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Tchaikovsky (1840-1893)

SACD Symphony No 4, The Tempest : Lazarev / Yomiuri Nippon Symphony Orchestra

Symphony No 4, The Tempest : Lazarev / Yomiuri Nippon Symphony Orchestra

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  • ★★★★☆ 

    monty  |  神奈川県  |  不明  |  28/July/2010

    第1楽章は冒頭から微妙な緩急、強弱の変化がテンコ盛り。「運命主題」のアクセントの付け方も変わっていていったん解体されたのを再構築するかのように聴こえた。弦の音色の作り方が巧みで主部に入るところの寂しくささやく最弱音は大変美しい。楽章の後半からコーダにかけてはテンポや響きの厚みを自在に変え、エキサイティングな表現が展開する。指揮者の凝った要求に読売日本交響楽団はよく応じておりなかでもトランペットやホルンは大健闘。 第2楽章は意外とあっさり目だが第3楽章は最弱音で徹底させつつそのなかでの強弱の変化も施すなど繊細に詰める。フィナーレは吹っ切れたサウンドの打ち上げ花火。速いテンポでオーケストラをギリギリまで追い込んで突き進む。ラストの「運命主題」の再現で急ブレーキをかけるとそこからは再び猛ダッシュ。さすがにアンサンブルが少し乱れるも凄まじい盛り上がりで聴衆の反応も熱狂的。 併録の幻想曲『テンペスト』は緊迫感を保ちながら叙情性漂うほの暗い響きで入念に仕上げている。録音こそあまり多くないがチャイコフスキーの作曲家人生で重要な位置にある作品ゆえこの好演は嬉しい。

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