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　2025/07/27

たった２枚のSACDでしかもシングルレイヤーでもないのに、この価格は？という不思議な気持ちでしたが私がカラヤン好きなのと最新のリマスターの状態を知りたいという好奇心で購入してみました。
５０年ほど前に初めてこの演奏を聴いたときも出だしのオーケストラの力感に驚かされたものでしたが、この演奏のリマスターとしてはBlu-rayAudioが１０年程前に出ていました。それも素晴らしい音で蘇らせてくれて昔の驚きの気分を感じ取ることができましたが、今回のSACDリマスターはこの力感以上に音の綺麗さに惹きつけられました。当時のDECCAの録音がこれほどのものであったことを今になって知ることができます。とてつもない情報量だったのですね。今まではこのDACCA録音の部分的なものしか聞いてこれなかったのですね。そのことが今回のリマスター盤ではっきりとわかりました。この高級盤は広く勧めるには躊躇しますが、自分へのご褒美に考えてみたい！と考える方へは強く推奨できるディスクです。私自身もBlu-rayAudioを超えるCDが存在することを初めて知りました。現代のオペラ録音はこのリマスター盤の前では霧散します。素晴らしいディスクでした。

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　2025/05/05

これは前評判がなかったアルバムと感じている。かつてベネデッティのデビューでは女優のようなルックスの良さが目立って　クラシック音楽愛好家の中で、そういう要素を求めないあまのじゃくさんたちにはかえってネグレクトされていたんじゃないかしら。しかし、ここでの音楽はいい意味でとても若々しいと思いました。大家のそれとはだいぶ違います。それはそうです。芳醇さより熟成前の勢いの良さがこのアルバムの命ですか。また、伴奏しているコロン/オーロラ管弦楽団もなかなかいいバックをつけています。歴史上のファーストチョイスなら、ミルシテインやシュナイダーハンでいいと思うのですが、たった今のいきいきしたヴァイオリンの音をこうした気合いが入った演奏で聞くのも乙なモノだと思います。

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　2025/05/04

ミトロプーロスのお宝アルバム　一言でいえば　至宝　です。箱がかさばるのと値段が高いのが購入動機の障壁になるかもしれませんが　ジノ・フランチェスカッティやクラスナーの名演も多数含まれていることを考慮すれば店頭に在庫があるうちに手に入れておいた方がずーっとこれから音楽人生を楽しもうと思っている方にとっては、幸せになれるアルバムと思ってます。ミトロプーロスはバーンスタインなどと比べると地味すぎるかもしれないですが、指揮者の技量は優れていますし　現代に近い作曲者の演奏では素晴らしいの一語です。このアルバムに★５が少ないのが不思議なくらいの中身です。古い録音が多いですが、視聴上は問題なることはありません。耳障り良いです。

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　2025/04/17

カラヤンがフルトヴェングラー時代のベルリンフィルを振った録音を渇望しておりました。自分はフルトヴェングラーというより当時のどっしり腰の据わったベルリンの音が好きで、しかしなかなか視聴上いい音に出会えなかったのですよ。それがカラヤンの快刀乱麻に古きベルリンを撫で切りみたく演奏するなんて　目から鱗のよう　いや　口から涎が止まらない快感です。カラヤンの晩年よりも強引さまみれの若きカラヤンと古さと強靱さのベルリンの演奏の数々　これは堪りませんな。こんなにいい音を聞いたら　今演奏家の音を聞くのが怖くなりそうなくらいの気持になります。最高の宝です。

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　2025/03/23

ノセダがベートーヴェンも演奏するんだ・・と虚ろなまなざしで確認した上で最近評判高い Dolby Atmosの録音に惹かれてあまり乗り気でなく聞き始めた。以前　ノセダがフィルハーモニア・チューリッヒなどでワーグナーリングを演奏していることは知っていたが　「管弦楽曲」を面白く奏する指揮者　という不確かなイメージしかなかった。聴いて驚いた。もちろんC・クライバーみたいな様々な仕掛けで聴衆を驚かせる・・ようなのとは違う　わかったことは自分のイメージの失敗だった。ここに聴けるベートーヴェンは文句なしの名演だ。もちろんDVDAudioの威力下で耳にしている時代のアドバンテージはあるだろう。しかし、それを割り引いても、どうみてもバーンスタインやバレンボイムのはるか上を行っている。この再認識ができたことは幸せと受け止めるべきだろう。ベートーヴェンの音を辿りながら心躍る演奏経験に出会えたことは幸せと感じる。これは　ブラボー！ベートーヴェン

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　2018/12/31

我々が見て感じる演奏では最高です。２楽章が勇み足になっているのが玉に瑕ですが、その他は現代の指揮者を圧倒します。特に４楽章の熱気は格別です。ソプラノ　マッティラの歌唱はアバドの熱情が乗り移ったとしか考えられません。他のアバドのベルリンフィル・ベートーヴェン交響曲演奏はピンときませんがこれだけは人類の宝と言えるでしょう。私は過去のモノラル媒体の演奏を受け付けられない人間なのでフルトヴェングラーの１９５１年バイロイト演奏よりもこれを大切にしています。大昔はフルトヴェングラーの追っかけやってたんですけど　今は止めてしまいました。アバドファン云々は関係なく（個人的にはアバドはあまり好きな指揮者ではありません）これは素晴らしい。称賛です！

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　2018/07/22

録音もいいです。演奏も最高。
音量はきもち上げ気味で聞くとこの演奏家たちの実力よくわかります。

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　2011/04/29

神尾の音　ブラヴォーだ！ヴァイオリンが素晴らしいことは音を聞けば技巧以上のメリットがあることはわかる。でもムターなんかとは全く違う若い力の全力投球がこの演奏から聞こえる。録音も神尾の音を捉えて素晴らしい。これだけ大きく音楽を弾けるバイオリニストはいないんじゃないか。テツラフやツィンマーマンの「音」が小手先に聞こえる。チャイコフスキーに関して最高の聴覚体験である。ただこの先、ベートーヴェンやブラームスをどう表現するか・・・。人生は長い、焦らず戦って欲しい。日本人バイオリニストのＴＯＰの地位を築いて欲しい。たどたどしい若さを熟成に導くことができれば、いつか世界を唸らせることができる日本で唯一な才能だと思う。現時点ではこの勢いのある最高のチャイコフスキーに最大の賛辞を贈ろう。

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　2010/08/18

弦チェレとディベルティメントは弦楽にケレメンやペレーニが加わっているというデラックスバージョン。それだけとも言えないのかもしれないが、優秀な演奏の多いこのシリーズの中でも最高にテンションが高くなっているアルバムである。コチシュはやや生真面目過ぎてハッタリが効かないところにやや不満を感じていたけど、これだけ血が騒ぐ音楽　やればできるじゃないか！と思う。この１枚はいい。こんな感じで、これからも気難しいバルトークの案内役を果たすことを期待したい。