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Review List of レインボー 

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     2014/09/17

    ボスコフスキーはデッカに、ウィーン・フィルとシュトラウス・ファミリーのワルツやポルカ等を録音しており、このCDはその中からヨハン・シュトラウス2世のワルツを集めたアルバムとなっている。
    作曲年順に収録されており、初期作品を中心に必ずしも録音の多い有名な曲ばかりではない選曲が嬉しい所。
    ボスコフスキーのスタイリッシュな音源と、ウィーン・フィルの豊かな音色の合わさったこれらの演奏は格別で、今聴いても新鮮に聴こえます。
    また『美しき青きドナウ』は珍しい合唱版の収録で、ウィーン国立歌劇場合唱団が格調高く歌っています。
    録音年は1957〜1973年にかけてと開きがありますが、録音は良いほうでしょう。

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     2014/09/16

    今は亡きオリンピア・レーベルが発売したチェロ協奏曲集です。
    オッフェンバックのチェロ協奏曲『軍隊風』ボッテジーニのチェロとコントラバスのための二重協奏曲『パッショーネ・アモローザ』ヴィエルの『チェロ協奏曲第1番』が収録されており、チェロはルーマニアのチェリスト、カタリン・イレアが、伴奏はヴィエルがヴェルナー・スタイフェル指揮、ジョルジュ・エネスコ・ブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団、オッフェンバックとボッテジーニがエミール・シモン指揮、ルーマニア国立放送交響楽団の演奏で収録されています。
    また名手と知られながらも若くしてなくなったコントラバス奏者、オヴィディウ・バディラが参加した貴重な音源でもあり、演奏陣は知る人ぞ知る豪華メンバーとなっています。
    ただ、演奏のほうは、曲によって差があるように思います。。
    メインのオッフェンバックは遅めの演奏であり、CPOのオスカンプ盤のほうが良いかなと思いました。
    最も良いなと思ったのはボッテジーニで、ヴィエルのほうはオケが健闘しています。
    全て1991年の録音で、音質は良いと言って良いでしょう。

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     2014/09/15

    オランダの楽譜出版社、モレナールの参考演奏集です。
    ピエール・キュエイペルス隊長指揮、オランダ王立陸軍軍楽隊の演奏で、1992年に録音された物です。
    参考演奏集ですので同社が発売した楽曲から、吹奏楽のためのオリジナル新曲やクラシックからの編曲、または吹奏楽の基本、行進曲までを収録しています。
    ほとんど知られていない作品ばかりですが同じオランダのデ・ハスケ等と比べれば一曲一曲の出来は手堅くまとまっていて良いと思います。
    行進曲はコンサート・マーチと言われる部類の曲の収録ですが、その中でもジョバンニ・オルソマンドの『オリンピカ』1960年に書かれたこの作品はベバーニャの栄光や忠誠等のイタリア・マーチの型通りに歌心と劇的な作りで、イタリア・オペラのような作品でおすすめです。
    この頃のオランダ王立陸軍軍楽隊の演奏は大変に素晴らしく、参考演奏という枠を超えた鑑賞用にも匹敵する演奏です。
    録音、音質も良好。

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     2014/09/14

    オペレッタのアリアを集めたアルバムです。
    マリリアン・ヒル・スミス、ピーター・モリソンの歌、伴奏はバリー・ナイト指揮、シャンドス・コンサート・オーケストラ。
    このCD、オケも歌もイマイチパッとせず、演奏はあまり良いとは言えません。
    オケは名前からして録音用のオーケストラなのでしょう、あまり音は鳴っていません。
    ただこのCD、選曲が大変マニアックで、ここが最大のセールスポイントです。
    カールマン、シュトラウス、レハール、このあたりは超有名所ですが、メサジェ、ツィーラー、ハーバートとほどほどに知られた作曲家から、ジャーマン、ジョーンズ、アイスラー(アイスラーは東ドイツ国歌の作者としては有名だが)と収録作品が他に録音されているかどうかも分からない位珍しい作曲家の曲まで収録されていて音の資料としては貴重な物です。
    録音は普通。

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     2014/09/12

    クリスティーナ・ドイテコムがヨハン・シュトラウスとヨーゼフ・シュトラウス、ツェラーのワルツやオペレッタに歌詞をつけて歌ったアルバム。
    もちろん、シュトラウスのワルツのオリジナルに歌詞はなく別人が後から付けた物で、マックス・シェーヘル他により編曲されている。
    バックは、フランツ・アラース指揮、ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団。
    本場中の本場による演奏。
    シュトラウスのワルツに歌詞を付けて歌ったアルバムは他にも数点音源があるが、このドイテコムの歌った物はウィーンの薫りはするけど、歌が軽くて平凡に思った。
    むしろ、良かったのはボーナスとして収録されたクリスマス音楽集。
    これは、ハリー・フォン・ホフ指揮する管弦楽団&合唱団の演奏で収録された物で、こちらのほうが歌に深みがあって、オケも充実したサウンドで、聴き物だった。
    録音はシュトラウスが時期相応、クリスマス音楽が特に問題なしと言った所。

