Piano Concerto, 23, 24, : Uchida(P)Cleveland Orchestra
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kura-ota | 不明 | 不明 | 08/September/2009
近年のモーツアルト演奏では速めのテンポで演奏するのが、スタンダードである傾向が強い。内田の録音は、こうした傾向に逆行するかのごとく、重圧なオケと落着いたテンポ演奏されている。80年代の全集録音がセッションだったのに対して、今回の再録は2日間のライブの編集と手間を省いている。こう言うと評価が下がりそうだが、実際に聴いてみるとクウォリティーは決して低くないように感じる。確かに24番のオケ伴奏部からソロにが始まる直前に思いも寄らない溜めがあったりして、ここまでやることはないとも思うかもしれない。しかし、こうした微細な弱点があっても、全体的な落着いたテンポ設定が前回の録音より、曲の魅力を高めているように感じる。23番の終楽章では、前回録音ではロンド主題を含めて前のめり気味に感じたテンポが、自然な速さに落着いている点だけでも、再録音の意味を感じる。作品を知り尽くした演奏者が余裕を持って演奏する時に、自然体の姿勢が見られる好例の一つと考える。1 people agree with this review
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Kei | 神奈川県 | 不明 | 30/August/2009
旧盤に比べて弱音の表情付けに特に拘った演奏で、本当にサッと流してしまうところが殆ど無い。ちょっと息苦しく感じることもあるが、このような演奏もひとつの行き方だと思う。オケとの関係も、オケとピアノが対峙するというのではなく、室内楽のような親密なインタープレイが繰り広げられており、このスタイルは確かに弾き振りの方が徹底できるのだろう。ただ、小さなマイナスは録音。内田の弱音をライブの条件下ではっきり録るために通常のマイクセッティングより奏者に近いポジショニングをしているのではないかと思えるくらい、(内田の鼻息をはじめ)結構ノイズを拾っているし、透明感もいまいちの感がある。やはり、このような演奏はスタジオ録音で出してほしかった。1 people agree with this review
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kadoshin | 東京都 | 不明 | 18/August/2009
期待して聴きました。テイトとの旧盤がすばらしかっただけに、どうしても比べてしまいましたが、一聴して感じたのは、旧盤より表情付けがかなり濃厚になっていること。テンポもかなり動きます。デモーニッシュ系、かつモノトーン系の演奏ではないでしょうか。同じデモーニッシュ系でもバレンボイムのような音の多彩さはなく、それが独特の魅力にもなっているような気がします。24番はそれなりに曲想に合っていると感じましたが、23番などは旧盤の透明感の方が私は好きです。ピアノ同様指揮も、自然体ともいえる旧盤のテイトに比べて、かなり細部にこだわった印象。精度も高い。これからほかの曲も録音するのでしょうか。25番や26番のような曲を聴いてみたいです。0 people agree with this review
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