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Review List of ヒューブーン 

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     2012/01/13

    メンデルスゾーンは’ユルユルスカスカな演奏’に聴こえる。メンデルスゾーンの曲は、それほど演奏家を選ばない=良くも悪くも、演奏の善し悪しにかかわらず楽しめる=曲であると僕は思っている・・・となると、この程度の演奏では、あまりお薦めできるCDではないということになる。
    反面、チャイコフスキーは素晴らしい!部分的に突出しているような魅力ではなく、”全体的に内在するテンションが聴覚を引き付けて離さない…みたいな感じ”と表現して誤解なく伝わるだろうか。
    総合して、メンデルスゾーンは★2つ。チャイコフスキーは★5つ。総合してちょっと辛目にに、★3つにしておいた。

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     2012/01/10

    オーマンディの作り出す音がシベリウスに適しているというのは、作曲者自身が認めていることもあるし、充分にうなずける。ただその褒め言葉はどちらかと言えば 1957年録音の旧盤に対して捧げたい。この最晩年の演奏も大まかに言えば同路線なのだが、なんとなく「巨匠の風格」を無理に意識し過ぎているように感じる部分が随所にある。オーマンディという指揮者も、シベリウスの第2交響曲という音楽も、気負いせずに演奏するほうがいい味が出るように思える。

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     2012/01/04

    ハイドンの曲と言うのは、聴きやすく、飽き易そうにに見えて、実はスルメのように噛んでも尽きない味わい深かさがある。この演奏は、ちょっとソッケナイように思えて実は大変聴きやすい。この価格でここまで楽しめれば充分に★5つだろう。あとは何度も聴いてどこまで味が長持ちするか?が、この演奏の批評の分かれ目なのかもしれない。

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     2011/12/29

    シャイーは、ウィーンフィルを振ったチャイコフスキーの交響曲第5番(確かCDデビュー盤?)以来、長いこと名盤がなかったように思うが、ここにきてようやくマーラーで汚名を挽回した。5番以外では1番が素晴らしく、次いで7番か? シャイーのマーラーの魅力は何と言っても「バランス」だと思う。作曲者の個性を強調し過ぎるでなく、オーケストレーションのおもしろさを見せつけるでなく、万人に納得がいく形で仕上げている。もちろんそのような無難な演奏を嫌うリスナーもいらっしゃるだろうが、好みを超えた評価としての「最高評」は極めて妥当だろう。

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     2011/12/29

    シャイーは、ウィーンフィルを振ったチャイコフスキーの交響曲第5番(確かCDデビュー盤?)以来、長いこと名盤がなかったように思うが、ここにきてようやくマーラーで汚名を挽回した。1番以外では5番が素晴らしく、次いで7番か? シャイーのマーラーの魅力は何と言っても「バランス」だと思う。作曲者の個性を強調し過ぎるでなく、オーケストレーションのおもしろさを見せつけるでなく、万人に納得がいく形で仕上げている。もちろんそのような無難な演奏を嫌うリスナーもいらっしゃるだろうが、好みを超えた評価としての「最高評」は極めて妥当だろう。

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     2011/12/26

    結論から言えば、かのバーンスタイン盤の登場以来、もっとも衝撃的な演奏-すなわち平成に録音された演奏の中では最高級の賛辞で称えたい演奏-と言ってしまって過言とは思えない。テンションが高いなどという形容では表現できず、むしろ「はち切れんばかりの怒りを押さえ切れていない」と言うような、パツパツの演奏だ。徹頭徹尾、どうしたらそこまで怒れるのか?こんな曲(あるいは演奏家?)とは、決して知り合いにはなりたくないタイプ…つまり友人としては絶対関わり合いたくないほどのキレ易い恐さを常時秘めている。この演奏を聴いてしまうと、例えばアバド盤(シカゴ、ウィーン、ルツェルンいずれも)なんかはママゴトのように聴こえるし、かのテンシュテット盤と言えども「発散」がある分だけ「コワさ」は後退する。
    録音に関しては、音が飛び出してこないのが惜しい気もするが、よく録れているとは思う故、特にはポインツ減の要素にはならない。

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     2011/12/20

    マーラーの交響曲全集として、もし僕が友人に推薦するとしたら、おそらくバーンスタインの新盤か、もしくはシャイー盤を挙げると思う。前者は最高の名演として、後者はスタンダードな名演として。
    テンシュテットのこの全集だが、(録音がちょっと干からびているように思えることに目をつぶれば)全集としては問題なく★5つだろう。
    ただ各曲に関しては、個人的には中途半端なものが多い。最高の出来は「8番」、ついで「6番」だと思っている。それら他のナンバーに関しては、名演ではあるが「バラ売りなら他の盤を推薦するぞ」と言えてしまうだろう。

