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0 people agree with this review 2025/01/06
一度手放したが再度購入。ズスケSQ(ベルリンSQ)のほうが人気があるが、私はフェルメールSQのほうが聴きごたえがあると思う。ズスケは可もなく不可もないが、突き抜けたところがなく常識的に過ぎると思う。その点、フェルメールのほうがインパクトがあり聴きごたえがする。組み合わせが好きな12と16なのも私には良い。12はスメタナSQの旧録、16はブッシュSQ、次いでジュリアードSQが私のベスト。
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0 people agree with this review 2025/01/04
シュタインとのp協には失望したので(多分シュタインの指揮に問題ありと思う)、その後全くグルダは聴かなかった。最近旧録のソナタを聴いて予想以上の出来栄えに驚いた。今回のこのデっカ2枚組の演奏も優れている。音自体に雰囲気があり聴いていてベートーヴェンを十分感じさせる演奏だ。好きな15番もかなり良い、イーヴ・ナットほどのロマンはないがまずは満足である。その他のソナタも申し分ないと思っている。(コワセヴィッチやブッフビンダー、J・リム等より勝っている、バックハウスより良いとは言わないが、好きなゲルバーより上だろう)。今から数か月、グルダのベートーヴェンソナタのCDの追っかけが始まるわたしである。
ヤコビーはローゼシュミットのようにヴィオトローソではない。タッチは優しいが音に芯があるので聴いていて物足りないということは全くない。響きに癒されるようなところがあり、私にはそれが大変好ましく思われる。ラローチャに似ていなくもないが、ラローチャのほうが音楽がこなれ大きさもあるように思うが、其の分ヤコビーは繊細な感じがする。曲としては第2楽章から3楽章が素晴らしいと思う。彼女の最近の録音がないのが惜しまれる。
0 people agree with this review 2024/12/31
音も演奏も美しい、その点では何も言うことはないが、その美しさにニュアンスがイマイチ欠けているように思う。(やはり、ステレオのウィーン八重奏団が私のベスト。)このCDを数百万円、数千万円の装置で聴けば素晴らしい音に唸ってしまうだろうと想像する。ただし、余談だが、そういうオーディオマニアは音ばかりが気になって音楽は二の次になって、演奏の良し悪しなどは気にしないようだ。
0 people agree with this review 2024/12/28
ハインツレーグナーの9番を聴いて良いと思ったけど、このワルタを聴くと格の違いを感じる。出始めのホルンからして雰囲気がまるで異なりこのワルターの演奏がいかに名演か再認識せざるを得ない。フルトヴェングラーの演奏と共に歴史的な名演だと思う。今後、ちょっと良いと思って星5を与えるのは自戒を込めて言うが慎もうと思う。
冴えた腕と音、申しぶんないだろうが私の思うソナタとは幾分異なる。もう少したおやかな丸みのある音が欲しい。(春)など冴えに冴えて鋭くもあり、これが違和感を生んでいる。暖かさが欲しくなる。実演で聴けば圧倒的な演奏で聴衆を魅了することだろうが、これは家庭で聴くCDの春である。そんなに深い美しさがある曲ではない、冷たく鋭すぎると思う。9番にもこの感想は幾分当てはまる。クレメール・アルゲリッチにも同じような印象を持った。本当は、オイストラフの音が好みだが録音になっているPHILIPSのは演奏が良くない。
0 people agree with this review 2024/12/25
1番の出始めを聴いた時、ベイヌム・ACOのモノラル盤そっくりなのにびっくりしたが、全体として後のステレオ演奏のほうが感銘度は高い。ここでは好きな3番についてレヴューしよう。テンポは第一楽章などかなり早く、ややせかせかした感があるが響きは充実しているので、全楽章もう少し遅いテンポだったらと惜しまれる。後のステレオの四角四面的で中味の薄い演奏(これがベストという人が案外いるが解せない)よりずっと良い。クナのように遅すぎてもたれた演奏には付き合い切れない。スイトナーも響きはいかにもブラームスらしく立派だが案外中身は薄くイマイチの感あり。カラヤン・VPOの初期デっカ盤は迫力も美しさも実によいが、もう少し重厚さと粘りが欲しくなる。ということで、私はやはりフルトヴェングラー・BPOに帰ってしまう。NYPとのブラームスでは2番がベスト、次いでこの3番、1,4はステレオを採りたい。
