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TOP > My page > Review List of ほんず内閣総理大臣
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6 people agree with this review 2012/04/08
とにかく絶賛の嵐の中、恐縮ながら一筆啓上。この演奏、例えば「名演」とかいう一言で括れるものではありません。情緒纏綿たる思い入れたっぷりの「復活」でないことはもとより、楽譜をただ音にした無味乾燥な交響曲第2番でもありません。とても乾いた手でしっかりと掴まれて、そして、感情的な思い入れではなく、言わば職人が芸や技を究極に発揮するといった趣の、そういうこだわりの見られる演奏ですかな。かつて、故大木正興氏がクレンペラーの何かのディスクについて「男の性(さが)の昇華」という表現を使っていたのを記憶していますが、まさに適切な表現でしょう。例によってアンサンブルの乱れはそこかしこにあり、オケの彫琢もまだまだ余地はありますが、そういう次元ではなく、クレンペラーという突出した個性の持ち主のこの曲の演奏を聴く、というスタンスで接するのがよろしいかと存じます。個人的には感動はいたしませんでした。ただ、クレンペラー晩年のこの演奏、うかつに批評などを許さない、凄みは感じました。(-_-;) 合唱は立派。さすがピッツの御指導。独唱陣は二人とも古めかしい歌で、これはどうもよくない。録音はこれだけ聴ければ文句なし。
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0 people agree with this review 2012/04/07
おお、これはいい演奏ですな。いささかゆっくり目のテンポを設定して動じることなく、息の長いこの曲を壮大に表現しました。オケがベルリンフィルであることが何よりの強みで、個人技もすばらしいし、アンサンブルも鉄壁。バレンボイムさん、ここではそんな自己顕示をせず、曲想に自然に任せていると思いますよ。第1楽章や第4楽章の終わりなど、指揮者によっては音響が混濁しリズムも崩れて、「ここで終わるかな」という呼吸が合わないこともままあるのですが、この演奏はその呼吸が全く自然でして、聴き手とうまくシンクロしてくれます。これは傑作でしょう。録音は特に不満なし。まことに、結構です。
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1 people agree with this review 2012/04/06
多くの方が高評価。まことにその通り、と思います。ま、何しろベルリンフィルのブルックナーですから、万事心得ていて、安心できる流れがあるわけでして、ムーティはそれに全く逆らうことなく(余計な事をしようとして失敗したのがラトルです)、自然な抑揚と歌を織り混ぜてよい感じに出来上がりました。意外に自然体で、無理な力瘤もなければ、無気力に陥ることもなし。優秀なオケの力を使って、なかなかに楽しめる「ロマンティック」が出来上がりましたよ。ただね、「名演」とかいう感じではないです。「快演」という感じかな。楽天的な雰囲気が全体を支配して、複雑さや問題性は希薄であります。それは別に欠点ではありません。録音も優秀です。大オケの音をしっかりとらえております。いいんぢゃないでしょうか。
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0 people agree with this review 2012/04/05
個人的にはお気に入りの曲。いかにもベルリオーズらしい、巨大さ志向が何とも派手でまことに結構。この演奏、カテドラルでのライヴ録音で、雰囲気もいかにもそれっぽい。オケはユースオケですが、みんな腕前は実にしっかりしたもので、何の不満もキズもありませんよ(カテドラルの残響に助けられてるところもあるとは思いますが…)。力強い弦も、喨々たる金管も、いかにもこの作品にふさわしい。コーラスはロンドンシンフォニーのコーラスを中心に、これも大変立派な出来。コーラス指導は今は亡きヒコックスさんですからね、優秀なわけです。録音も優秀。堪能しました。大いに結構です。アバドさん、こののち、ウィーンフィルやカレラスとともにDVDでもこの曲の演奏を残しています。そちらでは、4対のシンバルが同時に叩かれる場面があったりして、スペクタクル的にも結構でした。実演だときっとすごいんでしょうね。
1 people agree with this review 2012/04/05