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     2011/12/03

    メンデルスゾーンの音楽としてどう評価するか?と問われると、いくつかの問題が出て来そうな演奏だ。よって好みで評させてもらう。フィンガルの洞窟とスコットランドは、自分的にはターナーの水彩画のような演奏を期待しているので、ギトギトした油絵を連想させるカラヤンの解釈は、好みとは真逆。だがこういうメンデルスゾーンがあってもいいと思う。イタリアに関しては微妙だ。第2楽章単独で聴けば、これはこれで名曲だったりとか、細かいパーツに分ければこれはこれで名演だと思う。ただ 上手く言えないが、誰かから監視されながら仕事をしているような、スカッとしないもどかしさが常に付きまとっているようなイタリアだと思う。

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     2011/11/28

    ハイティンクのイメージを一言で言い表せば『凡庸』という言葉がピッタリだった。事実 砂の数ほどありそうなディスクのほとんどが凡庸であると(全部聴いたわけでもないのに)思っている。ところが!中には「同曲中最高!」と評されておかしくないほどの正統的名演が存在し、それらがすべてライブ録音であると言うことに気づいてから、この指揮者に対する僕の評価が一変した。このブルックナーもまた、そういった超名演の一つに数えられる。外観はオーソドックスながら、内在するエネルギーは、かのテンシュテットの名盤さえ彷彿とさせるほどだ。細かく聴けば、随所に緊張感の休息?が見受けられるが、聴覚を惹きつけてやまない音楽作りは昨今登場したディスクの中でも稀有なほどだ。艶やかな録音がまた魅力を倍増させる。

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     2011/11/24

    ドヴォルザークの音楽(主に初期や中期)の欠点を例えて言うなら、朝礼中の校長先生の長話みたいなものだ。言っている意味はわかりにくくはないのだが、要点が絞られていないので、ただダラダラと続いているような印象。
    ヴァイオリン協奏曲も、演奏によってはそれが気になるところ。ところがこのスークの演奏に限って言うなら、瞬間瞬間に味わいがあり、他の演奏とはまったく別次元の名演と言える。この演奏に限って言えば、かの有名なチェr協奏曲よりも、このヴァイオリン協奏曲の方が出来がいいのでは?と思われるほど。

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     2011/11/12

    オケが強い自己主張をしようとせず、あくまで声楽のサポートに徹しているような印象。通常のブラームスの演奏とは真逆で、まるでフォーレのレクイエムを聴いているような、透明感溢れる清廉な演奏に思えた。こじんまりとしているようで、引っ張るところは引っ張り、粘るべきところは粘る。しかし絶叫も音楽をはみ出したりしてはいない。これだけの演奏を可能にさせるには、実はとんでもない才能が寄せ集まらなくては無理なのでは? Kochという指揮者は初めてだが、モーツァルトやヴェルディ、ベルリオーズなんかのレクイエムCDも(存在しているなら)買い揃えてみたくなった。

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     2011/11/12

    Steinbacherは、今回初めて聴いたヴァイオリニストだが、良くも悪くも「今風」な演奏をすると思う。すなわち「コレと言った欠点もない代わりに、スタンダードからはみ出した魅力もない」という印象だった。シマノフスキーは、今回初めて聴いたので比較すべき対象もないのでコメントは控えるが、ことドヴォルザークに関して言えば、もうちょっと「土臭さ」が欲しいところ。このCDで聴ける音楽からは、少なくともあのパグ犬のようなドヴォルザークの顔は想像できない。

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     2011/11/12

    バーンスタイン盤を例外とすれば、同曲中最高の演奏と言えるだろう。
    それにしても、LP発売当時のジャケデザインで、この価格で売って来るとはズルイ! すでに同曲同音源のCDは持っているが、ついつい買いたくなってしまうではないか!このLP新譜発売当時は、アバドのマーラーと言えば自分の中で最高のブランド商品で高根の花だった。必ずしもマーラーのイメージと、このジャケットデザインがマッチしているとは言えないと思うが、ジャケットだけでも収集してしまいたいと思えてしまう。

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     2011/11/10

    他の演奏を聴いたことがないので、演奏でなく曲そのものの評価なのかもしれない。まとまりも、とりとめがないという点では、第1番と同様の路線ではあるが、これら2番3番はオーケストラの扱い方にコクが不足するのではないだろうか? 随所にブラームスもどきの渋くて切ない旋律が現れ、知名度の割には楽しめる曲である。

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     2011/11/10

    暇つぶしとしてはおもしろく読めるが、ミステリー慣れしている読者であれば、犯人バレバレの感が強い。

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