0 people agree with this review




2010/07/03
リリングと言えばバッハ・カンタータ全曲という高峰を1970年代から1980年代にかけて単独登頂録音した業績が忘れられないですね(HMVレビューにもありますように本年朝日新聞インタビューでのリリングの見解からも彼の考えが分かりましたね)。アーノンクールとレオンハルトがタッグを組んでの同全集は少し時期が後にずれた感じと受け止めているのですが・・・、その後コープマンや日本の鈴木がチャレンジしているようです。リリングのバッハ・カンタータはどちらかと言えば南独の脈々とした暖色系な感触が特徴で勿論私は全曲を聴いたわけではありませんので偉そうな事は申せませんが(好みから)曲によってその感触のフィット度合いに違いを認めざるをやません。本アルバムは三位一体節休息日用、宗教改革などの記念日用、その他祝日用と全体タイトルにもあるように「神への賛美と感謝」主意での先の全集からのピックアップ盤です。私はバラで有名曲しか聴いておりませんがリリングの姿勢・資質に比較的合ったジャンルのバッハ・カンタータ群と思います。以下収録分の録音年と演奏タイムをメモしておきますので何らかの参考にして下さい。BWV10(録音1979年、演奏タイム21’36),BWV16(同1976年、同17’25),BWV17(同1982年、同17’22),BWV29(同1984年、同21’09),BWV33(同1979年、同20’55),BWV51(同1983年、同17’45),BWV69(同1983年、同22’08),BWV76(同1977年、同32’00).BWV79(同1981年、同15’30),BWV80(同1983年、同27’28),BWV84(同1983年、同14’35)BWV117(同1984年、同21’39),BWV119(同1978年、同25’18),BWV120(同1973年、同22’18),BWV129(同1982年、同18’35),BWV130(同1974年、同16’17),BWV137(同1980年、同14’50),BWV167(同1974年、同17’55),BWV192(同1974年、同14’43)。20曲近くなのでボチボチと聴いて行く感じでよいのではないでしょうか。OKランク確保ということにしておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)