これは面白くかつ興味深い本ですねぇ。村上さんの引き出し方がうまいのかな、小澤さんが普段なら語らないようなところをどんどんしゃべっているのが何とも面白いであります。当方が関心を持ったところを主要三点にまとめましょう。@小澤さんは、作曲者の残した楽譜をもっぱら対象として、音楽を再現してるということ。「とにかく楽譜を熱心に勉強した」という発言が何度もありますが、そしてもちろんそれが基本でしょうけれど、すべてはそこに始まりそこに帰結するということですね。演奏家や作曲者に関するエピソード、またレコード録音史について小澤さんが知らないことがずいぶんと多くて(メンゲルベルクのマラ4を知らない!)、読者の方も「えっ?!」と思う個所、ずいぶんあるんじゃないでしょうか。レコードファンの方がよっぽど詳しいぜというところ、多々あります。しかし、そうした作曲者のエピソードも含めた楽曲理解ではなくて、またレコードから作ったイメージでもなくて、やっぱり小澤さんは楽譜から構成する音楽に全てをかけた方なのですね。そして、レコーディングは多いけど、やっぱりナマの活きた音楽が本領発揮の場なのだということなのですね。A村上さんは、小澤さんの才能、「天才」ぶりをずいぶん強調しようとしているように見えますが、小澤さん本人はむしろ熱意や斎藤師に教わった方法の適切さを強調しています。キャリアのない若い時代に多くの人にかわいがってもらったというのも、そういう真摯さの賜物ですね。これはだから、あらゆる分野で、多くの人が学べることだと思います。Bカラヤンの偉大さ。カラヤンについては、演奏批評論、オケの立場からの発言、といったところでずいぶんと攻撃されることが多いのであります。しかし、小澤さんが語るカラヤン(「カラヤン先生」)は、指揮者の役割や仕事のコツにこの上なく通暁し、音楽の作り方についても実によく熟慮し、さらにそれをどう人に伝えようとするかについて試行錯誤を重ねた、大変立派な音楽家であります。カラヤンに教わった同業者的立場からのカラヤン論が作られていいですね。極めて正しいポジティブな意味で、カラヤンから学ぶことは多いのだと思います。さて、もっといろいろありますがこの辺で止めましょう。なお一か所、訂正(ないし注記)を求めます。341ページの小澤さんの発言中にある、オルフの「イタリアン・セレナーデ」ですが、オルフは例の「カルミナ・ブラーナ」のカール・オルフではなく、通常ウォルフと称する、ヒューゴー・ウォルフ(1860〜1903)ですね。これは意外に名曲として有名で、確か以前クナッパーツブッシュのディスクもありましたやね。それだけ補っときます。総じて大変面白い本でした。続編、続々編、期待しております。
0 people agree with this review 2012/04/04
これまでに全く正反対のレビューが二つございまして、読んだ方は「どっちかしら?」ととまどわれるでしょうな。では第三のレビュー。冒頭、妙に弾んだようなテーマ処理に「?」、その後もどこか腰が高いような、落ち着かない進行にちょっとがっかり。但し、例の「行進」あたりからじわじわと盛り上がり、情感のこもったクライマックスを形成しています。音量で圧倒するよりも、もっとじわっと来る押さえこみ方。第2楽章はやや特徴薄。もう少し、皮肉っぽさや反骨が出てもいいかな。第3楽章はできればもっとたっぷり詠嘆の歌を聴かせてほしかったな。比較的淡々としたもの。フィナーレは、ま、そこそこでして、個人的好みとしてはもっと荒れて欲しいな。でも全曲の締めくくりは壮大に迫力いっぱいに終わります。といふことで、いろいろな不満はあります。でも、この曲に強烈なパンチ力とか、壮大な劇性とかを求めるのでなければ、それなりにポイントの高い演奏ではないかと思います。でもやっぱりこの演奏ならでは、というところがあまり感じられないのは痛いなあ。録音は優秀。
0 people agree with this review 2012/04/03
何とも興味深いアルバム。個人的には「原光」が聴きたくて購入。オルガンで奏でたら本当に荘厳な感じになるんじゃないかなあと超期待。もうそれだけでいいやというくらいの意気込みで購入した次第であります。こういう企画の場合、編曲が最大の問題です。本来のオケのありようをオルガンに移しかえるという方向か、あるいは、オケとは異なる狙いを以てオルガン独自のヴァージョンとするか、要はコンセプトが重要かと思います。このアルバム、そこが必ずしもはっきりしていない気もします。「告別」は明らかに前者です。オケ版で聴こえる楽器の(特に)音色感の表出が明らかです。「亡き子」はむしろ後者に近く、オルガン的な「沈み方」とでもいうべき音響であります。「原光」はなんだか折衷的。ま、総じて、違和感なく、そしてそれなりに面白く聴かせていただきました。ソロは立派、いい歌でしょう。声の質がいささか暗めで、それがこれらの曲にはぴったりですな。オルガンがちょっとよろしくない。テンポがいつも走りがち、つんのめる感じで、落ち着かない。そんな大した腕じゃないな。録音バランスも最善ではない印象。ソロを前面に立て、オルガンが少し遠くから聞こえるとかいう感じだと、いかにも幻想的でふわっとして、またオルガンが強奏しても(そういう音色が欲しい個所もあります)大丈夫じゃないでしょうか。といふことで、いくつか惜しいと思う点があります。こういう言い方はあるいは演奏者には不本意かもしれませんが、「ヒーリング企画もの」ということで考えますと、大変結構なアルバムということになりましょうね。
