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Mozart (1756-1791)

CD Piano Concertos Nos.20, 25 : Argerich(P)Abbado / Orchestra Mozart

Piano Concertos Nos.20, 25 : Argerich(P)Abbado / Orchestra Mozart

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  • ★★★☆☆ 

    雲谷斎  |  埼玉県  |  不明  |  14/February/2014

    せっかくの演奏を耳の悪い録音スタッフがあれこれいじりまくって台無しにしてしまった残念な1枚。モーツァルトは弾けないからと尻込みしたアルヘリッチの背をアバドが押し、満を持して実現した演奏だけにその水準は高い。だが、若き日のアバドにはこの両曲ともグルダと共演したウィーン・フィル盤があって、特に20番は今もって名演の誉れ高い。モーツァルトの協奏曲に必要なのは清新さ、溌剌さであり、今回の顔合わせでは当然別の売り物を用意しなければならなかったのだが、往年の若さを凌ぐまでの出来とはならなかった。モーツァルトが相手ではアルヘリッチが危惧したとおり、老練ではカバーしきれない何かがあるということだろう。演奏に何らの瑕疵もないが、この両曲を聞くのにこの1枚を忘れては困るというほどの名演でもない。もっと問題なのは録音である。いったいどのような音響美学からこのような索漠とした音づくりになるのであろうか?モーツァルトの音楽に必要な潤いやみずみずしさをすべて取り去り、残響も極力排除した砂漠のような音。ルツェルンからの放送録音ならばFM放送ですらもっといいソースがいくらでもあるというのに、この鼻づまりのような音はせっかくの演奏を無味乾燥なものにしてしまう。この録音チームにはそういう感覚や能力がないのであろう(この手の録音が最近のDGには少なくない)。半世紀以上前のレッグ、カルショーの録音美学に基づいた名盤誕生時代に比べ、おそろしく劣化したものである(演奏=3.5、録音=3)。

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