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Mozart (1756-1791)

CD Piano Concerto.15, Sym.36: Bernstein / Vpo

Piano Concerto.15, Sym.36: Bernstein / Vpo

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  • ★★★★★ 

    影の王子  |  大阪府  |  不明  |  04/June/2011

    アメリカの音楽評論は辛辣でバーンスタインもニューヨーク・フィルの音楽監督時代は常に非難に晒されてきた(もっともバルビローリやクーベリック、マルティノンのような運命は辿らなかった)。ウィーンも同様で、テンシュテットなどは「ウィーン・フィルは演奏しなければならかった」の一言で切り捨てられ、二度と呼ばれることはなかった。また、ウィーン・フィルもかなり悪辣で、ガーディナーとのリハーサル中、指揮をしている間は気の抜けた演奏をし、ガーディナーが音響をチェックするために観客席に降りて、オケが指揮者なしで演奏する時は見違えるような演奏をしたという。その後、ガーディナーはメジャーから消えた。バーンスタインはこのCDの1966年から死の年まで、四半世紀にわたりウィーン・フィルと関係を維持してきた。当然、マーラーのリハーサルのような衝突もあったが、バーンスタインがウィーンから酷評を浴びたのは一度きり(「ジークフリート」の演奏会形式)。ウィーンの評論やウィーン・フィルの評価が全てではないが、やはり演奏家には「格の差」があるのも事実である。このCDはバーンスタインの非凡さを証明する格好の1枚ではないだろうか。なお、彼は「弾き振り」の録音を数点遺しているが、ショスタコーヴィチの第2番とベスト2を形成していると思う。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  30/January/2011

    まず、SACDシングルレイヤーとSHM−CDを組み合わせた本盤の超極上の高音質を高く評価したい。本演奏は、もともと英デッカによる高音質録音であり、従来CDでもかなりの高音質を誇っていたが、その後、SACDハイブリッド盤、SHM−CD盤など、様々な高音質化への取組がなされてきた。しかしながら、本盤は、これまでのCDとは一線を画する究極の高音質であると言える。演奏内容であるが、素晴らしい名演だ。バーンスタインは、マーラー指揮者としては、歴史にも名が残る大巨匠と言えるが、他の作曲家の作品については、アメリカの作曲家など、一部を除いて疑問符をつけざるを得ないと考えている。特に、ドイツ音楽は、雄弁ではあるが、底の浅さが目立つ浅薄な演奏が多く、名演とは言い難いものが多い。ベートーヴェンやブラームスの交響曲全集など、ウィーン・フィルの力もあって、一定の水準には達しているとは思うが、大仰さだけが際立った演奏であり、せいぜい佳演という評価がせいいっぱい。シューマンは、作曲当時の病的な精神状態がマーラーのそれと似通った側面があるせいか、名演との評価は可能だと思うが、濃厚な表情づけのモーツァルトのレクイエムなど、凡庸な演奏には事欠かない。しかしながら、そのような中でも、本盤は例外中の例外と言った趣きの名演なのだ。それには1966年という録音年代を考慮に入れる必要があるだろう。バーンスタインも、ウィーン・フィルにデビューしたばかりであり、リンツなど殆どウィーン・フィル任せで殆ど指揮しなかったであろうし、ピアノ協奏曲第15番におけるピアノも、ウィーン・フィルの演奏に合わせた印象を受ける。こうした自我を抑えた謙虚な姿勢が、皮肉にも、このような素晴らしい名演を生み出したと言える。当時のウィーン・フィルは、カラヤンを失い、カラヤンに対抗し得るスター指揮者の発掘にやっきとなっていたが、そうした力強い意気込みが、ウィーン・フィルをして、このような名演奏を成し遂げさせたのだとも言える。

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