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Mahler (1860-1911)

SACD Symphony No.7 : Jansons / Bavarian Radio Symphony Orchestra

Symphony No.7 : Jansons / Bavarian Radio Symphony Orchestra

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  • ★★★★★ 

    sirius  |  東京都  |  不明  |  19/October/2009

    スコアをくっきりと浮き立たせながら、着実にすすんでいく演奏。バイエルンも、破綻なく、ドイツ的な響きも持ちつつ、ヤンソンスのタクトをしっかり受け止めて立派です。7番はこれまで支離滅裂なだけのイメージでしたが、作品の各部分の持つ複雑な表情、コラージュ的な面白さが、これまでのどの演奏よりよくわかりました。マーラーの明晰な頭脳や、渋いユーモアに触れられた気がして、とてもよい演奏と思いました。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  17/October/2009

    ヤンソンスのマーラーは1、2、5、6、9番と聴いて、どれも感心しなかったが、初めての納得できる出来ばえ。この曲には交響曲の理念そのものを茶化すような、恐ろしく破壊的な側面があり、ラトル、インバルなどそうした面に焦点を当てた演奏もあるが、これはごくまっとうなロマン派交響曲というコンセプトでの演奏。緩急の対比を大きくとった第1楽章は極めてパワフルだし、終楽章もパロディはあまり意識せず、オーケストラのためのヴィルトゥオーゾ・ピースと割り切っているが、ショルティのようにドライに徹するわけではない。つまり、ロマンティックな味わいを残しつつも、平衡感覚よりはむしろ押しの強さを優先させた演奏だが、それが説得力に結びついている。ライヴゆえ、録音は強奏でやや混濁するが、精緻ではあるものの「中立的」で演奏の旗色が見えないジンマンなどより、よほど魅力的。

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  • ★★★★★ 

    山形の髭熊  |  山形県  |  不明  |  09/October/2009

    最近の若手指揮者の特徴として、リズムの切れじの良さ鋭さを感じます。ワルター・クレンペラーといったマーラー直系の演奏になじんだ人には、違和感があるかもしれません。楽譜と真っ正面に向き合いかぐ譜から新しいものを読み取り感じようとする若手、といってもそう若いわけではないのだが、新たな発見をさせられたり日々新鮮な感動を味わっています。リズムの切れ味が鋭くテクスチァが明快になればなるほど好みは分かれていくような気がします。ロマンティックで優しい表現を期待する人には、不向きな演奏と言えるでしょう。このメンバーでだい5第6番の交響曲を聴いてみたいものです。

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