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     2014/09/11

    2008年より小編成バンドのための新曲を発表し続けている、バンド維新の2013年盤です。
    演奏は例年と同じく、航空自衛隊航空中央音楽隊、指揮は水科克夫2等空佐、中村芳文3等空佐による物です。
    バンド維新の作品は普段吹奏楽曲を書かない人物が曲を買いたりするためか、有名作曲家でも微妙な曲になっている事が多いのですが、このCDでもそういう曲が多いと感じます。
    前回(2012年)はわりと良かったので、その反動でそう感じるのかもしれません。
    ただ、航空中央音楽隊の演奏の良さは何時も通り、素晴らしい文句のつけようのない演奏ですが。
    録音にはオクタヴィアが関係しているようで、キングの吹奏楽のCDでは良いほうではないでしょうか。
    今回は内容を考えれば少し高く、バンド維新のファンか演奏者のファン、または楽譜を演奏するのに参考演奏として買うという方以外にはおすすめしにくい出来です。

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     2014/09/10

    このCDに収録されたアーチバルト・ジョイスはイギリスの作曲家で、イギリスのワルツ王とか、イギリスのワルトトイフェルとか呼ばれた作曲家。
    イギリス人作曲家で初めてしっかりとしたワルツを書いた人物との事であるが、現在イギリスではあまり演奏されず、もっぱら代表曲『思い出』『秋の夢』の2つのワルツがロシアの軍楽隊のレパートリーとして定着しているぐらい。
    最初このCD、あまり期待せず聴いてたのだが、いやはやなかなかの名曲揃い。
    彼の作風、特にワルツがそうですが、優雅な美しいメロディが特徴で、ワルトトイフェルの異名は伊達ではないです。
    かと思えば『キャラヴァン組曲』ではオリエンタルなムードの漂うクラシカルなスコアで、その他の作品も優れた管弦楽法とこれまた親しみやすいメロディを持っており、ジョイスの才能の高さを伺い知る事の出来る一枚となっています。
    アンドリュー・ペニー指揮、RTEコンサート・オーケストラの演奏で、ブリティッシュ・ライト・クラシックシリーズでは珍しい、本場のオケという事もあってか、なかなか良い好演聴かせてくれます。
    録音、音質良好。
    おすすめの一枚です。

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     2014/09/09

    ヨハン・シュトラウスのオペレッタ『ジプシー男爵』の全曲盤。
    オットー・アッカーマン指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏で収録された物で、かつてEMIからも出ていました。
    歌手陣は、シュヴァルツコップ、ゲッダ、クンツ、ケート、プライと録音でしか出来ないないような豪華メンバーが揃えられています。
    ジプシー男爵の名盤はEMIから発売された物が多く、ボスコフスキー盤、アラース盤、ホルライザー盤などなど色々とありますが、このアッカーマン盤も、歌唱、演奏共々、メリハリが利いていて良いと思います。
    録音は1954年とかなり古い録音になりますが、ナクソスの丁寧な復刻のおかげで聴きやすい音質となってます。
    また2枚目にはボーナストラックとしてジプシー男爵の歴史的な音源と、レオ・ブリッヒ指揮、ベルリン国立歌劇場管弦楽団による宝のワルツ(ジプシー男爵のメロディが使われた作品)が収録されており、こちらも本編同様に聴きやすい丁寧な復刻がされており、お得感のある一枚となっています。

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     2014/09/07

    ブレーンのジュニア・バンドのための金管バンド、吹奏楽曲集という楽譜の参考演奏集。
    このCDはタイトルに2とある通り2枚目にあたる物で前作と同じく、陸上自衛隊東部方面音楽隊の演奏、指揮は音楽隊長、田村守3等陸佐によって録音された物です。
    前半に収録された金管バンド編成の曲は前作よりかはまだマシですが、今回もイマイチパッとしません。
    ただ、『高き山へ、遠き川へ』はシンプルながら味のある作品で良いと思います(尚、この曲は2012年に発売された高き山へ、遠き川へというタイトルのCDのボーナストラックに収録されていたのと同じ音源のようです)
    後半は吹奏楽編成の曲で、金管バンドのほうに収録されていた作品の吹奏楽版や、小品、べにばな国体の行進曲として書かれたジブリのマーチメドレー等が収録されています。
    陸上自衛隊東部方面音楽隊の演奏は、技術の高さもさる事ながら、躍動感に富んだ楽しい演奏で、この団体の実力の高さを存分に楽しめると思います。
    2013年3月21日、陸上自衛隊東部方面音楽隊大演奏場にて録音された物で、音質は悪くないのですが、他のブレーンのCDと同じく、録音は良いとは言えません。

