024/06/20

    ダニエル・バレンボイム指揮、シカゴ交響楽団による、ヨハン・シュトラウス2世の作品集です。
    バレンボイムのレパートリーから見ると珍しいJ.シュトラウスの録音ですが、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートに登場するなど多少の録音はあります。
    このシカゴ交響楽団との録音はシンフォニックにまとまった演奏であり、悪くはないのですが、面白みにかける演奏だなと思います。
    ニューイヤーの時はライヴということもあり、面白く聴けたと思うのですが、セッションだとちょっとイマイチです。
    シカゴ交響楽団のウィンナ・ワルツ集というのはライナー以来ではないかと思います。
    選曲面は定番中の定番曲を集めたと言える内容です。
    1993年録音で、音質は良好です。

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