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TOP > My page > Review List of ユローヂィヴィ
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0 people agree with this review 2011/08/30
ユーリ・シモノフ指揮、ボリショイ劇場管弦楽団。マイヤ・プリセツカヤ、アレクサンドル・ゴドゥノフ他。1976年制作。 音楽はプリセツカヤの夫であるロディオン・シチェドリン作曲。衣装はピエール・カルダン。 原作になっているトルストイの『アンナ・カレーニナ』ではトルストイその人の分身であるレーウィンなど様々な人物が登場するが、バレエではアンナ1人にスポットを当てているので底が浅くなってしまいがちだ。 原作にあるあれだけ素晴らしい内容をバレエにするのは難しいことだと感じた。
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チャイコフスキイの2歳年下にあたるウクライナの作曲家、リセンコによるウクライナ語で書かれた歌劇。 作品、演奏ともに素晴らしい。 是非全曲を通して聴きたい。
4 people agree with this review 2011/08/30
ロシアのサロン音楽。 ティー・タイムに楽しめる愛くるしい小品たち。 ロシア的なメランコリーはほとんどなく、実にさっぱりしている。 中にはサラバンドやフーガなど、バッハ的な作品もある。 リムスキイ=コルサコフやグラズノフらとの共作から当時の作曲家界の繋がりを感じことができる。 それらの作品は芸術的というより遊び心から生まれているところがいい。 作曲年代順に収録されている。
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0 people agree with this review 2011/08/29
ロシア・アヴァンギャルド芸術の最高傑作。 エイゼンシュテインのモンタージュ理論が見事に作品となっている。 オリジナルでは音楽が付いていなかったが、この版はショスタコーヴィチの音楽が付いている。(交響曲第11番やチェロ協奏曲第2番やバレエ音楽『ボルト』などなど。) アヴァンギャルドの手法による見事な歴史絵巻。
オルガン奏者で作曲もするオレグ・ヤンチェンコ。 1965年に作曲された彼のオルガン協奏曲第2番は20世紀のオルガン協奏曲の傑作の一つではないだろうか。 オルガン協奏曲ということを抜きにして単に音楽として素晴らしい。 Khagagortyan作曲のオルガン・ソロのための交響曲第3番も素晴らしい。
3 people agree with this review 2011/08/29
素晴らしいという一言に尽きる。 作品一つ一つが宝石のようだ。 実に洗練されている。 初期の歌曲は15歳の作とは思えない程美しさに満ちている。 それを磨きあげる演奏者ももちろん素晴らしい。
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1 people agree with this review 2011/08/26
歌劇『魔女』といってもおとぎ話ではない。 魔法使いは登場するものの、若く美しい未亡人に「魔女」というあだながついていることから作品のタイトルがきている。 男を惑わすという意味での魔女だが、あくまで女性の視点からみた悪女が主人公になっている。 この作品にはかなりロシア的な香りが漂っている。(ロシアの中でも地方都市‐ニジニ・ノブゴロドの香りだ。) 民謡もあればフィナーレでは死を悼むロシア正教の音楽のようなものまで入ってきて音楽的に変化が多い。 演奏も素晴らしい。 チャイコフスキイの歌劇では異色かもしれないが、『オネーギン』、『スペードの女王』に並ぶ作品といえる。
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0 people agree with this review 2011/08/26
『展覧会の絵』の演奏は少し乱暴に感じた。 プロコフィエフの『ヘブライの主題による序曲』もピアノはそれほど目立つパートではないが、リヒテルのピアノが曲全体を引き締めている。 リヒテル指揮、ロストロポーヴィチ独奏の演奏も話には聞いていたが今回初めて聴いてとても興味深かった。 冒頭部分など、リズムのアクセントのつけかたがピアニストらしいというかどこか律儀に感じた。
映画「アレクサンドル・ネフスキイ」は音楽をプロコフィエフが作曲したことでも有名で、演奏会用カンタータが以前から好きだったので映画の方はどうなのかという興味で観た。 映画はハリウッド的な軽さを持っていて、それが意外に感じられた。もっともハリウッドがこの作品を手本にしたとも考えられる。 この作品が持つ軽さ、明るさ(朗らかさ)が社会主義リアリズムの路線に合ったのか、レーニン賞を受賞している。
1 people agree with this review 2011/08/25
自我をださず、正直で誠実な演奏だ。 バッハの協奏曲ではモスクワ音楽院室内管弦楽団がとてもいい雰囲気を醸し出している。 モーツァルトの協奏曲にしても同じことが言える。 コンドラシン指揮、モスクワ・フィルの演奏もある意味おとなしい。 (ちなみにジャケットの英語表記だと、モスクワ・フィルハーモニック交響楽団でロシア語ではモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団とある。)
バレエ・カンタータ『結婚』の演奏ではテンポが早過ぎて実際に踊るのは難しそうだ。ただ音楽を聴いているだけでは全体がとても引き締まっている。 『結婚』は歌の中にセリフのような部分があるが、そのあたりの歌わせ方が歌劇場指揮者としてのゲルギエフらしさが出ているし、歌手たちも芝居らしさを出している。 『エディプス王』の演奏にただよう張り詰めた緊張感もいい。 解説書が丁寧に書かれている。
0 people agree with this review 2011/08/25
平凡物語(全二巻)。 ゴンチャロフの第一作目。 田舎で育った二十歳の青年が叔父を頼って当時の首都ペテルブルグに出ていく。 都会に出ていく一人息子を送り出す未亡人の母親、屋敷の家来たちや隣人などの描写はロシアの風俗史を見ているようで面白い。 田舎と都会の人間関係の違い、人の心は基本的にはどの国でもどの時代でも変わらないものだ。 ユーモアとシリアスがほどよくミックスされ、『平凡物語』というタイトルが この小説の皮肉さをよく表している。 主人公が次第に世間から離れて行き、無関心・無感動になり、人生に迷い、目的を失って行く。その姿はまさにゴンチャロフの代表作であるオブモーロフの原形ともいえる。 ロシア文学入門にも最適。
タルコフスキイ晩年の傑作。 個人的には『ストーカー』が最高傑作だと思う。 『ストーカー』では普遍的なものがテーマになっているが、この『ノスタルジア』では普遍的というより主人公である詩人を通してロシア人気質、そしてタルコフスキイ自身の強い思いが表現されている。 『鏡』となるとより個人的なものが浮かび上がって来る。
0 people agree with this review 2011/08/24
素晴らしい。 是非映像でも観てみたい。 録音もとってもいい。 この歌劇場は歌劇『鼻』を再演したことでも有名で、DVDも発売されているが国内盤で観たい! このCDでも歌劇『鼻』の一部が収録されている。 この歌劇場のレパートリーの一つ一つを全曲で聴きたいし映像でも観たくなった。 ロシア語の歌詞がよくあるようにキリル文字で印刷されていないのだけが不満だ。
3 people agree with this review 2011/08/24
ポーランドの演奏者が多いことが影響しているのか、ポーランドが舞台になっている第三幕が特に良かった。 ムソルグスキイは第三幕に高貴な音楽を与えているが、この演奏には特に気高さを感じる。
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