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     2014/09/06

    ヨーゼフ・シュトラウスの管弦楽曲を集めたシリーズの第22集です。
    本盤は、カール・アルバート・ガイヤー指揮、スロヴァキア国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録された物です。
    入場行進曲で始まるこのCDは、全曲聴く機会の少ない曲ばかりであり、有名な曲に比べれば筆の質は落ちるといいますか、出来はそこそこですが、ヨーゼフらしいデリケートな音楽は聴けます。
    演奏はいつものスロヴァキアのオケらしく、中庸でそこそこの出来と言った所ですが、作品を知るには問題のない水準の演奏だと思います。
    音質良好。

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     2014/09/05

    ブルガリアの代表的指揮者、ヴァシル・カザンジェフとソフィア交響楽団によるオーケストラ曲を集めたCD。
    一見すると有名曲ばかりを集めたCDのように思えるし(シベリウスの曲が有名かどうかは微妙な所だが…全く知られてないわけでもないし)ジャケットもわりと簡素なので、ワゴン売りのブートレグ盤のような雰囲気があるが、演奏は確かな物。
    超個性的ではないにしろ、ほどほどの個性的な演奏で聴いていて楽しめる。
    録音もまずまず。

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     2014/09/04

    全日本吹奏楽コンクールの課題曲参考演奏音源のCD。
    市販化されるのは佼成出版から出ていたのについで、このコロムビア盤が2度目となります。
    1980年代後半の曲を収録しており、現在でも演奏される機会の多い人気作が大量に収録されています。
    マーチに、地味ながらも良質な作品が多いのが特徴で、『コンサート・マーチ87』『カタロニアの栄光』『スタウト・アンド・シンプル』『清くあれ、爽やかあれ』この4曲、ここ数年の課題曲マーチと聴き比べても明らかに格が違います。
    演奏は全曲、東京佼成ウインド・オーケストラ、指揮者は1987年が山岡重信、1990年が小田野宏之、1988〜1989年はフレデリック・フェネル。
    演奏は参考演奏集という事もあってか、ニュートラルですが、プロらしく演奏技術は高い。
    また私が個人的に戦後最高の課題曲の1つと思っている、『スタウト・アンド・シンプル』の数少ない音源であるばかりか、数少ない名演奏が聴けるのも嬉しい。
    音質は良好。

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     2014/09/03

    ニコライ・ゲッダが1968年に出演した、ガラ・コンサートのライブ盤。
    バックはクルト・アイヒホルン指揮、ミュンヘン放送管弦楽団が演奏している。
    モーツァルト、グノー、ドヴォルザーク等の有名作曲家のオペラからアリアやオーケストラ曲を集めた物で、ゲッダの歌も素晴らしいのだけども、オケのみのナンバーも実に素晴らしい!
    アイヒホルンの演奏は推進力に満ちあふれ、音楽にメリハリをつけ、特にゴトヴァッツの『交響的舞曲コロ』はその最もわかりやすい例です。
    ただ、録音が古いので、音質は良いと言えないでしょう。
    しかし、その事を含めてもおすすめの一枚です。

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     2014/09/02

    ボストン・ポップスのアレンジャーを務めた事で知られるリチャード・ヘイマン指揮のマーチ集。
    CDのジャケットにはオケの名前は、ヒズ・オーケストラと記載されているが、CD本体にはフィルハーモニー・ロック・オーケストラと記載されており、どちらが正しい名前か分からないが、音は弦楽がスカスカ、金管は鳴らないというスロバキア系のようなサウンドで演奏はあまり良くない。
    収録曲も大半が有名曲で、何故かジャズの名曲が収録されていたりするが、その中、グルジア生まれでアメリカの作曲家、ジャック・パリスの『イスラエル祝典行進曲』という珍曲が収録されているのが嬉しい。
    タイトル通りの民族的なメロディーと型通りの構成で、隠れた名曲といって良いだろう。
    元は吹奏楽曲なのだそうだが、是非吹奏楽版も聴いてみたい!
    初期ナクソスの録音なので、音質は良いが、迫力に欠ける所はある。

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     2014/08/31

    ワールド・ブラス・ポップというタイトル通り、クラシックや映像音楽などを吹奏楽にポピュラー・アレンジした物で、録音に使われた楽譜は全て出版されており、参考演奏集も兼ねたCDです。
    2000年に、航空自衛隊航空中央音楽隊の演奏で、指揮は隊長の高木義勝2等空佐と、訓練班長の菊地賢次1等空尉で収録された物です。
    航空中央音楽隊の演奏は、南西航空音楽隊からの支援奏者を含めた大編成での演奏で、落ち着いた大人の音楽といった品のある演奏。
    有名なユーフォニアム奏者、外囿祥一郎1等空曹の表情豊かなソロが印象に残る『忘却』や、マンボの名曲がメドレーになった『マンボ・マンボ・マンボ!』等が聴き物。
    解説書には楽曲解説や巻末には高木隊長のインタビュー、指揮者のプロフィール、録音に参加したプレイヤーの名前が載っています。
    録音は特に問題ない水準です。

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