1 people agree with this review 2012/04/02
チャイコフスキーの交響曲第4番についてだけ。録音は、確かに一部にゴーストがありますが、「変な残響」くらいに思えばそんなに問題はないかな。だいたい年代にふさわしい音質で、細部も量感も意外にしっかりあって、音楽を聴く分には特に問題はないでしょう。さて、演奏は、ヴェテラン指揮者の余裕ある演奏という感じでありますかな。緩急や強弱の変化などのような技は使わず、剛毅な進行ですが、ちょっとしたところに気分の変化や盛り上げを入れてみせるなど、なかなかに芸の細かさは見られます。ルードヴィヒさんのチャイコフスキーと似ていて(別項参照)、いかにも往年の職人指揮者だなあという印象。録音がもっと明瞭なら、相当な名演奏に位置づけられるかもしれませんよ。但し、いかにもドイツの指揮者風で重くちょっと鈍い感じはあるな。また、もっと感興に任せて吹っ切れてもよかったね。ま、なんにせよ、なかなかに結構ですね。
3 people agree with this review 2012/04/02
ヘンデルとブルックナー、個人的にはなんだか変な組み合わせっぽい気はしますが。ヘンデルはまるで知らない曲なので、特にコメントなし。ブルックナーは、このちょっと前の「パルシファル」と似たような印象で、一言でいえば「清澄」ということです。管弦楽の奏でる音響もそうですし、ここに聴かれる「心境」もまた「清澄」。派手な身振りや強調した劇性などは一切なく、ただ、ブルックナーのこの交響曲が充実した美しさをもって再現され、こちらの心に沁み込んでまいります。オーケストラの高性能ぶりは驚嘆すべきで、特にクーベリックさんが指揮するとこのオーケストラは本当に澄み切った音を出します。ライヴなのだから、本当にすばらしいなあ。「明鏡止水」的なブルックナー、クーベリック晩年の巨大な遺産です。録音は優秀、不満なし。
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2 people agree with this review 2012/04/02
だいぶ久々に聴きなおし。何とすばらしい、絶世の名演ではないですか!!冒頭から、緊張感をはらんだオケの音に驚き、あらためてこちらも襟を正して聴きました。第1楽章は、ひたすらに厳粛。甘さや弛みの微塵もない、緊張に貫かれ、それでいて劇性に富んだ起伏のある、圧倒的な開始。第2楽章は、基本、第1楽章のムードを引き継ぎつつ、トリオで少し緊張を緩めて穏やかさが生まれてきます。第3楽章は、クライマックスへ向けて大波が次第に力を増してゆくようなとても見事な流れ。美しくも力強い、見事な出来栄えです。そして第4楽章は、停まることを許さないような力強い進撃で、最後の最後まで最高度の力を発揮した、充実した終結。いや〜これはすばらしいなあ。感激しました。このディスクで特筆すべきはザールブリュッケンのオケの優秀さ!技術的な腕前はもとより、柔と剛の両面で見事な表現力を示しております。録音も優秀。これは実に見事な出来栄え。大いにお薦めいたします。
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7 people agree with this review 2012/03/31
交響曲の方を以前に非正規盤で聴いて大変に感動いたしまして、今回、正規盤としてリリースされることは誠に喜ばしい限りであります。といふことで、再び聴いて感動も新たに…と思ったら、「あれっ?!」なんだかさほど感動しませんでした。原因は音かなあ。例のマスタリングってやつですかね。全般に潤いに欠けたデッドな音で、しかも音量のバランスにどこか妙な手が加えられているようで、結構不信感を持ちました。非正規盤は、ヒスは多いものの、音そのものは鮮烈で力強く、ずっと良い印象です。残念だなあ。一方、協奏曲は、曲そのものの美しさをそれなりに堪能いたしました。普段ピアノ協奏曲をほとんど聴かないので、ベロフのソロがどれほどの水準か私には何も申す資格はありませんが、特段悪くはないんじゃないかなあ。ちょっとソロが前面に出すぎたバランスなので、やや乱暴にも聞こえますが、個人的には不満はないかなあ。オケはなんだかつらそうで、協奏曲では木管が一部悲鳴を上げていますな。総じて、録音に問題があって、せっかくの演奏の魅力を殺いでおります。惜しいなあ。
7 people agree with this review