48番のマリア・テレジアを聴きたくて購入。この曲が好きになったのは、NAXOSのワーズワースの演奏を聴いたからで、それと比べるとこのオルフェウス室内は幾分抑制が効いた落ち着いた美しさがあり好ましいが、その分面白さが少し後退したように思う。出だしのトランペットなどワーズワースのほうがツボにはまっていて音が生き生きし全体に曲の面白みにおいて勝っている。反対に良くないのはアダム・フィッシャーでトランペットなど突飛過ぎるし全体に厳しい印象である。エロクエンスのバレンボイムは復刻の音に問題ありとのことで見送っている。やはりベストは、ワーズワースかなと思う。
戦後生まれの指揮者でこれだけの演奏を聴かせる人は思い浮かべられない。古くはベーム、カラヤン、次のハイティンク、バーンスタイン、アバド、ラトル、ブロムシュテット、ヤンソンス等、このワルターの英雄に比べるとすべて聞き劣りがする。才能が違うのだ。緊張力、迫力、ニュアンス、流れにおいて違いを感じぜざるを得ない。後のステレオも広がりのある大きい演奏で感心するが、このモノラル演奏も決して劣ってはいない。むしろ部分的には勝っているところも多い。1949年録音ながら音はよい。こういうのをウーハー30cm以上のSPで聴いたらどんなに良いだろうと思う。
0 people agree with this review 2024/12/23
バリリSQのようなウィーン的名演もすばらしいが、このアメリカ人奏者による演奏はもう少し内面を掘り下げた感がある。その分、優雅な雰囲気は遠ざかっているかもしれないが訴える力は強い。モーツァルトはコラール・ミュイールSQやツァハリアス・ツィンマーマンの演奏が好きである。余談だが、K氏お勧めのIPクリーニングをしてみたが、思い込みだろうが高音が若干すっきりするかなという程度で、とても音の劇的向上などなかった。こんなことで劇的に音が良くなるはずがない。普通にクロスで拭けば十分だと思う。2曲共1965年4月録音のステレオだがやや録音が古くなっている。
立派な演奏だと思う。これがワルターやベームの演奏なら多くの人は無条件に評価5を与えるだろう。やはり我々はかなり名前に縛られて評価している場合が多い。このレーグナーはベームの来日での演奏よりずっと良い。ただ、SACDやリマスタCDと同様にPCM録音は音の雰囲気に欠けるのが多い。アナログ的に音がもう少し柔らかければもっと良い演奏に聴こえたであろうと思う。ケンペの豪快な演奏に比べればややまともで正統派演奏。
0 people agree with this review 2024/12/20
優しさと深さと大きさを備えた名演です。ノイズも全くなく聴きやすいモノラル録音です。ひとはすぐヌヴー、ヌヴーと言いますが私はデ・ヴィート派なのでヌヴーよりこの演奏を好みます。メニューヒンのライヴも素晴らしいし、ヴァイオリンの音の美しさではグリュミオーも抜きんでいて聞き惚れます。また、ウルフ・ヘルシャーも聞き逃せません。チョンにいいのがないのが残念です。今後、イブラギモヴァに期待しています。14種持っていますが20種を目指して集めています。優れた装置で聴けば併録のドッペルはVn協以上の演奏かもしれません。
ズッカ―マンは好きな演奏家で、私にとっては珍しいCDで初めて見る。テンポはやや遅めでゆったりと曲を味うことができる。ブラームスには四重奏曲、五重奏曲、六重奏曲とあるが、曲として優れているのは五重奏曲だと思う。特に2番第一楽章の5つの弦がしなりあうのを聴けば誰でも好きになると思う。演奏は2曲共に水準以上だが、今一つ突っ込んだところが欲しい。ブラームスはアマデウスsqのほうが上だと思うが、この演奏でも十分楽しめ、優れた演奏の一つに挙げたい。
0 people agree with this review 2024/12/19
数年振りに、その間装置は一新し(つい最近Y社のSPを購入し聴いてみたらツィター音がきつく全体にうるさく感じるので対策に苦労している)、新たな気分で聴いてみた。世評とうり何も言うことがないほど素晴らしい演奏だと思った。歌心に満ち、深く美しく枠を感じさせない巨匠の演奏だと再認識した。ベーム、ヴァント等が良いといっても、フルトヴェングラーを除いて、このワルターには敵わないと思う。音楽性、芸術性の違いを感じざるを得ない。けだし、名演也。本当はワルターの(ロザムンデーモノラル)を聴きたいので購入した。9番の音は、ソニー初期盤のほうが厚みもありスケールの大きさを感じる。
0 people agree with this review 2024/12/18
ラズモフスキー3番には名演が多いが2番の名演には未だ巡り会えていない。スメタナも、アルバンベルクもベルリンもフェルメールもジュリアードもその他10種もイマイチだ。その中でかなり良いのがこのバリリだが、やや甘くメロディックで厳しさに欠けるところが若干不満である。最近の若い団体に期待しようかと思う。9番は厳しさに欠けるところがもの足りない。
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