0 people agree with this review 2012/03/31
映画評。これは大変な映画です。障害者を主人公とし、彼と彼女が置かれている様々な困難が描かれますが、その困難を生み出している家族や一般の人間は、まさしくこれを見ている我々自身の「常識」なのだと気付き、愕然とします。映画的視点では、主人公二人は本当に自分たちだけの気持に忠実に嘘も偽りもなく行動します。でも、周囲の「健常者」には、障害者に対する固定観念があり、そして彼らを「支配」していたいという欲求があります。それがとても痛ましくも悲しい衝突を生みます。でも二人の心は折れません。強い絆とか愛ではなく、まさにそれ以外には存在しえない結びつきとして二人は一緒です。その何と感動的なこと!精神障害の男と、重度の肢体不自由の女と、もちろん現実には思い通りに語れず動けません。それが、この映画では、ところどころに挿入される幻想シーンの中で、健常者として二人は動き語り歌います。電車で正面に座っているカップルの真似をする場面、地下鉄ホームで歌う場面の何と感動的なこと!!大いに泣きました。(ToT)諸方面で絶賛の通り、ムン・ソリの演技は奇跡のような凄演。しかし、私はむしろソル・ギョングの演技をたたえたいと思います。一切の私利私欲のない、素朴で邪気のない男を、この上ない自然さで演じました。素晴らしいとしか言いようがありません。すばらしい映画です。心からお薦めいたします。
3 people agree with this review 2012/03/31
安かったのでなんとな〜く購入。しかもずっとほったらかしにしてましたが、とりあえず聴いてみる。結果、大いに堪能しました。いいじゃないですか、スクリャービン!これまで「法悦の詩」くらいしか聴いたことがなくて、で、その印象は「なんだかよくわからんねぇ」という感じで、特段興味は持てませんでした。さて、交響曲第1番〜3番までは、いかにもロシア音楽っぽい纏綿たる叙情にあふれ、美しい瞬間に事欠かない一方、壮大な盛り上がりもあり、なかなかに魅力的な作品です。有名な第4番から後はいささか屈折した調子になり、「何かあったかな?」みたいな感じで、「楽しみ」的要素は減りますが、音楽の凝縮度から言えば進化しているのでせうな。他の演奏で聴いたことがないので比較はできませんが、このムーティの演奏、フィラデルフィア管弦楽団という超優秀なオケを存分に駆使して、実にゴージャスな出来栄えです。つややかでビューティフル、壮大できらびやか、いいんじゃないでしょうか。大いに満足。多くの方が興味を持ってお聴きになりますよう、お薦めいたします。
まさしくバーンスタインによるシューマン。壮大にして豊麗、ウィーンフィルを完全に開放して、陽性で力強いシューマンの交響曲演奏となりました。似たような演奏傾向にメータ盤もありますが、そちらはウィーンフィル主導という気もいたします。こちらはあくまでもバーンスタインのリード。オケがニューヨークフィルであっても同じ調子になったでしょうな。但し、ややオケを鳴らしすぎで、繊細さがもう少し欲しいなあ。録音の加減もあるのか、響きもいささか混濁している印象。実演だと圧倒されるけど、ディスクの場合にはもうちょっと仕上げに留意してもよかったかな。ウィーンフィルならではの魅力も、ホルンの咆哮にうかがえるくらいで、弦楽器のしなやかさをもっと聴きたかったな。ま、いかにもバーンスタインらしい演奏です。そういう意味では期待どおりでいいんじゃないかな。
2 people agree with this review 2012/03/30
ハイティンクの旧録音。意外に最近、別方面から「死と変容」とのカップリングでリリースされていましたな。録音年から言いますと、ハイティンクさんが結構大化けしつつある時期なので期待しましたが、必ずしもいい出来ではないと思います。どこか曲への姿勢がはっきりせず、自然描写を丹念にたどるわけでもなく、登山人の感情を思い入れいっぱいに表わすでもなく、「耳のごちそう」としての大管弦楽の饗宴にも徹しきれず、どうもこうも中途半端。何とも残念な出来です。コンセルトヘボウのオケも意外に冴えない。正直言って、なんだかみんなやる気がないような印象かなあ。ハイティンクはその後ロンドン交響楽団と再録音しています。そちらの方がよい出来ですが、それでもまだ曲の魅力を存分に堪能させるには程遠い状態です。決めつけるのはいかんのでしょうけれど、ハイティンクはずいぶんR=シュトラウスを録音していますが、何だか向いてないんじゃないかなあ。誠実さとか真摯さだけでは処理しきれない音楽で、+αの「色気」が欲しいのですな。この人にはそれがない。私生活ではやたらに結婚を重ねているらしいけど(4回だったかな?)、その辺の「色気」をぜひ音楽にも振りまいてくださいな。余計な事を書きました。非礼の段、お許しを。
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